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弱虫ペダル RIDE.454 『支えあうチーム!!』
◎成長してゆく鏑木!!その姿に坂道は…!?
小野田「手嶋さん!! 鏑木くん 成長してます」
手嶋「ああ!! あいつは 期待の1年だ
“まっすぐに伸びる” “一番伸びしろがある”
青八木も古賀もそう言ってたァ!!」
小野田「はい!! (なんだろう この思い
胸のあたりが ドクン
くすぐったくて熱くなる ドクン
去年は“この感じ”はなかった)」
「(2年生だ 2年生になって
新しい1年生が入ってきて
一生懸命がんばる1年生を見て)」
鏑木《この夏のインターハイであなたを越えます!!》
鏑木《今泉俊介!!オレはアンタを絶対超える!!》
鏑木《鳴子章吉 あんたも超える!!》 鳴子《カッカッカ》
「(1年生たちも少しずつ成長して
勝つことだけに一生懸命だった鏑木くんが
先輩たちが おっしゃってた
“支えあって―― 託した者の思いを背負って走る”
っていう総北の走りを 鏑木くんが 今)」
青八木の想いを背負いチームを引く鏑木…!!
「(全身でやってるんだ!!)」
鏑木「絶対に逃がすかよ 箱根学園!!
オレは青八木さんに託されてチーム引いてんだ!! ブタァ!!」
銅橋「ブハ!! その思い千切ってやるよ オレンジ!!」
鏑木「ほうるあああ!」
銅橋「ブハァ!!」
小野田「(成長してる どんどん強くなっていく
それを肌で感じることができる すごい…やっぱり 自転車ってすごい!!
想いを受け継いで 走りで語って)」
小野田「(ボクも もっともっと先に 進みます!!)」
鳴子「(鏑木!!)」
今泉「(イキリ!!)」
手嶋「(鏑木ィ!!)」
総北チームからオーラが溢れ出ている…
黒田「塔一郎 ヤツらのプレッシャーがはねあがってる
ありゃあヤバイやつじゃねぇのか」
泉田「…… 1年鏑木くんのがんばりに皆の士気が高まったというところかな?
いいだろう… そろそろだ いけ銅橋―― ヤツらのそれを」
銅橋「ブハ!!」
泉田「絶望にかえてやれ!!」
銅橋「ブハァ!!」
銅橋「ブオオオオオオ」
観客
「箱根学園銅橋の雄叫びだ」
「すげっ ヤバイ本気出す気だ」
「ハコガク全開加速!!」
銅橋「悪りィなオレンジ お遊びは終わりだァ
相補空を一気に置き去りにする!!
このジャージは狭ェんだよ!!」
ブチブチと上着を引きちぎるように脱いでいく銅橋
銅橋「オレははみだす男 銅橋正清だ!!
ブハァ!! オレは正しい!!」
鏑木「くっそ 銅橋 加速!!
くそ 絶対追いつく!!絶対追いつく!!
オレは離されねェ ほぅお るああああああ」
ハコガクと総北の距離が離れていく…
鏑木「(くそ 今の一撃で100~200m離された
けど負けねぇ 追いついてやる 絶対に!!)」
ビクン
鏑木「(うそだろ くそ くそ こんな時に脚攣りやがった)
痛って くそ治れ治れ今すぐ治れ!!」
後ろをチラッと見る泉田…
泉田「追いつてこれないようだね 総北は
1年生の彼には荷が重すぎたかな?残念ながら
この勝負 箱根学園(うち)の勝ちだ」
手嶋「知らねぇのかよ泉田!! 総北(うち)は」
鏑木「え」 泉田が鏑木の前に出る
鏑木「う」 鳴子も鏑木の前に出る
鏑木「は」 小野田が後ろから鏑木の背中を叩き前に出ていく
鳴子「代わる 鏑木」
今泉「代わる イキリ!!」
小野田「代わる 鏑木くん」
手嶋「支え合うチームなんだよ!!」
鳴子「脚がつったかカブ 治るまで一瞬下がれ!!
今泉「脚がつったかイキリ 治るまで一瞬下がれ!!』
声がかぶりお互い顔を見合わせる鳴子と今泉……
鳴子「声を揃えるな!!ボケ」
今泉「声を揃えんな!!鳴子」
鳴子「そっちがや!!」
鏑木「(う!! すっげ!!)」
小野田「肩を貸すよ その間に脚を止めて治して!!」
鏑木「小野田亜さん!! さーせん!!」
がしっと小野田の肩を掴む鏑木
鏑木「痛っつ うっつ 痛っ」
鏑木「(くそ 何なんだよ これ!!
小野田さん 鳴子さん 今泉さん!! 最高だよ!!
すごいタイミングで助けに入ってくれて
ダブルエースが前引いてくれて 山の“1番”が肩貸してくれて!!
なんだよ これ!!) よし!!治りました あざす!!」
小野田「よかった!!」
鏑木「(最高に気持ちがアガる!!)」
今泉「治ったか鏑木!! 追いつくんだろうな!! 銅橋には負けねェんだろ!?」
鏑木「はい!!」
鳴子「キバってこいや!! 目立ってこいや!! 男は目立ってナンボやで!!」
鏑木「はい!!」
鏑木「(今なら言える はっきりと 総北は最高のチームだ!!)」
《マグレだ》
《全部聞こえてます…》
鏑木「(迷った時もあった 信じられないと思ったこともあった
だけど今なら言い切れる!!)」
小野田「がんばって鏑木くん!!」
鏑木「はい!!(だからオレは走る)」
頭をぺこっと下げる鏑木… それを見て驚く2年生組…
小野田(え)
鳴子(へ!?)
今泉(あ!?)
鏑木「ありざした」
このあと全開やるんで 酸欠で たぶん最後何ンも言えなくなるから ハハッ
(チームのためにオレは走る!!)」
◎その目には強い意志が宿る――。