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    ハイキュー!! 第279話 『愛

    尾白アランによる宮兄弟の回想。

    小学5年のアランはすでに恵まれた体格だった。

    元全日本セッターの犬畑昌彦さんのジュニアバレーボール教室に参加したアラン。

    「でかい」
    「でかいな」

    そんな声にはもう慣れっこだった。
    が、いつもと違う
    「かっこええな…!」
    「ええな」という背後からの声に振り向いてみると、
    「横文字の名前…!!」
    1

    羨望の眼差しでそう呟いたのは、1つ下の宮兄弟だった。

    (そっちかい)
    アラン、心のツッ込み。

    改名しようかな、
    バアちゃんが悲しむ、と真剣に話す宮兄弟に
    (アホか)と背を向けるアラン。

    宮兄弟の話はまだ続く。
    「…!サム…!!」
    「オサムのサム…!!」
    侑の閃きに、
    「じゃあ侑はツムか」と治。

    (いやツムは変やろ)
    さらなるアランの心のツッ込みだったが、
    「!かっこええな…!」と目を輝かせる侑。


    「なんでやねん!!」
    思わず振り向いて大声でツッ込むアラン。

    突然のことに、ビクッと驚く宮兄弟。


    宮兄弟
    その名前が有名になってくるより前から俺は双子を知っとった
    2

    教室が始まり、犬畑さんの説明中、
    アランの後ろに座っている宮兄弟は、
    「セッターか~スパイカー見たかったな」とひそひそ話。

    (失礼な双子やな)
    と心でツッ込み続けるアラン。

    治は侑に、「アホやな」と話す。
    「セッターは一番上手い奴がやるクールなポジションなんやで」

    だが、侑に
    「じゃあサム セッターがええの?」と聞かれるも、
    「いやスパイク打ちたい」とアッサリ。

    (じゃあ何で言うたんや)とアラン。

    練習が始り、犬畑さんの上げたボールを打った侑は、
    「…なんやむっちゃ上手く打てた」
    と治に話す。
    「な」
    と治も同意。

    「ビビらんと入っといで」
    「おっちゃんが打たしたる!」
    3

    ふわっとボールを投げる犬畑さん。
    ボッ
    上手くスパイクを決める少年。

    それを見て侑は思った。

    打たしたる

    「………セッター…」
    「かっこエエな…!」

    季節は巡り、宮兄弟は中学生に。
    稲荷崎グループの合同合宿で宮兄弟と再会したアラン。

    双子は「上手い」
    よりか「強い」感じで
    闘争心が人一倍旺盛

    どちらかと言えば
    治の方が一枚上手で
    「治に挑む侑」がよくある構図。
    4

    ある日、監督から「セッターやってみ」と指名された治。

    「セッターは一番上手い奴がやるポジションやし しゃあないなー」と治。
    「うぐぬ~~!!」と悔しがる治。

    治も侑も負けず嫌いやったけど

    一人思案しながら黙々とトスの練習をする侑。

    侑の方は“負けず嫌い”で収まらない何かがあるような気がした
    5

    しばらくして、
    「えーじゃあ今日」
    「セッターに侑」

    目を見開く侑。
    治は
    「侑知っとるか?色んなポジションやった方が上手くなんねんで」と言い、
    「黙って悔しがれクソサム!!」
    とキレる侑。

    侑は見る度にセットの腕を上げとった
    とくに治とのコンビは絶品で
    「宮兄弟」は恐れられる様になっていった
    6

    試合に負けた宮兄弟の野狐(やこ)中学。
    「…俺」
    「今日めっちゃ調子良かってん」

    「ボールが手に収まる感じ離れる感じ エエ感触で」
    「ブロックも良く見えた」
    爪の手入れをしながら、そう話す侑。

    「俺のセットに不満あった??」
    チームメイトに凄む。

    「…いや別にー」
    チームメイトの言葉に
    「じゃあ何で決められへんの??」と威圧的な侑。
    7

    チームメイトたちは侑に不満や陰口。
    それを聞いていた治。

    「ツム 嫌われとるで」
    治の言葉に、
    「…で?」と平然と食事を続ける侑。
    絶句した治は、決意する。
    「…俺は絶対お前みたいにならんと心に決めた」
    「人に優しく生きるんや」

