MAJOR2nd メジャーセカンド

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    MAJOR2nd メジャーセカンド 第106話 『立ち上がり

    球審「デッドボール!!」

    原「っしゃーっ!!」

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    ■立ち上がり、コントロールが定まらない睦子…

    睦子「……」

    弥生「あら いきなり。」

    太鳳「ドンマイドンマイ!」

    アニ(なんや。)

    睦子の様子に不思議そうにしているアニータ



    五木中ベンチ

    「おい、当てたら帽子とれよ帽子!」

    「マナーねーのかよ!」

    睦子「あ…す、すみません。」

    五木中ベンチからのヤジに睦子は帽子を脱いで頭を下げる

    仁科「ああっ?うぜーな あいつら。」



    ウグイス『2番、センター武井君。』

    球審「プレイ!」
    ms106_03

    アニ(なんや…ブルペンじゃフツーやったのに……緊張しとるんか!?)

    落ち着かないまま一球目を投げる睦子

    ビシッ

    球審「ボール!」

    外角高めに大きく外れる

    五木中ベンチ「ヘイヘーイ!」



    二球目、三球目続けざまにボール

    球審「ボールスリー!」

    アニ(あかんやん。制球がとりえなのに何しとんねん!)
    ms106_06

    睦子(何!? どうして!? 全然思ったとこにいかない…

    てゆーかホームがメチャクチャ遠いんだけど――!!)

    四級目を投げる

    パン

    球審「ボール!ファアボール!」


    アニ「タイム!」

    慌ててタイムをとり、内野陣が睦子の周りに集まる…

    アニ「どないしたんや、しっかりしてや先輩!

    せっかく3点も先制してんのに…なんなん、緊張してんの!?」
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    睦子「ご…ごめん……自分でもよくわかんなくて…」

    弥生「いーよいーよ、初めてのちゃんとした試合だし、

    そりゃ緊張するよね。」

    太鳳「ケンケン言うんじゃないよ、アニータ」

    アニ「はあ!? べ、別に怒って言うてるわけちゃうがな!

    気合入れー言うとるだけやんか!」

    丹波「とにかく打たせていけ佐倉!」

    関鳥「そうよ、バックを信じて!!(自身はないけど。)」

    睦子「う、うん。」

    大吾「ちょっといい?」

    睦子「大吾!」
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    ガスガスとマウンドを踏みつけ始める大吾

    睦子「!? 何やってんの!?」

    大吾「緊張もあるだろうけど、もしかしたら制球難の原因は

    マウンドの高さかもしれない。

    試合前にチェックしたけど、ここのマウンドちょっと高いんだよ。」

    睦子・アニ「え!?」

    大吾「ピッチャーってデリケートだからさ。

    学校のブルペンやマウンドは結構低くなってんだよね

    どうしても毎日使い込むせいで。」

    球審「まだかね、急ぎなさい」

    大吾「あ……すみません!

    少し掘ったから、練習の感覚に近付いたと思う。

    足りなきゃ自分でも調整してみて。

    あまりやると、注意されるかもしれないけど。」

    それぞれのポジションに戻っていく

    仁科(バタついてんな…こりゃオレ様の緊急登板あるかな。)

    千里(わざわざレフトからマウンドに行ったよ、キャプテン)

    ウグイス『3番、ショート小橋君』

    球審「プレイ!」

    アニ(マウンドの高さやて……!? ほんまかいな!?)

    睦子が投球モーションに入るとバッターはバントの構え

    パン

    球審「ストライ――ッ!!」
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    睦子(は…入った!!)

    太鳳「おほっ。」

    アニ(ほんとに!?)

    二球目を投げる!

    ビシッ

    球審「ストライ――ッ!!」

    五木中ベンチ

    「ストライク入り始めやがった……!!」

    横内「ハハハ、だからどうした。

    あんなおせーボール、コース一杯でもメッタ打ちだろ。」


    三球目を投げる

    パン
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    小橋はバットに当てて、ボールは二三塁間に転がっていく



    太鳳がきっちりボールを撮り、セカンドの弥生に投げる

    弥生はキャッチしたら素早い動きでファーストに投げ余裕のダブルプレー

    睦子「やった!ダブルプレー!!」

    片手を上げて喜ぶ睦子

    横内「…………」

    口を開けて驚いている横内…

    大吾(やっと落ち着いたかな。)

