銀魂

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    銀魂 635話 「良く言えばヴァンテージ 悪く言えばゴミ」


    共に戦えるお兄ちゃんが…!!

    神威「ここにもう一人 バカがいる」
    2 (1)
    目を丸くして驚く神楽

    神楽「神…威…」


    阿伏兎「ついでにそいつにつき合わされた哀れな部下もな

    …バカをつれ合いにもっと苦労するな嬢ちゃん

    頑固で無鉄砲 どっかの誰かにそっくりだ」

    ザザザ

    黒い夜兎集団が神威の周りに集まってくる

    阿伏兎「だが それが何よりの話だよ」
    1 (1)

    阿伏兎「この子兎は俺達の同胞だ

    やるってんならこの喧嘩 俺達第七師団が買おう」



    「黒衣の夜兎部隊

    そうかそなたらが 春雨の雷槍といわれた第七師団

    滅んだはずの海賊風情が何故こんな所にいる」

    神威「滅んだ?海賊は滅ばないよ

    秩序が生まれれば必ずそこに混沌も生まれる

    宇宙を一つにまとめるようとする

    体制が生まれればそこに抗う反対制も必ず生まれる」



    圓翔「全艦隊 両翼に展開!

    数はこちらが上だ 敵をとり囲み一気に殲滅せよ!!」
    1 (2)

    ドガァン!

    「!!」

    解放軍「右舷より攻撃!? 皇子これはっ…!!」



    神威「解放軍がこぞってこの地球を潰そうとするなら俺達はその逆をゆく」
    1 (3)

    神威「このちっぽけな地球のために

    全宇宙を相手に暴れ回るくらいしてこそ」
    1 (4)

    「海賊ってもんだろ」


    高杉「ずいぶん待たせてくれたな」

    『埋め合わせはするさ』



    馬董「作戦方針でもめてな

    これから消し飛ぶかもしれん地球に大将を送るバカがどこにいる」

    猩覚「ありゃあ俺以上の石頭だ 止められねェさ

    あのバカでけェ兵器が地球にぶち込まれる前に俺達が解放軍をぶっ潰せばいい話だろ

    何より神威がいきたがってんだ

    地球に解放軍よりやべェ敵が待ってるってこったろ」


    高杉「ああ 呼んどいて悪いが 解放軍はただの露払いさ」

    猩覚『チッ やっぱ俺もあっちにいっとくんだったぜ』

     

    馬董「フン どちらも死地には違いあるまい

    これ程の大舞台を用意してくれたんだ よしとするさ」

    猩覚「確かに 今まで散々悪さはしてきたが

    こんだけでけェ悪事は流石の俺もした事がねェや」



    「やっぱ悪党なら一度は思わねェとな

    世界征服!! 一丁派手にやってやろうじゃねェかァァ!!」



    神威「――宇宙の連中に任せるさ

    生憎アンタらより道理って奴が見えててね

    解放軍を潰しても何も変わらないのはしってる

    本当の敵を」
    1 (5)

    「虚を潰さなきゃ終われないのはしってる」


    神楽の方を向く神威

    神威「だからさっさと立てよ

    負けっぱなしで やられっぱなしで終わるつもりか

    あのハゲの娘が あの母の息子がこれで終わりか

    俺は立つよ

    あのハゲから「最強」の称号をもぎとった虚もぶっ倒す

    俺の「弱さ」をひきずり出し勝ち逃げた妹もぶっ倒す
    1 (6)

    何度負けても立ち上がり続ける限り負けはない

    そいつが「最強」だって俺に教えたのは…お前だろ」

    神楽「……ったく 何も変わってないアルな

    あんだけコテンパンにされて少しは懲りたと思ったら

    結局バカはバカのままみたいアル」

    神威「……… アイツにも言われたよ」
    1 (7)
    神威「それでも黙って俺をここに向かわせたのはなんでかな」


    神楽「決まってるアル

    私がお前なんかに負けるワケないってしってるからアル

    負けをしった今のお前が 私意外の誰かに負けるワケないってしってるからアル」
    1 (8)
    神楽「負けない兄貴と負けない妹なら

    もう負けない…そう信じてるからアル」

    神威「さしあたっては期待に応えてやるさ お前が足を引っ張らなければな

    この地球が無事ならお前はいつでもやれるしな」

    神楽「そのまま返すアル」


    「夜兎と夜兎が戦えば戦えば解っていよう

    お互い時をムダにしている暇はないはず

    その老いぼれ(源外)が使えなくなった今 わしらが生きて帰る方法はただ一つ」
    1 (9)
    「この国の夜明けまでに落とす事

    だが夜兎がいたのでは少々刻限を過ぎてしまうわい」

     

    阿伏兎「たいした自信だねェ

    俺達がいなけりゃそいつがやれるとでも」

    「やれぬのかそなたらは?

