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弱虫ペダル RIDE.458 『駆け上がるクライマー』
◎闘い舞台は山岳へ…!!
ギャラリー
「上がってきたぞ」
「いよいよ登りに入る!!」
「各チームのクライマーだ!!」
◎山岳に突入し、ペースを上げる総北!!
闘志を全身にみなぎらせ進んでゆく!!
ギャラリー
「総北!! 4人!!」
「小野田先頭」
「昨年1年生にして最後の山のゴールを制した」
「小さなクライマー!! 山王!! 小野田坂道!!」
「1日目山岳で魅せた伏兵3年手嶋純太も続く!!」
「2年生エース 今泉俊輔!!」
「赤い派手男 鳴子章吉!!」
「今泉くーん がんばってー♡」「きゃ」
「鳴子ォー!!」
「すげぇ総北万全!!」
「これだけ揃ってりゃ今年も!!」
「ああ!! 獲れるんじゃないのか 総合優勝!!」
「いや…!!」
「見ろよ そのうしろから来てる神奈川勢のメンバー…箱根学園を!!」
「山の司令塔3年 黒田雪成!!」
「1日目 ゴールスプリントで優勝をもぎとった3年
長身のエース 葦木場拓斗!!」
「昨年のファイナリスト2年
箱根学園 山のエースナンバー“3” 真波山岳!!」
「1年生クライマー 山頂のスズメ蜂(ビークホーネット)
“直線の鬼”の弟 新開悠人!!」
「うおおおお」
「やべェすげぇ圧…」
「オーラがハンパない…」
「か…勝てる気がしねェ…」
「ヤバい…」
「せめてギリギリまでねばってくれ!! 総北!!」
小野田の横で並走してくる新開…
小野田(新開くん……!!)
新開「ここからは急なつづらおりがつづいて標高を上げていきます」
ひたすら小野田に語りかけてくる新開
新開「正面に山が見えますね あれ 何山なんでしょうね」
小野田「……!!」
新開「知ってました?このルート
有名な温泉地に向かう古い登り道らしいですよ」
小野田の心音が上がる
新開「温泉は好きですかぁ?」
手嶋「! 気をつけろ小野田 ヤツらこっちの」
新開「答えはyesですか!?」
小野田(近い!!)
今泉「小野田!! (速い!! ハコガク!! 早速 攻撃をしかけてきた!!)」
鳴子「小野田くん(あいつが新開悠人!! なんやあの動き)」
手嶋「しまっ…(くそ!! 新開!! ワンテンポ速い!! 改めて感じる
こいつ動きに 容赦も躊躇もない!!)」
新開は小野田の腕を押さえつけるかのように接触してくる
新開「山に入って登りになって 山王 あなたがチームを引いてるそれはナゼですか?
本来温存されるべき存在じゃないんですかぁ」
小野田「うっ」
新開「作戦ですか 戦略ですか 「1番」に山を引かせるなんて
それとも山をハイペースで引く人材が」
新開はすっと腕をどかし一瞬で加速する…!
小野田(えっ)
新開「いないからですかぁ!! るっしゃああああ」
新開単独アタック!!
新開「るっしゃあああ しゃああああ」
手嶋「小野田 今泉!!」
小野田「ああああああ」
後ろを振り返って新開は小野田と今泉の加速に驚く
新開(山王!! エース今泉さん!!)
今泉「この先の温泉に早く入りてぇのか」
手嶋(なんとかおさえた…!!ハコガクの一撃目はしのだ―― だが)
手嶋は鳴子に語りかける
「箱根学園キャプテン“スプリンター” 泉田塔一郎」
泉田「どうしたんだいジロジロと見て
泉田「いやぁ ボクは3年だからね
ビクン ビクン
今泉(5人…)
小野田「新開くんが加速!!」
今泉「ちっ」
鳴子「アカン」
手嶋(単にリズムを乱すだけじゃない…!!
箱根学園!! 登りの始まった この序盤から 攻撃をしかけるつもりだ!!)
新開「るっしゃあああ しゃああああ」
前傾姿勢で加速していく新開…!
手嶋「この斜度のキツイところで!! くっ けどそう簡単にいかせるわけには――
(いかねェんだよ!!)出ろ!!」
手嶋「小野田 今泉!!」
小野田「はい!!」
今泉「うす!!」
小野田「ああああああ」
今泉「おおおおお」
小野田を先頭に新開のアタックを阻止するために飛び出す!
小野田「あああ」
今泉「おおお」
後ろを振り返って新開は小野田と今泉の加速に驚く
新開「(速い!! ヤバイ速さだ!!) しゃるあ !」
新開(山王!! エース今泉さん!!)
小野田「ハッ ハッ ハッ」
今泉「ハァハァ そんな急ぐなよ新開
まだ登りはあるんだ たっぷりと それとも――」
今泉「この先の温泉に早く入りてぇのか」
新開「…… (一気に前に出られた…!!) ええ そうすね
汗かいてからの方が気持ちいいですからね」
手嶋(なんとかおさえた…!!ハコガクの一撃目はしのだ―― だが)
黒田「ちっ 失敗かよ」
真波「今のはいいタイミングでしたけどねー」
葦木場「やっぱ今泉も速いね」
手嶋(真波 葦木場 黒田…!!)
こっちは今泉と小野田を出して鳴子と2人!! そして――
箱根学園の戦略か…どんな計画を立ててる)
手嶋は鳴子に語りかける
手嶋「鳴子……気づいてるか」
鳴子「カッカッカ当然すわ ヤツらの最後尾でしょ
山で見なれん男が1人ついてきとりますね」
手嶋「山の景色をただ見たくなって ついてきてるわけじゃあなさそうだ」
「箱根学園キャプテン“スプリンター” 泉田塔一郎」
泉田「どうしたんだいジロジロと見て
手嶋くんに鳴子くん 驚いているのかい?
いやぁボクだって3年間 箱根学園で練習してきた男だ
少しの登りくらいついていくのは難しいことじゃないよ」
鳴子(マツ毛くんが…山に!!)
手嶋(どういうつもりだ 確かに 泉田はさっきの平坦区間では」
手嶋「(銅橋にまかせて一度も前を引かなかった!!) 作戦かよ」
◎箱根学園の“狙い”とは…!?
泉田「いやぁ ボクは3年だからね
最後のインターハイだし山の景色を堪能しようと思ってね」
ビクン ビクン
泉田「アンディとフランクも喜んでいるよ」
手嶋「…………」
今泉(5人…)
小野田(今年の箱根学園は5人で山を闘うのか……!!)
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