    睦子「ツーダンツーダン!」

    ウグイス『4番、ピッチャー横内君。』

    横内「使えねーな、小橋のやつ。」
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    ゲッツーに終わった小橋はベンチに戻ってくる…

    小橋「す、すみません、打ち損じちゃって…」

    監督「小橋、おまえ偵察で何を見てきたんだ。」

    小橋「え…」

    監督「“風中の女ピッチャーは楽勝です” “制球がよさそうなくらいで、

    特に何もないので撮る必要もありませんでした” だと?」

    小橋「は…?(汗」

    監督「おまえは打ち損じたんじゃなく、

    打ちとられたのもわかってないのか。」

    小橋「え!?」


    ゴッ

    パン

    横内「あれ…」

    球審「アウト!スリーアウトチェンジ!!」

    「ナイス睦子!!」
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    ■大吾の隠れたファインプレー!

    落ち着きを取り戻した睦子、初回のピンチを無失点に!!



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    MAJOR2nd メジャーセカンド 第102話 『開幕を前に』

    ■大会初戦を前にして…

    ば ばーん
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    千里「うわ――っ、ピッチングマシンだ!」

    アニ「うちにこんなのあったんや!」

    大吾「うん。まあ私立だし、ちょっと前まではそこそこ強かったからね。」

    丹波「マシンを出すってことは、五木中のピッチャーは結構速かったのか?」

    大吾「ええ。アニータと2人で目視で測った感じ――――――

    おそらく120km/hくらい出てると思います。」

    一同「120km/h !?」

    大吾「見たところ変化球はないようですが――

    あの速球を打たないことには、先には進めません。」

    アニ「よっしゃ特訓や――っ!!」



    ピッチングマシンで特訓を始める部員達だが…
    1 (2)

    誰もかすりもしない様子……
    1 (3)




    ジ――ッ と鞄にカメラを隠し、練習風景を隠し撮りしている他校生…
    1 (4)


    その人物に気付いた睦子

    睦子「(なんだろ。うちの制服じゃないけど…)」

    その人物に駆け寄って声をかける

    睦子「ねえ、ちょっと君!」

    声をかけられた人物はその場を立ち去っていく…

    睦子「あ。 ……」



    「おつかれ――っ。」

    練習終了後、大吾と睦子は二人で話をしている

    睦子「みんな大分仕上がってきたね。」

    大吾「うん。初戦の相手は思ったより手強そうだけど、

    うちのメンバーのポテンシャルなら勝てない相手じゃない。」

    睦子「あ、そうそう。今日怪しい人がいてさ。」

    大吾「え?」

    睦子「なんかうちの制服じゃない人が、ずっとグラウンド見てたのよ。」

    大吾「…… まさか五木中もうちの偵察に!?」

    睦子「たぶん あれ、そうよ。」



    場所は五木中学校――――
    1 (5)

    「何?女子が6人!?」

    「はい。人数も確認できたのは9人しかいませんでした。

    ギリギリで出場するようです。」


    五木中学校野球部の監督らしき人物……
    1 (6)

    「今日は投手のほうが見られなかったので、またこっそり行ってきます。」

    「わかった。今日のどうがはパソコンに入れといてくれ。」



    場所は茂野邸――――

    大吾は素振りをしながら、偵察をしていた時の事を思い返している……
    1 (7)

    アニ「先輩――」

    大吾「ん?」

    アニ「正直、先輩の考えがようわからんなってん――」

    大吾「え?」

    アニ「こんな偵察までして勝つ気があるんなら……

    なんでピッチャー用意せえへんのです?」

    黙ってアニータの言葉を聞いている大吾…


    アニ「急造かもしれんけど、千里は経験者やし――――

    投球練習くらいやらせといて損はない思うねん。

    佐倉先輩への負担も減らせる思うねん。

    仁科だって小学生まで投げとったのに。

    一年生いうだけでなんでマウンドあがったらあかんねん!?

    ムリさせんレベルなら、体造りの途中でもええやん。テストしたらええねん!」

    大吾「どうもまだ自分の立場がわかってないようだね。」

    大吾「アニータもテストされてんだよ?」
    1 (8)

    衝撃を受けるアニータ…!