    第七師団「は星をも落とす最強の部隊ときいていたが

    いやそれは先代団長鳳仙の頃の話であったな

    すまぬな長く生き過ぎたゆえ わしより若い世代はひとくくりになっておる

    確かにあの鳳仙(こぞう)は強かった」

    阿伏兎「こぞう!?」

     

    「だがわしが生まれた頃はあれくらいの夜兎はそこらにたくさんおったわ

    夜兎が故郷徨安を離れどれ程たったか

    時を経るごとに その血が薄くなるごとに夜兎は弱くなっていっておる

    わしから言わせれば 邪な血が混じり淀んだそなたらの血は

    もう夜兎のそれではない」


    バァン
    1 (10)
    「これが…夜兎じゃ」

    阿伏兎「!!」


    「わしの中にははるか昔

    まだ夜兎が夜兎であった頃の古き血が流れている

    いやその純血を護らんがため

    わしは長い間苦心し命をつないできたのじゃ」


    バリバリ メキキ

    ブチブチ メキメキイ

    老師の筋肉が膨らみ服が破けていく

    「寿命が縮むゆえ使いたくなかったが 背に腹は変えられぬ」

    1 (11)
    「本物の夜兎というものを見せてやろう」

     

    「若返った!?」

    阿伏兎「いや きいた事がある

    「長老」と呼ばれる幻の傭兵

    気功を駆使し自らの肉体を自在に仮死活性化させる事で寿命さえ操り

    200年近く戦場で目撃される化物がいると」

    「まさか そんな仙人みてェな夜兎が存在するとは…」

    「!!」

     

    ドッ
    1 (12)
    長老「嘆かわしい事よ 若々しく頑強な肉体を持ちながら

    だがしかし その中に流れる血は既に腐りきっているとは

    その血では本物には勝てぬ!!」


    ガパァア
    1 (13)
    長老と呼ばれている夜兎と互角に張り合う神威


    神威「じーさん あんたの中に流れる夜兎の血が

    何百年前の貴重なヴィンテージもんかしらないが 俺達の中には
    1 (14)
    何千年前からあの故郷を

    夜兎を見護ってくれた母の血が流れてる」

    老師の両拳を掴む神威。
    同時に頭上から神楽が迫る。
    2 (2)


    「本物の夜兎って奴を見せてやるよ」
    1 (15)

    もう、負けない――!!


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    食戟のソーマ 第207話
    ■ついに、ついに…ッ!!

    「解放軍が崩れていく 私らの勝ちだ」

    「…やった …ついに 解放軍を撤退させたぞォォ」

    神楽「銀ちゃんんんやったアル!! これでかぶき町に平和が………銀ちゃん?」


    銀時「…………」

    ヘドロ「万事屋さん?そんな所で何をやっているんですか

    解放軍の皆さんもうどこかにいっちゃったみたいですよ

    でも 皆さんの姿を見て安心しました ずっと心配していたんですよ

    江戸がこんな事になってしまって皆さん無事でいるのかって

    でも信じてもいました 皆さんならきっと大丈夫 だって」
    1 (1)

    ヘドロが暗黒化した

    ヘドロ「貴様ら人類は我輩がこの手で皆殺しにするのだから

    残念だったな人間ども 真の恐怖はここから始まる!!

    我輩の恐るべき計画を教えてやろうか!? それはな…」
    1 (2)

    銀時は引き千切ったヘドロの頭の花をテープでくっつけた

    そしてヘドロが元に戻る

    ヘドロ「僕は花や草木だけじゃない

    僕がこの地球で見つけた”人間”という花も身護り続けたいのです

    それがこの花屋のたった一つの願い…」

    テープでくっつけた部分がまた折れた!

    ヘドロ暗黒化


    ヘドロ「つまりこの地球は我輩に踏み潰されるために作られた花壇だったのだ!!

    貴様ら人類は我輩に生かされていただけの 哀れな花だったのだ!!」

    銀時は折れた部分をボンドでくっつけようとしている

    ヘドロ元に戻る

    ヘドロ「花は一輪ではすぐに枯れてしまうけれど 束になれば簡単には散りません

    僕もこの地球の一輪の花として 皆さんと一緒に咲きたいと思います」

    銀時は花にくっついた手を取ろうともがいている

    ヘドロ「そして花が満開になった時…この地球は平和の園にな……」

    ブチッ(ヘドロの頭の花が根元からからちぎれる音)

    ヘドロ「ギャアアアアアス!!」
    1 (3)

    根元から花をちぎられたヘドロが顔面から大量出血

    ヘドロ「きっ貴様ァァァ!! 一体何をしたァアアア!!

    まさかっ彼の封印を…!! なっ…なんという事をを

    終わりだァ!! 貴様ら人類も我輩も…そのこの宇宙も全て終わっ…」

    ドッ!
    1 (4)

