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刃牙道 160話 『疵と剣』
■対峙する異様…。極まる緊張感ッッ!!
彫物を背負った男と――――――
刀剣を帯びた男――――――
警察が黙して見ている
ただならぬ事態を警察が「見て見ている」フリをしている………
周りの通行人達はザワつく…
「おいおい…」
「え~…?」
「止めないよケーサツ…」
「なに始まるんだ…?」
剣豪は考えていた…
武蔵「はて」
この若者背後――――――
何故 白い……?
武蔵には白く輝いて見える花山…
これが…この「立ち会い」の景色だと……
稀なり
「少年」との立ち会いでは
地平まで広がる懐石料理(ごちそう)……「ピクル」との立ち会いでは
目も眩む黄金と絶賛(ほめ)……
「強気人」ン際の黄金は
天に達する……
「妖術の爺さん」の背後は
心華やぐ一面の花畑……
なのにどうだ
見えてる景色が――――
「白」………
もしや 「無」…?
いやいやいや………………
この若さでそれはあるまい
武蔵「(……………… ん~~~~~~~~?)」
「構え」…………?
これが……??
これでは……なにも防御(ふせ)げないではないか
「立ち会い」の場数は十二分の風情…
このまま打ち込むと…?
俺が斬り掛かったらどうするつもりだ?
「毒針」を吹いたら…?
「爆薬」をぶつけたら?
ズズ……
静かにゆっくりと沈み込む花山
ググ… グ……
おお~…――――――
なるほど…
これが……否 多分――――――これが……
まず間違いなく
これがこの若者の―――――――――
意志(おも)い…………
花山に見惚れるように立ち尽す武蔵…
無垢な……
なんと純粋(きれ)いな
そしてあまりに雄々しいッッ!!!
白い……
あまりの白さ……
あまりの輝き……
あまりのまぶしさに剣豪はつい――――――――
■渾身、命中ッッ!!
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