    大吾「そんな睦子以外のピッチャーの台所を心配するより、

    睦子でまず初戦をきっちり勝つことを考えたほうがいい。

    そのために君を偵察にも連れてきたのわかってる?」


    自分の部屋で相手バッターの研究を必死にしているアニータ……

    大吾『はっきり言って俺は睦子ならやれると思ってる――――

    もし睦子が打たれたらなら、キャッチャーの責任だよ。」
    1 (9)



    パン!(キャッチャーミットにボールが入る音)
    1 (10)

    アニ「ナイスボール!!」

    満足気の顔をしている睦子

    守備練習をする部員達…
    1 (11)


    ピッチングマシンでの打撃練習…上級生組はきっちり打てるようになっている様子…
    1 (12)

    その様子をネット裏から見守る顧問の山口先生……



    「おつかれさまでした。」

    練習終了後、ホームベース付近に集まっている一同

    大吾「じゃあ明日の試合のオーダー順に背番号渡します。」



    大吾「1番センター藤井千里!」
    1 (13)

    千里「え!? あたし1番!?」

    あたふたした様子の千里

    弥生「やるじゃん千里!」



    大吾「2番ショート相楽太鳳!」
    1 (14)

    太鳳「はーい!ちぇ!切り込み隊長とられちゃった。」



    大吾「3番セカンド沢 弥生!」

    弥生「あら そう。」

    大吾「4番キャッチャー椛島アニータ!」

    アニ「オッケ――」

    大吾「5番ピッチャー佐倉睦子!」

    睦子「クリンナップ~~~~!?」

    大吾「6番サード関鳥星蘭!」

    関鳥「6…」

    大吾「7番ライト仁科 明!」

    仁科「お、俺が下位打線…………」

    大吾「8番ファースト丹波広夢!」



    大吾「ラスト9番はレフト俺です!」

    「えーっ、キャプテンが9番レフト~~~~っ!?」
    1 (15)

    大吾「明日はがんばりましょう!!」



    大吾率いる新生風林中学野球部の球春が幕を開ける!

    次号、いよいよプレイボール!!


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    MAJOR2nd メジャーセカンド 第101話 『なんやこの主将

    授業中のアニータ、大吾の言葉を思い返す…

    大吾《悪いけど一年生に公式戦のマウンドを踏ませる気はない

    てゆーか風中のキャプテンは俺で、アニータじゃない――

    キャプテンの方針に従ってくれない人に正捕手を任せることはできないな。》


    大吾「千里はピッチャーやりたいの?」

    千里「え…あ……いやピッチャーが足りなそうだから

    ちょっと準備しとこうかなって……リトルで少しやってたし…」

    不安そうな顔で見ている睦子…



    大吾「そう…じゃあ全軟が終わったら考えるよ。

    今は外野の要のセンターとして、しっかり仕上げるのが先だ。

    2週間しかないのに、他のことやってる暇はないよ。」

    千里「は、はい。(汗)」

    大吾「アニータも睦子とバッテリーを築くだけで一杯なはずだよ。

    今後勝手なことしたら、俺と代わって外野に回ってもらう。いいね!?」



    アニータ「(なんあんあいつ…!!

    人がよかれと思って動いたのに、なんであんなえらそうに否定されなあかんねん。)」

    「(そもそもポジションもあっさり後輩に明け渡すようなヘタレが、なんで監督気取りの主将やねん!!
    1 (1)

    1mmも納得いかへん――――!!)」



    昼休みに先輩達に会いにきたアニータ

    太鳳「え!? なんで大吾がキャプテンやってるかって!?」
    1 (2)