    開店祝用のスタンド花をヘドロの頭に突き刺す銀時

    暗黒ヘドロ「…あぶなかった あと少しで全て終わる所であった

    この借りは必ず返すぞ人類」



    ヘドロ「そんな事はさせない この僕がいる限り君の好きにはさせないぞ ヘドラ」

    ヘドラ「フフフ無駄だヘドロ 既にお前の半身は我が手中 じきこの体も宇宙も闇一色に染まろう」

    銀時「ハーフになった」

    ヘドロ「地球も人類も僕が護る」

    ヘドラ「地球も人類も破滅させてやる」




    ギャーギャー騒いでいる銀時とヘドロ

    新八「……何やってんの銀さん アレ」

    神楽「何だかよく解んないけど楽しそうアル

    久しぶりに見たある みんなのあんな顔 やっぱり平和が一番アルな」

    新八「うん そうだね」

    お登勢「まさか夜の街かぶき町がネオンじゃなくて

    月明かりと焚き火に照らされる日が来るとはねェ」

    次郎長「年中やかましい街だ たまにゃこんな夜も悪かねェだろ」

    お登勢「それでも夜を迎えられただけマシだってかい」

    次郎長「ああ 次は朝日に照らされた街が拝めりゃ上出来だ」



    お登勢「やれやれ 明日を迎えるのがこんなにおお仕事だったとはねェ

    以前は黙ってても勝手に明日がやってきたが 今じゃ胸ぐら掴んで

    恫喝しないとのれんもくぐりゃしないってんだから

    アイツらはよくやったよ それでも明日を迎えるにゃ足りないかい」




    次郎長「こっちが足りねェんじゃねェ 敵があり余ってんのさ

    撤退にこそ持ち込んだが 俺達ゃ敵に勝ったワケじゃねェ

    一時的に負けたと錯覚させただけだ

    精鋭を破り少しは兵隊を削ったが 全体の兵力から見ればヒビの入った程度だ

    一方こちらは大軍を相手どって消耗しきってる

    散り散りに敗走した敵が軍を立て直し再び攻めてくればひとたまりもねェ

    幕軍が追撃をかけ敵の立て直しを妨害しているようだが それもいつまでもつか

    早いとこ宇宙にいる兄ちゃんの仲間が敵の本部をどうにか止めてくれねェと

    明日をかすめとるにも限界ってもんがあらぁな」



    お登勢「…限界ねェ アンタの口からそんな弱音がきけるとは思わなかった

    長生きはするもんだねェ」

    次郎長「弱音にきこえたかい お前も随分耳が遠くなったな」

    お登勢「弱音ってのもそう悪いもんじゃないさ 次郎長

    弱音が吐けるのは 頼るものがいるヤツだけなんだから」

    次郎長「………」

    お登勢「アンタも大人になったね 次郎長」

    次郎長「ケッ 老いぼれたと言われた方が百倍マシだ」

    ゲラゲラ笑うお登勢
    1 (5)

    そこにドカっと座り込む西郷

    西郷「おやおや 顔を合わせるのも稀 会えばいがみ合ってばかりいた

    かぶき町四天王が今夜は随分楽しそうじゃないかい

    アラゴメン ひょっとしてお邪魔だった?」




    お登勢「いんや西郷 アンアとも一杯飲みたいと思ってた所さ

    なんせアンタら地球が滅亡寸前にならないとガン首揃えないようなひねくれ者だろ

    こんな機会はもうないだろうからねェ

    そういう意味じゃあたしゃこの状況に少し感謝してんだよ

    こんな時じゃなきゃ見えないもんが こんな時じゃなきゃ感じられないもんが随分あった



    おかげで以前よりちったあ人間って奴が好きになれた気がするよ

    こんな夜なら今生最後の夜になったとしても そう悪かないかもってね」



    次郎長「……… いんや まだ飲み足りねぇや」

    神楽「やっぱり… なんとか解放軍はおっ払ったけど その爪跡は大きいみたいアル」

    新八「無理もないよ あの大軍を退けた事事態奇跡みたいな話なんだから

    いや これだけの人達があの絶望的な状況で戦ってくれた事事態奇跡

    かぶき町の人達だけじゃない

    江戸中のみんなが自分のできる事にそれぞれ全力を尽くした

    だから この奇跡は起きたのかもしれない」



    新八「お前さっきから邪魔してんだけだろーが!!」

    パンデモニウムをあちこちに渡してた外道丸にツッコミをいれる新八

    外道丸「パンデモニウムは怪我病気にも効く万能のオヤツでござんす お一つどうですか」

    新八「だーかーら そんなグロテスクなもん誰が……」

    パンデモニウムさん「ゴメン 私やっぱり邪魔だった?」
    1 (6)

    パンデモニウムさん「心配でつい ついてきちゃった

    私 メンド臭い女になってたねゴメ もう邪魔しないから」

    新八「ああ邪魔だ これ以上俺の心かき乱すくらいならずっと側にいろよ!!」

    神楽「オメーが一番邪魔アル」

    お妙「新ちゃん神楽ちゃん ツッコミはもういいから今は休んで」

    神楽「アネゴ!!」

    お妙「外道丸さん達はね 戦で疲労した皆を休ませようと色んな役を買ってでてくれたのよ」

    新八「!!」

    お妙「自分達はまだ疲れてないからって 戦後半に出たからもう少し出番がほしいって」

    新八「最後に本音出すな!」

    お妙「外道丸さん達は負傷者の世話に食料班」
    1 (7)

    食料班の皆さん

    新八「食料にされそうだよ!!」



    お妙「清明さん達は街の見張りと警護」

    清明「わしの見張りの方が恐い!!」

    道満「何を俺の見張りの方が恐い!!」

    新八「見張りに見張りをつけてくれ!!」

    お妙「結野アナは祈祷によるアシスト」

    結野「明日の天気はさわやかな晴れ 戦日和でーす」

    新八「戦起こそうとすんな!!」

    お妙「各々が自分のやれる事をやらなきゃいけない時だというなら

    今のあなた達がやるべき事は休む事

    あなた達はよく働いた 今は何も考えず休んで」

    ケガ人「で…でも敵がくるかもと思うと不安で…」
    1 (8)

    お妙のダークマターを食べた負傷者

    お妙「大丈夫 私達がいるから たいくさん食べてたくさん寝てください」

    新八「姉上それ眠ってないね!! とどめさしてるね!!」

    外道丸「あっ じゃあそれで眠らせてからパンデモニウム口につっ込むカンジでいきやしょうか」

    ダークマターで倒れた人達の口にパンデモニウムをつっこむ外道丸

    新八「オイぃぃ!! なんでこんなアブねェ奴等が食料班やってんだ

    誰かァもっとマシな食料を!!」
    1 (9)

