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ホールケーキ城8階の巨大キッチンでは、ウェディングケーキ製作も大詰め…
ビッグ・マム海賊団、総料理長 “美食騎士シュトロイゼン” の歌に合わせて作業は進んでいく
「ゆるふわの〜♪」
「トロふわの〜♬」
「人生なんて〜♪」
「ありゃしない!!」
「苦行の人生 涙の味は♪」
「塩少々♬」
「くやし涙は」
「大さじ1杯♬」
「だったらてめェのデザートはァ!!甘いケーキがいいじゃない」
涙を流しているシュトロイゼンに声を上げる作業員達「料理長〜!!」
場面はホールケーキアイランド、東の入り江
アラディン「よせペコムズ!!まだ安静にしていなくては!!」
ボロボロのペコムズ「ハァ…ハァ…ガオ!!ジンベエはちゃんとママに報告できたのか!?ベッジのガキの事…!!」
アラディン「勿論だ!!今頃は裏切り者のベッジの奴はママに完膚なきまでに打ちのめされている筈だ!!」
ペコムズ「ガオ!!…筈だと!?筈じゃあダメだ…!!やはり確実におれが…」
プラリネ「まーまーシャシャシャシャ…大人しくしてなきゃダメよ、ペコムズ!!」
ペコムズ「だ…だがプラリネ、万が一奴らに報告を阻止されたら…ガオ」
アラディン「ならば尚更ジンベエに任せろ!!お前の体ではまたやられてしまう!!安静にしてろ」
船医「そうだペコムズ!!動く事は船医のわしが許さん、絶対に寝ていろ!!」
ペコムズ「…お前ら様子がおかしくねェか?」
ギク…とするアラディン達「ウ!!」
ペコムズ「何やら夜中中、入り江がざわついていた…ちらほらと “荷物” を運ぶ者の姿が見えた…!!」
更にぎくっ…とするアラディン達
ペコムズ「助けられた事には礼を言うが…おれは行く!!」
アラディン「待て待てそれは許さん!!」
ペコムズ「許さんとは何だ!!ガオ!!てめェら何を隠してる!!」
ジンベエ達はミロワールドからベッジ達のアジトへ先に行き、そこで落ち合う事に
島の北西、ファイアタンク海賊団のアジトに到着したルフィとサンジ
ルフィ「…ついた!!ここがベッジのアジト!!…でベッジってどんな奴だ?」
サンジ「…マフィアのボスだと思え」
お茶会開宴まで…あと4時間15分
出迎えるヴィト「おー!!おれのヒーロー “ジェルマ” !!ヴィンスモーク・サンジ!!また会えて嬉しいレロ!!ニョロロ!!」
サンジ「てめェか…」
ルフィ「おいみんなは!?お前がベッジか!?」
ヴィト「そう慌てるな、他の奴らは着いていレロ」
ルフィ「レロってどっちだよ!!」
そこに…
チョッパー「わールフィ!!サンジ〜!!」
ルフィ「チョッパー!!」
風呂上がりのチョッパー「お前達もひとっ風呂浴びて来いよ!!」
ルフィ「何くつろいでんだ!!時間がねェんだぞ!?風呂嫌いのクセに!!」
ヴィト「いやいやあんたらもレロ!!ファーザーは “汚ェの” とはお会いにならねェ」
アジト内の女風呂
体を洗いながらシフォンと話すナミ
シフォン「え〜!?ローラがイボイノシシのゾンビに!?」
ナミ「それで意中の男を追いかけ回して…」
シフォン「アハハハ、ローラらしいわね」
ナミ「あの時も…今回のオバケの森も…ローラに出会ってなかったら私どうなってたか」
シフォン「そうなのね!!でも妹にとってもあんたたち大恩人よ!!ありがとう 嬉しくて涙が出てきた!!私達、昔から一心同体だったのよ双子だし!!」
キャロット「◯んだ人が動くなんて、海ってワンダーランド♡!!ローラは人間に戻れたのね!」
ナミ「ええ、きっと今も元気で海賊やってるわ!!」
シフォン「結婚相手は見つかったかしら」
ナミ「ビッグ・マムの怒りは鬼気迫るものがあったけど…結婚から逃げた件で…」
シフォン「ああ…あれは大事件だった ママはワケあって全世界の巨人族に嫌われてるの」
ナミ「!?え?巨人族に?」
シフォン「だからこのあらゆる種族の住む “トットランド” にも巨人族だけはいない」
キャロット「(巨人…!!本当にいるんだ…!!)」
シフォン「ある日…ローラを見かけて一目惚れしたという求婚者が現れたんだけど…それが何と巨人国 “エルバフ” の王子 “ロキ” !!」
ナミ「…王子!?すごい!!」
シフォン「ママは涙目で歓喜してた!!ローラがエルバフの王女になれば!!巨人族との長年の確執も埋まり、
更には世界一の強国と名高い “エルバフ” の軍隊さえも我が物にできると!!」
ナミ「成程…そこから逃げちゃったわけね」
シフォン「そこからはひどいものよ 代わりに私を差し出してみるも、”ローラじゃない” と見抜かれ…巨人族との仲はより険悪に
それからママは本物の巨人族を仲間にする事を諦めて 人を巨大化する研究に投資する様になった…
ローラへの怒りは増幅する一方で…この国では犯罪者扱い!!もし帰ってきたら◯されるわ」
ナミ「…」
シフォン「それに…ローラにそっくりの私も気にくわないみたいで」
ビッグ・マム “そのツラをおれの視界!!さらすんじゃねェよォ!!”
