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弱虫ペダル RIDE.450 『追いつく!!』
◎決意を固める手嶋!! 先頭を目指して…!?
手嶋「(いくんだよ……ゴールに!!)各自ペースをもっと上げろ!!
この平坦区間で前をつかまえる!! 箱根学園はまだ先だ!!」
「ここで離されたらレースが終わる!!」
「「はい!!」」
「はいな!!」
「うす!!」
「コク!!」
6人揃え、チーム総北フル加速!!!!!
そして舞台は最終局面へ…!!
「来たぞ総北だ!!」
「速ええ!! 追い上げてる!!」
「てかいつの間にか6人揃ってる!!」
必死に箱根を追いかける総北メンバー
「すげぇ圧だ!!」
「速ええ!!」
「あれマジで――――」
「さっき通った前の箱根学園に追いつく気だ!!」
「マジかすげぇ!!」
「できんのかそんなこと 何分差だ!?」
「全員気迫が凄かった 可能性はあるんじゃないのか」
「そうなったらスゴいね」
「今の6人…表情ヤバかった」
「特に前引いてた3人!! 6番 鏑木 2年 鳴子 3年の青八木!」
「……すげえな“青八木”…」
「! 知ってんのか!」
「いやオレ気になって昨日からチェックしてんだけだよ
1日目はスプリントやって3位
2日目はチームメイトを最初の山で救出してる
そんで速報によると さっき5番を集団から引っぱりあげてる」
「マジか!」
「更に今も前で仕事してんだ スゴくないか?
派手さはない 目立った成績もないけど
チームには欠かせないんだよ そういう地味だけど仕事のできるヤツ」
「男が一番シビれるタイプだ!!」
青八木「はあああ!」
気合声を出して総北メンバーを引っ張り上げる青八木
鳴子「どぉした鏑木!!」
鏑木「!」
鳴子「今まで仕事しとった青八木さんの方がキバっとる!!おまえの引きはそんなモンか!!」
鏑木「ぐ!!」
鳴子「もっと本気見せんと前のハコガクさんには追いつかんで!!」
鏑木「つかってますよ!!
代わります つうか青八木さんがスゴすぎてどうかしてるんすよ!!ほうるああ!!」
前に出て全力でペダルを踏む鏑木
鳴子「(そうや それでええ鏑木 めいっぱいで いけ!!)」
鏑木「(くっそ くそ!! くそ!!)」
青八木「(追いつく!! 必ず箱根学園に!!)」
手嶋「!(見えた!!)」
給水ポイントに差し掛かる総北
「給水所だ!!」
「古賀さん 杉本…マネージャーや!!」
「純太!!」
「やった6人揃ってる!!揃ってるよ!!」
「2番手通過は総北です!!」
「了解す!!」
「オレが6人分を受け取る!! まとめろ!!」
給水バッグをまとめて手に取る今泉!
今泉「ああ 今その努力を」
古賀「この土壇場で総北が6人揃った…!!ようやく!!…が」
橘「追いつきそう?ハコガクに 幹 大丈夫!?」
寒咲「うん…きっと」
「少なくとも彼ら6人は全員それを少しも疑ってないよ」
段竹「(青八木さんが引いていた…前で…速報じゃ手嶋さんを連れ戻したって…
「(あの足で!!)」
「(心がふるえてます!!)」
青八木「(差はちぢまってる 確実にだが
青八木の体が膨らむ!
青八木「はあああああああ!(全開以上をやるしかない!! オレが追いつかせる!!)」
ズキンと痛む青八木の足
青八木「(いけ青八木一!! はじめの一は一番のいちだ!!)」
「(もう何も残さなくていい!!
鳴子「! てか…鏑木 おまえ何泣いとんねん」
青八木《光が射した 歌詞だ ある歌の》
「なぜか涙出てきたんす いろいろ……伝わってきて」
青八木「(ほら 見えるか鏑木)」
「(あれが オレのゴールだ)」
◎全開で引く青八木の背中。鏑木を何かを感じ取る…。
手嶋「今泉!! 給水所だが一人一人が速度をゆるめて受け取ってるヒマはない!!
おまえが一人隊列から離れて補給を受け取り戻ってこい!!」
「了解す!!」
バッと隊列から抜ける今泉
小野田「(今泉くん!!)」
鏑木「おねしゃす!!」
青八木「(今泉!!)」
鳴子「(たのむでスカシ!!こっちはこっちでめいっぱいや!!)」
「オレが6人分を受け取る!! まとめろ!!」
「はい!!」
「今泉!!」
給水バッグをまとめて手に取る今泉!
「がんばって!!」
「追いつけ今泉!!」
今泉「ああ 今その努力を」
受け取ったバッグを背負う
「前の3人が全力でやってくれてるとこだ!!」
そして隊列に戻るために加速する今泉!
「今泉…!!」
「総北…!!」
古賀「この土壇場で総北が6人揃った…!!ようやく!!…が」
杉本「そうですね だからと言って追いつくとは限らない…(ボクは信じているけれどね!! 今泉!!)」
古賀「手嶋たちを待った代償がどれくらい…つくか…!!(それでもお前は“努力”をするのだろうがな純太!!)」
橘「追いつきそう?ハコガクに 幹 大丈夫!?」
寒咲「うん…きっと」
「少なくとも彼ら6人は全員それを少しも疑ってないよ」
段竹「(青八木さんが引いていた…前で…速報じゃ手嶋さんを連れ戻したって…
それでもまだ走ってるのか…)」
「(あの足で!!)」
段竹《動きますか 動かせますか!》
青八木《いや…痛みが出なければそれでいい》
段竹「(すげえ…青八木さん… オレ 今…)」
「(心がふるえてます!!)」
青八木「(差はちぢまってる 確実にだが
当然だがヤツらも全力で走ってる
その差をうめるには――)」
ググ…
ボコン
青八木の体が膨らむ!
鏑木「!!」
青八木「はあああああああ!(全開以上をやるしかない!! オレが追いつかせる!!)」
さらにスピードが上がる!
鏑木「す すげぇ引きっす!!青八木さん
何なんすか 何なんすか鳴子さん この引きは!!この人は!!」
ズキンと痛む青八木の足
青八木「(いけ青八木一!! はじめの一は一番のいちだ!!)」
「(もう何も残さなくていい!!
一番最高のチームで一番最高の走りができたのだからもう
何も残さなくていい!!)」
鳴子「! てか…鏑木 おまえ何泣いとんねん」
鏑木「え え…あ…わかんねェすオレも
あれ…いや何でだ わかんねーす ただ何か
オレが世界で一番尊敬する青八木さんの全開の背中を見てたら――」
青八木《光が射した 歌詞だ ある歌の》
「何かいろいろ思い出して」
「なぜか涙出てきたんす いろいろ……伝わってきて」
青八木「(ほら 見えるか鏑木)」
「(あれが オレのゴールだ)」
◎全開で引く青八木の背中。鏑木を何かを感じ取る…。
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