    「何言うてんねん」と侑。

    小っこい頃から知っとる双子やったけど
    侑は時々恐いと思った

    他人に・仲間に嫌われるってしんどいやんか

    稲荷崎高校に進学した宮兄弟のある試合後…。

    「治 今日アカンかったなー!」
    調子が悪かった治。

    みんなに励まされるも…。

    「このポンコツ」と侑。

    あのセッティングでスパイク決められんポンコツは
    さっさとポジション空けえや
    8

    そう言って治に背を向ける侑。

    言葉のない治。

    銀島は
    「侑 言い方あるやろ」
    「治が一番身に染みてんねやからー」
    と治を庇う。
    が、
    銀島の横を、シュッと何かが過ぎる。

    「この」

    「暴言クソブターッ!!!!」

    ドーン!!

    治が侑に後ろから跳び蹴り!!

    驚くみんな。
    素早くスマホを取り出す角名。

    侑の胸ぐらを掴んで治は激怒!
    てめえが絶好調でも
    こっちがそうやない時も
    あんじゃろがい

    「なんかダメ」な時は
    「なんかダメ」なんじゃ
    クソボケがあ!!

    侑クンは失敗しないんですかアー!?
    ア゛ァ゛ー!?
    9

    「身も蓋も無い」とアラン。

    「ポンコツにポンコツ言うて何が悪い!!」と侑は言い返すが、
    「人格ポンコツ野郎に言われたないんじゃ!!」と治。

    「宮兄弟のけんかや!」
    もはや名物と化した喧嘩に、他の部も体育館に見物に!

    二人で職員室で叱られる…。

    傷だらけで寮のベッドで寝転ぶ二人。

    やがて
    「……… ………」
    「…ウイイレやるか?」

    「……… ………」
    「……… ………」
    「やる」

    仲直り。


    多分

    侑の一番恵まれとる点は
    体格より色んな能力より
    “治”なんやと思う

    どんなに”他人”が追いつけんスピードで突っ走ったって
    互いが互いに絶対ついてくる

    兄弟(それ)に苛立つ事もあるんやろうけど
    奴らはきっと競うだけ強くなっていく
    10

    「ユースとはやりよるなあツム」
    治の言葉に、
    「悔しがれサム!!」と苛つく侑。

    「悔しいわアホ」と治。
    だが、続けて
    「あんまり悔しいと思てへん事が」
    「悔しい」と。

    「ツムはがんばっとるからな」
    その言葉に、
    「何やねん自分ががんばってないとでも言うんちゃうやろな」と納得できない侑。

    治はさらに
    「多分がんばってる+ちょっと頭オカシイ奴が呼ばれたんとちゃうかなと思う」と。

    「ア゛!?」とキレる侑。

    「俺とお前実力は変わらんけど」
    治が言いかけて
    「いいや俺の方が」
    侑はすかさず言葉を被せるが、それをさらに遮って
    「一通り聞けや」と声が大きくなる治。

    言いたい事は…、

    「ツムの方が俺よりちょびっとだけバレーボール愛しとるからな」
    11


    ピーッ
    笛が鳴り、日向に替わった山口のサーブは、
    アランの手元でさらに延びる。
    12

    (イイコース…!)

    ボールはかろうじて烏野に返され、烏野のチャンスボール!

    同時多発位置攻撃!