シフォン「会う度に…手酷く殴られ、何年も生傷が絶えなかった」
ナミ「えェ!?」
シフォン「◯されるかと思った…親に… もう私は “あの怪物” を母親とは思えない」
ナミ「…!!」
シフォン「ローラはのん気だから、まさか母が自分に◯意を抱いてるなんて思ってないでしょうけど ふふふ…」
ナミ「そういう事か…全部つながった…!!」
シフォン「ベッジがママを暗◯するって言った時、私は何も感じなかった…ひどいと思われても…それが事実」
風呂上がりのルフィとブルック
ブルック「いやいやいや、いいお湯でしたーヨホホ 極楽〜極楽〜っ 行ってたまるか!!」
ルフィ「なんか戦いの後みてェだ、気が抜けちまうな これからなのに!!」
ブルック「あ!冷蔵庫、ルフィさん牛乳入ってますよ牛乳!!」
ルフィ「お」
ベッジの部下「おい、人ん家の冷蔵庫を勝手に漁るな!!」
ルフィ「ちょうどよかった、おれ歯欠けちまって」
ブルック「私も顔面割れちまって」
牛乳を飲む2人…
「あ〜治ったー!!」
部下「どんな体質なんだお前ら!!」
お茶会開宴まで…あと3時間30分
ブリュレ「ママを◯そうって奴に加担するとは!!」
ディーゼル「シフォン様よくお考えを!!ママを暗◯など絶対にできません!!」
シフォン「ブリュレ姉さん!ママが私に何をしたか知ってるでしょ!?ローラの身も危険、私の家族はベッジとペッツ!それだけでいいの!!」
会議の場へやってくるベッジ「よし、全員揃ってんな…少しは汚れは落ちたか? “服は人を作る” と言うぜ 身だしなみのなってねェ奴とは話す気にならねェ
さて…あと3時間半だ…決めようか…まず手を組むか…どうかから!!」
ルフィ「…」
ベッジ「ウチとしちゃあお前らはただの邪魔者 ここで全員消すってのが1番世話がねェが…!!」
サンジ「おれが◯んだらビッグ・マム暗◯のチャンスはゼロだ、”式” 自体がなくなるからな おれは開宴2時間前には戻らなきゃ怪しまれる」
ベッジ「ああ…残念ながらその通り お前だけは◯せねェ」
ジンベエ「威嚇しあっとる時間はない ルフィ、直感ではこいつらと組めそうか?どう思う」
じー…と見るルフィ
じー…と、1人の男を見続ける…
ルフィ「お前シーザーだろォ!!」
ギクゥ!!とするシーザー似の男「ギャー!!」
チョッパー「えー!?シーザー?どこに?」
ナミ「なに今更」
サンジ「いるだろずっと…」
連れ出された時の事を思い出すシーザー「…!!」
ベッジ「シーザークラウン!!」
慌てるシーザー「うおー!!は…働いてるよ!!ちゃんと!!ビッグ・マムにそう報告しろ!!」
ベッジ「監視の交代を頼んだらあっさり代わって貰えた おれは今や、信頼ある “ルーク” !!」
シーザーの心臓を持っているベッジ「逃がしてやろう、おれにその力を貸すならな…」
シーザー「!? キサマこのおれ様が誰だかわかって口をきいてるのか!?世界をも滅ぼせる天才科学者シーザー・クラウンだぞ!!」
しかしルフィ達が来る事を聞かされたシーザーは…
「勘弁してくれ!!あいつらだけはもう二度と会いたくねェんだ!!」
話は現在へ…
シーザー「シ…シーザー?違う…おれはベッジの兄弟分…!!
“ギャングスター” ガスティーノだ!!シュロロロロ!!」
一同「笑い方っ!!」
サンジとチョッパー「(隠す努力が見受けられない ガスティーノって…)」
ルフィ「そうか人違いか、悪かった」
ナミ「違わないわよ!!どう見てもシーザーでしょ」
ルフィ「何だやっぱお前か!!どうしてここにいるんだ!!」
シーザー「居たくていると思うか!!戯け者め!!てめェらのせいでビッグ・マムに引き渡されちまって
絶体絶命の所をまたコイツに “心臓” をつかまれて言いなりだ!!
トラファルガー・ローに伝えろ、今度会ったら必ず◯すと!!隙あらば貴様も」
心臓を握るベッジ「よせよせ、つまらねェ!!これこそ時間の無駄だ ”麦わら” …!!手は組むのか、やめとくか?」
シーザー「ギャー!!」
ルフィ「…じゃあまずペコムズを撃った件を殴らせろ!!」
一同「!?」
止めるジンベエ「待てルフィ!!それじゃ話がまとまらん!!」
ルフィ「でも友達を撃ったんだ!!」
ゴッティ「ファーザーを悪く言う奴、おれ許さん!!」
ヴィト「やめろゴッティ!!」
ベッジ「構わねェ、やらせろ」
シーザー「そうだ、追い出せこんな奴ら!!」
頭を抱えたジンベエは少し考えて…
ジンベエ「…ビッグ・マムは好きか?」
即答するルフィ・ベッジ・シーザー「嫌いだ!!」
ジンベエ「それを “連合軍” と呼ぶんじゃ!!◯し合いなら後でもできるが、今手を結べばお前達全員に “利” がある!!」
ルフィ「作戦は!?」
ベッジ「完璧なものを考えてある」
シーザー「さっさとやるぞ!!それで終いだ!!」
開宴まであと3時間20分…
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