    パンデモニウムさん「やっと白状したね

    ホントはしってた 新八くんが私をどう思ってるかなんて

    でも気づかない振りしてた …一緒にいられなくなっちゃうから

    だから私も白状するね ホントは新八くんに食べてほしかった バイバイ大好き」

    フォークを片手に泣きながら叫ぶ新八

    新八「今すぐ俺の前に全てのパンデモニウムを持ってこいィィ!!」

    神楽「新八 お前はマジで休んだ方がいい」

    「そうか じゃあお言葉に甘えて休ませてもらおうかな」
    1 (10)

    近藤「戦い通しでもうヘトヘトだ

    ようやく帰ってこれた 君の所へ ただいま お妙さん」

    お妙「……お おかえり近藤さん」

    涙を流すお妙さん
    1 (11)

    近藤「お妙さぁぁぁん」

    パンデモニウムお妙「近藤さぁん」

    お妙「誰がお妙じゃああああ!!」

    パンデモウムと一緒に近藤の顔面を蹴るお妙

    近藤「ごふァ」

    近藤「おっ…お妙さんいくらなんでも激しすぎよ!! ダ…ダメだってば」

    近藤はパンデモニウムをしっかり抱きしめてキスをしている

    新八「パンデモニウムさんを離せェェ!!」

    お妙「何あの地獄」

    外道丸「パンデモニウムの幻覚作用がききすぎたようです」



    土方「なんだオイ 世界が終わりそうならイケそうな気がするとか言ってたのに

    いつもと変わらねェじゃねェか 何もかも」

    沖田「何言ってんですか土方さん 近藤さんはアレがほしかったんですよ」

    土方「いつものアレがいいんだ」



    お妙「世界が終わりそうな時に今頃お帰りですか お巡りさんも相変わらずですね」

    「そういう事」
    1 (12)
     
    猿飛あやめと服部金蔵も帰還

    猿飛「世界の方はしらないけど どうやら帰る場所ぐらいは護れたみたいじゃない

    ただいまも おかえりもない 無愛想な街だけど」



    お妙「おかえりはないけど違うものならきけるかもしれませんよ」
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    お妙「みんなおつかれさま」

    神楽「アネゴそれ違う」

    ■なにが見えたのか…。
     


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    王蓋「きっ…貴様 そっそれは その花はまさか…!!

    寄生種 パラッパーヘヴン!!

    宿主の脳に根を張り その思考を支配していき

    やがてその頭の中をお花畑に変えてしまうと言われる惑星湖畔の寄生植物…

    かつて我と共にこの”角の団”をを率い数多の星を潰し回った あの男をも変貌させたあの…」


    ――俺は変わってなどいない

    咲いたのさ この俺の花も

     

    王蓋「きっ…貴様は 我が角を折った荼枳尼最強の男「神の角」と呼ばれた…」

    ヘドロ「誰ですか」

    王蓋「!!」

    ヘドロは地面に潰れた花を見て言った

    ヘドロ「この花を踏み潰したのは 正直に手を挙げてもらえますか

    僕はアナタなどしりません この街のただの花屋です

    この地球に咲いた花を 命を愛する万事屋さんちの」
    1


    花を踏み潰されてお怒りのヘドロさん

    ヘドロ「となりのヘドロです ゆえにききます

    この地球の命を踏みにじったのは誰ですか」


    銀時と新八はあ然とした顔をしている

    新八「へ…ヘドロさん」

    王蓋は武器を掲げ叫ぶ

    王蓋「やっ殺れェェェェェェェェ!!全軍をもってこの男を神の角をへし折れェェ!!

    花に侵され自我も戦い方も忘れた男に最早その角はいらぬわァァァ!!」

    王蓋の号令と共に周囲の解放軍がヘドロに襲いかかる


    ヘドロ「困ったな 正直に手を挙げてくれとは言ったけれど まさかこんなにたくさんいただなんて

    花に一言謝ってほしかったのだけれど これじゃあ日が暮れてしまうね でも…」

    ガォオン!!ゴゴゴゴゴ

    ポタ と地面に血がたれる
    3 (2)


    王蓋の武器と手だけが残されて体が消えた

     

    ヘドロ「でも 謝る事は無理でも」

    コロン(王蓋の角が地面に転がる音)


    ヘドロ「一人一発ずつゲンコツなら なんとかなりそうですね

    さて 早く済ませたいんで まとめて来ていただいてよろしいですか」

    ヘドロはズンズン解放軍に近づいていく

    そのヘドロの威圧感に恐怖する解放軍

    そして恐怖に耐えきれなくて逃亡をはじめた!

     

    新八「……へっ屁怒絽ォォォォォォォ!!一発であの化物をしとめたァァ!!

    一発で解放軍を恐怖のドン底に叩き落としたァァ!!」

    敵の真ん中で暴れまわるヘドロさん

    新八「敵が一気に恐怖に飲まれ引いていく!!」

    銀時「ヘドロさん怖いよ!!やっぱアンタが一番怖いよ!!」

    新八「でも今はその怖さが何よりの頼りです!!銀さんたたみかけるなら今しか…」

    3 (3)


    ヘドロさんの恐怖に逃げ出す銀時達

    新八「こっちも逃げとるぅぅ!!

    てめーらまで恐怖に飲まれてどうすんだァ!!敵を撤退させるチャンスを逃すつもりですか!!」

    銀時「何がチャンスだ もし解放軍を追っ払ってもあの化物の花が枯れたら新たな魔王の降臨だぞ!!

