銀魂

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    銀魂 六百四十九訓 「数多の王

    喜々「弾丸が残っているなら気が済むまで撃つがいい
    1

    戦を始めた我等にはそれを終わらせる責任がある

    そしてそなたらの行き場を失ったその弾丸を

    受け止める責任も

    残らず撃て それでもなお

    我が民はその憎しみに耐え戦を終わらせよう

    主君(わたし)は民(かれら)を信じている」

    圓翔と喜々を銃撃した解放軍兵士はガシャンと武器を捨てた

    それを見た喜々は嬉しそうな顔でその場で倒れた

    坂本「喜々ぅ………!!しっかりしろ!!早く!!早く手当を!!」

    「坂本様!!救護班は喜々様の命で

    皆 陸奥様達の治療に残って…」

    坂本「!! 喜々…お前」

    喜々「よいのだ こうなる事は解っていた
    2

    将軍を弑し 将軍になった時から ずっと

    これであの茂々(おとこ)の代わりが務まったとは思わぬが

    名前だけの将軍が その命一つで戦を止められるなら 上出来だろう」



    場面は地上へ――

    通信機で信女と話している土方

    土方「そうか 姫は無事か
    3

    こっちは無事とは言い難いねェ

    救援を乞いたい所だが近藤さんとも他の部隊とも連絡がつかねェ

    この状況じゃ無理もねェが

    せめて生きてんのか死んでんのかくらいはハッキリしねェと

    終わるに終われねェ

    …いや世界が終わる時ってのは皆そんなもんなのかもな」

    信女「貞治(いぬ)が消えた」

    土方「犬?」

    信女「万事屋は?」

    土方「…………」

    虚に向かっていった銀時の事を思い返す

    土方「さあな こっちがききてェよ」

    必死に誰かを探し回る神楽と新八


    場面はまた戻り――

    坂本「――まだわしらの戦は終わっとらんぞ

    一度国を背負うた男が簡単に死ねると思うな

    そうゆうたのを忘れたか

    国の行く末を見届けぬまま

    己のなした事を見届けぬまま

    ゆくつもりか…民(わしら)を残して」

    そして坂本は喜々に怒鳴りつける

    坂本「お前は二度まで…わしらを 王を死なせた愚かな民にするつもりか!!」
    4

    喜々「………… 王…?

    私を…国を乱す事しかしてこなかったこの私を そう呼ぶのか

    自ら動かず他人を利用し奪う事しかしてこなかった

    その実 家臣の一人すら得られなかったこの私を…」

    桂「家臣ならいたではないか

    史上稀に見るひどい暗君だった

    それにも負けぬひどい家臣達だった

    だが国を護らんと共に戦ったあの時

    確かにそこに 俺達の王はいたよ」
    5

    喜々「…………」

    口元に笑みを浮かべる喜々

    喜々「世迷い言を…そなたらの魂(こころ)には…もういるではないか

    譲れぬ信念…大切なもの…

    それぞれの魂にあるそれぞれの「王」のため

    戦い続けてきたが…そなたらではないか

    この国にもう将軍はいらぬ

    あの茂々(おとこ)がそう言っていた意味…ようやく解った気がした

    だが…それでも たとえ一瞬であろうとも

    そなたらの将軍になれたのなら

    徳川喜々の人生にも意味はあったのやもしれん
    6

    礼を言う

    そして すまなかった

    そろそろ時間のようだ」

    喜々の目には茂々と歴代将軍達の姿が目に映る

    喜々「最後の将軍として

    私は将軍(かれら)と共にゆかねばならない

    王泣き時代が来る
    7

    だが

    そなたらなら 大丈夫だろう」
    8


    そよ姫の下駄の紐が切れる


    「あとは頼んだぞ」


    ボロボロの神威と銀時の姿が



    「この国を継ぐ 数多の王達よ」
    9


    安らかな顔で息を引き取った喜々

    「終わらせよう」

    「多くの悲しみを生んだ」

    血まみれで地面から這い出てきた近藤の姿が

    「この時代を」

    「そして」

    「始めよう」

    「古き因縁を断ち切り」

    「俺達の新しき時代を」
    10


    虚「どうやら予定が狂ったのは宇宙だけではないらしい

    龍脈(りゅう)が静まり始めている

    誰かが龍脈の本流を乱している」

    「そんなマネができるのは彼の者達をおいて他にいません」

    虚「まだ生きていたというのか」


    阿音「しっかり掴まってなさいよ!!

