#キングダム

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    キングダム 511話 『列尾の罠』

    ナレーション~

    火急の如く夜通し駆け、王都圏へと進軍する李牧!!

    当代一の軍略家が施した秘策とは!!?


    趙軍「急報っ!列尾陥落」
    「列尾陥落です」
    「なっ 何だとォ!?」
    「公孫龍将軍は間に合わなかったのか!!」
    「それで公孫龍軍は今列尾を攻めておるのか!?」
    「いえ 軍は後退して陽土に布陣した模様です」

    「なっ 何ィ!?」



    李牧「構いません 私の指示通りです」
    趙軍「えっ」
    李牧「大丈夫です」

    「列尾には私の施した〝秘密〟があります」
    趙兵「!?」
    傅抵「秘密!?」
    カイネ「・・・!?」
    2 (2)


    李牧「その秘密に気付かずに秦軍が動いてくるならこっちのものです」
    「しかしそうはならないでしょう」
    カイネ「!?」

     

     

    馬南慈「やはり気付きますか」

    「王翦は」

    李牧「間違いなく」
    「そして気付けば」
    「秦軍はそこから一歩も動けなくなると思います」
    趙軍「!?」



    舜水樹「・・・」
    「もし李牧様が 今 王翦の立場にあったとしたら」

    「どうされますか?」


    李牧「・・・・・・ ・・・・・・」
    「そうですね」

    「もし私が王翦であれば・・・」
    「多少危険を冒してでも」
    「〝あれ〟を見に行きます」
    馬を走らせる王翦将軍の一行
    1 (1)

    ナレーション~ 秦の命運握る夜駆け・・・・。

    場面は変わり、列尾城
    貂「総大将がいたくなったって 一体どういうことなの!?」


    秦兵「我らも今調査中だ」
    貂「何か伝言みたいなのはないの!?」

    秦兵「あることはある」

    「共に消えられたと思われる第一大隊長 亜光様からのものだが」
    貂「何て!?」
    秦兵「〝全軍 列尾に三日待機!〟と!・・・・・・」
    貂「はァ!?」
    秦兵「うっ うるさいぞ小娘貴様」

    「我らも今とまどっている姿が見えんのか!?」
    貂「だってここで三日も費やしてたら せっかく李牧に先行した意味が無くなっちゃうよ!」


    秦兵「だから 我らに怒鳴るな貴様」


    山の民「飛信隊の女 意外と気性が激しいな」


    楊端和「本当に伝言はそれだけか?」
    貂「楊端和」
    楊端和「この列尾城について何か言ってなかったか?」
    1 (2)

    貂「!」
    秦兵「・・・」

    「・・・・・・は?」


    場面が変わり、桓騎軍の様子
    桓騎軍兵「お頭ァ」

    「お頭、何か王翦本軍が騒いでますぜ 王翦が居なくなったとかで」
    摩論「!?」

    雷土「?」

    黒桜「は?」
    摩論「いなくなった?」

    雷土「何だそりゃ」
    桓騎「・・・」

    「城がやべーからだろ」
    雷土「ん?何か言いました お頭?」


    桓騎「・・・何も」


    ナレーション~
    王翦が姿を消して二日・・・。
    秦軍は列尾から一歩も動けずにいた
    無論 王翦失踪の件は上層部だけの秘密であり

    兵は次の進軍のための休養だと信じていた



    部屋にやってくる桓騎
    部屋には蒙恬、王賁、楊端和、信、貂が待っていた
    1 (3)

    桓騎「・・・」
    信「おっ」


    桓騎「・・・・」
    信「・・・とりあえずそろったぞ蒙恬」
    蒙恬「ああ」
    桓騎「騙しやがったな 山の女」
    楊端和「二人きりとは言わなかったぞ」
    「話があるのは本当だ 席について意見を聞かせてほしい 桓騎将軍」
    桓騎「・・・・・・」
    「信 そこは将軍の席だ あけろ」



    信「えっ」

    「おい王賁 ちょっとそこどけ」


    王賁「うせろ」

    「さっさと始めろ蒙括」
    殴りかかろうとした信を止める貂

    (今それどころじゃないだろ)