    この最終章はジャンプ十八番インフレシステムの序章でしかなかったんだ もうウンザリだ俺はサンデーにいく!」

    新八「何の話をしてんだよ!!」

    ドゴォオ!

    銀時「ぶべら!!」

    前方から鉄塊が飛んできて銀時に直撃した

    外道丸「銀時様 心配無用でござんす いかな魔王 悪鬼羅刹が現れようとこの江戸には」

    3 (4)


    結野衆もやってきた!!

    外道丸「結野衆が陰陽師がいるでござんす」

    神楽「外道丸!!結野アナ!!」

    新八「なっ…なんでこんな所に!?」


    クリステル「結野衆は幕府からこの国の守備をおおせつかった組織ですよ

    私達が相手にするのは鬼や妖だけだとおもいました?」

    外道丸「いいえもう一つ」

    クリステル「友達もよねっ外道丸」

    外道丸「魔王サタンがしつこくて ぬらりひょんと手を組んで第三次魔界対戦なんて

    起こすもんだから出遅れましたが オカルトからSFに切り替える覚悟はできておりやす」

    新八「いやそっちの別件の方がヤバイですよね!サタンとぬらりひょんはもう終わりですよね!」



    外道丸「ここからあっしは結野衆に仕える式神ではない

    皆さんの…人間の友人として共に闘う覚悟でおりやす

    ですから銀時様 そんな情けないツラはおよしになってください

    あなたにはあっしらがついておりやす

    ついているというか憑いておりやす それでも退くというのなら」

    3 (5)


    外道丸「魔王と同じ冥土へいってもらいやすがよろしいですか」

    新八「いや それ先週悪者が使ってた手ェェェェ!!」



    外道丸「戦えェェェェ雑兵どもォォォ!!」

    新八「どっちが式神か解りゃしねェェェェ!!」



    ドドドドドド(外道丸が召喚した魑魅魍魎が近づいてくる音)

    解放軍「何だアレはァァ!!」

    3 (6)


    何故か追い掛け回される銀時

    解放軍「いっ異形の軍団が!!ゾンビもいる!!」

    解放軍「こっちに来るぞォォ!!」

    解放軍「なっなんなんだこの星は!!まるで化物の巣窟だ!」

    解放軍「ひっひぃ逃げろォォ!!」

    銀時「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

    逃げるのに必死で逃げる敵を追い抜く銀時達

    新八「ちょっと待てェェ!!コレ 敵を撤退させるっていうか敵より早く撤退しているだけだろーが!」

    神楽「敵追い抜いてるアルヨ 置き去ってるアルヨ」

    新八「なんで僕らも追われてんだァ!!!」


    前方に敵を追いかけ回すヘドロがいる

    銀時「!! おいヤベーぞ前の化物にも追いつきそうだ!!もう逃げ場がねェ

    化物と化物にサンドイッチされちゃったよ 何ドイッテだこれ!!

    何ドイッチ伯爵が考案した奴だコレ!!」

    外道丸「いいからさっさといくでござんす」

    後ろから銀時を蹴り飛ばす外道丸

    ドカァ!(銀時が前方の誰かにぶつかった音)

    銀時「ぶぉっ」

    ブチン(何かを引きちぎった音)



    清明「幻惑の術か あれほどの軍勢を退けるには掌に在るものだけでは足りぬ」

    道満「何もない掌に何かあるように思わせ ありもしないものの力を借りる

    そんなマネができるのはサギ師か陰陽師くらいのものだ」

    清明「そうであろうサギ師 貴様を陰陽師として認めるつもりはないが」

    道満「この国一のサギ師である事は認めてやる

    こんな時だ そんなサギ師の力も少しは役に立とう」

    3 (7)


    清明「ありったけをぶつけろォォ道満!!」 道満「清明!!」

     

    解放軍「踏みとどまれェ!!これ以上後退すれば全軍が瓦解する

    ここで食い止めるのだ!!数は我等が圧倒的に勝っている ひるまず敵を囲み押し潰せ!!

    じき後ろから援軍も来るはず それまで何とか…」

    ザッザッザッ(大群の足音)

    解放軍「!! 来てくれたか援ぐ…」

    3 (1)


    解放軍の援軍ではなく白装束を着た侍集団

    またたく間に解放軍を取り囲む

    解放軍「バ…バカな 奴等は一体…」

    解放軍「奴等にそんな兵力が残っているはずが…オイ見ろォ!!

    あそこにも あそこにも…どんどん湧いてきやがる」

    解放軍「と…とんでもねェ数だ!!まさか既に俺達は囲まれているのか!!」

    解放軍「おっ落ち着けだとしたら唯一の利点だった数の差も」

    解放軍「そ…それじゃあ俺達は…俺達は…!!」

    逃げ出す解放軍

    解放軍「!! オイ待てっ 待てと言ってるだろう!!」

    解放軍「ダ…ダメだ!!抑えきれん!!」

    全軍撤退開始をする解放軍



    新八「…やった …ついに 解放軍が退いた!!」

    神楽「銀ちゃんんんやったアルヨ!!

    一時的かもしれない でもこれでちょっとだけかぶき町に平和が… …銀ちゃん?」

    銀時は顔中に冷や汗だらけで青ざめた顔をしている



    銀さん、やっちゃった…。


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    角が折れ、王蓋が倒れる

    【命】の角が!!