    今 地球を救えるのは私達しかいないんだから!!」

    百音「姉上 私の目にはもうとっくにこの地球(ほし)は

    滅んでいるように見えますが」

    阿音「何言ってんのよ!!

    勝負はいつだって九回ツーアウトから始まんのよ

    そう あの時みたいに!!」

    虚「古来より

    龍穴を護り続けてきた一族 黄龍の巫女

    そして 狗神」

    バイクで疾走する阿音百音と貞治の姿
    11


    ■命運握る者はここにも―― そして貞治は…!?



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    銀魂 六百四十七訓 「幻想(ゆめ)のむこう

    ■復讐の炎の中で…。

    解放軍「お…皇子!!」

    圓翔「きっ 貴様らァァァァ!!」
    1

    高杉は圓翔にトドメを刺そうと刀を振り下ろす

    高杉の視界がぐにゃりになり仕損ずる…

    圓翔はその隙に飛び上がり、靴底に仕込んでいた銃で高杉を狙う

    ドドドド

    走って逃げる高杉、しかし突然足がガクッとなり転んでしまう…

    高杉の身体中から吹き出す血…

    猩覚は高杉の様子を心配そうに見つめる…



    猩覚と武市が合流した後の回想――

    猩覚『参謀殿 応答願う』

    武市「猩覚殿!! そちらの様子は こちらはまだ誰も…」

    猩覚『おたくらの大将が見つかった』

    武市『ほっ…本当ですか!!』

    猩覚「…ああ 見つかった だが…」



    全身から血を流しながら目を閉じて横たわる高杉の姿…

    猩覚「もう奴は…」

    瀕死の高杉は手を上げ通信機をよこせと合図を出す

    高杉『武市か』

    武市「晋助殿!!」

    高杉『俺とお前が生き残るたぁ悪い奴程長生きするってのは本当らしいな』

    武市「きっと生きておられると信じていました お怪我は…!?」

    高杉「お前に心配されるとは俺も落ちたねェ

    こっちは問題ねェ それよりまた子の事を頼む

    あれは俺やお前とは違う 根っからの悪党じゃねェ 悪運は頼りにならねェよ

    なりゆきとはいえアイツをきっかけに鬼兵隊は生まれた

    何かあったら…万斉にどやされるぜ」

    武市「晋助殿」

    高杉「時間がねェ 俺達ゃ先にいく 頼んだぜ」



    猩覚は晋助の側に近寄ってくる

    猩覚「高杉 アンタ…」

    高杉「しらせる必要はねェ しる必要も

    まだ俺はくたばるワケにはいかねェ 立っていなきゃいけねェ

    奴等の信じた 高杉晋助であり続けなきゃいけねェ」

    猩覚「高杉ィィィィ!!」



    (知らせる必要はない?)

    解放軍兵士達が瀕死の高杉に襲いかかってくる

    (ただそこに立つだけで戦場を変えた英雄が)

    (本当はもう立つ事もままならねェ死に損ないである事をか)

    襲いかかってくる解放軍兵士達を仰向けの状態で応戦する高杉…

    (知る必要はない?)

    遠距離から銃撃される高杉だが、銃を撃っていた兵士達が爆発する

    (それでもまだ立ち上がろうとしている英雄達が)

    桂と坂本が援護する

    (本当は英雄でもなんでもない 他の連中と変わらないただの人間である事をか)

    快援隊などの味方もそれに続いて応戦

    (お前達は英雄を信じ戦う仲間のために 英雄として立ち続けてきた)

    (立ち続けなければならなかった)

    圓翔も立ち上がり残った右腕でビームサーベルを手に持つ

    (だが 本当は誰よりしっている)

    (英雄なんてどこにもいない事を)

    圓翔も最後の死力を尽くし高杉に斬りかかる

    (そんなもんはただの幻想であることを)

    (そして 幻想(ゆめ)はいつか必ずさめる)

    (お前以外もうとっくにさめてるよ)

