ワンピース-ONE PIECE-

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    ワンピース 第887話 『どこかで誰かが君の幸せを願ってる』

    ベッジがオーブンを撃った事により、ビッグ・マム海賊団の怒りはMAXに!
    1


    ベッジたちは完全に包囲され、ケーキは出航不能の危機に!

    「ーーケーキを船で運ぼうとしたら」
    「あわやオーブンに捕まったってとこかシフォン…」
    とベッジは状況を理解する。

    減速せずに陸に突っ込んでくるベッジの船。
    そして船は乗り上げ、狙い撃ちされる!

    が、
    「どいてな兄ちゃん達」
    「この船「ノストラ・カステロ号」は」

    「水陸両用だってんだよォ!!!」

    2
    パドルがキャタピラになり、敵を轢き飛ばしながら船は突進!

    「聞いた事ねェぞ!!?そんなギミック!!」
    驚いて叫ぶオーブン!

    船からの一斉照射!
    「言った事ねェからな!!」
    「裏切ると決めてる奴らに手の内明かすかァ!!!」
    なぎ倒されるビッグ・マム海賊団の兵士たち。

    「シフォン!!」
    「ケーキをこっちに移せ!!」
    だが、移す術がない。

    ブワッ
    「!!?」
    突如、荷台ごと浮かび上がる!
    3

    「なにが起きてるの!?」
    驚くシフォンとプリン。
    「甲板を空けろ!!ベッジ!!」

    蹴りあげて荷台を浮かせたのはサンジ!

    サンジさん♥

    ブバッと鼻血を吹くプリン!

    「黒足……!!よし来い!!」
    にやり!とするベッジ!

    「誰だあいつは!!足一本で…」
    「コックか??」
    と驚くオーブン。

    ボフゥン!!!
    無事に荷台ごとケーキはカステロ号の甲板に!
    4

    「ベッジ!!ペッツ!!」
    「ケガはねェか妻よ!!」
    がばっ!!と抱き合い、再会を喜ぶ親子。

    突進してくる船の前に立ちはだかるオーブン!
    「来い!!」
    「受け止めてやる」

    「!!」
    ブチッ!
    キュラキュラキュラ
    「轢かれたァ~~~~!!!」
    5

    南東の海へ出たい、とシフォン。
    泣くペッツをあやす。
    海に出るには90度曲がって町を突っ切らなくてはならない。
    チョコの家を多少踏み潰す、というベッジに、
    「全員で出航する為には仕方ないっ!」とプリン。

    船の前方に現れるパウンド。
    「まだいる…」
    「誰なのあいつ……変態?」
    父親だと知らないシフォン。

    幸せそうなのね…
    にっ…と笑い手を振るパウンドに
    「キャハハハハ」と笑い始めるペッツ。
    今まで泣いていたのに、急に笑い出したペッツに驚くシフォン。

    ビッグ・マム海賊団は、必死で銃撃するが、ケーキが吹き飛ぶ為、大砲が使用できない。
    急いで艦隊を南東に向かわせるが、
    いち早くカステロ号が海に出る!

    「よし!!」
    「カカオ島を出たぞォーーー!!!」
    「こうなりゃパドルシップに追いつける奴はいねェ!!」
    6

    「ありがとうベッジ助かった!!」とサンジ。
    「おめェらの為なわけねェだろ黒足ィ!!」
    とサンジに凄むベッジ。

    と、
    「ん?妙に暑くねェか?」と異変を感じるサンジ。

    すると、海の魚が次々と浮いてくる!
    海の熱さで煮えてる!!?

    7
    サンジは
    「いい塩加減でさぞうまいだろう…」とポツリ。
    「次は我が身だバカ!!」と怒鳴るベッジ。

    「こんな事できる奴は一人だけだ…と…!!」

    “熱海地獄” 
    オーブンのネツネツの能力!
    8

    チョコの温度が変わってしまう!と慌てるプリン。
    生クリームも溶けてしまう!!