    アニータ「ええ―― 入った時からずっと疑問ですねん。

    三年生に丹波さんはおるし…野球の実力なら、沢先輩や相楽先輩でもおかしくないのに。

    なんであのちっこい茂野先輩がキャプテンになったんか思うて。」



    太鳳「なんでそうなったんだっけ?」

    弥生「うちら最初から興味なかったしね。

    やることマネージャーみたいなもんだし…」

    アニータ「……」

    太鳳「半年前に前の三年が引退した時、監督も一緒にやめたんだけど…

    確かそんとき監督だか先輩だかに、引き継ぎで大吾が指名されたんじゃなかった?」

    弥生「あ――そうだっけ。」


    アニータ「先輩はあのキャプテンでええんですか?」

    太鳳と弥生はアニータの顔を見る

    アニータ「監督不在でなんかやたらとはりきってチーム指揮しとるけど――――

    うちは正直実力が下の男なんかに仕切られたないし、

    次の大会で勝つ気ないのも気に入らんねん!!」



    弥生「何を焦ってんのアニータ?」

    え?って雰囲気の顔をするアニータ

    弥生「あんたが負けず嫌いなのは知ってるけど、

    大会なんてこれから何回もあるんだし、何をそんなイライラしてんのよ。

    あのキャプテンでいいか悪いかも、今度の大会でわかるでしょ。

    結果を見てダメならみんなで考えりゃいいじゃん。」

    アニータ「そうですか……わかりました。」

    とぼとぼ帰っていく後ろ姿を見つめる太鳳と弥生…

    太鳳「………… なんだろあの子、リトル時代にも増して“我”が強くなってんね。」

    弥生「ちょっと変なのよねアニータ。

    この前の自己紹介も嘘ついてたし――――」

    太鳳「え!? うそ?」

    弥生「この前入部の時、自己紹介したでしょ。

    横浜リトルでマスクかぶって全国ベスト8まで行ったって話――――

    あれ、調べたらちょっと違ってたのよね。」

    太鳳「え!?」



    キーン コーン

    授業が終わり、廊下を歩くアニータと千里…

    アニータ「がっかりや―― 先輩も呑気すぎて全くあてにならへん。」

    千里「まあいいじゃん。今回の大会はあたし達は自分の仕事しっかりやれば。」

    アニータ「せやな。まあ先輩のプライドもあるやろし………

    こうなったらうちがプレーでチームを引っぱって実質的なキャプテンになるしかないわ。」



    ??「ああアニータ!」

    アニター「!」

    突然アニータに声をかけてきた大吾
    1 (3)

    アニータ「……」

    千里「先輩!」

    大吾「悪いけど今日はちょっと用事があるからアニータは俺といっしょに来て。

    千里は部活に行っていいよ。」

    千里「え!?」

    大吾「あとアニータは体操着に着替えてきて。

    ユニフォームでも制服でもまずいから。」

    アニータ「はあ?ちょ、せ、先輩、うちそういう趣味は…(汗」
    1 (4)

    大吾「早く。時間ないんだよ!」



    野球部部室――――
    1 (5)

    睦子「え…偵察!?」

    千里「はい。一回戦の相手 五木中学校の情報が全くないからって、アニータと2人で行きました。

    アニータはキャッチャーなのでいっしょに見たほうがいいだろうって。」

    弥生「へえ、そこまでするんだ。」

    太鳳「大吾はこの大会ホンキじゃないんじゃなかったっけ。」

    睦子「みんな なんか勘違いしてない?

    大吾はこの大会ために無理はしないってだけで――――

    別に大会に負けていいなんて思ってないよ。

    表には出さないけど――――」

    「たぶんあいつが一番負けず嫌いなんじゃないかな。」
    1 (6)



    五木中学校門前――――

    大吾「ここだね―――― 野球部のグラウンドはどこだろう…」

    アニータ「ああ、じゃあうち見てくるわ。」

    大吾「あーっダメだよアニータ!」

    校内にズカズカと入って行こうとするアニータを必死に止める大吾

    アニータ「なんでや。」

    大吾「他校の生徒が堂々と入っていいわけないでしょ。それも偵察で。」

    大吾「おっ、いたいた。」


    大吾「うわっ、ついてる!今日はちょうど練習試合やってるよ。」
    1 (7)


    アニータ「……」

    黙って大吾の方を見ながら後についていくアニータ



    大吾「ここがいいかな。ここから見させてもらおう。」
    1 (8)

    アニータ「え……なんでこんな遠くからやねん。

    木とか邪魔やし、バックネットの近くのほうがええやん。」

    ガサゴソと鞄から何かを探している大吾


    大吾「学校の外からだって、あまり露骨に見物したらまずいでしょ。

    偵察とばれたら注意されるかもしれないし、手の内見せなくなるかもしんない。

    なんのために一番ばれにくい体操着で来たと思ってんのさ。」

    アニータ「……」



    大吾「はい。」

    アニータに望遠鏡を渡す大吾

    大吾「これでよく偵察して。」

    アニータ「え…でも、」

    大吾「大丈夫もう一コあるから。」


    大吾「どうやら紅白戦みたいだね。

    ユニフォームのほうがレギュラー組か――――」

    大吾は偵察をしながらノートにメモをとっている

    その様子を見ているアニータ


    アニータ「(なんや……!! なんなんやこのキャプテン。

    勝つ気ないんか思うとったのに、わざわざ一回戦の偵察なんかして、

    めっちゃ用心深いやん――!! わけわからん、どないやねん!!)」


    大吾「おい見ろアニータ。」

    アニータ「!」

    大吾「おそらくあれが五木中のエースだ。」
    1 (9)

    ドコォン!
    1 (10)

    かなり球威のありそうなピッチャー…


    大吾「おそらく…………」

    アニータ「100%エースですやん。」


    ■分かったのは、敵が強そうなことと、大吾が本気なこと。大会近づく次号!