    蒙恬「うん・・・・・・」
    「では単刀直入に」



    「この列尾城は〝意図的に弱く〟作られている!」
    信「!?」
    王賁、楊端和、桓騎は顔色ひとつ変えずに聞いている



    信「・・・ ・・・・・・」

    「はぁ!? 何言ってんだ蒙括 お前」
    楊端和「伝えてなかったのか?」
    貂「うん オレもずっと城内回ってたから」
    「あとうるさいし」
    王賁「自分で攻めて気付かなかったのか?」

    「国門という割に手応えがなかったと」
    信「バカ言え それは飛信隊と山の民が強すぎたってことだろーが」

    「のん気に後で来た奴がケチつけんじゃねェ!」
    貂「信」


    蒙恬「落ちつけよ信」

    「俺も見てて 飛信隊・山の民が強すぎるんだと思ったよ」
    「でも城内に入って違和感を感じ」

    「この二日 見て回って確信に変わった」

    「微妙な城壁の高さも 乱れた動線も」
    「ここは意図的に〝守りづらく〟作られている」
    「そして恐らく王翦将軍はイチ早くそのことに気付いて姿を消したんだと思う」


    王賁 楊端和「!」

    信「!?」
    貂「?」
    信「・・・」

    「な・・・何でそれで総大将が姿消しちまうんだよ・・・」
    貂「・・・」
    蒙恬「残念だがそこまでは分からない」
    信「ちょ・・・ちょっと待て 何が何だか頭が追いつかねェ」
    王賁「だろうな」



    信「うるせェ」
    「つか そもそも何で列尾を弱くする必要があるんだよ」


    「趙の国門だろうが」
    王賁「〝奪い返しやすく〟するためだ」
    信「!? なっ何っ!?」
    2 (3)


    王賁「列尾が強固な城であったならば もし秦がこれを落とし手に入れれば

    今度は趙にとって不落の城となってしまう」
    「だからあえて強固にせず奪還しやすくしておき」
    「列尾を抜いて敵が王都圏に侵入した時」

    「太行山脈に伏せてある軍を南下させ再び列尾を奪い返し敵の唯一の〝出口〟をふせぐ」

    「そして脱出口と補給線の両方を失った敵を王都圏の各軍でゆっくり包囲殲滅するという作戦だ」
    1 (4)

    信「なっ・・・」
    貂「・・・」


    蒙恬「・・・尋常な戦略じゃない」

    「王都圏を狙う強行軍に対し逆に誘い込んで殲滅を狙って待つ防衛策なんて・・・」
    2 (1)

    貂「そ・・・そんな戦略・・・」


    蒙恬「練れるのは間違いなく唯一人」
    1 (5)

    「李牧!」

    信(・・・・・・・)

    (李牧・・・)
    信「・・・・・・」

    「・・・かっ」

    「感心してる場合じゃねェだろ」
    「先行して優位に立ってんのは俺達なんだ 今から何か対応策を・・・」
    王賁「手はない」
    信「!?」

    「王ほ・・・」

    王賁「気付かんのか」

    「この大遠征の本命である〝鄴〟攻めは列尾を不落として

    補給線を確保し続けることが絶対条件の作戦だった」
    「その昌平君の大戦略が今 根元から粉々に打ち砕かれてしまったのだ」


    信 貂 「な・・・」

    「何だとォ!?」


    蒙恬「・・・・・・」
    「信・・・」

    「・・・いや」

    「他の者も・・・」
    「大将 王翦がいない席でこんな話をするのも何だけど・・・」


    「今の俺達の前には三つの選択肢があると思う」
    1 (6)

    王賁 楊端和 桓騎も聞き入っている


    貂「!?」
    信「・・・・・三つの・・・」
    「選択肢!?」



    蒙恬「ああ」
    「一つ目は」
    「この列尾に当初の予定以上の兵力を残して王都圏に突入する手だ」


    信「!」


    蒙恬「弱いと言っても城は城 兵力さえあれば守りきれぬことはない」
    「ただし それ程多くの力を割いて本命の鄴を落とせるのか 甚だ疑問が残る」


    信「・・・・・・」
    貂「無理だよ それができないから この連合軍っていう大戦力でのぞんで来たんだから」



    信「・・・ふっ 二つ目は蒙恬」


    蒙恬「列尾城の弱点を改修して」

    「敵の攻城戦に耐えうる城にする」
    信「し 城を改修する・・・」
    「そ・・・そんなことができるのか蒙恬」


    王賁「やめておけ」
    「それに一体何日かかると思っている」

    「そんな悠長なことをやっていればそれこそ」

    「李牧が戻って列尾より先へ一歩も進めなくなるぞ」


    蒙恬「だよね」

    「だったらやっぱり第三の選択しかないのかもしれない」
    「・・・って言うか 信以外 皆もう頭にはあるとは思うんだけど・・・」


    信「何だよ蒙恬」

    「三つ目の選択って・・・」


    蒙恬「・・・」
    蒙恬「〝全軍撤退だ〟」
    1 (7)