    2


    一発の銃弾が圓翔に飛んでくる…圓翔がその先を見るとそこには…



    (お前の仲間が追いかけていたのは 英雄なんかじゃねェ)



    武市に肩を借り立っているまた子の姿が映る


    (ただの人間のくせにやつらの前で大見栄きってずっと立ち続けてきた)


    (ただの高杉晋助だ)

    また子「晋助様ァァァァァァァァァァァァァ」
    3


    (英雄なんて もういらねェだろ)
    4


    虚「火が弱まり始めていますね

    どうやら奴等はしくじったらしい

    だが何も心配はいらない

    あなたのその小さな火も無駄にはしませんよ

    全て飲み込み 私の火は燃ゆる」
    5


    高杉の渾身の一撃は圓翔の残った右腕と胴体を切り裂いた



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    銀魂 第六百四十五訓 「ガラじゃない事をするとガラじゃない事が起こる」

    目覚めたまた子の眼前には…。
    1 (1)

    制御装置は完全に壊れ、辺り一面に人影はない…

    また子「晋助…さ…ま」

    「そなたらの仲間の犠牲は無駄であった」


    圓翔「火之迦具土神の火はまだ消えてはいない

    その力 地球に向け解き放つ事は叶わなかったが

    火は未だ天鳥船に宿り燃え続けている

    ならばその火 この船ごとぶつけてやればよい」

    部下「お…皇子 ま…まさか!!」

    圓翔「天鳥船を地球に落とす」
    1 (2)

    紫雀「!!」

    圓翔「残った力を船ごとぶつければ まだ地球を破壊する事も可能なはず」

    紫雀「圓翔ォォォォォォ!!」

    紫雀「この期に及んでまだ戦いを止めぬというのか

    全てを焼き尽くさねば復讐は終わらぬと…それで一体何が残る!!」
    1 (3)

    銃弾の突き刺さったペンダントを拾う圓翔…

    圓翔「戦いの終わり それを決めるのは我々ではない

    我等は死した者達のため戦う その魂が浄化されるまで

    そしてそなたらは 生きる者達のため戦う」
    1 (4)


    桂と坂本はそれぞれ横たわる陸奥とエリザベスの側に寄る…

    「その命が尽きるまで ただ それだけではないか」

    紫雀「そんな…事を 死んでいった仲間が

    貴様の妻が願っていると思うかっ!!」


    ドカァァ!

    圓翔の目の前で大きな爆発が起こる

    船内あちらこちらで大爆発が起こっている

    解放軍兵士達は次々と逃げ出すように出口へ走っていく


    圓翔「少なくとも これから死にゆくお前達の願いは解るさ」

    ブゥっとライトセーバーを細かい光弾状にする圓翔

    圓翔「故郷に帰るがいい」

    紫雀「圓翔ォォォォォォ!!」

    室内に光弾を発射して去っていこうとする圓翔

    ドドォン
    1 (5)

    室内は大爆発を起こし、炎に包まれる…

    圓翔「既に船は地球に向かっている 総員に伝えよ

    一刻も早く本船から脱出せよと」


    炎の中から2本の刀が飛び出してくる…!

    「やれるものならやってみろ」

    「火は ここにも燃えているぞ」
    1 (6)

    飛びかかってきた桂と坂本に2本のライトセーバーをそれぞれに突き刺す…
    1 (7)

    圓翔「火で火は消せぬ」

    後方の天井に吹き飛んでいく桂と坂本

    圓翔「それしきの怒りでこの怒りはかき消せぬ

    私が憎いか

    仲間を 愛する者を奪った私が」
    1 (8)

    引っかかっていた鉄柵がギギっと緩んでいき外れ、涙を流しながら落下していくまた子…


    「私もだ 愛する者も憎むべき者も全て失った私は

    自らを憎むしかない

    自らを燃やし続けるしかないのだ!!」


    桂&坂本と圓翔の激しい攻防が繰り広げられる…!
    1 (9)


    圓翔の首に刀が届く寸前のところでライトセーバーで防いだ圓翔
    1 (10)

    桂の刀はそこで折れてしまい、圓翔はその隙に

    桂にライトセーバーを突き刺し、その勢いで桂は大きく吹き飛んでいく…

    そしてトドメを刺そうとライトセーバーを小さい光弾状に変形させる

    圓翔の手に持っていたライトセーバーの光弾は消えていく…
    1 (11)