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    MAJOR2nd メジャーセカンド 第100話 『戦力分析』

    「ええっ!? 2収監後に大会あんの!?」



    丹波「なんだ、一年生は知らなかったのか?

    全日本少年軟式野球大会、略して全軟―――

    全中と呼ばれる、中学部活対抗の夏の大会と別の、

    クラブチームも参加する大会だ。」



    大吾「俺たちはもちろん知ってたけど、今回の全軟は
    てっきりエントリーしないと思ってたから…………

    正直、突然でびっくりしてるよ。」

    睦子「ハハ…ムリでしょ!たった2週間って……

    うちはまだ9人やっと集まっただけで、

    練習試合すらしてないのに大会なんて…」



    丹波「確かにチーム練習が足らなすぎるな……」

    関鳥「9人じゃ、病人出たらアウトだね。」

    千里「ピッチャー仁科君と佐倉先輩だけ?」

    アニータ「仁科はムリや。」

    仁科「………」

    弥生「棄権しちゃう?」

    太鳳「いや出よーよ、せっかくだし。」

    山口「どうする茂野君?棄権でもあたしは別に全然いいけど

    (大会なんてあたしの貴重な週末が潰れちゃうし~~)」


    大吾「いや……もちろん出ます。」
    1 (1)


    大吾の返答に対する部員達の反応…
    1 (2)

    大吾「練習試合がしたかったし、ちょうどいい。

    何回戦突破とか目標は立てられませんが、経験しといて損はない。」



    パン

    ビシッ
    1 (3)



    ノック練習中の関鳥

    それぞれの守備練習をする丹波、弥生、太鳳、千里…

    大吾「とりあえず 今のうちの戦力を確かめてきます。」
    スパァン

    ピッチング練習中のアニータと睦子

    クク…

    スパン
    1 (4)

    クク…

    パシィ


    ズルッ ズルッ

    仁科「ハ――― ハ―――」



    仁科「くっそ……なんで俺だけ体力トレなんだよ!!」
    1 (5)

    ビシィ!

    アニータ「ナイスボール!」

    疲れて汗を流しながらにっこりする睦子
    練習が終わりグラウンドを整備する部員達…

    大吾「おーい誰か一年生!今夜雨振る予報出てるから、

    一人ブルーシートしくの手伝って!」

    千里「はーい。」

    アニータ「あーうち行くわ。」
    ブルーシートを持ち上げる大吾…

    大吾「よっ、重っ!ああアニータ。そっち持って。」

    アニータ「先輩。大会出るんやったら……

    ピッチャーどうにかせなあかんちゃう――――?」

    大吾「え…!?」

    アニータ「仁科はまだ使いもんにならへんし…

    佐倉先輩じゃ何点とられるかわからへんで。」

    アニータの言葉を黙っって聞く大吾…

    アニータ「確かに制球はええし、変化球もスライダーとシンカーがあって、

    前に仁科達推薦組がやりこめられたのはわかるけど、

    あれじゃ地区優勝までできへん。」

    大吾「地区優勝……!? ハハハ、まさか。そんなとこまで狙ってないよ!」

    アニータ「…………」

    大吾「ホラ、そっち持って。」

    ブルーシートを二人で運び出す
    アニータ「でも二回勝ったらもう準決勝やん?

