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ワンピース 第866話 『NATURAL BORN DESTROYER』


押し掛け麦わら大船団物語 Vol.3「ブルジョア王国王子キャベンディッシュの人気がありすぎて国内の年頃の娘が誰一人結婚しない事件」
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ここは最も有名な巨人族… “エルバフの戦士” 達が住む島である
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シャーロット・リンリン(人間・5歳)「ここはどこ?ママたちどこかへいくの?」

母「この近くでパパのお仕事があるのよ、リンリン いい子にして待っててくれる?」

リンリン「えー おれもいっしょに…」



父「そのかわりリュックのお菓子を好きなだけ食べていいぞ、今日は!」

母「ええ、そうよ!」

リンリン「え〜♡ぜんぶ〜??じゃあまつ♡まつ♡まってるー♡」
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島にリンリン1人を残して船は出航する

涙を流す母「ウウ…リンリン…」

父「…まだ泣くな…!!あれだけの被害を出して “国外追放” で済んだんだ 我々の手に余る子だ この地にいるという “聖母” がきっとリンリンを救ってくれる」

船長?「船を出すぞ、この海域は危険だ!!」

お菓子を食べるリンリン「わあ、ここには大きな魚がいっぱい」



雪が降ってくる…

リンリン「へんだなーおそいなー おなかすいたなー…ママ〜パパ〜…」



エルバフと言えば…

100年も昔の話…世界が恐れた巨人の戦士達 “巨兵海賊団” が突然2人の船長を失い、伝説となった

そのおり…

トップを失い、油断した残党が数名 海軍に捕まり、あわや処刑という所に

さすらいの美しきシスターは現れた

名を…シスター・カルメル
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カルメル「お待ちなさい!!天が和解を求めています!!」

海軍「天が!?何を言ってる こいつらが今まで世界に与えてきた恐怖は…!!」

カルメル「ならばこそよ、なぜわからないの!?」
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その時…暗雲が空を覆った

カルメル「その者達を◯せば!!エルバフの戦士達は再び軍隊を成し!!人間達に復讐を誓うでしょう!!
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罪を許しなさい!!私が導きます!!この世のあらゆる種族が手を取り、笑いあえる世界へ!!」
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カルメルはやがて “聖母(マザー)” と呼ばれ

身分・種族を問わず、行くあてを失った子供達を受け入れる “羊の家” という施設を開いた

巨人達の住む、このエルバフの地に…

巨人族と人間との交友のかけ橋となりながら



それから37年後 “羊の家”
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マザー・カルメル(80歳)「もう大丈夫よ、リンリン ママ達が迎えに来るまで、みんなで仲良く暮らしましょう!ここにいるのはみんな個性的な子達!」

子供達「迎えになんか来ねェぞ!!」「捨てられたんだ!!」「親が見離すレベルのな!!ぎゃはは」

カルメル「すぐに仲良くなるわ」

リンリン「うん、ありがとう!!おなかすいちゃった!!」

子供「でけェなお前!!巨人族か!?」

カルメル「…じゃあごはんにしましょう!」


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そこには…

暴動の末、国を追われた王子 貧しさゆえに奴隷にされかけた子供

親の手にも負えなくなった問題児達が、立場・血筋に囚われる事なく 巨人の村で暮らしていた

何より…いつでも誰よりも大きかったリンリンにとってここエルバフは

初めて見る自分サイズの人・家・景色が立ち並び、とても居心地がよかった



森で泣いているリンリン「おかしいなーおかしいなーえ〜ん」

リンリンの前には◯んでいる熊

カルメル「あらあらどうしたの?リンリン」

リンリン「マザー!!あのね、熊さんとオオカミさんが森でケンカしてたの

ケンカはよくないから仲良くさせなきゃって思って おれ、きのう同じオリに入れてあげたのよ!」

カルメル「…!!」

リンリン「そしたら熊さんったらオオカミさんを食べちゃったの 悪い子だからおれ、熊さんをたたいたんだ!!」

カルメル「…熊さん反省中みたいね 何回たたいたの?」

リンリン「いっかいだけよ」

ぞくっ…とするカルメル「(即死…)」

ニコッと微笑んで言うカルメル「ふたりをお友達にしてあげたかったのね リンリンはとっても優しい子ね」

リンリン「そう!うんっ!!」

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生まれて初めて出会う理解者だった



騒いでいる子供達「見たんだ…!!リンリンが熊を一撃で◯した!!あいつヤベーぞ」

「巨人のエイリ君、大ケガしたの知ってる!?蚊が止まってたからたたいてあげたんだって…」「骨が何本も折れたのよ…!!」


別の日…

カルメル「何をしてるの!?リンリン!!」

手長族「ギャー助けてマザ〜!!」

リンリン「関節がいっこ多いから…ちぎってあげようと思って…」

カルメル「ダメよ!!この子は手長族!!これが普通なの!!」

他にも…

リンリン「ひれがついてるからちぎってあげようと」

カルメル「魚人族はお魚の特徴を持つものなの!!」



カルメルは全てを許した

カルメル「皆…!!許すのです!!リンリンは優しい子なのよ!!」

10か月後…新世界ウォーランド “エルバフ”

