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僕のヒーローアカデミア 142話 『盾と盾と矛と盾』

窃野達3人を拘束した天喰「毒を仕込ませてもらった◯には至らんが…しばらくは満足に歩けもしないだろう

あとマスク外しとくよ…何仕込んでるか分かったもんじゃない

(手こずりすぎた…!皆はちゃんと進めているだろうか…俺も行かなきゃ…)」

しかし顔からは血が流れ…クラ…として倒れる天喰「(あれ…顔面…今になって…)」


場面は先を行く一同

切島「先輩…大丈夫かな…やっぱ気になっちまう」

デク「うん…」

ファットガム「(後輩からの信頼ゼロやな…!!まー、口で大丈夫言うてもな…あいつ小っさいとこばっか見せとるからしゃあない)

ただ!!背中預けたら信じて任せるのが男の筋やで!!」

切島「先輩なら大丈夫だぜ!!」

デク「逆に流されやすい人っぽい」

切島「心配だが信じるしかねえ!!サンイーターがつくってくれた時間!1秒も無駄にできん!」

ロックロック「(暑苦しいなァ…)」

サー「上に戻ろう」

ファットガム「あの階段やな!」

相澤「妙だ」

デク「…!」

相澤「地下を動かす奴が何の動きも見せてこないのは変だ」

デク「そういえば…グネグネしません!」

相澤「何の障害もなく走ってるこのタイミングで邪魔をしてこないとなると…地下全体を正確に把握し、動かせるわけではないのかもな

サンイーターに、上に残った警官隊もいる もしかするとそちらに…意識を向けているのかもな」

ロックロック「把握できる範囲は限定されていると?」

相澤「あくまで予測です 奴は地下に “入り込んで操っている”

同化したわけじゃなく、壁面内を動き回って “見たり” “聞いたり” してるとしたら

邪魔をしようと地下を操作する時、本体が近くにいる可能性がある そこで目なり耳なり、本体が覗くようなら…」



相澤の予測通り…
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壁に目を出し、覗くミミック「(ただ1人しか足止めできていないとは…!!ゴミとは言え、能力はある3人だ!

…!そうか、あいつだ!!)」



場面は隠し扉前

構成員を捕えるセンチピーダーとバブルガール、警官達

バブルガール「まさか総出で妨害してくるなんて…おとなしくしていればよかったのに…正気とは思えない」

構成員「正気さ 今捕まりに行ってる奴は皆、正気だよ

おとなしくしてたら…オーバーホールに命奪られちまうからよ」

バブルガール「…オーバー…治崎のことね」



構成員「ああそうさ、組長が倒れて実権を握り始めてから使うようになった名だ

組長は昔気質の極道を重んじた この時代にあって極道が生きる道を模索していた

ヴィランとは違う、八斎會は侠客であらねばならない 指定敵団体なんて呼ばれ方に未だ憤慨してたよ

俺達が惚れたのは組長だ ヴィラン紛い名を名乗り…ヴィランを取り込み…独断で組の意向に沿わねェシノギに手ェつけて…やりたい放題だ、あいつは

組長がモノ言えぬお身体になったのも絶対に…」

「おい…」

バブルガール「…嫌ってる割に 彼が捕まるとは思ってないんですね」

構成員「ああ…!いいか、正気じゃねェってのは後先考えねェ人間のことだ そういう人間はな…強えんだよ」


場面は先を急ぐサー達
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壁が腕のように出てきて相澤を襲う

相澤「(俺を狙って…!!やはり “見られる” ことを嫌がって…)」

一同「イレイザー!!」

ミミック「(ククク…あの3人で無理なら 1人ずつ確実に減らすまでだ!!)」

反対側の壁に空いた穴へと押し込まれそうになる相澤…だったが…



ファットガムが飛び込んで相澤を突き飛ばす
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ファットガム「(こいつに良いようにされとったら 環がつくってくれた時間、無駄んなる イレイザー、お前消せこいつ!)」

相澤「すまない!」

穴へと押し込まれるファットガム「気にすんな!!」

穴の中を転がっていくファットガム

どこかの部屋に転がり着いたファットガムの下から声がする

「ん”〜…!!」



そこにいたの切島「ぷはっ!!」

ファットガム「雛か!!何しとん!?」
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切島「俺も先生庇おうとして飛び出しました 俺ならダメージねェと思って…!!そしたらファットに沈んじまって…」

ファットガム「まァしゃーないわ!!それより気ィ張っとけ…」

次の瞬間…

暗闇から拳を握って現れる敵

切島「(拳!!砕けても知らねえぞ!!)」
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安無嶺過武留(アンブレイカブル)で全身を硬くする切島



敵の連打が2人を襲う
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敵「俺は思うんだ、ケンカに銃や刃物は不粋だって 持ってたら誰でも勝てる、そういうのはケンカじゃない

その身に宿した力だけで◯し合うのが良いんだ…わかるかな」

ファットガム「烈怒(レッド)ー…」



ぶっ飛ばされた切島は壁にめりこみ…腕の硬化が破られている…

切島「はっ!はっ!!」
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すぐさま反撃に左拳を振るうファットガム…だったが…



敵の前にバリアのようなものが出現し、拳は届かない…
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ファットガム「(ハァ!?バリア!?何やコレ!?)」



もう1人現れる敵「ファットガムと…身体を硬化できる少年…2人か…フム 2人とも防御が得意な個性だ 乱波よ、残念だったな」
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再びファットガムに連打する乱波

ファットガム「ぐおっ ゲホッ

(俺の脂肪でもここまでの衝撃が来るとは…まるで弾丸!!)」

乱波「防御が得意?受けきれてないぞ?まァ、ミンチにならなかっただけでも充分…

…ん?」


ファットガム「(こいつら個性登録にはいなかった…外部の人間か 弾丸のような連打(ラッシュ)と防御(バリア)…こりゃ面倒な組み合わせやな…)」



敵「我々は矛と盾 対してあっちは盾と盾」
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乱波「待て…ケンカにならないぞ?まいったな…」

敵「もっとも…そっちの少年は 盾と呼ぶにも半端なようだが…」

切島「はっ…はっ…!っぐゔゔゔ…!!

(割れた…!!痛え!!受け切れなかった!)」



爆豪の言葉… “倒れねーってのはクソ強ェだろ”


切島「(もう1回連打来たら…受けらんねェ…強くなれた気でいた!!ちくしょう…!!
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俺はまた…)」


ファットガム「その状態(アンブレイカブル)解くな!!心まで折れたらホンマに負けや!
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ヴィラン退治は “いかに早く戦意喪失させるか” や!こっちが先に喪失してどないすんねん!」

敵「我々に勝つつもりだ、やったな乱波」

乱波「わかってくれたか、良いデブだ!」

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ファットガム「こんな三下とっとブッ飛ばして 皆のとこ戻るぞ!!」