食戟のソーマ

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    食戟のソーマ 第211話 『絶対的裁定者』
    田所「な…何するんだろうね あんな大きな鉄鍋を火にかけて…」

    佐藤「幸平が打ったのって王道の二八そばだろ?あんな鉄鍋使わないよなぁ」

    青木「あ、作るのは温そばでさ!その上に載せる具材でも調理するんじゃね?」

    創真は鴨肉をそぎ切りして…熱した鍋に入れる

    吉野「おわー!でゅわでゅわに脂が出て…すごいまろやかな香り!」

    にくみ「透明感と深いコクをあわせ持った鴨特有の脂だ!」


    そしてそこに長ネギも入れ、鴨の脂で焼いていく

    青木「うっひょおぉ、あれだけでもぜってー白米が進みまくるぜ!」

    創真「んじゃ仕上げ いきまーす」

    そばを入れる創真

    吉野と丸井「焼いたー!?」

    アリス「え?ダメなの?ヤキソバはおもいきり焼いて作るじゃない!わたし縁日で見たことあるもの」

    えりな「あれはそばという名前はついているけど…麺は小麦粉でできた中華麺だから、そばとは全くの別物なのよ」

    榊「そうね…山口県名物の “瓦そば” なんかは茹でた後のそばを焼くけれど、あれは “茶そば” という変わりそば粉で打つ物だし…」

    タクミ「たとえば江戸そばの老舗店へスタジエールに行き…今の幸平のようにそばを焼いたとしたら、一発で店から叩き出されるだろう
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    それほど幸平の調理は常軌を逸している」

    麗「あ…相変わらず幸平創真が理解に苦しむ行動をとっていますが…会場の熱も高まってきたところでぇ、ここで審査員の方々をご紹介しましょーう♡」

    秘書子「おぉ、審査員か たしかに重要だな」

    イサミ「いったい誰に任せたんだろー…?」

    すると…
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    分厚い本を持ってふらふら歩いてくる女の子「んっ〜ぬぅ〜 ふぅふぅ あぁ重かった」

    創真「あ、あのおねーさん?大丈夫すか?いま俺たち調理中なんで…」

    生徒達「お…おいっ、あれ見ろ!あの超分厚い本…!」「あれってまさか…!!」
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    泡を吹いて腰を抜かす丸井

    ざわつく生徒達「すごい…!初めて生で見た」「食戟の審査でわざわざ日本まで!?」

    創真「…え、もしかして知らねーの俺だけ?」

    丸井「間違いない…彼らは本物のWGOの執行官だ!!」



    WGO(ワールドグルメオーガニゼーション)

    世界の美食店すべてに対し、最高三ツ星で味の評価をつけ

    年に一度、その結果を書籍として発行する事を活動のメインに置く組織である

    一ツ星でも獲得すれば、その料理人の地位は跳ね上がり

    また逆に…莫大な営業利益を上げていながら星を失った事で、自信喪失し店を畳んだ料理人まで存在する

    全ての料理人が尊敬し畏怖する組織…それがWGOなのだ!

    その本は “教典(ザ・ブック)” と呼ばれ、現場で活動する実務メンバーは “執行官(ブックマン)” の異名をとる…!!


    創真「ほぉー…!(四宮師匠が言ってたのはこの事か…!)」
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    さっきの女の子はWGO一等執行官・アン、男性2人は二等執行官のシャルムとイストワール

    アン「もし…あなたの背中、食事処ゆきひら…?と書いてますね」

    創真「え、あぁ実家でやってるメシ屋なんで… それがなにか?」

    教典をぱらぱらとめくり…そのまま閉じたアンは哀れみの目で…
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    アン「気を落とすことはないですよ…

    確かに… “教典に店名が載っていなければ料理店ではない” などと言う人々も多いです それは確かにその通りなのかもしれません

    でも載っていないからといってそれが何ですか!これから載れるよう励む気持ちが大事なのです

    教典に載っていなくてもあなたは命を授かり生きています…ご両親に感謝なさいね」

    創真「(なんか…哀れまれた…!)」

    創真「おいだいじょーぶなのか、あの人達が審査員でよ」

    吉野「あほー!!失礼なこと言うなー!」

    生徒達「そうだそうだ!幸平創真」「ただの定食屋風情が出しゃばってんじゃねえ!!」「お前の作ろうとしてる料理はただのB級グルメなんだよ!!」

    「第一そんな思い付き料理でよくセントラルに勝とうと思ったな!!」「そうだ!!そんな料理が審査員の方々に認められるわけが…」

    アン「お黙りなさい」

    一言で静まり返る場内…

    創真「…おぉっ(すげ…一瞬で鎮めやがった)」


    アン「私が彼を馬鹿にした…コホン 彼を励ましたのは0星である事についてですよ」

    創真「(馬鹿にしたって言った!)」
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    アン「ですが彼が一つの星も持っていない事実と、彼が今から出す一皿とはなんの関係も無いのです」