強者達も寛大に リンリンを受け入れていた…

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カーシー「やがて40年になる こんなに長引く決闘があるか!?」

オイモ「オイも同感!あと10年もしたら迎えに行こう!!」

追いかけっこをしている子供達

リンリン「まてーまてー」

子供達「きゃー!!リンリンにころされるーっ!!」


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カーシー「おう!リンリン おめェらんとこは準備は済んだのかァ!?」

リンリン「?…カーシー、何?準備って…!!」

子供「あ!リンリンちゃん初めてじゃない?エルバフでは “冬至祭” まで12日間断食するのよ!」

リンリン「だんじき?」

子供「物を食べないの!口に入れていいのはお水だけ、明日から12日間ね!」

リンリン「え〜!?おなかすいちゃうよー!!」

子供「でもそれをガマンしたらお祭りがまってるよ」

*「己と戦え!!ハイルディン!!」

倒されるハイルディン「う」

*「ドリー、ブロギー どちらかのお頭は必ず帰還し!! “巨兵海賊団” は必ず復活する!!お前は戦士だ!!鍛え続けろハイルディン!!」
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立ち上がるハイルディン「おう!!」

子供「あ、暴れん坊だ」

そこに…

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元巨兵海賊団船長(世界最高齢の戦士)・巨人族の英雄の2人がやってくる

滝ひげのヨルル(344歳)「ザバババ!!その意気やよしじゃライディーン」

山ひげのヤルル(345歳)「うむ、ボジャジャジャ」

巨人達「 “滝ひげ” 様!! “山ひげ” 様!!」

ヤルル「カルメルの説く “略奪より交易” 、それも結構…しかし我らが戦士たる事を忘れてはならぬ!!」

ハイルディン「ヤルル様、ヨルル様…!!カッコイイな、全巨人族に尊敬される戦士…!!」

カーシー「2人揃って今日はどうしたんで?」
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ヨルル「村で “セムラ” を食べるでな ”羊の家” の子らを呼びに来た、ちょうどよかったリンリン」

リンリン「セムラって?」

子供「甘くておいし〜いおかしよ!!断食に入る前にセムラで栄養をたくさんとるの!!」

よだれを垂らすリンリン「今から食べるの〜?甘いおかし〜♡」

子供「マジパン入りの甘〜いパン生地で甘〜い生クリームをはさんで、上からたっぷりの粉砂糖♡断食前のお楽しみなの!!」

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集まった一同

「先日、城で生まれたロキ王子の誕生を 村で生まれたロード!ゴールドバーグ!子供達の成長を太陽に感謝して」

「いっただっきまーす!!」「わーいセムラー!!」

「たくさんあるからしっかりお食べ!!」

セムラを食べたリンリン「!あ…あ…あんま〜い♡♡おいしい〜♡幸せ〜♡♡」

いっぱい頬張るリンリン「おいしいおいしい!!甘〜い♡おいしい!!」

リンリンを止める巨人「待て待て!!おいリンリン!!」「何て速度で食うんだ!!みんなにいき渡らなくなるぞ!!」

リンリン「おいちい〜♡おいちいな〜♡セムラ♡ハッハッ」

断食3日目…

リンリン「マザーおなかすいて◯にそう…」

カルメル「冬至祭は “太陽” の “◯と復活” のお祭りよ 苦しい冬を越えて太陽も また私達を暖かく照らしてくれるの」


4日目…

ニコニコ…と微笑んで言うカルメル「苦しければ苦しい程…太陽への感謝が深くなる」

リンリン「マザーがそういうならおれ…がんばる」

ふらふらするリンリン「やせてきた…」

子供達「かわってねェよ…」



リンリンはマザーが大好きになっていた



6日目…

リンリン「(おいしかったなセムラ…またたべたいな…)」


7日目…

血相を変えて走ってくる子供「大変!!マザー助けて!!」
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カルメル「どうしたの!?ゲルズ!!」

ゲルズ「リンリンちゃんが!!」

カルメルが駆けつけると…
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壊された家々…倒れている巨人達…

リンリン「セ〜!!ム〜!!ラァ〜!!」

カルメル「何て事を…リンリン…!!」

リンリン「セムラを…もってこい…セ〜ム〜ラァ〜!!」

子供達「リンリンがエルバフの村を破壊したァ〜!!」「悪夢だァ〜!!」

ヨルル「…とうとうやったなリンリン…太陽に感謝する資格もない…!!子供だとて許すにも限度がある…!!」
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カルメル「ヨルル様!!」

剣を振りかぶるヨルル「カルメルすまんな、こやつは子供の姿を借りた」

カルメル「おやめに!!ヨルル様!!」

ヨルル「悪神じゃ!!」

リンリン「セムラ…」