    13
    だが、赤木が詰まりながらもレシーブ。
    宮侑がフォローに向かうも、アンダーで上げる低い位置。

    だが、宮侑は大きく踏み出し、低いボールの下にするり、と入ると、
    ふわっと見事なセットを上げる。

    14

    宮治のスパイクが決まり、宮侑は満足そうな笑顔に。

    15


    稲荷崎応援団の歓声の中、拍手を贈る烏養。

    …今の素晴らしいセットアップに
    会場のどれくらいが気付いただろうか

    普通ならアンダーでレフトに高く上げるであろう場面
    16

    苦しい体勢・状況からでもオーバーを選択し
    ブロックを
    Aパスが返った時と同じだけ
    引きつけて見せる

    これがユースのセッターか

    「アイーーーーー」
    手を合わせる宮兄弟。
    17

    「…ほんとよくあの体勢から上げるよねえ」と角名。
    「アンダーでいいじゃんアレは」

    角名の言葉に、宮侑は答える。
    「セッターは「セット」するんが仕事やで?」
    「適切な位置にボールをセッティングするんや」

    これに対して「…で?」と聞き返す角名。

    「アンダーは腕2本」
    「オーバーは指10本」
    「よりいっぱいのモンで支えたんねん」
    「セッターやもん」
    晴れやかに話す宮侑。
    18

    稲荷崎の監督も拍手。
    (これこそ宮侑)とユースの監督。

    お調子者であったり
    時に勝ち気で高圧的でありながら
    スパイカーに対して
    誰より真摯で献身的だ

    「セッターの鏡だね」と研磨。
    「でも俺には無理だからね」と牽制。

    あんな上げ辛いボールに
    あんな素早く滑り込む反応もスピードも
    あんな低い体勢で
    身体を安定させる筋力も
    さらにそこから
    ドンピシャでセットする技術も無いからね

    山口に替わりコートに入る日向。

    すると、
    「ー俺も」と影山の声。

    「ここに来れてよかった」
    19



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    銀魂 六百六十訓 「たまには親父を褒めてやれ」

    虚「私はこの地球(ほし)からうまれた怪物…
    この地球には私のエネルギー
    とするアルタナが無尽蔵に溢れている…
    いわばこの地球そのものが私の巨大なエネルギータンクのようなものだ…
    異星のアルタナを受け その体内を毒されようと私の身体が彼等(奈落達)のように朽ちる事はない
    いくらでも地球のアルタナを吸収しいくらでも肉体を再構成できる…
    解りますか…この地球にある以上私が倒される事はない…」
    1

    片目に突き刺さる結晶刀を抜き、粉々に砕く虚

    虚「この地球ごと滅ぼさない限り…」

    新八・神楽「!!」

    「そっ・・・そんな 結晶刀が!!不死者を倒せる唯一の切り札が・・・」
    2

    虚「皮肉なものですね…
    あなた達が必死に護ってきたものは私の命に他ならない…」

    銀さんの額に刀を突きつける虚…

    虚「あなた達がこの地球(ほし)を護ろうとすればするほど私はより
    大きな壁としてあなた達の前に立ちはだかる…」

    虚「でも・・・
    これ以上化物扱いされるのはそろそろ遠慮したいですね…」

    額から流れる血を見て叫ぶ新八…

    新八「銀さんんんん」
    3


    突如、虚の背後で爆発が起きたと同時に、銀さんは、傍に落ちていた結晶刀を虚の左眼に投げつけ視界を奪う。
    4

    虚の前に現れる星海坊主…

    星海坊主「やれやれ…人からもらったプレゼントはもう少し
    大事にしてもらいたいもんだ…まぁ切札はそいつだけじゃねェがな…

    たとえばその爆玉…結晶石のカケラを周囲に撒き散らし
    その爆煙にまかれれば不死者は再生能力が低下する そして・・・」

    続けて現れたのは第七師団・真選組…

    神威「あ~~~ハイハイ

    もう解ったよ…敵を一掃できたのはアンタのその切札のおかげでごぜーます
    何回得意気に説明すんだあのハゲ…」

    阿伏兎「まぁまぁ息子はグレ娘は家出して誰も話きいてくんねェんだ…
    たまには褒めてやれよ…」

    星海坊主「何だって構わねェさだが虚よ…
    てめェが何度蘇ろうがここに集まったたくさんの命…
    俺達の切札を合わせりゃてめェを殺し尽くせる…
    喜べ…化物は今日死ぬぞ」
    5

