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蒼達
「戦争ごっこはもうおしまいだ 王蓋」

蒼達
「我等の第一目的はあのウィルス砲によって分断された
後方方陣との通信連結を回復する事

そのためにはアレにバラまかれたナノマシンウイルスを浄化し
兵器を再び使用できるようにしなければならん」

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蒼達
「お前のやり方は無駄が多すぎる王蓋
これではいつまでたっても仕事が片付かん」

蒼達
「地球の民よ あのウイルス砲の開発者を差し出せ
従わなければ女どもを殺す 何も知らなくても同じだ

反応がなければ10秒ごとに女を殺してゆく 知っているなら吐け
知らぬならさっっさと探してくる事だ」

新八
「やっ・・・やめろ!」

蒼達はお妙の首元に刀を突付けるながら言う

蒼達
「これが女子供の扱い方というものだ」

銀時・月詠
「きっ・・・貴様ら・・・!!」

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お登勢
「はーい 犯人ならここにいますよ」

銀時
(この声は・・・)

銀時
「ババア!!

お妙
「お・・・お登勢さん 源外さん!!」

お登勢
「アンタらの船を全部ブッ壊した江戸一の発明家はこのジーさんさ

そしてそれら全てをとり仕切ってたのがこのバーさんだ」

蒼達
「ほう まさか当の本人がイキナリ名乗り出てくるとはな」

お登勢
「あの機械は江戸の連中を護るため作ったもんだ
そのために人が死ぬってんじゃ本末転倒だろ

これから子を産む女の命と
グチと説教しか生まねェ老いぼれの命
秤にかけるまでもねェ」

お登勢
「地獄でもどこでも連れていきな
それでも人質が必要ならそんなガキどもより

酌のうまい いい女がここにいる事だしね
代わりに一旦この街から手ェ引いてもらうよ」

お登勢
「・・・・・・・・・アンタらはよくやった
だがここらが 潮時だ」

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お登勢の一言に皆息を呑み込む

銀時
「・・・・・・・・・・!!」

「待たんかいィィィ!!」

お登勢と源外の横からやってきた人物が言う

「何勝手に締めくくっとんじゃ 何勝手に手柄一人占めしとんのじゃ」

黒駒
「あのウイルス砲作ったんは この黒駒勝男博士じゃろがいィィィィ!!」

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黒駒
「江戸一の機械博士とてゃこのわしの事や!!
アレはわしが人生を賭け作り出した傑作

その手柄を横取りするとはどーいうこっちゃ!!
わしがアレを作るのにどれだけ苦労したか
のう助手達よ!」

「ええアニッ・・・博士!!
そりゃもう大変でしたわ!」

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黒駒
「どのへんじゃ どのへんが大変か具体的に言うたれや!」

「あのォ・・・とっとにかく たし算したり引き算したり そらぁ大変でした!」

黒駒
「アホかァァ!!たし算引き算であないもんが作れるか!!
かけ算もしたっちゅーねん!!
九九もできんと博士になれんのやで!

特に七の段が大変やったな何回やっても7×8=68言いそうになってのぅ・・・」

蒼達
「おいどういう事だ アレを作ったのはお前じゃないのか」

お登勢
「どうもこうもねェ 九九もできねェ馬鹿にアレが作れるワケねーだろ」

また新たに反対側からやって来た人物は言う

狂死郎
「機械は女性と同じです 繊細に扱わなければすぐに壊れてしまう

彼等パンパンジーにもガサツな老人にもあの機械は作れない」

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狂死郎
「だが この狂死郎博士の手練手管にかかれば 機械も女性もイチコロです」