    シャルム「その通り、審査基準はどこまでも皿の上…だからね」

    イストワール「本日も…絶対的正当裁定を下すことを、神と教典に誓おう」

    アン「というわけで食事処ゆきひらのあなた 今日は良き皿を作って下さいね」

    創真「…偉そうなだけの人かと思ったら、いいこと言うじゃないっすか お待ちを!」

    タレを入れる創真

    青木「あれは!?醤油…?もしくは何かのタレ…?そばや鴨肉全体に回しかけ、絡めながら…一気に焼き上げてく」

    田所「うわあ…!い…いい匂い〜!」

    えりな「…敵のそばも茹で上がったようね」

    麗「そして最後の工程…かきあげ作りへー!」


    そして…

    麗「紀ノ国寧々、幸平創真…両者完成しました

    さぁ…我らが十傑サイド!寧々先輩の品から披露して頂きましょう」

    生徒達「うお…」

    反逆者達「おぉおお…!!」

    麗「言葉を失うほど見事なそばの艶…!これが十傑が出す超一流の品です…!!
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    紀ノ国寧々の九割そば!!桜エビのかき揚げを添えて…!!

    これよりいよいよ実食です!!果たしてその味はどれ程なのかー!?」
     



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    食戟のソーマ 第207話
    一色に飛びつく吉野「い…一色せんぱぁあーい!!ごめんなさぁい 私ら負けて…退学になっちゃったぁ〜」

    佐藤「うはぁ どうしたんすか本気の調理着なんか着ちゃって!!正直頼もしくて仕方ないっす!」

    丸井「僕達を助ける為に北海道まで来てくれていたんですか?」

    はっとする榊「でも…この勝負で負けたら先輩まで退学に…?」

    一色「そんな事は戦わない理由にならないな かわいい後輩達の為だからね」
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    涙を浮かべる吉野「い…一色せんぱぁあ…!!」

    一色「まぁ、勝てなかった場合の事も考えてあるから安心しておくれ」

    吉野「へ…?」
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    一色「みんなで農場を開こう!もう知り合いのつてで何箇所か場所の候補を見つけててね

    オーガニック食品に強い通販サイトでも紹介してもらえる事になってる まずは小規模に事業を興して…」

    吉野「えぇー妙に具体的になんか複雑…」

    一色「田所ちゃんなんてよく働いてくれると思うんだよねぇ」

    吉野「いや、あのそれはそうかもしれないですけど 今は連隊食戟に勝つことだけ考えてほしいっすマジで」

    久我「司っさんはやっぱし1st BOUTからは出てこないっぽいね

    んじゃ予定通り僕ちんパス1でオッケっす!最初の見せ場は女木島のおっさんに譲るよ〜ん☆」
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    女木島「久我は相変わらずよく喋るなぁ 十傑外されて落ち込んだりはしねぇのか」

    久我「何言ってるのさ!深く深く深ーく傷ついたもんっ」

    にくみ「…っしかしすげーな、一色さんたちはともかくよぉ よく女木島さんまで引き入れたな幸平ぁ!」

    創真「やーそれが結構大変でよー…」

    麗「はいは〜い、そこの退学済みの皆さ〜ん?皆さんには専用の観戦席を設けてま〜す♡なのでその席で勝負を見守ってて下さいねぇ〜?」

    退学者達「観戦席…?」
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    麗「ほら入れや」

    吉野「あんさんコレ…見方を変えると…いや変えへんでもどう見たかて牢屋ですやん…」

    伊武崎「ひどい扱いだな…」

    麗「お前らは薊様のご慈悲で観戦できるんだ、忘れんじゃねぇぞ」

    牢のような観戦席に入る退学者達

    佐藤「ふざけんなオラー!!」

    青木「トイレ行きたくなったらどうすりゃいんだコラー!!」

    にくみ「とにかく幸平!がんばれぇー!!十傑なんかぶったおしてくれー!!」
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    麗「さ〜て!調理を始める前にもうひとつ!各対戦カードの “テーマ食材” を抽選しま〜す!!さくっとクジをお引きくださ〜い♡」

    創真「あ、んじゃ紀ノ国先輩 くじどーぞっす!」

    紀ノ国「いえ、そちらが引いて構わないわ クリーンにフェアな勝負をしたいものね 私、そういう部分きっちりする性分だし

    叡山みたいに不正をやる輩だと思われたくないの」

    無視する叡山

    生徒達「幸平創真ぁ、ボコボコにされちまえー!!」「寧々先輩!反逆者なんかぶっ◯して下さ〜い!!」
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    紀ノ国「きたない野次はきらい」

