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ハイキュー!! 第265話 『一方その頃 不活発猫は』

春高1日目の夜…

ロビーで話している黒尾達

夜久「初全国かあ

なんかアレだな、もっと遠出してえよな 新幹線乗りてえ」

黒尾「来年…あ、今年か 今年のIHってどこだっけ?遠くだったら応援行こうぜ」

夜久「出る前提かよ」

黒尾「いや後輩を信じてよ」
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海「お、後輩」

自販機にココアを買いにきた研磨



しかし2人の他校選手が自販機の前で喋っていて、そっと後ろから覗く研磨

夜久「目立つの大嫌いな研磨を、とうとう全国まで引っ張り出しちゃったな」

黒尾「どう見ても全国大会出場のスポーツマンには見えねえよな」

研磨に気付いて驚く他校選手「?わあ!?」「!?(ざしきわらし!?)」

黒尾「…バレー始めた頃から中学まで 研磨はよく、特別練習がキツかった日とか試合の後とかに熱出してさあ

やっぱ引きずり込んだ身としては多少罪悪感があってですね

でも全国って大舞台まで来たら ちょっとは “やってて良かった” って思えるかなぁ とかね、思うわけで」

夜久「研磨はそういうの割とどうでも良いんじゃねぇ?」

黒尾「夜久ってホントそういうのハッキリ言っちゃうよね」

海「研磨の性格だぞ、本当に嫌ならさっさと辞めてるだろ なぁ」

スマホ片手にココアを持って歩いてくる研磨

黒尾「研磨、寝る前のゲーム禁止つってんだろ!睡眠の質が落ちるでしょうが!」

研磨「うん、まあ本気で止めたくなったら止めるけど でも一応クロに申し訳ないってのは無くもなかったよね」

黒尾「なにっ!?」

研磨「俺だって人に気を遣う事もあるよ」

ゲーン…とくる黒尾「!! 改めて言われるとけっこうショック…!」

研磨「少しはあるってだけじゃん…気を遣うって理由だけで毎日何時間も練習できるワケないでしょ



そもそもバレーが嫌いなら続けてない トクベツ好きでもないけど

翔陽みたいに完全能動的に “好き100%” でやってる奴は稀だろうけど アレはもう病気レベル

俺は “たまたま” 続いてるだけ



続ける絶対的理由は無いけど 止める理由も別に無い どっちでもないはふつうだよ」

黒尾「…ごもっとも」



海「冷静だなあ」

夜久「難しい話すんな」

研磨「…汗かくとか息切れるとかは好きじゃないけど レベル上げは嫌いじゃないし…」

階段を上っていく研磨「…おやすみ」

海「ハイ、おやすみ」

夜久「あいつ体力無いけど、変な粘りはあるよなー 実際練習にはついてきてるワケだし ちょいちょいウマくサボってるけど

前、黒尾が言ってたやつ思い出すわ ”早起き” 事件」

黒尾「あー 寝坊常習の研磨の部屋に朝5時頃しょっちゅう電気がついてて」

夜久「徹夜と思いきや午前2時に “早起き” したんだってやつ、ゲームする為に

徹夜したら親にゲーム捨てられるけど、早起きなら文句ねーだろって 成績も落とさずにさ」

黒尾「結局バレて怒られてたけどな」

夜久「まあ好きだからできんだろうけども」

海「でも烏野と練習やるようになってから、ヤル気出してるように見えるよな」

夜久「あーわかる!烏野チビちゃんとよくツルんでるもんな!どう見ても真逆のタイプなのに!」



黒尾「珍しく出来た友達ってのもあるし、研磨にとっては実在する貴重な “攻略してみたい対象” なんだと思う

多分チビちゃんからしても、研磨は絶対に倒したい相手だろうし」

夜久「研磨は負けてもあんま気にしなそうだから倒し甲斐ねえけどな」

黒尾「オイ」

海「にしても “レベル上げ” って言うのが研磨っぽいなあ」
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黒尾「…」