    新八・神楽「み みんな・・・!!」

    近藤「ゆくぞォォォてめーら!!
    コイツが最後の戦いだ!!
    狙うはただ一つ…」
    6

    「虚の首をとれェェェェェ」
    7

    一斉に駆け出し、戦闘を開始する第七師団・真選組…

    虚「総力戦…
    目を潰し…毒煙をまき…その上
    私一人に全兵力をぶつけると…」

    隊士「目だァ!!
    目が回復する前にしとめろォォ!!」

    虚へ駆け出す真選組隊士達…

    虚「・・・そんなに」

    「怖いですか…私が」
    8

    \ドパァ/

    虚の一刀に一瞬で倒される隊士達を見ている山崎…

    《バカな・・・!!見えている!?そんな事が・・・!?》

    《いや これは・・・自分以外の動く気配を全て・・・!!》

    虚「視力を失うのは慣れていましてね…

    何せ長生きしているもので色んな経験がありましてね…

    何十年何も見えない暗い牢獄に閉じ込められた事もあった…

    何十年毎日目玉をくりぬかれた事もあった…

    そんな闇の中に気も遠くなるほどいると見えずとも感じられるようになる…

    だが結局目で見ようと何で感じようと私の周りには一つのものしかありませんでしたがね…」

    震える山崎を通り過ぎる虚…

    \ジャキ/

    虚「見飽きましたよ怯え(それ)は…」

    山崎「うっ うわぁ」
    9

    爆煙があがる中、虚の背後と正面から迫ろうとする沖田・土方─────────


    その姿に山崎が目を向けたその時…

    ブッ───────────

    10
    山崎の首を斬ったと同時に、
    虚は、土方へ自身の剣を投げて宙に弾かせ、沖田の剣を掴み、沖田を土方へと叩きつけ、弾かせた自身の剣を掴んで沖田を狙いますが、銀さんがこれを阻止します。

    虚「私が何度蘇ろうと殺し尽くす…
    それまでに一体何人の仲間(もの)が殺されるのでしょうね…

    11
    ちなみに私はまだ一度も死んでませんが 随分と差がついてしまったものですね…切札とやらはまだでか…」
    12

    \ドン/

    虚「・・・・・・・・・」

    (ポタ…)

    「ほう・・・」

    背後から虚を突き刺す近藤…

    虚「ここまで気づかなかったのは私を前に微塵も怯えを感じていないからでしょうか…」
    13

    近藤「違え…」

    「悪党ぶった斬んのが真選組だからだ」

    江戸の警察(きりふだ)がここに・・・!!



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    キングダム 第538話 『亜花錦』

    趙峩龍:なぜだ。なぜ今私はあの方のことを思い出している・・・

    趙峩龍:宜しいのですか?昨夜練った作戦とは真逆のことを。これでは他の軍に迷惑が。

    藺相如:ハッハ。仕方なかろう。今よい案を思いついたのだ。敵味方全てを転がして勝つ。それが大将軍というものだ。と廉頗が言っていたことにしよーハッハハ。
    1

    趙峩龍:殿は困ったお方です。

    藺相如:構わん。俺は困っておらぬ。

    殿ォ隣の介子坊から怒りの伝者が来ておりますっ。

    藺相如:構わん!けど追い返せ!ハーッハハ。



    趙峩龍:王賁貴様は・・・

    王賁:ここが狩り場だ。蹂躙しろォ。
    オオオ
    2



    亜光軍千人将 亜花錦:端からだ!端から崩してじゃんじゃん殺せ!!
    3

    わがままな若が二日目の戦果を勝手にここに決めてしまった!だァが次代の統主だ。存分に武功をあげて今から若に名を売り込んでおけェェ。

    松豚:亜花錦だ!

    関常:不世出の天才か!