    信「!!」
    「・・・・はァ!? 何言ってやがんだ蒙恬」
    「こんなにうまくここまで来といて」


    貂「・・・・・・先生の策が無に帰したのなら たしかに今はそれしか・・・」
    信「テン」




    王賁「勢いでどうにかなる戦いではない」

    「不用意にこのまま王都圏に侵入して行けば この二十万 本当に〝全滅する〟ぞ」
    2 (4)


    信「王賁てめェまで・・・」
    楊端和が桓騎に気付く

    楊端和「・・・・・・どうした」

    「何を笑っている桓騎将軍」



    蒙恬「!?」



    桓騎「やっぱ若ぇな ザコ共は」

    信「何っ」

    蒙恬「・・・・・・どういう意味でしょうか」
    桓騎「フッ」

    「何でそこに〝第四の選択肢〟がねェんだよ」
    1 (8)

    一同「!?」
    信「だっ第四の」
    「選択肢!?」




    桓騎「逆に〝こっちからこの列尾を捨てて全軍で〟王都圏に雪崩込み
    兵糧が尽きる前に〝鄴〟をぶん取ってしまうって手だ」
    1 (9)

    信 貂 「なっ・・・」




    蒙恬「・・・・・・無謀すぎる」
    桓騎「だからザコだと言ってんだ」
    「まだ分かんねェのか」
    信「!?」


    桓騎「その手を取れるかどうか確かめるために」
    「あいつは今 走ってんだろーが」
    1 (10)

    一同「えっ!?」
    ナレーション~

    桓騎が放った常識を超える〝第四の選択肢〟!!

    進攻か撤退か、その是非は総大将・王翦の双肩にかかる!!?
     


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    キングダム 第510話 『新兵達の夜

    ナレーション~
    明暗の分かれた新兵達の活躍。

    各々の心に焦りや悔しさを抱えながら夜はふけてゆく・・・!!?
    【列尾城 城内】
    干斗「・・・・・・チクショオオ」

     
    「何もできなかった・・・あれだけ厳しい選抜抜けて来て」
    「あんだけきつい調練繰り返してきたのに」
    「いざ始まったら何もできなかった」
    「くそオオっ」



    新兵「いくら初陣つっても正直俺らもっとやれると思ってたな・・・」


    混「うう痛てェ」

    新兵「大丈夫か混」
    角「あ?俺達まで一緒にすんなよ」

    「俺と告は五人ずつ敵を倒したぞ」
    告「ククク俺達以外はみーんな口ばっかだったってことか 角兄ぃ ギャハハハ」




    その言葉にキレる干斗
    干斗「・・・・・・」

    「何だと惇告 もう一度言ってみろや」




    惇告「おお口だけ干斗やんのか オイ」



    干斗「ぶっ殺すぞてめェら」
    それを止める新兵「干斗」




    (ゴン) 後ろから槍で頭を叩かれる干斗
    松佐「せっかく初陣生きのびたんだから楽しくやれよお前達」
    2 (1)

    新兵「あっ松佐百人将」
    「崇原歩兵長」
    尾平「酒もってきてやったぞー」
    新兵「おっお疲れ様です」

     
    干斗「いっでェェェェ」



    松佐「さー飲め飲め」

    「信のとこから三千人将以上にふるまわれる酒をとってきてやったぞ」




    新兵「えっ(汗」
    干斗「・・・でも大ケガした奴も死んだ奴もいるし」

    「正直酒飲む気分じゃねェっス・・・」




    松佐「バーカ」

    「だから飲むんだよ」

    「俺は生きてるぞコノヤローってな」



    「しかも一生に一度の初陣の夜の酒だ」

    「どんな味かしっかり味わっとけ」
    1 (1)

