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キングダム 第538話 『亜花錦』
趙峩龍:なぜだ。なぜ今私はあの方のことを思い出している・・・
趙峩龍:宜しいのですか?昨夜練った作戦とは真逆のことを。これでは他の軍に迷惑が。
藺相如:ハッハ。仕方なかろう。今よい案を思いついたのだ。敵味方全てを転がして勝つ。それが大将軍というものだ。と廉頗が言っていたことにしよーハッハハ。
趙峩龍:殿は困ったお方です。
藺相如:構わん。俺は困っておらぬ。
殿ォ隣の介子坊から怒りの伝者が来ておりますっ。
藺相如:構わん!けど追い返せ!ハーッハハ。
趙峩龍:王賁貴様は・・・
王賁:ここが狩り場だ。蹂躙しろォ。
オオオ
松豚:亜花錦だ!
関常:不世出の天才か!
宮康:うわー俺あいつ大嫌いっス。
馬南慈:一度乱戦を解いて助けに行くか・・・
馬南慈様後軍がっ・・・
馬南慈様、敵がこちらに集まって来ます。
馬南慈:あくまで乱戦を解かせぬ構えに・・・戦い方を変えてきよったな秦将め。面白い。ならばこちらは遠慮なく貴様の首をとる。者共、前方の敵を蹴散らすぞォ。
オオ
どうされました賁様。戦局は明らかにこちらに傾いておりますが。
王賁:あの男の挙動は注視しておかねばならぬ。
あの男?
王賁:ああ。
ナレーション:この戦局の傾向に待ったをかけ得るあの第三の将だ。
将軍、各隊指示を仰いでいます。趙峩龍様、隣の岳嬰軍からも伝者が「どこを狙うのか」と。
我々は今標的としていた王賁に逃げられ、戦う相手が定まっておりませぬ。
将軍
静かにしろ。
趙峩龍:戦力さを活かし、各個撃破だ。岳嬰軍は玉鳳隊本隊を追撃だ。我らは近付いてきた亜光軍援軍八千を討つ!ただし!我が軍から騎馬一千を別動隊として出し、
王賁が作っている狩り場に突撃させよ。それが今一番王賁が嫌がる手だ。
王賁が作っている狩り場に突撃させよ。それが今一番王賁が嫌がる手だ。
賁様、あの第三の軍から騎馬が来ます。我らの通った道をそのままこっちに。およそ五百から・・・一千!すごい速さです。
いっ一千!?
王賁:やはり向こうの優勢を保ったままこちらにも手を打ってきたか。この乱戦に横から一千もの騎馬に突入されれば今度は我らが討たれる側に回る。この場に届く前に迎撃に出るべきだが・・・。我らがここを離れれば今度は挟撃の形が失われ横陣攻略が終わってしまう。どうするこの七百をさらに割るか。しかし・・・・・・
関常:あっ亜花錦!
関常:三百・・・いや二百しかいない・・・それで一千を止める気かっ。
亜花錦:若君この狩り場はあんたの手柄だ。
邪魔しに来る千騎はこの亜花錦が相手をしておく故、存分に戦果を太らせなされィ。さすれば父君も仮面の下で喜びましょうぞ。ギャギャギャ。この貸しはお忘れなく。あなたの代で私が私の子に十倍にして返されよ。では。
王賁:あれが噂に聞く「悪童」・・・
関常:亜花錦です。
王賁:死なすには?
関常:性格難でずっと千人将ですが、はっきり言って亜光軍内で一番惜しい男です。
黄甫、三十騎率いて亜花錦を追え、全滅する前に退かせて死なせるな。
ハ!
亜光:どうやら趙軍には・・・この流れは止められぬ!
慣れた・・・。
壁:だとしたら、ここからは山の民の力は増々と・・・。
ロゾ:どうじゃ少しは見えてきたか。
はい。少し力を落として戦ってるから敵の強弱がよく分かるね。やはり目につくのは、ゴバ兄ィが昨日戦り合ってたバジオウとかいう男の隊。次にアゴの出た大男の一族。あとメラ族という大族ね。
あああそこも激しいな。
でもやっぱり突出しているのは、山界の王と名乗るあの女王直属の隊ね。今日もすでにテゴとヌガとワンが殺られてる。本気で殺りがいあるなあの女ァ。
ロゾ:横取りは許さぬぞ。あれは犬戎王ロゾの獲物だ。
久々に血とあそこが騒ぐわ。
ところであの銀髪の趙将がずっと見えませぬが。
ロゾ:舜水樹か。あ奴なら朝から・・・合戦場の外に出ておるわ。
舜水樹:やはり思った通りか・・・・・・。戻るぞ。
遼陽では三日目に秦軍全体にのしかかる大事件が起こる。狙われたのは壁の軍であった。
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