    高熱でパドルが壊れ、船が沈む危機に、
    「オーブン様はこのケーキの重要性をお忘れか!!」と焦るシェフたち。

    「キャッキャッ」
    「だーーだーー」
    この状況に、何故か陸の方に向かってはしゃぐペッツ。
    ペッツの変化に戸惑うシフォン。

    「オーブン様!!危ない」
    背後からこん棒を降り下ろすパウンド!!
    「やめるのよねーーーー!!!」
    ガン!!
    9

    「きゃっきゃっ」とはしゃぎ続けるペッツ。
    陸を見つめながら、シェフたちも
    「誰なんだあいつ」
    と不思議がる。
    「オーブン様の宿敵か!?」

    怒りに満ちて、海から腕を出すオーブン。
    途端、カステロ号の周りの海水温が下がる!
    急いでパドルをしまい、今のうちに高温の海を抜けようとする。
    10


    「あ…」
    「海に…落ちなかったのね…」
    臆するパウンド。

    「おめェ義理の息子を殺す気かよ」と静かに階段を上がってくるオーブン。

    「!」
    遠くに離れて行く船に、脱出を指揮するシフォンの後ろ姿が見える。
    その腕に抱かれたペッツは笑いながらパウンドに向かって手を振り続ける。

    名も知らぬ孫よ……!!
    11

    幸せか?
    父ちゃん母ちゃんにしっかり愛して貰うのね

    うぬは それがしてやれなかった…!!
    シフォンとローラが産まれてすぐに用済みとなって追い出されたパウンド。
    一度も腕に抱く事も無く…。

    あれが26年前ーー

    きゅっとネクタイを締め直すパウンド。

    その背後から高熱の刀を降り下ろすオーブン。

    シフォン……

    一目会えてよかった
    何だか追われてる様だけども

    「ホギャーー!!」
    急に火の着いたように泣き出したペッツに慌てるシフォン。

    幸せそうでよかった……

    うぬはずっと心配してた
    ーーつらい日はなかったか……?

    さみしい日はなかったか?

    ママに虐待され続けていたシフォン…。

    そんな時
    そばにいてやれなくて
    悪かったのね…!!シフォン

    遅くなったけど言わせてほしいのね

    結婚 おめでとう!!
    12

    その瞬間、陸では「ザンッ!!」と悲劇が…。
    船では高温の海域を抜けて歓喜の声が上がる!

    「え…」
    何かが聞こえたように振り向くシフォン。

    ざわめくビッグ・マム海賊団の兵士の声の中、
    オーブンの刀からしたたる大量の血……。


    その頃サニー号の背後に再び迫るビッグ・マム!!
    「見つけたぞォ~~~~~~~~!!!」
    「ケーキをよこせェ~~~~!!!」

    「止まったら終わりじゃ!!」
    「とにかく逃げろォ!!!」

    無事にカカオ島を脱出したベッジの船では、サンジが号令をかける。
    「デコレーションを始める!!」
    「急ごう!!時間がないっ!!!」
    13



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    ワンピース 第886話 『生き様でちゅよ

    全部ルフィの表紙に、一味の楽しそうな巻頭!!
    1


    2

    「道を空けてみんな!!」
    「港にケーキを運ぶから!!」

    みんなの歓声の中、出来立てのケーキの土台を運び出す。


    「旦那様なぜ変装を?」
    顔を隠すサンジに、記憶を改ざんされているシェフが訊ねる。
    「照れ屋なんで」

    シフォンの姿を茂みから眺めて涙するパウンド。

    「待て待てプリン!!」
    ここでオーブンが待ったをかける。

    食いわずらいのママはこの島で迎え撃つと聞いている、と。
    3

    だが、プリンは反論。
    ケーキは船上で完成させて、海上でママを止める。
    この「ショコラタウン」に暴れるママを上陸させるのか!?
    ペロス兄さんと連絡を取れば海上で合流できる!!

    プリンの意見に納得し、通行を許可するオーブン。
    シフォンもオーブンに感謝する。

    が、
    「だがシフォン」
    「お前はここまでだ!!」
    と荷台からシフォンを引き摺り下ろす!
    4

    「家族であろうと反逆の罪は重い!!!」

    前に進む荷台からシフォンを心配し、オーブンにやめるように叫ぶプリン。

    大勢のシェフたちに紛れているサンジも、どうすればいいか悩む。
    5

    おれが戦って正体がバレたら
    プリンちゃんも反逆者になっちまう!

    地面に叩き付けられたシフォンだが、必死の思いで立ち上がる。

    ナミ達の無事を見届けるまでが“恩返し”なのよ…!!!

    「私…!最後まで」
    「ケーキ作るからね お兄ちゃん!!!」

    ローラは命を救われたのよ
    ーーこれじゃ仁義が通らない!!

