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銀魂 六百五十三訓 「二本差し

星海坊主 回想━━━━━

冒頭、何処かの星の研究所にやってくる星海坊主...

博士「なんじゃ...久し振りに顔を見せたと思ったらお前さんまだそんなものを集めていたのか...」

星海坊主は、袋いっぱいに詰め込まれた結晶石を博士に見せます...

博士「そいつは今のお前さんにとってはただの石コロのはずだ...女房を失った今のお前には...」

星一つに咲く事も稀と言われるアルタナの結晶石の数を見て驚く博士...

博士「徨安の結晶石はお前が女房のため取り尽くしてしま
ったはず...お前さんまさか....宇宙中を・・・・」

星海坊主「爺さん アンタの言う通りだ...アイツを死なせちまった今の俺にとっては
結晶石(コイツ)は宇宙中(そこら)を捜せばどこにでも落ちている
ただの石コロさ...
だが..ただの石コロにも使い道はある...」

「コイツで殴り殺してェ奴がいる手ェ貸してくれるか...」

積み上げられた結晶石を見上げる博士...

博士「・・・・・なるほどだがこれだけの"石コロ"が
必要とは...今度はどんだけデカイのが敵(あいて)だ...宇宙一のハンターさんよ...」

星海坊主「今までで一番小せェ、だが今までで一番アブねェ生物だ...」
1


回想終わり━━━━━━━

戦闘中、アルタナの結晶石について銀さん達に説明する星海坊主...

銀さん『結晶石!?そいつがあれば虚の不死身を打ち崩せるってのか...』
2

星海坊主「・・・・・・虚は不死身なんかじゃねェ..

奴等『変異体』は星の力
『アルタナ』を受け生まれた
特別変異生物...

その体内には血液のように
アルタナが流れる...

奴等は星の地表から流れ出る
アルタナを取り込みエネルギー
とする事でその供給がある限り
半永久的に活動できる...

だが一度その供給が断たれ
体内のアルタナが尽きれば
ただの人間に戻る...

故郷から離れ死んでいった
江華(アイツ)のように...

人の体内に各々違う血液が
流れているように、星の中
に流れるアルタナも各々の
星特有のものだ...

変異体は自分の生まれた星の
アルタナをもってしか生きて
いく事ができない...
もし自分と合わんアルタナを
その身に強く受ければ奴等は
その不死性を維持できなくなる...

俺が徨安の結晶石をかき集めて
いたのはそこに凝縮された江華
の母星のアルタナを抽出し、
江華に与え少しでも延命させる
為だった...

だがその使い道を逆転させれば
結晶石をもって異星のアルタナを
虚にぶちまけられれば奴も奴から
生まれたコイツらも終わらせる事
ができる....

俺は江華を救えなかった...
だが江華に出会わなければ
こんな事に気づく事はなか
っただろう...

だから今度は救う...

アイツのくれた希望をもって
アイツの愛したこの地球(ほし)
を━━━━━━━━━」

奈落を前に、構えの姿勢を取る星海坊主....

星海坊主「とくと拝むがいい...コイツが結晶石に秘められたアルタナの力だ!!」

\ファサ/

「頭にふりかけたらこんなにフサフサになっりました!!」
3

すかさず、星海坊主を頭から踏み付ける万事屋の三人...

星海坊主「何をするんだお前達...痛てて見ろ頭が・・・こんなにフサフサになりました」

神楽「じゃねェアル!!なんか強力な武器でも出すかと思ったらお前結晶石を何に使ってるアルか!!」

星海坊主「敵に見せつけてやったのさ...不死身なのはお前らだけじゃない...俺の毛根もだ...」

銀さん(?)『何の役にも立たねェよつーかアルタナってそんな効果もあったの?ふりかけたって何?のりたま状なの?』

\ブチン/と星海坊主の髪の毛を引きちぎる神威....

神威「じゃあ俺にもよく見せてよ不死身?いつもと同じヅラじゃないか...」

星海坊主 \あ"あ"あ"あ"あ"/

「そんなバカ力で引っぱったら全ての髪がヅラになるわ!!何をさらしとんじゃクソガキャ!!」

一斉に迫ってくる奈落の描写...

新八「んな事やってる場合ですか!!敵が.....!!」

星海坊主「やれやれ...戦隊モノの敵はロボット合体している間 空気を読んで攻撃してこないものだぞ...」

懐に手を入れ、武器を取り出す星海坊主...

\ジャキ/

星海坊主「ならばこっちも
空気は読むまい...

遊びはここまでだ...

結晶石より作られしアルタナ
兵器の力見せてやる....

レディ~~~~ファイヤァァ」

\プシュ/

奈落へと向けた武器を自身の頭皮に向けて浴びせる星海坊主...

「3秒だけ時間を稼げ...すぐに生える!!」
4

\プシュ/\プシュ/

再び星海坊主を奈落へと蹴り込む万事屋...

銀さん『オイぃ!!どういうこった!!頼みの綱の結晶石がほぼゴミに使われてんぞ...』

信女「これが切札だとしたら地球はもう滅亡ね...毛根だけ残して...」

神楽「毛根も滅べ!!」

倒しても這い上がる奈落に限界を感じる新八...

