【青道-山雅(埼玉)の練習試合】
青道の圧勝ムードが漂う。
ファーストランナーの倉持が走る!
春市が打つ。
エンドラン決まり、1点追加。
白州が打つ。
御幸はフォアボール。
満塁の場面でバッターボックスには前園健太。
集中している表情。
ネクストバッターズサークルには降谷。
前園
(降谷・・・
お前らピッチャーが無駄に気負わんでええように・・
俺らがバンバン点獲ったる。
せやろ・・御幸。
チームを引っ張っていくんは、俺達3年生や。)
打った!
右中間まっぷたつ!
白州と春市はホームイン。
前園はセカンドベース上でガッツポーズ
「んだらあ~」
ベンチでは
金子
「凄げえ・・3年の調子上がって来たんじゃね?」
東条
「試合への入り込み方がやばいよね。」
沢村
「・・くそ。マウンド上がりてえ。」
(早く明日になれ)
【東京】
青道-桂修(神奈川)
こちらは落合コーチが監督を務める。
一塁に瀬戸。
バッターは奥村。
瀬戸が走る!
奥村打った!
エンドランが決まって浅田は万歳。
次の打者(加賀美?)も打ってこの回2点追加。
(これで現在のスコアは5-1)
桂修の選手
「く・・強ぇ~な、青道。」
「これで2軍だろ。」
「5階から出てきた3人全部1年生だってよ。」
「マジかよ。」
落合コーチ
(自分の役割を知ってる選手は使い勝手がいい。
出番の少ない1軍より2軍で経験を積んだ方が選手にとってもプラスだろう。
ま・・・
2軍に長くいるほど俺いろに染まっていくわけだが。)
落合コーチは奥村、九鬼を見ながらニヤリ。
(果たしてチームにとってそれがプラスかマイナスか。)
「ふふ・・」
隣に座っている吉川春乃
(今日一度もサイン出してない・・・)
【愛知の西邦-稲実】
すでにゲームは終わっていて・・・
西邦の選手
「いやぁ驚かされた。
成宮君えらい落ち着きだが。
去年よりパワーアップしとるで。
またやられてもーたが。」
多田野
「今日は短いイニングだったので飛ばしてましたから。」
成宮、笑顔で
「じゃーね!」
結果の方は
西邦 3-6 稲実
稲実・国友監督
「粘るバッターが多いのでムキになる場面もありましたし。」
西邦・西寺監督
「いやいやこの借りは去年の分とまとめて返させてもらいますわ。」
「甲子園で」
「ええ甲子園で。」
成宮の投球内容
5回 84球 被安打4 無四球 奪三振7 失点0
大坂
大坂桐生 4-5巨摩大藤巻
(巨摩大藤巻がサヨナラ勝ちした模様)
本郷の投球内容
6回2/3 118球 被安打4 四球2 奪三振7 失点2
桐生・松本監督
「いやいや やられました」
巨摩大藤巻・新田監督
「最後はうちに運があっただけです。」
松本監督
「移動疲れもあったやろうし、素直に悔しいですね。
選手たちも今頃火がついていますわ。
選抜で優勝した後やのに全然ダレとらん。
夏はさらに怖くなりそうですね。」
新田監督
「選手に火をつけてもらったのはこちらもです。
研究されつくしていましたし。
大阪まで来た甲斐がありました。」
松本監督
「それはなによりで。」
(偏屈ジジィ)
新田監督
(タヌキが)
桐生の選手
「本郷!甲子園で再戦や!
今度は完璧に打ち崩す!
覚悟せえよ。」
本郷はじっと睨んだ後、ぷんと横を向いてしまう。」
桐生の選手
「あかん決めた、泣かす!
甲子園で決着つけたる。絶対泣かす。」
キャプテン談義
巨摩大キャプテン
「ああいう奴なんだ・・すまん。」
桐生キャプテン
「シメとかなあかんで!!
明日はどこ?」
「京都大黒。」
「エースのクセ教えたろか。」
夏の予選までのこの期間、
各チーム試合の勝敗はもちろん、
個人の成績に試合内容まで調整には余念がない。
【埼玉の結果】
青道 10-3 山雅
降谷の投球内容
7回 94球 被安打3 四球2 奪三振10 失点1
第2試合
青道-大桐(だいとう・埼玉)
ピッチャーは川上。
調子は上向き。
サードゴロに打ち取る。
かと思ったら、サードの樋笠がエラー。
調子を崩している。
高津は予想以上の成長を見せている。
7回表を終わって
青道 7-1 大桐
片岡監督
(選手の状態を正確に見極め、今ある戦力をいかにベストな状態に近づけることができるか・・
選手への期待や信頼をいかにチーム全体の底上げに繋げることができるか。)
皆が試合している横で、沢村はグランドの隅でダッシュを繰り返す。
試合結果
青道 8-2 大桐
川上の投球内容
9回 125球 四球1 奪三振3 失点2
そして翌5月4日
群馬県 前橋総合運動公園市民球場
青道-白龍
バスで乗り付ける両チーム。
白龍のバスから降りてきたのは
3年・美馬総一郎
そして青道のバスからは沢村が降りてきた
エースを目指す沢村にとって、大きな転機となる試合を迎える。
→→続く
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