    思いを秘め、オーブンに宣言するシフォン。

    「兄弟ゲンカや反抗期じゃねェんだシフォン……!!」
    「お前は女王を殺そうとした“反逆者”だ!!!」

    6
    妹をこの手にかける事になるとは…
    みせしめが大事だ
    ここは“国”なんだ!!

    熱々の拳を構えるオーブン!

    マズイ…!!
    後先考えてる場合じゃねェか…!!?

    サンジがそう思った時、
    「ん!?」と何かに気が付く。

    「シフォンから手を離せ~~オーブン君~~!!!」
    飛び出して来たのはパウンド!

    今助ける!!
    娘よ!!

    だが、シフォンは「誰!?」。

    サンジには好都合。
    誰だか 知らねェが…!!

    一瞬にしてその場から消えるサンジ。

    飛びかかるパウンドに拳を向けるオーブン。

    ドッ!! 

    下からオーブンの首に蹴りを入れるサンジ!!
    7

    誰にも気づかれねェ速度で!!!
    救っちまえばいい…!!

    パウンドがパンチを繰り出したタイミングで吹っ飛ぶオーブン。
    だが、実際には「すかっ!」とパウンドのパンチは空振りしている。

    「?」
    「え?」
    意外な展開に呆気に取られるパウンド。

    「シャッ!!」と素早くシフォンの前でしゃがみ、(飛ぶぞシフォンちゃん!!)
    「え?」とギョッとしているシフォンを抱えて、ヒュン!!とその場から離脱する。

    一部始終が見えていたプリンは
    ボフッ♥と鼻血を出す。

    目の前の出来事に半信半疑のパウンド。
    周りの兵たちもどよめく。

    起き上がったオーブンは、
    「てめェなわけねェだろ!!!」と
    パウンドを殴り倒す。
    7

    「誰だ今のは……!!」
    去り行くケーキを睨むオーブン。

    「急ごう!港へ!!」
    サンジの号令に、前に突き進むケーキ。

    シフォンに毛布を被せて必死に隠そうとするプリン。

    「“黒足”のお陰で助かった」
    「ーーでもあのでかい人だれ?」
    と後方を気にするシフォン。

    すると、
    「いたなシフォン!!」
    あっさり見つかる。

    プリンは、ケーキの完成にシフォン姉さんは必要な人なの!!と、必死に訴える。
    9

    そこへ、オーブンに電伝虫が入る。
    10

    ベッジを追跡している艦隊から、カカオ島にベッジの船が向かっている、港に追い込む!と。

    「ベッジ……!!ウソでしょ!?」
    ア然とするシフォン。

    もっと冷酷な男と思ってたが、とシフォンを迎えに来た事を笑うオーブン。

    電伝虫を拡声器に繋げさせ、オーブンはベッジに聞こえるように通告する。

    カカオ島で共犯者のシフォンを捕らえた、と。
    自分は法に忠実な男!!
    「妹だとて躊躇などしない」
    そのまままっすぐ港に上陸して降伏しろ、と。
    妙な動きをしたら…それまでだ。

    船の上でペッツをあやしているベッジ。

    と、シフォンが必死に叫ぶ!
    ベッジ!!!みんな!!
    そのまま逃げな!!!

    ここへ来たのは自分の身勝手!!
    捕まればどうせ全員死刑になる!!
    あんた達だけでも助かって!!
    11

    ママに嫌われて…みんなだけが本当の家族だった。
    だからいつか…私の“仇”を討ってよ!!

    号泣する部下たち!
    余計な事をしゃべるな!とオーブンに殴られるシフォン。

    ベッジはオーブンに叫ぶ!
    言う通りに上陸する
    ーーもうシフォンに手を上げるな……!!
    12

    ベッジの船が迫り、港では兵が厳戒態勢に!
    追ってきた艦隊も左右に別れて逃げ道を塞ぐように動く。
    同時に、荷台も港に到着。

    ヒュルルルルル

    ボン!!