    準決勝までいったら3日目に2試合やることになるんやで。

    どっちにしろピッチャー一人では足りひんし、

    あんな華奢な佐倉先輩じゃ、一、ニ戦の連投が限度やろ。

    最低でもあと一人ピッチャー用意するのが当たり前や。



    監督やキャプテンならそこまで考えとくのが当たり前やろ。

    出る限りはてっぺん狙っていかんでどうすんねん。」

    どさっとブルーシートを置く…

    大吾「いや…いいよ。熱心に提案してくれてありがとう。

    確かに君らがいれば。そこそこいい戦いできるかもしれないけど――――

    ただまだうちはそんな無理する時期じゃない。」


    大吾「じゃあお先に。戸締まりだけちゃんとよろしく。」

    千里「はーい。」

    部室にアニータと千里を残し、先に帰って行く大吾


    アニータ「話にならへん。」

    千里「え?」
    1 (6)

    アニータ「やっぱりあんなボクちゃんがキャプテンじゃあかんわ。

    全然本気で大会勝ち抜く気概があらへん。

    監督がおらんから、なおさらキャプテンにはしっかりしてもらわなあかんのに…

    あんな呑気なボクじゃ、チームリーダーなんてムリやで。」

    千里「そう?茂野先輩やさしいけど、みんなの練習ずっとサポート

    してるし…ちゃんとキャプテンしてると思うけど。」

    アニータ「千里。あんたピッチャーやり。

    リトルでもちょっとやっとったしできるやろ。」

    千里「え!? で…でも、」

    アニータ「ピッチャー手薄すぎんねん。キャプテンはうちが説得する。

    明日からブルペンで練習や!」



    次の日――――
    睦子「ハ―― ハ――」

    疲れながらチャリで登校してきた睦子…

    大吾「あれ?おはよー。」

    睦子「ハ―― お、おはよ。 ハ――」

    大吾「睦子。どしたの?バス通学じゃなかったっけ?」

    睦子「え…ああ…いや…あたしもトレーニングがてら

    大吾のマネしてみようと思って……

    大会、あたしが がんばんないといけないし。」

    大吾「そう。フフフ。」

    睦子「な、何よォ。」
    大吾「ところでアニータとはどう?うまくやってけそう?」

    睦子「うん…… 今んとこ問題ないよ。

    さすがキャッチングはいいし、いい球ほめてくれるし…

    体も大きいから投げやすいよ。」


    大吾「あ――俺は小さすぎて的が見えないもんね…」
    1 (7)

    睦子「あ…いや 別にそういう意味じゃあ……」

    パン

    睦子「あれ?うちらより早く来て誰か投げてる。まさか仁科が……!?」


    ヒュン
    1 (8)

    ピッチングしていたのは仁科ではなく千里だった…

    パァアン
    1 (9)


    大吾「ナイスボール!すごいね千里!いい球投げるんじゃん!」

    千里「あ…いえ。」

    睦子「(うそーん。あたしより全然速い球投げてるじゃーん!!)」


    アニータ「速いやろ。千里は横浜リトルで中継ぎやってたことあんねん。

    これ見たらピッチャー編成考え直す気にもなったやろキャプテン。」

    一コマ置き大吾は返答する

    大吾「いや別に……悪いけど一年生に公式戦のマウンドを踏ませる気はない。」


    大吾「てゆーか風中のキャプテンは俺で、アニータじゃない――

    キャプテンの方針に従ってくれない人に正捕手を任せることはできないな。」
    1 (10)


    ■大吾の思いがけない言葉にアニータは…?

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    MAJOR2nd メジャーセカンド 第98話 『暫定ポジション

    ■女子6男子3の9人で、主将・大吾の野球部始動!!

    練習場でアップをしている風林中野球部メンバー

    「イチニ!イチニ」

    「イチニ!イチニ」

    「にーい、さーん」

    「さーん、」
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    丹波「もっと腰落として!」
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    「ごー ろーく、」

    「しーち、」


    「はい5分休憩――っ!」



    「ハア ハア」 「ハア ハア」

    大吾「初日から一年生にはちょっときつかったかな。

    でもアニータと千里はさすがに横浜リトルだね。いきなりこのアップについてこれるなんて。」

    アニータ「うそやん。先輩ら毎日こんなルーティーンやってん?」



    大吾「一年前の俺らはついていけなかったよ。」

    睦子「小学生と中学生じゃ体作りのレベルが違うからね。」

    太鳳「若干一名 その元小学生が死んでますけど。」




    アップでバテて倒れ込んでいる仁科
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    千里「大丈夫ゥ?」

    千里は水を手に持って心配そうに仁科に声をかける

    仁科「み…水…それ。(あれ、こんな子いたっけ………)」



    ジョボボ~~
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    弥生「どーぞ~~~~」

    仁科「! な、何しやがるてめー!!」

    弥生「お、元気になったなった。」



    大吾「見直したよ仁科。監督もライオンズの仲間もいなくなって、

    正直辛いだろうし気の毒だけど――――

    ちゃんと練習に出てきてくれて感謝してるよ。」

    丹波「本当だよ。おまえまでシニアでやるとか言わなくて助かったぞ!