    坂本の狙いは始めからライトセーバーだったのかと気付いた圓翔…


    そして桂は圓翔の腹部にライトセーバーを突き刺した…!
    1 (12)

    桂「俺達は 何も失ってなどいない

    何度失っても何度奪われても俺達はお前のように諦めない

    何度だって人を愛して何度だって人を憎む

    いくらだってくり返してやる」


    落下途中誰かに手を掴まれるまた子

    また子「……… どうやらお迎えが来たようっスね」

    ???「お迎えならJSでもJCでもないこんな手 とっくに離しますよ

    それでもこの手を離さないのは」


    武市「私がお迎えでもロリコンでもない フェミニストだからです」
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    ドガァと吹き飛ばされる圓翔

    解放軍「おっ…皇子!!」

    解放軍「まっまさか… やっ奴等…!!」

    通路で瀕死の状態で立っている桂と坂本


    解放軍「撃てェェェ!! 奴等をここに近づけるな!!
    1 (14)

    脱出を阻止されれば我等も船と沈む事になるぞ」

    ???「そうかい そうとはしらず勝手にお邪魔しちまって悪かったな」

    解放軍「!!」


    また子「先輩…どうして…」


    場面は武市が船体突撃した直後――
    1 (15)

    武市「さあ 奇蹟を起こそうだなんて ガラにもない事をするなって事でしょうかね

    カッコ悪くも死に損なってしまいました でも」


    「おかげで奇蹟は起きました」


    猩覚と一緒に現れた高杉!!!
    1 (16)


    極限の攻防は佳境へ――!!



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    銀魂 六百四十三訓 「地と涙」

    また子の語り――

    その暗がりが

    どこにつながっているのか

    どこに向かっているのか

    解らないまま ただ走った

    ただ 追いかけた
    1 (1)

    前話のラストシーン

    万斉「晋助」

    武市「奇蹟を」

    ドドォォン!
    1 (2)


    その爆発音がまた子の耳に届く…


    思い返される過去の記憶……
    1 (3)

    また子「晋…助… …さ …ま」


    あの人は
    2 (1)

    もう 振り返らなかった
    1 (4)



    制御室内――

    ドガァン!



    解放軍

    「!!」

    「爆発が!!」

    「何が起きたァ!?」

    「敵と交戦していた部隊が丸ごと…!!」

    「敵は!? どこへいった!!」

    「直ちに消化 第三ゲートの護りをかためろ!!」

    「ネズミ一匹制御装置に近づけるな!!」

    「銃弾一発でもあの柱に当たればこの船もどうなるか解らんぞ!! …ん」



    壁を突き破り制御室内に入り込んできた高杉達…!
    1 (5)


    そのまま固まっていた解放軍を蹴散らす…!



    管制室――

    「エネルギー供給システムが破損しました

    艦内のエネルギー回路が次々に停止しています」

    『火之迦具土神へのエネルギー供給も完全に停止

    緊急システムにより休止状態に移行しております』

    圓翔「火之迦具土神を止めようとしていた賊は?」

    「現在通信網も混乱状態で確認がとれません」

    『各所が一時的な停電状態のようです

    システムを復旧し火之迦具土神を再稼働するには

    15分は要するかと思われます』


    圓翔「フン 命を捨てつないだ希望にしては随分か細い糸だ

    騒ぐ必要はない その希望を受け糸を紡ぐ者もここには残っていないのだから」

    「皇子 モニター回復しました!」



    「!!」

    「こ…これは…!!」

    「各所に配備した部隊が…!!」

    「バカな ほんの数分通信が断たれた間に…」
    1 (6)

    「一体何が…!!」


    ドォォン!

    管制室内で大きな爆発が起こる…!

    1 (7)


    坂本「希望なら弾丸(コイツ)に込めたさ」

    坂本「受け取れ」
    2 (3)


    ドォォン!