    オーブンの顔が爆発し、後ろに吹っ飛ぶ!
    13

    「ギャ~~~~!!」
    「オーブン様が撃たれたァ~~~~!!!」

    前を見据えたシフォンは
    「ばかね」と呟く。

    遠く船に見えるのは銃を構えたベッジの姿。
    「目に焼きつけろペッツ」
    「これがパパの生き様でちゅよ!!!」
    14

    両手を上げて笑うペッツ。
    背後で沸く部下たち!
    「頭目~~~~~~~~!!!」


    「やるじゃねェか!!」
    「どう出る?つき合うぜベッジ!!」
    サンジも臨戦態勢。

    だが、ベッジの船は包囲されてしまった。
    笑うベッジ。

    港に向かって頬笑むシフォンに、プリンは心配する。
    「大変よ!!オーブン兄さんを怒らせた」


    一方、サニー号は…。
    船の影をいくつか発見していた。
    「いよいよ来ましたね……」とブルック。
    ジンベエは
    「砲撃の準備を!!逃げてばかりじゃつまらん!!」と号令。
    「おう!!」と気合いのチョッパー。

    ふと、キャロットが話し掛ける。
    「……ねーチョニキ」
    「ん?」

    「今夜は」
    「「満月」かなあ」
    15

    「ん??」


    他の島では、いろんな島での“麦わら”目撃情報が!
    「鏡世界」から駆け回っている事に、
    ブリュレがまた捕まったのか、と呆れるひと言。

    16
    「鏡世界」のカタクリも深いため息。

    縛られて連れ回されているブリュレは、何のつもりだ、と呆れ気味。

    逃げたければもうカカオ島に行けばいい、と助言も。

    何故知っているのか、とルフィ。
    ブリュレは盗み聞いていたと答える。

    「……!!“覇気”は消耗するもんだ」
    「長期戦になればあいつの“見聞色”も必ず弱くなる…!!」とルフィは話す。
    バカに見えて戦闘の事には頭が回る、と笑うブリュレ。

    ルフィは続ける。
    「ーーでもそれじゃダメだ!!」
    レイリーとの修行で言われた事を頭に浮かべる。
    17

    ルフィ
    稽古はつけたが
    “覇気”は…実戦の極限状態にこそ更に開花する

    強敵と向き合う程に…
    お前は
    益々強くなる!!

    ルフィは考える。
    「…… ……」
    「……おれにも見えるかな…」
    「「少し未来」」

    「!?」
    「調子にのるなチビ助ェ!!!」とブリュレ。

    「あいつを越えたい!!!」
    「おれ」
    「全力のあいつに勝ちてェ!!!」
    「10億の男に!!!」
    18




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    ワンピース 第885話 『ブリュレだよっ!!!


    「ーーくそ!!また強ェあいつに戻った!!ハァ」
    「ハァ “ゴムゴムの”……!!!」
    「“猿王銃(コングガン)!!!」
    1

    必死に攻撃を繰り出すルフィだが、パンチにはパンチでふさがれ、攻撃を避けてもさらなる攻撃を食らわされる!
    カタクリのおやつの時間前の状況に戻ってしまった。

    ボコォン!!
    2

    吹っ飛ばされるルフィ。

    「お前が検証したのは」
    「おれが冷静でいる限り」
    「無敵だという事実だろ?」
    怒気をはらんだカタクリ。

    「ハァ…ハァ…!!」
    「また必ずスキを見せる!!」
    「お前は倒せる敵だ!!!」
    3


    だがカタクリは「お前はしぼむ様だが……?」と先読み。

    ”ギア4”の終了を先に知り、ルフィは攻撃を止める。
    「教えてくれてありがとな!!」
    10分は“覇気”が使えなくなるので、
    ルフィは遠くに逃げよう、なるべく遠くへ!!!
    4



    「期限つきのパワーアップか」
    カタクリは“流れモチ”でルフィを追跡!

    追っ手から走り回るルフィは、なんとかトリモチを引き剥がしたかったが、全然逃げ切れない。

    5
    「ヤベー本当にヤベー」と、
    さすがのルフィが思ったとき、ふと気付いて立ち止まる。
    「えっ??」

    そこにいたのは、ブリュレ。
    満面の笑顔を向けるルフィ。
    「キャ~~~~~~~~!!!」
    叫ぶブリュレだったが、
    そのまま抱えられ…。
    「助けて~~~っ!!!」
    「お兄ちゃ~~~~~~~~!!!」
    ブリュレの叫び。
    6

    「待て“麦わら”ァ!!!」
    カタクリが伸ばした拳は、ルフィたちが飛び込んだ鏡を割ってしまう。
    「くそ!!」
    「ブリュレ!!」

    パリィン!!
    鏡世界から脱出したルフィ。
    「うはー!!」
    「助かった!!どっかの町だ!!」
    喜ぶルフィは感謝する。
    「ありがとう枝!!」