    宮康:うわー俺あいつ大嫌いっス。

    馬南慈:一度乱戦を解いて助けに行くか・・・

    馬南慈様後軍がっ・・・

    馬南慈様、敵がこちらに集まって来ます。

    馬南慈:あくまで乱戦を解かせぬ構えに・・・戦い方を変えてきよったな秦将め。面白い。ならばこちらは遠慮なく貴様の首をとる。者共、前方の敵を蹴散らすぞォ。
    4

    オオ

    どうされました賁様。戦局は明らかにこちらに傾いておりますが。

    王賁:あの男の挙動は注視しておかねばならぬ。

    あの男?

    王賁:ああ。

    ナレーション:この戦局の傾向に待ったをかけ得るあの第三の将だ。
    5

    将軍、各隊指示を仰いでいます。趙峩龍様、隣の岳嬰軍からも伝者が「どこを狙うのか」と。

    我々は今標的としていた王賁に逃げられ、戦う相手が定まっておりませぬ。

    将軍

    静かにしろ。

    趙峩龍:戦力さを活かし、各個撃破だ。岳嬰軍は玉鳳隊本隊を追撃だ。我らは近付いてきた亜光軍援軍八千を討つ!ただし!我が軍から騎馬一千を別動隊として出し、
    6
    王賁が作っている狩り場に突撃させよ。それが今一番王賁が嫌がる手だ。

    賁様、あの第三の軍から騎馬が来ます。我らの通った道をそのままこっちに。およそ五百から・・・一千!すごい速さです。

    いっ一千!?



    王賁:やはり向こうの優勢を保ったままこちらにも手を打ってきたか。この乱戦に横から一千もの騎馬に突入されれば今度は我らが討たれる側に回る。この場に届く前に迎撃に出るべきだが・・・。我らがここを離れれば今度は挟撃の形が失われ横陣攻略が終わってしまう。どうするこの七百をさらに割るか。しかし・・・・・・
    7



    関常:あっ亜花錦!

    関常:三百・・・いや二百しかいない・・・それで一千を止める気かっ。



    亜花錦:若君この狩り場はあんたの手柄だ。
    8
    邪魔しに来る千騎はこの亜花錦が相手をしておく故、存分に戦果を太らせなされィ。さすれば父君も仮面の下で喜びましょうぞ。ギャギャギャ。この貸しはお忘れなく。あなたの代で私が私の子に十倍にして返されよ。では。
    9

    王賁:あれが噂に聞く「悪童」・・・

    関常:亜花錦です。
    10

    王賁:死なすには?

    関常:性格難でずっと千人将ですが、はっきり言って亜光軍内で一番惜しい男です。


    黄甫、三十騎率いて亜花錦を追え、全滅する前に退かせて死なせるな。

    ハ!


    亜光:どうやら趙軍には・・・この流れは止められぬ!
    11

    12


    遼陽

    13

    壁:悪くない・・・悪くないぞこの二日目は。各所で明らかに昨日より攻勢に出ている二日目にして。山の民が犬戎の戦い方に慣れたのやもしれぬ。

    慣れた・・・。

    壁:だとしたら、ここからは山の民の力は増々と・・・。

    ロゾ:どうじゃ少しは見えてきたか。

    はい。少し力を落として戦ってるから敵の強弱がよく分かるね。やはり目につくのは、ゴバ兄ィが昨日戦り合ってたバジオウとかいう男の隊。次にアゴの出た大男の一族。あとメラ族という大族ね。

    あああそこも激しいな。



    でもやっぱり突出しているのは、山界の王と名乗るあの女王直属の隊ね。今日もすでにテゴとヌガとワンが殺られてる。本気で殺りがいあるなあの女ァ。



    ロゾ:横取りは許さぬぞ。あれは犬戎王ロゾの獲物だ。

    久々に血とあそこが騒ぐわ。

    ところであの銀髪の趙将がずっと見えませぬが。


    ロゾ:舜水樹か。あ奴なら朝から・・・合戦場の外に出ておるわ。
    14

    舜水樹:やはり思った通りか・・・・・・。戻るぞ。

    遼陽では三日目に秦軍全体にのしかかる大事件が起こる。狙われたのは壁の軍であった。
    15


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