小学生の時の事を思い出す黒尾



負けた音駒小…

研磨「今日はボロ負けかな…」

黒尾「…」

黒尾の方をちらちら…と見て言う研磨「…レベル上げやる?」



悔しそうな顔で答える黒尾「…やる」

そしてバレー練習をする2人…



夜久「後輩の成長に思いを馳せてる場合じゃねえんだよ」

黒尾「夜っ久ん、情緒って知ってる???」

目を輝かせる夜久「春高あと4日間、俺が1番目立つ」

黒尾「ハァ〜??1番は俺ですぅ〜女子アナにインタビューされる準備もできてますぅ〜」

夜久「うるせえアスタキサンチン」

黒尾「ドコサヘキサエン酸だっつってんだろ!」

さっきの他校選手「…何のケンカだ…?」

にこやかな笑顔で謝る海「すみません」

他校選手「あ、いえ」



春高2日目

実況「烏野1年生コンビ必さつのブロード炸裂ー!!」

ミカ「隣(Bコート)も盛り上がってるねー」

大将「んー」

赤葦「…恐怖 初見殺し…!」

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春高・男子2回戦

Bコートにて烏野高校第1セット先取…約30分前



Cコートでは….

音駒高校(東京) vs 早流川工業(石川)

クロスに打つ早流川のレフト4番



それは夜久と山本の間へ…

夜久と山本「!」

2人とも動くが、前にいた夜久がレシーブ

夜久「研磨!」
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少し乱れたものの、速攻でアタックする黒尾

しかし相手リベロがレシーブ

応援席「ナイスレシィーブ!!」

実況「これは難しいところからの速攻!しかし早流川工業、なんとか上げています!」

アンダーでトスはレフトへ

研磨と黒尾がブロックに跳ぶ


後ろで構えている海「!(フェイント…!)」

前に落としてきたボールに飛び込んで拾う海

実況「穴を突いてきたがこれも拾う! “守りの音駒” 、簡単にはコートにボールを落としません!!」

猫又監督「…」

追いかけて繋ぐ研磨「福永」

どこか渋い顔をしている黒尾と大将「…」

二段トスからの福永のアタックはブロックにワンタッチされ、拾われる

実況「早流川工業、これも繋いでいるー!!」

解説「早流川工業の鹿尾監督は、音駒高校・猫又監督の元教え子なんですよねえ」



鹿尾監督「いいよ!攻撃ゆっくり!」

実況「そうですね、堅い守備は恩師譲りでしょうかねえ」

相手のアタックをレシーブする山本「フンッ」

山本の妹あかねとリエーフの姉アリサ「ナイスレシーブ!!」

大将「なんっっかキモチワルイな…」

ミカ「? なにが?」

大将「早流川工業の方、最初からずっと 敢えて一発で決めようとしてない気がする」

ミカ「? なんで?ていうか私から見たら十分凶器アタックなんだけど」

大将「もちろん決めるとこは決めてるし、弱い攻撃ってワケじゃ全然無いよ コースもキレキレだし、音駒だからあんなに拾えてるだけで

音駒の守備はハイレベルで、”ちゃんとハマッた攻撃” でも拾いやがるのね だからか分かんないけど早流川の方には

“決めるより音駒のリズムを崩そう” って感じが強く見える」

ミカ「拾われたら駄目じゃん?」

大将「うん、決定打にはならない 目的は多分…

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セッターを走らせる事」

研磨はレフトへトス

福永のアタックはブロックの腕を弾いて決まる

リエーフ・犬岡・芝山「ナイスキィー!!」

スコアは音駒22ー20早流川

鹿尾「(例え1セット目を犠牲にしても、音駒のセッターに負荷をかけろ

恐らく精神的に崩れるタイプでは無いが、疲れてくればボロが出るタイプ

フルセットになったっていい むしろそうなれば確実にこちらが有利

削るべきは メンタルよりフィジカル
まずは音駒の “脳” を潰せ)」
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