    すかさず「ブリュレだよ!!」と突っ込み。

    「よし ここで覇気が戻るのを待っ…」と言いかけて、ルフィは今の状況に気付く。

    目の前には何故かビッグ・マムが!
    「ウエ~~~~デイ~~~~~~~~ング」
    「コレじゃねェ~~~~~~~~!!!」

    ピーナッツ型の、巨大な城を破壊するビッグ・マム。
    7

    やめて、と叫ぶアマンダ。
    ペロスペローも止めようと必死で叫び、農民も必死で逃げまどう。

    と、ルフィに気付くペロスペローとアマンダ。
    ペロスペローは、すかさずルフィの存在をママに。
    8

    驚くルフィもママの攻撃でさらに逃げる!!

    妹を離せ!とキャンディウォールで逃げ道を塞ぐ。
    9

    目の前の高いキャンディの壁。
    ルフィはパンチを繰り出すが、アメは固く、覇気を使えないパンチでは破壊できない。
    10
    と、静かにアマンダが剣を持ち、くるんっ!と回転する。
    「“スローワルツ”」

    ルフィは素早く避け、飴がサクッと斬れる。

    ルフィはジャンプして壁を越える。
    「ペロス兄さん!!」
    「邪魔よこのキャンディ!!」

    ルフィは鏡を探して走る。

    ペロスペローの出した”アメナメクジ”に乗ってママが追いかけてくる。

    逃げながらルフィは思う。
    「ナミ達はあのまま」
    「無事に逃げ切ったって事でいいんだよな…!!」
    11

    サニー号では、相変わらずの静かな海に戸惑い続けていた。

    12
    ナミはサンジ達と約束した航路に戻る、と話す。
    サンジと会えなければ一味はバラバラになり、ずっとビッグ・マムの怒りに晒される…。

    一方、モンドールの指揮で、各島からタルト船が全艦終結。
    裏切り者たちの捜索が開始される!!!
    13

    ショコラタウンでは、シェフの一人が悲鳴をあげて倒れる。

    14
    「何が起きた!?」と慌てる回りのシェフたち。

    「ま…まさか旦那様が“毒”を!?」

    だがサンジは「聞いてみろ」と冷静に一言。

    「……し…死ぬ程…美味い……❤」と恍惚の表情の倒れたシェフ。
    「美味さで死にかけてたァ!!!」
    「何て幸せそうな顔だ!!」
    とざわめくシェフたち。

    「秘策」を使ったサンジの生クリームにドキドキが止まらないプリン。

    究極の生クリーム“シムシムホイップ”を完成させたサンジ。
    プリンには、舐めることは今は我慢してくれ、と頼む。
    君程の戦力を失うわけにはいかない、と。

    そしてシフォンは、ふわふわすぎて空を飛びそうなシフォンケーキを、プリンは、滑らかすぎて器から飛び出してしまう滑らかな生チョコレートを完成させる。

    時間を確認し、予定通り。
    船の準備の確認。
    ケーキは船上で完成させ、カカオ島に向かっているサニー号と合流する!!

    サンジは告げる。
    「さァ行こう!!仲間達を苦しめる」
    「ビッグ・マムを倒しに!!!」
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    ワンピース 第884話 『誰だ

    “ギア4”!
    ルフィのパンチに吹っ飛ぶカタクリ。
    1

    「お前を無敵だと思った!!!」
    「“武装色”は実体を捕らえる力なのに!!」

    「“武装色”は」
    「自然系にも効く力なのに!!」

    「お前の体をすり抜けたから!!!」
    2

    「でも違った!!!」

    「お前にも攻撃は」

    「当たるんだ!!!」
    3

    またもルフィのパンチがカタクリを捕らえる!
    「う゛!!!」

    「硬すぎるお前の「武装防御」も!!!」

    再びルフィに飛ばされるカタクリ。 

    「“ギア4”なら負けねェ!!!」

    「フーー……」
    「……………!!」
    「フーー……」
    息を整えるカタクリ。

    「すげェのはモチの能力じゃねェ!!!」
    「お前の“見聞色”なんだろ!!?」
    4

    次々と攻撃を加えるルフィ。

    縮めた両足を身体にめり込め、反動で強烈な蹴りを繰り出す!