「このままじゃ突破できない...
定春の元に・・・たどりつけない」

ぶっちぶっちと倒れている星海坊主の髪の毛を引きちぎっている神威に腕を伸ばす星海坊主...

新八達に奈落が飛び掛ろうとしたその時...

\ドン/
5

激しい光が神威の股下を貫き、奈落達を一掃します...

万事屋「なんか出たァァ!!」
6

星海坊主「言っただろう...オッさんと大砲が合体してるんだ...空気を読め...
結晶石から抽出したアルタナをエネルギー変換し一気に放つアルタナ兵器『晶龍門』...
増毛銃を作る過程で偶然生まれた副産物だ...」

銀さん(?)『どう考えてもあっちのがオマケだろ!!』

星海坊主「コイツにこめられた
アルタナはあちこちの星のアル
タナをブレンドしたオリジナル...
適合する者など宇宙に存在しない... 

いかな不死者もその体内のアルタナ
ごと破壊する...
くわえて砲によって拡散されたアル
タナの粒子は破壊を免れた周囲の
不死者の肉体も侵す...

不死者(やつら)はもう立ち上がれない」

「最後に立つのは
不屈者(オレたち)だ」

再度、星海坊主の頭部を踏み付ける万事屋...

神楽「このハゲェェェェェ!!」
7

新八「そんなもんあんならさっさと使わんかい!!増毛のくだりは何だ!!自慢したかっただけか」

星海坊主「待って待って!!そんなつもりはなかったんです...」

銀さん『そんなつもりはなかったんでスゥ~って
そんなつもりがなかったらァ~♪地球滅ぼしてもいいの~~♪』

星海坊主「晶龍門は一発撃つまでに時間がかかる無駄撃ちはできんのだ...」

銀さん『何!?他にそのアルタナ兵器ってのはねェのかよ...』

星海坊主「あるにはあるが...何せ数に限りが...虚のためにとっておかねェと...」

星海坊主の後ろでドォォンと奈落に向けて爆弾を投げている神威の描写...

神威「おわっスゴイこのちっこい爆玉...
不死者がまるでゴミのようだ....」

星海坊主「てめェェェェ!!
いつの間に人の武器くすねて無駄使いしてんだ」

神威「育毛剤に使うよりはよっぽどマシだと思うけど...
それにここで使わずにどこで使うわけ...
兵器(コイツ)があれば俺一人でもあの屍どもくらい抑えられる...」  

そして、神威は神楽に「いけよ」と言葉をかけます...

神威「時間がないんだろ...お守りはもうこりごりだ...

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その上 犬の世話まで焼かされる覚えはないよ...」

新八「神威さん...」

星海坊主「・・・・・・ 
確かにいつまでも小娘に見守られてたんじゃ男が立たんわな.. 」

神威「俺の事じゃなっ・・・」

星海坊主「お前じゃねェ...俺の話さ...
だがもう心配いらねェよ...お前がいなくても...」

過去に、神楽が星海坊主と神威を止める描写...

星海坊主「家族(こっち)はもう大丈夫だ...だからいけ
・・・今度はお前が見つけた万事屋(やつら)のため...お前自身のために...」
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持っていた剣を銀さんに投げ渡す星海坊主...

星海坊主「持ってけ...結晶石を含んだ鋼を叩きあげ作った....銃でも大砲でもねェ 」

「てめーら侍はやっぱり刃(そいつ)だろう...」
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銀さん『・・・・・・・
侍はな..その昔二本差しだったんだ...刀と脇差し
二本を差してこそ一人前の武士だってな...

だがいつからかその誇りを捨て 護るべき信念を失くし
身を護るだけの凶器(いっぽん)が残った...

そんな暗がりを木刀(ぼうきれ)一本振り回してフラフラさま
よいながら、それでもなんとかかんとかここまでやってこれたのは...』

『ここに斬れ味は悪いが絶対折れねェ2本の剣があったからだ...
礼を言うよ...そんな鈍に巡り合わせてくれた事に...コイツらが腰にある限り
侍も折れねェよ...必ず帰ってくる...二本差しで』 
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星海坊主・神威に背を向け歩く万事屋...

万事屋と別れ、奈落と向き合う星海坊主・神威...

敵を前に、先の銀さんの言葉が気になってる様子の星海坊主...

星海坊主「・・・オイ
ひょっとして今のって....
娘さんをください的な発言だったのか...まさか違うよな」

神威「何を今さら...俺はてっきりとっくに
その覚悟なのかと思ってたよ...」

星海坊主「バカ言え...江華はな、ああいう
ふ抜けた男は大嫌いだった...」

神威「なるほど...毛抜けた
男を選んだくらいだからね...やっぱり持つべきものは息子だね...
娘はいずれ他に持ってかれる
が息子は親父をほっとかない...」

星海坊主「まったくだ...いつも命を狙われたり
腕をもがれたり髪をひきちぎられたり....」

口角をあげ、奈落へと駆け出す親子...

「愉快な家族をもって
お父さん幸せだな!!」
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もう二度と、解けない━━━━!!