    王蓋を倒した荼吉尼の男がま立ち去ろうとする

    王蓋
    「まっ・・・待てど・・・どこにいくつもりだ
    掟を破り、団を捨てどこで生きていくつもりだ」

    王蓋の周囲には倒された兵士達が転がる

    王蓋
    「お前の所業を見よ
    この血塗れた大地がお前の居場所を物語っている

    荼吉尼の神

    【イゴルの最高傑作、神の角】とまで
    言われたお前が戦場を捨てるのか」

    荼吉尼
    「こんな神の角(つの)ほしければくれてやるさ
    俺達は一体幾つ星を荒野へ変えてきた

    1 (3)


    一体幾つ星に咲いた命を摘みとってきた

    俺達荼吉尼が戦うために生まれ
    戦うために生きてきたように

    俺達に摘まれた命もまた
    何かのために咲こうとした命であったはず

    そんな当たり前の事に
    俺は長らく気付かなかった

    俺は俺達が摘んできた命が生きてどんな花を咲かせるか
    見てみたくなってしまったのだ」

    王蓋
    「・・・やはり他の連中の言った通りだ
    お前、惑星琥珀で寄生種にとり憑かれ
    治療を受けていたらしいな

    確か脳に根を張る寄生植物だとか・・・
    以来お前の様子がすっかり変わってしまったと・・・」

    荼吉尼
    「変わったのではない 咲いたのさ、この俺の花も」

    それはヘドロだった

    1 (2)

    回想終了

    王蓋

    ――そう一本目はあの男だった

    この角と共に我が誇りを砕き消えた伝説

    後にも先にも恐れというものを感じたのはあの時だけだった

    折れた角を戒めに 我は・・・団は強くなった

    もう二度とこの誇りを失わぬために

    なのに何故 再び角は折れた 何故再び我等は・・・

    2 (3)


    1 (4)


    歌舞伎町の人達に襲われ逃げ惑う荼枳尼族兵士

    恐れている

    戦場に荼枳尼ありと新たな伝説をうちたてた我等が
    2 (2)

    かくの如き 地球人どもを・・・!!

    1 (5)


    いや恐れているの荼枳尼だけではない

    辰羅兵「!!」

    白目で倒れている蒼達に気付く

    辰羅兵「・・・・・・頭が!?」

    辰羅兵「引けェェェ!!」

    辰羅達は下がっていく

    地球人は一体何だ

    月詠「逃がすなァァ!!」

    逃げる辰羅達を追撃する月詠達

    伝説でも何でもない脆弱な生物が

    名だたる戦闘部族を何故ことごとく・・・・・・

    1 (6)


    王蓋は昔に言われた事を思い返す

    『俺達が摘んだ命も何かのために咲こうとした命であったはず』

    我等は戦うために生まれ 戦うために生きてきた

    ならば地球人は何のために生まれ 何のために生きている

    戦うために生まれたワケでもない地球人が 何故我等を恐れさせる

    1 (7)


    次郎長「ようやく崩れ始めたな 敵の陣中深くで指揮系統を失い

    無数の敵に囲まれる恐怖を思い出し踏ん張りがきかなくなったか

    一刻も早くここから出てェってツラしてやがらぁ

    宇宙人を敵に回して囲まれてんのはこっちなんだがなァ
     

    この街を囲む 解放軍本体をどうにかしなければ絶望的状況は変わらねェ

    1 (8)


    前線を崩し撤退させた所で本隊と合流されればそれまで

    象に針を一刺しした程の変化しかねェ」

    銀時「確かに 針一本じゃ象は倒せねェ

    だがその先に毒でもありゃあやがて巨体にも回り象の足は止まるぜ」

    悪い顔の笑みを浮かべながら言う

    銀時「恐怖は伝染する

    この街から出ていきてェなら出ていかせてやるさ ただし」

    1 (9)


    悪い顔の満遍な笑みを浮かべる銀時

    銀時「たっぷり恐怖(どく)塗りたくってな」

    西郷「パー子ォォ!?」

    銀時「お客さんのお帰りだぜ西郷 この街でこんだけ遊んでくれたんだ」

    電柱を持った神楽を先頭に荼枳尼兵士を追撃する街人

    銀時「ケツの毛が「はげあがるまで・・・キッチリボッたくったらアアアア!!」

    ドオオオン!

    神楽は電柱を投げ入り口の門を壊す!

    「街に入った前衛部隊が・・・吹き出してくるっ!!」

    ワアアアアアと蜘蛛の子を散らしたように神楽が壊した門から逃げる荼枳尼兵士

    「バッ バカな!!最後の傭兵部隊が逃げ帰って・・・!!」

    「ここだけではない 西門も・・・ 南門も!!」

    次郎長「やれやれ とんだ賭けに乗っちまったもんだ

    1 (10)


    街の守りを全て解き全門開放

    内側の敵を押し出す勢いのまま外に打って出

    解放軍本隊もその流れに巻き込んで退却に持ち込もうなんざ

    傭兵舞台の惨たらしい敗走ぶりを見れば解放軍の士気は下がろう

    だがあの大群全てを敗色に染められるかどうか・・・

    象は引かずに踏みとどまれば アリは踏み潰されるだけだ

    極道の俺でさえこんな無茶の掛けはしねェな」

    敏木斎「歴戦の老いぼれどもの玉も縮む大博打を打ってくれたわい

    だが・・・世界を救うなんてバカげた仕事は一歩間違えば世界を破滅させるような

    大バカにしか務まらなんのかもしれん

    それでも賭けたくなってしまう そんな男にしか掴めんものがあるのかもしれん」

    銀時「走れェェェ!!死んでも足を止めんなァ!!

