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弱虫ペダル 第439話
ナレーション~
◎浦久保から渡されたチップ…!!提案された闘いの条件とは…!?
手嶋(インターハイの公式記録用のセンサーチップ――――!!
スタート前に各個人のバイクに取りつけられる
ゼッケン番号と個人名が入った計測用のチップを――――!!
浦久保「もう一度 言おう ルールはシンプルじゃ
そのセンサーチップをお互いに交換しあって 平坦バトルを闘う そして
勝った方が相手のそれを川に捨てる!! デスゲームじゃ!!」
手嶋「記録用の…センサーチップを…」
(川に……!! 捨てる!!
これはレースにおける選手の…選手自身を示すもの!! 「存在」!!
こいつがなければ たとえこの先山岳ラインを何位で通過しようとも記録されない!!
重い!!
わずか100gほどのこのチップがやけに重く感じる!!
これをかけた闘い…!!負けりゃあ あとがない
けど それは相手も同じ!!)
青八木「純太!! 冷静になれ!
相手は3人だ 数的にこっちが不利だ
それにヤツがどういう手でくるかわから―――」
手嶋「青八木 どのみちオレたちはこいつら越えていかなきゃチームに戻ることはできない
闘わなきゃならない そしてそれが今だ!!
敵のデータもねェ いろいろ仕掛けてくるのもわかんねェ
すまねェ青八木 条件悪いのはワカってるつもりだ………けど
オレはまだチームに戻ってやんなきゃいけねェことが残ってんだ!!」
手嶋《今度はちゃんとおまえを全力でサポートするよ》
手嶋は自分の前輪についてるセンサーチップをガシッと掴んだ
手嶋(まだ役目残ってんだ!!)
青八木(純太!!)
グッグッ メキッメキッ バキン(手嶋がセンサーチップを取った音)
手嶋「いいだろう浦久保 受け取れオレのチップだ
この先の橋の欄干まで平坦バトル やってやるよ!!」
庭妻「!! (総北!!)」
東村(このバトル受けた…!!)
青八木(純太!!)
浦久保「そうか」
手嶋からセンサーチップを受け取る浦久保
浦久保「よかったワ 話の分かる男で
バトルいうんはこういうギリギリのモンないと盛り上がらんけのう
じゃあ闘ろうかカワシマくん
橋まではざっと5kmくらいか…
ちょっとアップダウンがあるがほとんど平坦道のォ……
スプリントデスゲーム!開始じゃ!!」
浦久保「ウラアアア ラアア!」
凄い形相で全力で飛ばす浦久保!
手嶋(速い!!
何だ!! あいつ!! 速い!!
てっきり頭脳戦でくるのかと思った!!
バイクコントロールで滑らかに…空気の間をぬうように…なんだ!?
スキマをぬうように走ってる!!
加速の次元まるで違う!!)
手嶋「く!!あれが広島 浦久保の本当の走りか!!力ワザもできんのかよ!! くそ!! けど!! ついていけ手嶋純太!! おおお!!」
東村語り~
そもそも自転車は 物理的には空気のつぶを押しのけながら走っている
だから うしろは楽に走れるし 抵抗が減る
押しのける空気のつぶの量が少なくて済むからだ
浦久保さんはそれを先頭でやる
空気には流れがあって 薄いところと濃いところが必ずある…らしい
浦久保さんはバイクコントロールをしながら その薄いところを選んで走ってるんだ!!
過去回想~
東村「そんなこと…理屈はわかりますけどできるんですか?」
と聞いたことがある
浦久保「ナハ!! ワシは海育ちじゃけのう 船のせられて
潮目や空気の流れを小っさいころから読んできたからのう
ワカるんじゃ 感覚で…いつも言うとるじゃろ?ワシ
空気の読める男じゃ て」
物理的に空気を読める浦久保
浦久保「おっとつまらん昔話してしもうタワ
チッ 忘れろ東村 今のは」
東村「はい いえけど今のは…そんな…」
東村(浦久保さんは口は悪いが実力は一線級
空気を切りさき 走る姿から皆からはこう呼ばれているんだ
空気を割る鮫(エアチョップドシャーク)!!!
空気を割る鮫(エアチョップドシャーク)!!!
先頭で走る浦久保さんに 敵はいない!!」
浦久保「ウラアアア!」
手嶋「くっそ速ぇぇ!!」
手前のメーターを見る手嶋
手嶋「さっき開始した時リセットしたメーターによれば
橋のところまでのこり――― 4km!!
くそ!! スタートの時ついた差が詰まらない
てか…広がってる!!」
(デスゲーム…”死をかけた闘い”…!! 俺の命はヤツの背中にある!!)
東村「……どうやらヤツらこれ以上ついてこれないようですね…早くも勝負ありですね!!」
◎本性を露わにした浦久保…!! 手嶋に勝機は、あるか…!?