    おまえが来なかったら、8人しかいなかったんだからなー」

    仁科「…… はあ!? べ、別におめーらのために来たわけじゃねーし!」




    大吾「えーと、じゃあまず内野手外野手とバッテリーとは練習内容が分かれるので…

    今から暫定的ポジションを決めたいと思います。

    まずピッチャー候補は――――
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    睦子と仁科。きっちり9人しかいないので、どちらか投げないほうは外野に入ってください。」



    「内野手はファースト丹波さん。

    セカンド沢さん。
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    ショート太鳳。



    サード関鳥。

    外野はセンター千里。
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    で、キャッチャーは俺とアニータ――――」
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    「これはあくまで暫定なので 今後、状況次第で変わることもありますが、

    とりあえずこれで練習していきましょう」

    アニータ「ちょっと待った――っ!

    なんや、暫定暫定って 煮え切らんなあ。まあ他のポジションはそれもええけど――――

    正捕手とブルペン捕手はちゃんと決めて始めたほうがええんちゃいます?」

    睦子「しつこいよアニータ!」


    怒った表情でアニータに怒鳴りつける睦子

    睦子「昨日も大吾が言ったよね!!

    練習見ておいおい決めるでいいでしょ!何そんなにあおってんのよ!!」

    アニータ「そりゃそやろ。監督がいないんやから、結局決めるのはキャプテンやん。
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    上級生でキャプテンの茂野先輩が、自分が正捕手やって言うたら、それで決まってまうやん!」



    アニータの反論に黙り込むメンバー達

    「てゆーかなんで先輩男の味方してん?

    うちは男子なんかに負けんつもりでずっと野球やってきとんねん!

    そうやって男に媚びる女も敵やで。」

    睦子「はあ!?」



    弥生「まーた始まったよアニータの病気が。」

    太鳳「ハハ。」



    睦子「誰が男に媚びてるって!?」

    アニータ「おんねんなー、自覚なしに媚びてる女が。」

    睦子「てんめー!」

    仁科「(なんだよこいつら………)」



    大吾「わかったよ、わかった!」

    「!」

    大吾「じゃあアニータが正捕手ってことでいいよ。」

    「え…!」

    大吾の提案に驚くメンバー達


    睦子「ちょ、ちょっと何ソレ大吾!!アニータのプレー、まだ何も見てないじゃない!」

    大吾「いや…まあ横浜リトルでスタメンマスクかぶってたんなら間違いないでしょ。体もおっきいし。

    俺は別にチームが強くなるんならそれでいい。

    キャプテンで先輩だからって自分のポジションに居座ったりしないよ。

    それに今は監督がいないから、キャプテンはチーム作りで手一杯かも――――

    だから俺、守備練の手伝いもしないといけないから、ちょうどよかった。

    バッテリー練習は睦子とアニータに任せるよ。」
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    取り残された微妙な雰囲気になっているバッテリー陣

    アニータ「なんや、話のわかるキャプテンやんか。

    よっしゃ、じゃあやろか!2人のボール楽しみやわ!」

    睦子「………」



    内野守備練のノックをする大吾

    パン! パシ! ビシッ スパアン!

    大吾「ナイスショート!次5―4―3!」



    投球練をする睦子
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    スパァン!

    バシッ!


    パス
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    大吾「ナイス千里!」

    太鳳「オホ。」

    弥生「打球勘ハンパねー。」



    「はあ!?冗談じゃないわよ!!」

    突如大声が響き渡る

    大吾「え…」

    睦子が怒って歩いて来る

    大吾「ちょ…何!? どうしたの睦子!?」



    睦子「あたしあんなやつとやってらんない。もうピッチャーやめる!」
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    大吾「ええっ!? な…なんで!?」



    睦子「てか、あんたもあんたよ!

    はっきり言って見損なった!がっかり!!」
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    大吾「へ…」

    睦子「今日はもうあがる!」

    丹波「さ…佐倉!」

    大吾「(ええ~~っ!!) 帰った…」


    睦子、激おこ。どうする大吾?

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