    目の前に敵がいなくなるまで前に進め!!

    後ろに退がっておっ死ぬくらいなら前を向いてくたばれ!!

    勝てば敵は退く 負ければ世界は終わる

    どの道コイツが最後だ!!安心してありったけをしぼり出せェ!!燃えカス一つ残すな!!」

    1 (11)


    必死に周りを鼓舞する銀時

    銀時「空っぽになるまで 走れェェェェェ!!」

    銀時は鋭い目つきで敵兵を睨みつける

    解放軍兵「ひっ」

    解放軍兵「おい どうしたお前」

    恐怖のあまり逃げ出す兵士

    解放軍兵「オイ待て!!」

    解放軍兵「止まれェェェ貴様らァ!!」

    解放軍兵「黙れ!!あの傭兵どもに勝てなかった相手とどう戦えってんだ」

    新八(崩れ出した これならっ・・・)

    ドガアァア

    逃げた兵士が吹き飛ぶ

    王蓋「止まれ 貴様らの敵は向こうだ

    それでも退くというのなら 我が貴様らの相手を努めよう」

    1 (12)


    王蓋「戦え雑兵どもォォォ!!」

    逃げ一辺倒だった兵士達が王蓋の一喝で動きが止まる

    新八(止まった・・・!!たった一喝で・・・崩れかけていた戦意が・・・

    恐れがさらなる恐れに上塗りされた)

    我は荼枳尼 戦うために生まれ戦うために生きし者

    恐れるものなど何もない そんなものがあるならこの手で摘みとるだけだ

    また一つ星に咲いた命が消え・・・

    王蓋の前に一人の男がズンズン歩いてくる

    王蓋「オイ貴様きいていなかったか」

    ドゴォ!

    1 (1)


    王蓋の前を歩いていた男に強烈な一撃

    王蓋「ここから退く者は我が・・・」

    殴られた男「申し訳ありません 戦争が起こるときいて

    みんなを避難させていたんです だから遅くなってしまって

    もっと早くに植え変えてあげていたら 申し訳ありません」

    2 (1)


    王蓋「き・・・貴様は・・・!!」

    ――お前寄生種にやられ治療を受けていたらしいな

    確か脳に根を張る寄生植物だとか 以来お前の様子がすっかり変わってしまったと

    ・・・・・・変わったのではない

    1 (2)


    咲いたのさ この俺の花も

    ついに屁怒絽も銀時達に合流!!

    王蓋「きっ・・・きっ貴様・・・・・・ま・・・まさか・・・」


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    蒼達
    「戦争ごっこはもうおしまいだ 王蓋」

    蒼達
    「我等の第一目的はあのウィルス砲によって分断された
    後方方陣との通信連結を回復する事

    そのためにはアレにバラまかれたナノマシンウイルスを浄化し
    兵器を再び使用できるようにしなければならん」

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    蒼達
    「お前のやり方は無駄が多すぎる王蓋
    これではいつまでたっても仕事が片付かん」

    蒼達
    「地球の民よ あのウイルス砲の開発者を差し出せ
    従わなければ女どもを殺す 何も知らなくても同じだ

    反応がなければ10秒ごとに女を殺してゆく 知っているなら吐け
    知らぬならさっっさと探してくる事だ」

    新八
    「やっ・・・やめろ!」

    蒼達はお妙の首元に刀を突付けるながら言う

    蒼達
    「これが女子供の扱い方というものだ」

    銀時・月詠
    「きっ・・・貴様ら・・・!!」

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    お登勢
    「はーい 犯人ならここにいますよ」

    銀時
    (この声は・・・)

    銀時
    「ババア!!

    お妙
    「お・・・お登勢さん 源外さん!!」

    お登勢
    「アンタらの船を全部ブッ壊した江戸一の発明家はこのジーさんさ

    そしてそれら全てをとり仕切ってたのがこのバーさんだ」

    蒼達
    「ほう まさか当の本人がイキナリ名乗り出てくるとはな」

    お登勢
    「あの機械は江戸の連中を護るため作ったもんだ
    そのために人が死ぬってんじゃ本末転倒だろ

    これから子を産む女の命と
    グチと説教しか生まねェ老いぼれの命
    秤にかけるまでもねェ」

    お登勢
    「地獄でもどこでも連れていきな
    それでも人質が必要ならそんなガキどもより

    酌のうまい いい女がここにいる事だしね
    代わりに一旦この街から手ェ引いてもらうよ」

    お登勢
    「・・・・・・・・・アンタらはよくやった
    だがここらが 潮時だ」

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    お登勢の一言に皆息を呑み込む

    銀時
    「・・・・・・・・・・!!」

    「待たんかいィィィ!!」

    お登勢と源外の横からやってきた人物が言う

    「何勝手に締めくくっとんじゃ 何勝手に手柄一人占めしとんのじゃ」

    黒駒
    「あのウイルス砲作ったんは この黒駒勝男博士じゃろがいィィィィ!!」

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    黒駒
    「江戸一の機械博士とてゃこのわしの事や!!
    アレはわしが人生を賭け作り出した傑作

    その手柄を横取りするとはどーいうこっちゃ!!
    わしがアレを作るのにどれだけ苦労したか
    のう助手達よ!」

    「ええアニッ・・・博士!!
    そりゃもう大変でしたわ!」

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    黒駒
    「どのへんじゃ どのへんが大変か具体的に言うたれや!」

    「あのォ・・・とっとにかく たし算したり引き算したり そらぁ大変でした!」

    黒駒
    「アホかァァ!!たし算引き算であないもんが作れるか!!
    かけ算もしたっちゅーねん!!
    九九もできんと博士になれんのやで!

