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銀魂 六百五十五訓 「
空から底はよく見えないが
底から空はよく見える
」スクーターを走らせながら、阿音の言葉に耳を傾ける百音…
百音「そんな…狗神が…消える…!?
このまま力を使い続ければこの子達はかき消えてしまうと…
じゃあ..あの龍脈は・・・
あの暴走は一体どうやって…
私達全員の力を使っても難しいのに…
この子達の力なしで・・・」
阿音「だからその分は私がカバー
するって言ってんのよ…
こんなケガに負けてる場合じゃないの…
私の使命は龍脈を鎮める事だけじゃない…
この子を無事万事屋(アイツら)の所へ帰す事でもあるんだから…」
百音「そのためなら姉上が犠牲になってもいいと…いけません!!
私達全員の使命は全員で生きて帰………」
\ガォン/ \ゴガァ/
百音「!!」
奈落にスクーターを狙われ、バランスを崩し投げ飛ばされる巫女姉妹…
百音「姉上ェ」
結界を張り、多勢で襲い来る奈落から阿音を護る百音…
奈落に背後を狙われ、負傷する百音…
阿音「百音ェェ!!」
奈落に噛み付く定春…
阿音「立ってェェェ!!こっちよ!!」
負傷した百音に肩を貸し、狭い路地へと入る阿音…
阿音「しっかり!!走ってェェ!!」
阿音達の後に続く定春・狛子でしたが、狛子は向きを変え、結界を張り、奈落を足止めします…
足を止める定春に「わん!!」と思いを伝える狛子…
定春「・・・・・・・・!!」
狛子の意を汲み、定春は背中に姉妹を乗せて全力で走ります…
背中に乗せられる中で、一人残る狛子の姿が目に入る姉妹…
阿音「狛子ォ!!
狛子ォォォォォォォ」
場面は、再び宇宙─────────
ハタ皇子に呼びかける部下…
部下「お・・・皇子・・・」
呼びかけに応えないハタ皇子に話しかける長谷川…
長谷川「何を迷っている…答えならもう出てるはずだ…
いや..以前のアンタならためらう事なんかなかったはずだろ……」
回想──────────
ハタ皇子「余のカワイイ
ペスがァァ!?
ペスがァァ!?
どうしてくれるのだ..…これは国際問題だぞ」
「地球のガキがどうなろうが知った事か!!余を誰だと思っている!!」
回想終わり────────
ハタ皇子「・・・・・・・
そうだな….
そしてまたお前に殴られて
いたのであろうな…
兄者は何も解っていない…
余は世界の命運を託されるような器ではない…
生きとし生ける者を愛する弟?
そんな弟はどこにもいない…
幼き頃より王位継承問題にまき込まれ余は一人である事が多かった…
愛玩動物を隣におくようになったのはそのさびしさを紛らわせるために過ぎぬ…
生き物に囲まれている時は一人である事を忘れられた…」
じい「皇子..私はいつも側におりましたぞ」
ハタ皇子「生き物に囲まれて
いなくても爺やは忘れていた…」
じい「普通に忘れんな!! 」
ハタ皇子「だが自分の側に置く生き物を愛でる一方で
余は自分の意にそわぬ生物に愛をそそぐ事はなかった…」
ハタ皇子のペットに締め付けられているじいの描写…
じい「いやそれ爺やの事ですか...爺やの事だよね」
ハタ皇子「余が欲していたのは自分の都合のいいようになる
便利なペット…余は生物(かれら)を愛していたのではない…
自分しか愛していなかったのだ…
爺やにいたっては愛する愛さない
以前に忘れていた…なのに何故であろうな…」
紫雀【生きとし生ける者を愛する優しい王になれ…ハタ】
ハタ皇子「自分の意にそう事なく余の元を去っていった
その兄(いきもの)の帰りをずっと待ち続けていたのは何故であろうな…」
過去に長谷川から殴られた時の事を思い返すハタ皇子…