    坂本の撃った弾丸が圓翔の胸に命中…!
    2 (2)


    血を吐きながらそのまま倒れる圓翔…

    「皇子ィィィィィ!!」

    「バ…バカな 奴等まだ生きて…」

    桂「ああ 誰一人欠けていないぞ」



    桂「希望を託し散っていった者達の魂も希望を受け生きる者達の魂も
    1 (9)

    ここにある!! 誰一人おいていきはせんぞ!!

    我等は共に戦い共に勝どきをあげ共に帰るのだ 我等の地球(こきょう)に」



    高杉は制御装置を目指し、解放軍兵士達を切り刻みながら突き進む…!



    あと幾つ 屍を踏み越えればたどりつける
    1 (10)

    敵の屍も 味方の屍も

    全て踏み越え たどりついたその先に

    俺には もう何も見えねェ

    いや

    何も なくなっちまった


    制御装置までの橋を重火器で破壊され高杉も巻き込まれ落ちて行く…

    また子「晋助様ァァ!!」

    落ちてきた銃を手にとり、瓦礫に発射しその勢いで制御装置の方へと飛んでいく高杉…!
    1 (11)


    だが俺にはそいつを嘆く資格もねェ

    幾多の屍を踏み台にしてきた俺は

    お前達のために流す涙もなくしちまった

    だからせめて

    この血くらいは お前達のために流させてくれ

    この血肉がこの剣が果てるのはお前達の屍の上

    そこが俺のたどりつくべき場所だ
    1 (12)


    希望はいま、繋がれる――!!



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    銀魂 639話 「天国より地獄の方が近場」

    混戦極まる宇宙で…。

    また子「地球が――!? アルタナが暴走した!? それどういう事っスか先輩!!

    江戸の連中はどうなったんスか!」

    武市「……… 被害の全容は掴めていません

    ハッキリしているのは幾つもの星を滅ぼした恐るべき災厄が

    我々の故郷にも起こってしまったという事

    そしてそれを引き起こしたのは」

    万斉「虚か 武市 奴の企みは」



    武市「地球にいる解放軍を駆逐し解放軍本部の報復を促す事

    火之迦具土神による地球への攻撃をより確実なものにする事でしょう

    そして その時が最後の時

    地球の一点 龍穴に地球中のアルタナが集められつつあるようです

    恐らく虚は その膨大なエネルギーを火之迦具土神にぶつけるつもりです

    巨大なエネルギー同士がぶつかり合えば 被害は地球だけではおさまらない

    全宇宙から集まった解放軍は勿論 この銀河さえどうなるか予測がつきません」



    また子「私達が火之迦具土神を止めたとしても それだけじゃダメって事っスか!」

    万斉「同時に地球のアルタナの暴走も止めねば 何も解決はしないと

    だが地球にそんな力はもう…」

    『まだだ』


    ドォン!

    天井にヒビが入り大爆発が起こる!
    1 (1)

    穴の空いた天井から高杉が飛び出てきて解放軍に襲いかかる!

    高杉「地球はまだくたばっちゃいねェよ

    これくらいで終わるタマなら 鬼兵隊がとっくに終わらせていたさ

    散々手こずらせてくれたんだ 今さら簡単には死なせねェよ

    まかり間違って天に召されるバカがいたら

    俺がまとめて天井から蹴り落としてやらぁ このふざけた天国ごとな」



    「――絶望し 天を仰ぎ見た時 その濁る目に唯一映るのは

    安からに眠れる天国なんかじゃねェ
    1 (2)

    ただそこで自分と同じように戦う 仲間の背中だよ

    だからここで俺達は戦うんだ

    地上がどれだけ絶望に覆われようが戦わなきゃいけねェんだ」


    武市「――それが地球に届く言葉ももたぬ我々が唯一彼らに届けられるもの 希望ですか

    ならばその希望の躯と共に 地上に蹴り落としてさしあげようじゃありませんか
    1 (3)

    我々鬼兵隊には天国より地獄が似合う」



    万斉「武市 参謀の口から希望などという不確かなものがきけるとは思わなかったよ」

    また子「いやJSだJCだとのたまってる いつもの変態よりよっぽどマシっス 先輩!!」

    武市「らしくありませんか…そうですね

    できる事なら私もそこで皆さんと一緒に見てみたかった

    そんな希望(もの)のために戦う あの人のらしくない顔を」

    ドォォン!

