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ハイキュー!! 第249話 『喧噪と静寂』


試合前の公式ウォームアップ

アタック練習する稲荷崎

谷地「ヒィ…!」

大見コーチ「ラスイチ!」
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宮侑「幽体離脱時間差!!」

治の背後から出てきてアタックを打つ侑

観客達「アハハ」「すごーい」「時間差じゃなくない!?」「言いたかったんだろ」「いーぞー宮ー」「アハハ」

手を上げて歓声に応える宮兄弟

観客達「今打ったのセッター?普通に強いな」「スゲー」「いやでもトス上げた方が凄くない?」

一方、烏野…

アタックを打つ日向

それを見た尾白「ほんまよォ〜跳ぶな〜」

日向「(今のはけっこうイイ感じだったけどまだ流れてる気がすんだよな〜よし、もう1回…!)」

しかし…

澤村「サーブー!!」

日向「…」


そして…

2回戦…烏野(宮城県代表・5年ぶり9回目) vs 稲荷崎(兵庫県代表・3年連続31回目)

挨拶をする両校「しアース!!」

自分の両頬を叩いて気合を入れる烏養「オシッ」

ソワソワしている嶋田と滝ノ上

嶋田「クソォ〜…俺らがビビってどうする、落ち着けえ〜…」

武田「誰も 烏野が白鳥沢に勝つなんて思わなかった
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また皆をびっくりさせましょう」

一同「オ”エ”ーイ”!!」

稲荷崎のスターティングメンバーにはキャプテンの北はおらず、尾白がコートキャプテンをつとめている

サーブ位置に向かう宮侑

試合開始の笛が鳴らされる
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左腕を上げる宮侑…

すると吹奏楽や歓声がピタ…と止まる

シーン…

日向「(な…何だアレかっけええっ…!!)」

トスを上げる宮侑
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声を出す2人の女子「そおおおおぉぉぉれっ♡れっ♡」

宮治「アララ」

宮侑の強烈なジャンプサーブは…
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田中と西谷の間、ラインギリギリに決まる

観客達「ナーイッサーあーつーむー」「ナイッサーあつむ」「いいぞいいぞあつむ」「もう1本ー!!」

さっきの女子「ナイスサーブー♡」



烏養「おーい身構え過ぎんな、固えぞー ナイフが飛んで来るワケじゃねえんだからー」

女子達の方を見る宮侑

女子達「わ!」「こっち見た」
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宮侑「(俺のサーブの邪魔すんなや この喧しブタ)」

宮侑の鋭い目線にびくっ…とする女子達

稲高生「稲高の応援ですか?サーブの時は静かにして貰えますか…!」

女子「なっ、なによっ TVでよくやってるやつじゃん」

宮侑の2回目のサーブ

次も強烈なジャンプサーブ…

それは西谷と澤村の間に飛んでいき…
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「ア ウトッ」

ナイスジャッジで流した澤村と西谷

ほっとする烏養達…

宮侑「アカーン!!」

宮治「しょぼ」

宮侑「うっさいわ!サーブトスちっと流れたな〜」

 

烏野のサーブは東峰

菅原「旭、1本集中…」

その時…

 

「ブゥー」

 

東峰「!」

大音量のブーイングが鳴り響く…

潔子「…」

武田「わあ…?コレ…ブーイングですか…?サーバーに対しての…?」
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烏養「自チームのサーバーには静寂と集中を、相手には喧噪と動揺を。ほんと訓練されてるな…」

東峰のジャンプサーブはネットにかかる

観客達「ラァーッキー!!稲高ー!!」

東峰「スマン」

澤村達「次次ィー」

実況「両校強気のサーブで早くも流れの取り合いが始まっています!

さて羽深さん、今回の試合の注目はやはり高校No.1セッターの呼び声高い、稲荷崎の宮侑でしょうか?」

解説の羽深「そうですね、それと今回は烏野のセッターにも注目したいですね」

実況「烏野高校、影山飛雄 こちらもユース候補になっている有望な選手ですね。

中学ではあまり目立っていなかった選手ですが、これから注目度がドンドン上がって来る選手だと思います。
正に東西セッター対決…」
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アタックに跳ぶ日向「(!! ちょっとイイ感じに跳べたぞ…!!)」

影山「!」

しかし…
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打たずに着地する日向…

固まる一同…

日向「打つの 忘れた…!!」

影山「同時にやれねえならやるなボゲェ!」

日向「せっかくのおれのトス…もったいないっ…!」

尾白「打つの忘れたって言うた?」

角名「言いましたね」

宮侑「(こいつ、今までのジャンプがMAXやなかったんか?)」

宮治「俺ら(優勝候補)相手に “実験” ブッコんできよったんか?」

宮侑「飛雄君も我が道行くタイプと思たけど こっちも大概やな」