    「“リノシュナイダー”!!!」

    ドン!!
    5

    カタクリは大きく蹴り飛ばされ、頭を強く打ち付ける。

    だが、立ち上がるカタクリ。

    ハァ ハァと息を吐きながら、
    「フーー……」と呼吸を整える。

    「”ゴムゴムの”ォ!!」
    ルフィが次の攻撃の構えに入る。

    頭から血を流しながら、「ギロリ…!!」とルフィを睨むカタクリ。

    「“コングオルガン”」
    「!?」
    ルフィの強烈な無数のパンチを、再びかわし始めたカタクリ。

    「見極めただけ大したものだ…!!」とカタクリ。

    「!!!」
    驚くルフィにカタクリは語る。

    「ああ おれは変形して効率よく避けてるだけ」
    「「覇気」で未来を見れば可能だ」
    6

    「今 少々熱くなった事で…」
    「お前につけ入る隙を与えた」

    「“見聞色”は冷静でなきゃあ」
    「発動しねェもんなァ…!!」

    「殴られたなんて 何年ぶりだ…!?」

    モチ状態で身体を貫通させ、ルフィの拳を「がしっ!!」と胴で捕らえる。

    「弟クラッカーがやられた理由が……」
    「ーー少し理解できたよ…!!」

    ルフィを捕らえたまま、
    「無双ドーナツ!!!」とトリモチをドーナツ状にしたものが現れる。

    「モチじゃねェのか!!」とショックを受けるルフィ。

    片腕を捕らえられたまま、再び両足をギギリ…と構えるが、

    カタクリはドーナツを自身の拳に変える。
    「え」
    ルフィが認識した直後、
    「“力餅”!!!!」
    7

    武装色を纏ったモチ拳がルフィを激しく強打する!!

    ビキビキビキ

    ボコン!!

    強烈な衝撃を食らい、ルフィは弾き飛ばされる。
    9

    “ギア4”の身体が虚しく跳ねる。

    「もう二度とスキは見せん」
    「ーーまた振り出しだな…!!」

    その頃、「ショコラタウン」で騒動が。

    シフォンを見つけていたパウンドが現れて、お菓子工場に入れてくれ!と騒いでいる。

    パウンドを認識しても、プリンの命令で工場には入れられない。

    一目会いたいだけ!と懇願するパウンド。
    どうか会って一言だけ言葉を交わしたい!
    10

    時間は16:00。

    作業を続けているサンジたちにも外の騒ぎが聞こえてくるが…。

    中では、ブリュレから“麦わらの一味”の状況が伝えられていた。

    深夜1時には、見失った“麦わらの一味”の船がカカオ島に現れる。
    そこが、はぐれた船長“麦わらのルフィ”との落ち合い場所。
    「もっとも……」
    「あいつがカタクリお兄ちゃんに勝ち…」
    「カカオ島に現れる事はないけどね!!」
    と笑うブリュレ。
    11

    ーーつまり9時間後には
    現れない船長を待つ“麦わらの一味”が到着!
    それを追う食いわずらいのママとペロス兄がカカオ島に集う!!
    12

    だけど安心して!!
    麦わらの一味は
    今そっちに行ったオーブンお兄ちゃんの軍隊に任せればいい!!


    ちょうどその頃、4男のオーブンが到着。
    プリンの言いつけを納得するが、騒ぎを気にする。
    13

    「ママの事は頼んだよプリン」
    「あんたが頼みの綱だ!!」
    ブリュレの言葉に、最高のケーキを作ると約束するプリン。

    工場前では、パウンドがオーブンに排除されようとしていた。

    誰が騒いでいるのか気にするシフォン。
    サンジは「気になるか?」と問うが、
    プリンは、「今のお話聞いてた?」とルフィを心配する。

    カタクリ兄さんは超人、誰にも負けたことが無い、と。

    プリンの心配に、サンジは自信満々で答える。
    「ーーじゃあ今日が」
    「初めての敗北だな」
    「ケーキを作ろう 大丈夫だ」
    14

    サンジの男らしい言葉に、プリンからゆげが!
    慌てるシェフたち!