    敵母船で新たな爆発音が鳴り響く


    『おーい 応答願う まだ生きてるか 鬼兵隊諸君

    こちらも敵母船に突入成功したぜ これで』

    猩覚「悪党勢揃いってワケだ 待たせちまったな解放軍(せいぎのみかた)ども」
    1 (4)

    馬董「悪党?猿公の間違いだろう 海賊ごっこの前にまずは仕事を片づけろ」
    1 (5)

    猩覚「海賊のくせに勤勉な野郎だ 生憎奴とは気が合わなくてな!

    そっちはおめェに任せらあ 頼んだぜ三凶星一の働き者!」

    馬董「何が三凶星だ 俺は貴様らの引率係ではないぞ

    猿公の世話は勿論のこと 自らの体ももたぬ奴のエスコートなど金輪際ご免こうむるね」


    「なァ 范堺よ」
    1 (6)


    范堺『…馬董よ このわしの肉体を奪ったのは他でもない 地球人だ!

    こんな所まで連れてきてその仇の力を貸してやれと申すか』

    武市「その通りです あらゆる機械を手足のように操る機巧導師なら火之迦具土神を止められるはず

    火之迦具土神には既に星を半壊させる程のエネルギー集まっています

    これを外部から直接破壊すのは危険すぎる

    肉体をもたぬ電脳生命体であれば この船のシステムに侵入し

    内側から火之迦具土神に干渉できるでしょう」



    范堺『既に何度も侵入をはかろうとした形跡が見えるな

    だがその悉くをセキュリティに阻まれている

    クク…地球人ではそれが限界であろうな』

    武市「ええ 何せアナタにこの説明をするのも十三度目ですから」

    范堺『!』

    武市「ですが私の仲間がバラまいた十二人のアナタのコピーのおかげで

    少しずつデータは揃い始め 少しずつセキュリティの壁ははがれはじめています

    アタナの仇はその船です機巧導師

    礎となった十二人のアナタの仇をとってあげてください」

    馬董「……… あの兵器を破壊するまでにあと何人コピーが必要だ」

    武市「何人いても足りません

    セキュリティの壁はぶ厚く幾重にも重なっている

    その全てを突破しシステムを掌握するのは至難の業

    ですが火之迦具土神を制御する中枢部の所在はデータから割り出せました

    たとえ何人残っていようと

    彼等なら必ず乗り越える 結局人を止められるのは人だけです」
    1 (7)


    猩覚「壁ねェ 悪いが俺ァ范堺のように見えねェ壁をこじ開けるような頭はねェな

    だが見える壁ならブチ破る頭はもってるよ」

    馬董「フッ 結局エスコートが仕事か

    だが地獄の水先案内人まらエスコートも悪くない

    俺達は三凶星 范堺の破り損ねた壁なら俺達にも破る権利がある」

    武市「……… 猩覚さん 馬董さん

    あなた達 結局 二人とも働きものじゃありませんか」


    「いくぞォォ野郎どもォォ!!」

    1 (8)


    突然、馬董の後方から激しい光が迫ってきて、敵味方関係なく吹き飛ばしていく…

    馬董「何も見えん」

    カッ!
     1 (9)

    ザザ

    猩覚「…馬董?オイ…どうした!馬董!!」

    カッ!



    猩覚の後方からも激しい光が襲いかかる…

    ドォォン!


    ザザァ

    武市「猩覚殿!! 馬董殿ォ!! 何が起きた…!?(まっまさか!!)」



    圓翔「我等の真の敵は やはり地球にあった

    奴等がアルタナで反撃を試みる前に火之迦具土神で地球を破壊する

    主要施設以外のエネルギー供給を断て

    全てを火之迦具土神のエネルギー充填に回し発射を早める」

    「しっ しかし皇子 未だ各所で敵と交戦中の部隊が酸素供給まで断てば彼等は…」

    圓翔「アルタナが使われれば犠牲はその比ではない

    敵侵入区域は破棄 施設ごと排除せよ」

    武市「逃げろォォォォォ!!」

    ドドォン!



    敵母船内で爆発が起こり始め、高杉率いる鬼兵隊は必死に逃げる!

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    逃げる途中で爆発の衝撃で転ぶまた子…そして振り返る高杉…
    絶望が迫る――!!


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