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弱虫ペダル RIDE.449 『6人の力!!』
◎広島との激闘を経て ついに総北が……!?
小野田「来ました…!!お二人です!!」
「手嶋さん!!」
「青八木さん!!」
手嶋「あいつらだ!!」
青八木「戻ったぞ クライマーを1人つれて!!」
「すまねぇ!!遅くなった!!」
「手嶋さん!!」
「カッカッカ 青八木さん!!」
「お二人が――――追いついて…あのっ…これで…今」
「チーム総北6人 全員揃いました!!」
「何回ヒヤヒヤさせんすか手嶋さん!!」
「悪りィな鳴子」
「チーム2人はやっぱしぶといすね」
「それほめてんのか今泉」
「あ…あのおつかれさまです青八木さん」
今泉「想像してたより遅かった―――― 何かあったんすか?」
手嶋「……ああ まぁな
ちょっとしたデスゲームをしかけられてな バトってた 広島とな」
「広島!!」
小野田(……手嶋さん やっぱり闘ってたんだ!!)
フルフル震えながら青八木の方を見ている鏑木
青八木「…?」
鏑木「青八木~~~~~!! よく帰ってきた青八木~~~~~~!!」
青八木「コラ 何度も言うがオレは3年だぞ そしておまえは1年だ」
鏑木「オレ 青八木さんに言おうと思ってたことがあるんです!!」
青八木「きいてるか?きいてないな」
鏑木「小野田さんに信じろって言われて オレ“言う”ってずーと思ってたんす!!」
青八木「聞く気ないな」
鏑木「“言おう”と思ってたんす!! すげぇ!!
よかったす その瞬間が再びおとずれて!! よかったすホントに!!
青八木さん!! 改めて言わせてください!! あのっすね!! えっとすね!! ぐああ」
「感激に言葉がでない!!」
『おいコラ―――!!』
今泉(かんじんな時に…言いたいことがでてこないとは…)
鳴子(こいつホンマもんのアホやな)
鏑木「まってください言わせてください えっとすね」
小野田「あの手嶋さん!! 合流早々ですが 実はゆっくりしてる時間はありません」
手嶋「だろうな」
小野田「今泉くんも鳴子くんも箱根学園が動けば追うつもりでした
でも 皆で話してギリギリまでがまんして手嶋さんたちを待ってました!!」
手嶋「だろうな……状況は見えてる
協調して先頭に追いつき 共に走ってるはずの箱根学園の姿が
すでにない!!」
今泉「数分前に加速して視界から消えました」
泉田《もう十分だ さぁいこう!! アブ!!》
黒田《よっしゃいくぜ ブハ!!》
《箱根学園加速だ!!》
《おお!!》
小野田「オーダーをお願いします!! 手嶋さん!!」
手嶋「勝負所に備えてクライマーをどんなに揃えても
先頭にいなきゃ勝負になんないのがロードレースだ」
手嶋「追いつくぞ先頭に!! 何をしてでも!!
オーダーだ!! 山が始まる前のこの平坦区間の間に箱根学園をとらえる!!
出ろ鏑木!!」
鏑木「はいッ!!」
手嶋「鳴子!!」
鳴子「はいな!!」
手嶋「青八木!!」
青八木「……!! ああ純太!!」
「追撃開始だ!!」
「ほぅるあああ!!」
今泉(この局面で鳴子を使う!!
そうだ そうでもしなきゃこの差はうめられない!!)
鏑木「ほうるああ!!
ヤバイっす!! ハコガクとの協調もすげぇ楽しいって思ったけど
これ やっぱ
6人のチームメイトが揃ってが一番楽しいす!!ハハッ!!」
小野田(すごい 鏑木くん 速い!! 引っぱられてるみたいだ)
鳴子「アホっか鏑木!! 前 追って大変な時に楽しいってどゆうことやねん!!」
鏑木「鳴子さん!! あ すいませ」
鳴子「カッカッカ!! ワイも楽しいけどな!!」
鏑木(へ!?)
鏑木に代わり先頭に出る鳴子
鳴子「見さらせ!! これが浪速の派手男!!
元スプリンターでスピードマン鳴子章吉 炎の走りじゃい!!」
鏑木「うっく ちょっ速っ 鳴子さん く…やば」
小野田(速い 鳴子くんやっぱりすごい でも
皆 気持ちは同じなんだ…!! 苦しいけど大変な状況だけど
やっぱり6人揃うと――――――
心強い!!
不思議と苦しい道のりが
過酷な時間が
楽しく感じられるんだ!!)
小野田「今泉くん!きづいてる?
こんな時 言うのもちがうかもしれないけど 今回――――
ボクらの このインターハイで全員で 6人揃って走るのって
1日目のスプリント以来なんだね」
今泉「(――――――!!
そうか…1日目は山で皆バラバラにされた
2日目は鳴子が先頭に喰らいついていた
6人全員揃って…ってのは――――)
だいぶ 久しぶりなんだな すげぇな
どうりで足が軽いわけだ!!」
小野田「うん!!」
青八木「代わる」
鳴子「! 青八木さん 何すか すまして――
青八木さんは楽しゅないんすか この超ハードな状況!!」
青八木「……」 じっと鳴子と鏑木を見つめる青八木
「!」
「楽しくないわけないだろ
最高の気分だよ 皆と走るこの時間が!!」
「カッカッカ 青八木さん どこまでスプリンターなんすか」
「ハハッ青八木さんにも楽しいと思うことがあるんすね――」
「コラ鏑木」
「おい」
手嶋(最高の時間だよ ホント
けど そいつは――――
それほど長くは続かない――――
いよいよ始まるインターハイの最終局面 この先へは
全員が たどりつけるわけじゃない)
◎チームの幸せな時間。しかし、これからは…!?
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