【IH2日目の夜 京都伏見の宿舎】

2日目の優勝を祝して京都伏見のメンバーでささやかな祝勝会が行われていたが
しかし御堂筋の一言でお祝いムードは一変する

明日朝までに全員 丸刈りにしてこい言うたんや

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どうやら・・・何か勘違いしてうかれとるようやから

水田たちはうかれてもいいだろ、その日の夜ぐらいと食い下がる
普段は意見しない山口も丸刈りはやり過ぎで、今の一言でチームは引き締まったと
御堂筋を説得しようとする

御堂筋は引き締まったなら今すぐ切ろうと譲らない

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捨てなアカンよ?
くだらない見栄や飾りはァ!!

水田たちは観念し後輩に丸刈りにしてもらう
山口は頭を刈られながら、石垣から「良心になってやれ」と言われて
1日目の夜に御堂筋を探しに行ったり、先程も勇気を出して意見したが
もう無理だと感じていた

あいつはオレに
どうこうできるヤツやないんすよ・・・!!

坊主頭になった山口はやっぱり自分はカゲでいい、最前線で闘う器じゃないんだと考えていた
そして小鞠が素直に長い髪を切らせているのを見て
飛び抜けた何かを持ってる奴は動じないでいられるんだと思っていた

 
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髪の毛をゴミ袋にまとめて捨てたあと、部屋へ戻ろうとする山口に
御堂筋が声をかける
今日は優勝したが、それは過去で前へ進むと言う

御堂筋は山口に、明日は船津と小鞠と走り
先を走る御堂筋に追いつくように指示

総北もハコガクも前日の優勝チームに協調してくれないだろうから
別のルートを使うと御堂筋は山口に作戦を説明する

作戦を聞いた山口は動揺する

できるはずや
キミが予定通り判断し
予定通り交渉し
予定通り全力を尽くせば

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御堂筋は自分が動けば作戦は漏れるので
山口の単独行動が必要だと

山口はもっと確実な方法を取るべきだ
自分がもし失敗したら…とビビる

失敗したらチームは崩壊だ
全ては山口の肩にかかっていると肩をたたき
このプランには見極め、判断力、交渉術が必要だと言う

山口は口下手な自分に出来るわけがない無茶振りだと
御堂筋の方を振り向く

今まで裏方で、大役を任される器じゃないのに
皆自分にムチャぶりばっかりすると感じていた

ムチャぶりや!!
くそぉ皆してそんなん言うんやったら
もう-

「御堂筋ィィ」と叫び山口は御堂筋の胸ぐらを掴む
去年のインハイで2日目の山で切り捨てられたこと

練習メニューもオーダーもムチャばかり
だけど争いが好きじゃないから言いたいことがあっても我慢してきた
そうやってムチャぶりされて、わかった

それが自分の運命なのだと
だったらそれを受け入れるとまくし立てる

おまえが言うたそのフェイズ
明日 3日目 オレが必ず成功させてやる!!

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オレが命をかけて!!

山口は決心し表情を変えた
その顔を見て御堂筋は満足げ

回想シーン終わり
山口は小鞠と船津を連れ進む

フェイズナンバー99!
オレたち京伏追走隊は
このまま巡航や!!

船津和歩
岸神小鞠

返事は「ハイ」や
オレに運命をあずけろ!!
フェイズはまだ完了していない!!

その頃、山口たちの後方には浦久保が率いる巨大陸鮫集団が迫っていた

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山口が率いる京伏せに、最終集団が迫る・・・!!