    特に七の段が大変やったな何回やっても7×8=68言いそうになってのぅ・・・」

    蒼達
    「おいどういう事だ アレを作ったのはお前じゃないのか」

    お登勢
    「どうもこうもねェ 九九もできねェ馬鹿にアレが作れるワケねーだろ」

    また新たに反対側からやって来た人物は言う

    狂死郎
    「機械は女性と同じです 繊細に扱わなければすぐに壊れてしまう

    彼等パンパンジーにもガサツな老人にもあの機械は作れない」

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    狂死郎
    「だが この狂死郎博士の手練手管にかかれば 機械も女性もイチコロです」

    新八
    「お前もかいィィ狂死郎ォォォ!!
    機械なのはお前の顔面だけやろ!!
    この整形モンスターが!!」

    狂死郎
    「それも研究の一環です 連れていくなら私を連れていきなさい
    ナノマシンウイルスでも何でも止めてあげますよ ただし

    あなた達の星の女性が私のふりまくウイルスの虜となっても責任はとりませんが」

    黒駒
    「だァーとれ わしかてウイルスならぎょーさん持っとるで」

    狂死郎
    「アナタのはただの性病でしょう」

    黒駒
    「誰がインキンや!!」

    「アニキ!!インキンなんて誰も特定していません!」

    【ハードボイルド(小銭形)語り】

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    ---そう

    男とは皆

    股間にウイルス砲をもった博士なのかもしれない

    ハジ
    「いや絶対違うでしょ!強引にも程があんでしょアニキ!!」

    ハードボイルド(小銭形)語り

    連れていくなら このハードボイルド博士を連れていけ

    そして異種交配の研究をさせろ

    「お前だけ趣旨変わっとるやないかい!!」

    狂死郎
    「アナタ達がいっても地球の恥になるだけ私が代表して千人斬り果たしてきます」

    黒駒
    「お前もかいィィ!!じゃあわしもじゃ!!」

    「いい加減にしろ貴様ら!!」

    「茶番につき合ってる暇はない!!本物は誰だ!!」

    源外
    「やれやれ じゃあお前さん達にきくが
    あのウイルスどうやって止めるつもりだ」

    一同
    「・・・・・・・・」

    黒駒
    「・・・細かい事は助手に任せきりでのう 助手にきかんと」

    狂死郎
    「私もです」

    ハードボイルド(小銭形)語り

    男とは皆

    助手に任せる 生き物だ

    源外
    「じゃあその助手はどこにいる」

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    「オイィィィ 助手 出てこんかあいィィ!!
    早うせんと10秒ごとに女ども殺していってもらうど!!」

    新八
    「ふり出しに戻った!?」

    「はい」

    「助手なら」

    「ここにいますよ」

     
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    【江戸中の人達が集まっている】

    「貴様ら何を勝手に動くな!!」

    「あの機械を作った奴は出てこい そういったのはアンタらだ」

    キャサリン
    「見た通りデス」

    「あれを作ったのはこの街を護ろうとしたのは
    俺達だ 連れてくならみんな連れていけ」

    お登勢
    「アンタら」

    蒼達
    「・・・・・・それがお前達の答えか
    老いぼれも 女も 一人たりとも見捨てるつもりはない
    滅ぶならば皆ここで滅ぶ覚悟があると」

    蒼達
    「・・・・・・その必要はない 皆が死ぬ必要はない」

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    屋上から落とされたお妙

    蒼達
    「爺さんだけ残して 全員死ぬだけでいい」

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    銀時達は全力でお妙を助けに飛び出すが届かなかった

    そして次々と屋上から突き落とされるキャバ嬢

    蒼達
    「これから子を産む女達?これからなどどこにある」

    蒼達
    「滅びゆく星に女も男も必要ない
    元より未来のない者達と取引などする気も毛頭ない」

    お登勢達に襲いかかる蒼達の部下達

    蒼達
    「俺達の取引先は解放軍だけさ さぁ仕事を片づけろ」

    お登勢
    「同感だ 私も未来のない奴と取引をするつもりはない」

    お登勢は下に指を指す

    お登勢
    「私らの取引先はこっちさ」

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    お登勢
    「遅かったじゃないかい 時間稼ぎも楽じゃないんだよ」

    お登勢の足元から刀の刃が突き出て地面が崩れ落ちる

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    ビルの下に網が貼られておりお妙達全員生きていた


    お妙
    「しんちゃん・・・」
    「これは」

    そこに響く女の声
    「よかった~なんとか間にあったみたい~
    留守番ご苦労様でした~よくもちこたえてくれましたね~
    でももう大丈夫」

    平子
    「帰ってきましたよ この街の王が」

    「なっ何事だ!!」

    「ゆ・・・床が・・・!!」

    崩れた床の真ん中に誰かが立っている

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    「!!」

    「だ・・・誰だ 貴様!!」

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    「お控えなすって」

    「あっしは生まれも育ちも江戸はかぶき町
    罪にまみれ長らく贖罪の旅路についておりやしたが
    故郷忘れがたく親友との約束も捨てられず
    恥ずかしながら罪にまみれたまま 舞い戻って参りやした」

    「・・・だが今日だけはもう一度名乗らせていただきやす あっしは」

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    次郎長
    「寺田辰五郎の友にしてかぶき町の番人 泥水次郎長でございやんす」
     
    →→次へ続く

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