【ホールケーキ場内 『酒貯蔵庫』】
ペドロが囮になることで、敵の注意を引き付ける作戦を練る二人。
ブルック「念の為確認ですがペドロさん…この作戦かなりリスクを伴いますがいいですか?」
うなずくペドロ。
ペドロ「もちろんだ」
「だがこの状況では方法はこれしかあるまい」
「それよりお前こそ気をつけろ!」
「タマゴ男爵も手強いが、万が一将星に見つかっても絶対に戦うな!! 七武海並みの力を持っていると思え」
「城の構造は…説明は要らないか」
ブルック「ええ、私の能力ならどこにでも潜入できますから」
ペドロ「ビッグマムはしょっちゅう城を壊しては改装してるらしい」
「確かに実際に見て回った方がいいだろうな」
ブルック「ではペドロさん…ご武運を祈ります」
ペドロ「互いにな」
拳を合わせる2人。
ペドロが『宝物の間』の外で暴れ始める。
部屋の外が騒がしくなっていく。
タマゴ「何事だボン!!」
タマゴ男爵が部屋の入り口の方に目をやると、兵士がヨロヨロになりながら入ってくる。
兵士「た、大変です…ミンク族が…現れ…」
そのまま力尽き倒れてしまう兵士。
タマゴ「ペドロか!? 絶対に捕らえるのだボン!!」
ペドロは部屋から遠ざかるように戦い、敵の目を引き付けようとする。
ペドロ(早く出てこい!! タマゴ男爵)
宝箱の一つに隠れ、魂だけ抜け出していくブルック。
タマゴ「確か…もう一人侵入者がいるはずだボン…」
「スムージー様、ここをお願いするのでシルブプレ」
「ちょっと様子をみてくるでボン」
スムージー「ん」
グラスを飲み干し、次の女性に手を懸けるスムージー。
女「あ♡」
場面かわってルフィサイド。
ルフィは背おわれたまま、ナミは両手を縛られ、ボビン達と共にビッグマムの城へ入っていく。
引き返してきた大軍を城の上から眺めているジャッジ達。
ジャッジ「どうやら片付いたようだ」
ボロボロになったルフィをみながら笑っているニジとヨンジ。
ニジ「あの大軍に勝てると思ったのか?」
「サンジの仲間なだけあってよほど頭が弱いらしい」
ヨンジ「ざまぁねェな」
「っておいおい、あの可愛い娘ちゃんまで捕まってるじゃねぇか…」
ニジ「それにしても随分数が減ってやがる…あの麦わらがやったってのか…?」
その様子を黙って見ているレイジュ。
心なしか無念そうな表情にも見える。
隊列はビッグマムの部屋へ向かって進んでいく。
その途中、カボネの一団が眺めている。
カポネ「バカな野郎だ。四皇に逆らうからこうなる…」
ルフィをみながら失笑するカボネ。
その横に赤ん坊を抱えながら近づくシフォンに気がつくナミ。
ナミ「…ローラ!!?」
ナミを捕らえているアマンドが答える。
アマンド「あれはシフォンだ」
バウンドの言葉を思い出し、姉妹であることを理解するナミ。
そしてビッグマムの部屋に運ばれる2人。
ビッグマム「ママママ…世話を焼かせるねェ」
ナミ「!」ゾクッ
背筋が凍るナミ。
ナミ(この人が…!!)
ビッグマム「ちょうど腹が減ってたんだ…マ~ママ…」
不適な笑みを浮かべるビッグマム。
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