    その言葉と視線にぞくぞく…とする男子生徒達「はぁあ…あの冷たい視線…」「たまんねぇぜ…!」

    創真「(あの司会者の言動もだいぶきたねーと思うけどそれはいいのか?)」
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    久我「幸平ちん幸平ちん幸平ちん!あのおさげちゃんね、常にピリピリして毒舌ぶっこいてくるから気をつけなよ?今日もたぶん生理なんだと思う」

    紀ノ国「久我◯ね」

    えりな「(紀ノ国寧々…得意料理ジャンルは和食全般!特に… “そば” に関して右に出る者はいないわ…!

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    実家は神田のそば屋!いわゆる “江戸そば” の流儀を現代まで育て、連綿と引き継いできた超一流店の代表格!!

    そんな環境に生まれた彼女は物心ついた頃から茶道・懐石料理なども含めた日本料理の髄を叩き込まれている

    和食界が擁する至宝でありサラブレッドであると言っていいわね)」

    田所「(す…凄そうな人だね…)」
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    タクミ「(只者ではないだろうな…何しろ十傑第六席にいた料理人なんだ つまり一色さんよりも実力は上だという事か…?)」

    いつものように微笑んだ表情の一色

    眼鏡を拭く紀ノ国「先に言っておきます…私を和食だけの料理人と思わないことだわ、幸平創真くん

    君がどんなテーマを引こうが、どんなジャンルで戦おうが…
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    君の皿を叩き潰す事実は変わらない」

    創真「言ってくれるっすね…!

    (おし!とにかくクジを…っと)」

    クジが舞う中に手をつっこむ創真…


    創真が引いたのは…



    そば



    全員が固まる…
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    麗「おぉーっとこれはぁー!!うははっ、やったぜ!!何と何と第3カードのテーマ食材は紀ノ国寧々の得意技!

    必さつ料理(スペシャリテ)でもある “そば” に決まってしまったぁー!!

    これは十傑側が勝利へ大幅に近づいたぞー!!ざまぁ見やがれ反逆者どもがー!」

    一色「あはは!相変わらずミラクルを起こすなぁ」

    一色と女木島もクジを引く

    女木島「…ふうん」

    麗「お題は決まりました!それでは最早待った無し!始めましょう!舌の上の大合戦!!

    連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ)…開戦です!!」

    にくみ「幸平ホントお前のくじ運の悪さ何なんだよぉ!?」

    吉野「アリスっちとの勝負の時といい、いい加減にしてよまじでー!!」
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    自分がさっき言った言葉を思い、赤面している紀ノ国「…私が悪いんじゃないから」

    創真「あ、すんません…こんなつもりじゃなかったんすけど」

    紀ノ国「べ、別に…謝られても困るし」

    青木「幸平ー!気まずがってる場合かー!!」

    黒木場「…お…敵は早速そば打ちにかかったぞ」

    イサミ「で…でっかいこね鉢ー!!」

    葉山「まさに本格…!!」
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    水回しに取りかかる紀ノ国

    水回し…篩ったそば粉に水を加えて手でかき回し、全体にゆきわたらせる工程

    木鉢(こね鉢)の中で蕎麦の一粒一粒と水分とを入念に結びつける事で 麺がちぎれずに水々しさを保ち続ける、喉ごしのよい蕎麦になる

    華麗な手捌きを見せる紀ノ国

    丸井「みるみる内にそば粉がまとまっていく!!」

    榊「指が流れるようにこね鉢の中を走っていくわ!こんな華麗な水回し見たことない…!!」

    薊「これが 本物の技だ」

    田所「…すごい綺麗だべ…
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    “料理人” …っていうより “職人” ってかんじがするよー…!」

    吉野「…こりゃ無理だ…!!そばの実力じゃ絶対敵いそうにないよ…どうしよう!?」

    佐藤「こ、こうなったら変化球の変わり種でも作るしかねぇ!!」

    にくみ「幸平〜!!どんなそばを出すんだー!?」

    考えている創真「う〜ん…そば…そば粉ねぇ… おし、決めた!俺が作る料理は…
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    カップ焼きそばだな!」

    固まる吉野達「(なにか言い出しよったぞ!?)」

    そんな創真を見ている一色
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    その一色を見ている紀ノ国「(一色…)」



    モニターで会場の様子を見ている3人…
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    「あれが噂のセントラルなのだな 遠月学園現役学生の品を味わうのも久しいな…」

    「さぁ下すとしよう、絶対的正当裁定を」 


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