新八
「お前もかいィィ狂死郎ォォォ!!
機械なのはお前の顔面だけやろ!!
この整形モンスターが!!」

狂死郎
「それも研究の一環です 連れていくなら私を連れていきなさい
ナノマシンウイルスでも何でも止めてあげますよ ただし

あなた達の星の女性が私のふりまくウイルスの虜となっても責任はとりませんが」

黒駒
「だァーとれ わしかてウイルスならぎょーさん持っとるで」

狂死郎
「アナタのはただの性病でしょう」

黒駒
「誰がインキンや!!」

「アニキ!!インキンなんて誰も特定していません!」

【ハードボイルド(小銭形)語り】

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---そう

男とは皆

股間にウイルス砲をもった博士なのかもしれない

ハジ
「いや絶対違うでしょ!強引にも程があんでしょアニキ!!」

ハードボイルド(小銭形)語り

連れていくなら このハードボイルド博士を連れていけ

そして異種交配の研究をさせろ

「お前だけ趣旨変わっとるやないかい!!」

狂死郎
「アナタ達がいっても地球の恥になるだけ私が代表して千人斬り果たしてきます」

黒駒
「お前もかいィィ!!じゃあわしもじゃ!!」

「いい加減にしろ貴様ら!!」

「茶番につき合ってる暇はない!!本物は誰だ!!」

源外
「やれやれ じゃあお前さん達にきくが
あのウイルスどうやって止めるつもりだ」

一同
「・・・・・・・・」

黒駒
「・・・細かい事は助手に任せきりでのう 助手にきかんと」

狂死郎
「私もです」

ハードボイルド(小銭形)語り

男とは皆

助手に任せる 生き物だ

源外
「じゃあその助手はどこにいる」

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「オイィィィ 助手 出てこんかあいィィ!!
早うせんと10秒ごとに女ども殺していってもらうど!!」

新八
「ふり出しに戻った!?」

「はい」

「助手なら」

「ここにいますよ」

 
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【江戸中の人達が集まっている】

「貴様ら何を勝手に動くな!!」

「あの機械を作った奴は出てこい そういったのはアンタらだ」

キャサリン
「見た通りデス」

「あれを作ったのはこの街を護ろうとしたのは
俺達だ 連れてくならみんな連れていけ」

お登勢
「アンタら」

蒼達
「・・・・・・それがお前達の答えか
老いぼれも 女も 一人たりとも見捨てるつもりはない
滅ぶならば皆ここで滅ぶ覚悟があると」

蒼達
「・・・・・・その必要はない 皆が死ぬ必要はない」

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屋上から落とされたお妙

蒼達
「爺さんだけ残して 全員死ぬだけでいい」

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銀時達は全力でお妙を助けに飛び出すが届かなかった

そして次々と屋上から突き落とされるキャバ嬢

蒼達
「これから子を産む女達?これからなどどこにある」

蒼達
「滅びゆく星に女も男も必要ない
元より未来のない者達と取引などする気も毛頭ない」

お登勢達に襲いかかる蒼達の部下達

蒼達
「俺達の取引先は解放軍だけさ さぁ仕事を片づけろ」

お登勢
「同感だ 私も未来のない奴と取引をするつもりはない」

お登勢は下に指を指す

お登勢
「私らの取引先はこっちさ」

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お登勢
「遅かったじゃないかい 時間稼ぎも楽じゃないんだよ」

お登勢の足元から刀の刃が突き出て地面が崩れ落ちる

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ビルの下に網が貼られておりお妙達全員生きていた


お妙
「しんちゃん・・・」
「これは」

そこに響く女の声
「よかった~なんとか間にあったみたい~
留守番ご苦労様でした~よくもちこたえてくれましたね~
でももう大丈夫」

平子
「帰ってきましたよ この街の王が」

「なっ何事だ!!」

「ゆ・・・床が・・・!!」

崩れた床の真ん中に誰かが立っている

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「!!」

「だ・・・誰だ 貴様!!」

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「お控えなすって」

「あっしは生まれも育ちも江戸はかぶき町
罪にまみれ長らく贖罪の旅路についておりやしたが
故郷忘れがたく親友との約束も捨てられず
恥ずかしながら罪にまみれたまま 舞い戻って参りやした」

「・・・だが今日だけはもう一度名乗らせていただきやす あっしは」

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次郎長
「寺田辰五郎の友にしてかぶき町の番人 泥水次郎長でございやんす」
 
→→次へ続く

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