長谷川【うるせーって言ってんだ
このムツゴロー星人─────────】
ハタ皇子「自分の意にそわぬ生物ばかりがはびこるあの地球(ほし)から離れられなかったのは…
何故であろうな…
あの船もあの地球(ほし)も壊したくない…そう思っている余が
ここにいるのは…
・・・それは愛などと呼べる代物ではないのは解っている
・・・だが意にそわぬその連中の声が・・・・喧騒がやめば
余は本当に一人になってしまう気がする… 」
「だとしても…いやだからこそ
その一つを壊さねばならぬ事も…」
─────────────────
天鳥船にいる船員達に通信を入れる紫雀…
紫雀「すまぬ..地球の友よ
我々はお前達に救われながらお前達を救う事ができなかった…
お前達を地球(こきょう)に帰してやる事ができなかった…
この船を沈めたのは力足りなかった
この私だ..だから我が弟を責めないでやってほしい…
全ての責はこの私が・・・」
紫雀の隣に並び、プラカードを掲げるドラゴニア…
【我々 兄弟が受けよう】
紫雀「あ・・・兄者」
コクリと頷くドラゴニアの描写…
──────────────────
モニターで天鳥船を見ているハタ皇子…
ハタ皇子「今にして思えば
地球で珍妙な生物に出会った
のが運の尽きであった…
奴等に出会わなければこんなに
迷う事はなかった…
奴等に出会わなければ自分の事
だけを考えて生きていられた…
【侍】責任はとってもらうぞ…
もしまた余が選択を間違った
時は…」
「殴ってくれ…」
央国星の艦隊に指示を出すハタ皇子…
ハタ皇子「全艦発射用意!!
目標は・・・天鳥船!!」
「・・・・・・すまぬ兄者・・・」
ハタ皇子が「発・・・」と呼びかけたその時…
\ゴガ/
ハタ皇子「しゅぼろほォァァ!!」
突然の長谷川の行動に驚きをみせる部下達…
じい・部下「え"え"え"え"え"え"え"え"」
「マジで殴ったァァァァ!!とんでもねェタイミングで
殴った!!
何!?皇子何間違ったの!?
なんかマズイ事した!?」
長谷川「顔」
部下「顔間違ったって何だ!!今に限った事じゃねェだろずっと赤点だわ!!」
殴り飛ばしたハタ皇子の前に立つ長谷川…
長谷川「アンタを殴って職を失ってどん底まで落ちた…
何度も後悔した…何度も死のうと思った…
だが..地球のために苦しんで迷ってそれでも答えを出そう
とする今のアンタのツラ見て思った…
殴ってよかった───────
今度はアンタと一緒にどん底からはい上がるために…
アンタは変わった..だが
バカ皇子なのは変わらねェ…
地球が滅ぶのを黙って眺めているか……
兄貴と仲間の乗った船を破壊して地球を救うか…
どっちが正しくてどっちが間違ってるかなんてガキでも解る…」
「どっちも間違いだ…地球もあの船も全部丸ごと救う以外の道などねェ…」
天鳥船を通り過ぎる無数の戦艦…
紫雀「!!」
「ハタ・・・!?
何をしている!!何故撃たぬ!!」
紫雀へ通信を入れる長谷川…
長谷川:〔提督..悪いがお前達を撃墜する事はできねェ…
入国管理局の者だ…
敵国の船ならまだしも友軍…
仲間の乗った船を撃ち落とすようなマネはできねェ…〕
紫雀「何を馬鹿な事を!!この燃える船に入国を許可するとでもいうのか!!」
長谷川「ああ 歓迎するよ…」
「止められねェなら入れるしかねェだろ…
いつもそうだった…
次々やってくるアブねェ宇宙人の機嫌をとりながら
安全に入国させ無事に宇宙に帰す…
あの頃と何も変わらねェ…コイツは…」
「入国管理局局長 長谷川泰三の仕事だ」
今こそ、働く時・・・!!
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