    スイートシティには、ママがナッツ島を襲撃している、と報告が。
    慌てるモンドールに更なる知らせ。
    15

    海底調査の結果…、
    「ナワバリウミウシが一匹もいない~~!!?」
    驚愕のモンドール、ニワトリ伯爵、そしてペコムズ。

    「なぜだ~~!!!」
    「死んだのか!?」

    だが、原因は不明。

    カカオ島を目指すサニー号でも、ジンベエが異変に気付く。
    追っ手が全く見えない状況に、ナミは「きっと罠よ!!」と警戒。
    それには、チョッパーとキャロットが、一瞬たりとも気を抜かない!!と、気合いの見張り!

    ジンベエは、アラディン達が無事に逃げたか心配する。

    突然消えた何万匹のナワバリウミウシ。
    彼らは楽しげな歌声に誘われて集合していた。


    ほら♥
    一緒に歌お♪
    ウミウシ達~~♪♪
    働くのやめたらウキウキだし~~♪♪

    警備?
    ダメよ♪♪
    報告?
    禁止♪
    歌は?
    オッケ~~❤

    そう♪
    働いちゃダメよ❤

    それが休日の~~~~~~♪♪
    法律❤
    16

    軽やかに歌うのはアラディンの妻、プラリネだった。

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    ワンピース 第883話 『おやつの時間

    「筋肉風船っ!!」
    1
    ぷくーっ!!とルフィが腕を膨らまそうとすると、
    カタクリは手や指を動かし、ルフィにまとわりつかせているトリモチを操作し、ルフィを押さえ込む。

    「おわァ~~!!!」
    苦しむルフィの叫び声!

    「やるとわかっている明らかなパワーアップを」
    「なぜ黙って見てなきゃならない」
    2

    さらにカタクリは続ける。
    「おい“麦わらのルフィ”」

    トリモチから逃れようともがくルフィ。

    「言っておくが おれは」
    「お前を見くびっちゃいない!!!」

    カタクリがぎゅっと拳を天井に向けると、ぐにっ!と動く天井。

    「え」
    「モチ!?」

    いくつもの「モチ」の塊がルフィを頭上から襲う!

    あんなモチに潰されたら窒息だ!と、もがくルフィだったが
    「ああ…」
    「窒息だ……!!」
    カタクリの冷徹な言葉と共に
    “加々身モチ“!!!がルフィを押し潰す。

    鏡餅と化した重なったモチ天井。

    「悪かったなこんな決着で…」
    「少しイラ立っていたんだ」
    3

    「お前に手間取っていたせいで」
    「今日の“おやつの時間(メリエンダ)”を40分も過ぎている」
    4

    バンバン
    かろうじて外に出た腕で床を必死に叩くルフィ。

    「やがて楽になる……」
    そう言ってルフィに背を向け、
    「パティシエ!!」と叫ぶ。

    「はっ!!!」
    その言葉に直ぐに反応したのは3人のパティシエ。
    慌てて荷車いっぱいのおやつを運んでくる。

    毎日定刻にメリエンダされる
    「完璧主義」のカタクリ様の遺憾
    お察しいたします!!

    実はお紅茶の方40分経ちすっかり冷めてしまい……!!

    と口にすると、カタクリは「ピク」と反応し、
    「アイスティーで構わない」とメリエンダの準備を始める。

    (何とお優しい~~!!!)と感動のパティシエたち。

    本日のメリエンダは
    甘いチョコと生クリームたっぷりのドーナツ。

    トリモチがドーナツを包む。
    「糖分こそ力の源!」とカタクリ。

    ドーナツを包んだトリモチは社となり、カタクリは何人たりとも社に入れるな…、とパティシエたちに言い渡す。

    カタクリは、食事をする姿も誰にも見せたことがない。
    何と繊細な!
    食事とは人の油断!
    気を抜いて誰かと楽しく取るべきティータイムでさえも…。
    5

    さすがはビッグ・マム海賊団を支える10億超えの戦士…!!!

    感慨深げのパティシエたち。

    と、
    「ぶはーーーーーーーーっ!!!」と鏡餅の中からルフィが飛び出してくる。
    驚くパティシエたちに向かって叫ぶ。

    「モチなんか食ってやった!!! 」
    「どうなってんだ!!ここの海賊との戦いは!!」
    「物食わなきゃ勝てねェのか!?」

    6
    現れたのは満腹状態のルフィ!

    「あいつどこ行った!?」とカタクリの行方を訊ねると、
    パティシエたちは、もう鏡世界から出ていったと嘘を吐く。
    7

    だが、ルフィはモチ社からの、強い“声”を感じて指差す。

    (しまった「見聞色」!!)と焦るパティシエたちに、さらに続ける。
    「ドーナツ食ってんな!?」
    くんくん…と鼻をならすルフィに、
    (「見聞色」!?)と大いに疑問を感じるパティシエたち!

    「勝った気でくつろいでやがるんだな!?」と怒りのルフィ。

    だが、パティシエたちは「バカ言え!!」と強く反論。

    カタクリ様は今 あの社にて
    戦いの神とそして己と対話しておられる!
    神聖な時間なのだ!!
    誰もこれを邪魔立てしてはならぬ!!!

    するとルフィは反対方向へ走り出す。

    パティシエは、所詮弱小海賊団の船長て笑うが、
    ルフィはすぐに戻ってくる。
    「やせて来た!!」

    元の体型になって戻ってきたルフィに驚くパティシエ。
    「人体ってそうだっけ!?」

    ルフィは、
    「おっしゃこっちも万全だァ!!!」と社に突進してくる。

    パティシエたちは必死で止めるが、
    「ゴムゴムのォ~~~~~~~~!!!」
    「“象銃”!!!」

    8
    ボコォン!!
    社を大きく破壊する!

    「わあああああ~~~!!!」
    「カタクリ様申し訳あり…」
    慌てたパティシエたちがそう口にした時、目にしたカタクリの姿は…。


    「ああドーナツ!!うましドーナツ!!」
    「あ~~~~ん❤」
    「穴までうましドーナツ」
    9

    大きな口を開け、普段は決して見せないだらけきった顔でドーナツを貪るカタクリの姿…!

    「寝転んで食うドーナツ!!禁断・背徳そしてーーードーナツ!!」
    「至福とはこの一時の事 うましドーナツ!!」
    10

    ブリュレが意気揚々と口にした言葉がこだまする。

    人生で一度も横たわった事がない!!
    地面をも見下す男!!
    いつも気高く

    目を閉じて至福を堪能していたカタクリが、目を開けて状況に気付く。

    冷静で強く
    完璧な人間
    それが私達の
    カタクリお兄ちゃんなのよ!!

    パティシエたちは顔面蒼白に。

    「見たな……!!!」
    「おれの食事シーンを……!!!」
    11

    マフラーの下の大きな牙を生やした大きな口でギロッ!!と睨む。

    「まだ勝負は終わってねェぞ!!」
    着地してカタクリに向かって駆け出すルフィ。

    だが、カタクリはパティシエを攻撃!
    一人を槍で刺し、命乞いする残る2人のパティシエを武装色の拳で殴り付ける。
    12


    そしてルフィに向かって行く!!

    「生きてたのか!!悪かった 死を見届けもせず!!」
    「我慢の限界だったんだ!!!」

    ルフィの武装色パンチに、同じく武装色パンチを合わせるカタクリ。
    13

    ゴキィン!!

    「うわァ!!!」
    ビキビキと拳が傷むルフィ。

    「“武装色”にも上がいる!!」
    「おれの真の姿を見た者は生かしちゃおかねェ!!!」

    再び拳同士を合わせる。
    ガン!!
    「ぐう!!!」

    腫れた拳に「ふーーっ!!」「ふーーっ!!」と息を吹き掛けるルフィ。

    尚も殴りかかるカタクリに、
    「ん?」とルフィは何かに気付いたように身体を沈めて
    ガン!!と下からカタクリの顎に蹴りを入れる。
    14

    「よけねェ!!!?」
    「蹴りも入った!!!」

    カタクリは再びぐいっ!!と口元を隠す。

    「入ったがどうした!!!」
    カタクリは再び覚醒した能力で、床や天井をトリモチに変えてルフィを攻撃する!

    「わかってきた…!!」
    「お前の“能力の”」とルフィ。
    15

    「あァ!?何がわかった!?」
    「さんざん教えた筈だお前の能力じゃおれには敵わねェ!!!」

    「“雨垂モチ”」無数のトリモチがルフィに降り注ぐ。
    ドドドドド!!

    ルフィは攻撃を避けると共に
    「“ギア4”」を発動!

    「お前は強ェけど!!!」
    「無敵じゃなかった!!」

    「“ゴムゴムの”」

    「“猿王銃(コングガン)”!!!」
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