    新兵たち「・・・」

    「・・・・・」「・・・・・・」

    「ハ・・・ハイ」
    「ちょ こっちも回してくれ」
    「ギャハハハ よし 慶 裸踊りだ」
    「飛ばし過ぎたバカ」



    干斗「崇原歩兵長・・・今日は本当にありがとうございました・・・」

    「助けてもらってなかったら 俺らあっさり死んでました・・・」
    崇原「礼を言うぐらいならさっさと強くなれよ」
    「口だけ干斗」

     
    干斗「・・・スミマセン」
    松佐「クク そんなに新人いじめるなって崇原」
    「そういうお前だって初陣じゃービビって小便もらして一人も斬れずに終わったじゃないか」



    干斗「え」
    尾平「えっ」




    新兵たち「ええーっ!!」
    「ちょ・・・ほっ本当ですか崇原歩兵長」



    尾平「ほっ本当なのか崇原」
    崇原「どこで聞いたお前」
    松佐「俺となりの隊にいたもん」




    崇原「・・・ああ本当だ」

    「十七かそこらだったし小便を我慢してたら奇襲があったからだ」

    「その後はしならく〝小便もらしの崇原〟とバカにされた」

    尾平「〝小便もらしの崇原〟!」

    「それは恥ずかしい 俺の初陣よりひでー」
    昴「尾平さん」
    尾平「ワハハ崇原の弱みをにぎったぞー」




    崇原  (ピキ)

    「その後もちろんバカにした奴ら全員半殺しにしてやったけどな」
    尾平「で ですよねー」

    「怖っ」
    昴「尾平さんて本っ当にバカだね」



    新兵「歩兵長も最初そんなんだったら 少し安心しました・・・」
    干斗「っス」
    角「ってことは いきなり活躍した俺らは歩兵長以上の男に!」
    惇告「角兄ィ」



    松佐「気をつけろよ」
    「初陣うまくいきすぎて次あっさり死ぬ奴を大勢見てきたぞ」




    角と惇告「え‶っ」
    干斗「・・・・・・  ・・・・・・」

    「ってことはあの隊長も」

    「初陣はけっこう恥ずかしい感じだったりしたんスかね?」



    尾平「・・・」



    昴「・・・尾平さん」




    尾平「ククッ いやあいつの場合は全然違う」
    「あいつは初陣の蛇甘平原じゃ いきなり敵の守備陣に一人突っ込んで後ろから続く俺達のために突破口をあけた」

    「多分あれだけで二十人以上ぶっ倒している」
    新兵「えっ」



    尾平「その後も窮地に一人馬に乗り敵の大軍に突っ込んで皆を救ったり」




    新兵「!!」
    尾平「初めて見た装甲戦車をぶっ倒した」
    新兵「えっ!?」




    尾平「そして最後に麃公将軍の突撃のドサクサの中 朱鬼だか麻鬼だかの敵の将軍の首までとっちまったんだ」
    1 (2)

    新兵「ええっ!?」
    「そ・・・それ全部初陣でやったんですか!?」

     
    尾平「ああそうだ」
    「だから信は」
    「初陣の一戦だけで百人将になっちまった」
     
    新兵「!?」

    「えっ」
     
    「う初陣の一発で百人将に!?」
    「す・・・すごすぎる」
     
    松佐「フッ あいつに関しちゃもはや笑うしかないだろ?」
    「だが一緒に戦ってるともっと驚かされることばっかだぞ」
     
    新兵「えっ」
    松佐「俺や崇原からは十近く下のアホなガキなんだが」
    「とにかく戦場じゃァ」
    「誰よりもかっこいいんだよなー 信って男は」
    2 (5)

     
    信は山の民たちと酒をかわしている
    1 (3)

    新兵「・・・・・・ ・・・・・・」
    松佐「はっ」

    「ってこんな話をしに来たんじゃなかった」
    「しまった」
     
    崇原「ああそうだった」

    「たしかに今のは気持ち悪かったぞ松佐 鳥肌立つわ」

     
    尾平「オイラも」

     

    干斗「えっいっいい話じゃないスか」
     
    尾平「あ そうだあの二人だよ この酒の本命は」
    「信とまではいかないが 初陣でありえない武功をあげたあの兄弟!」

     

    角と惇告「え この惇兄弟スか?」

    「ここにいますが何か」

     

    干斗「すっこんでろブタ兄弟」
    新兵「仁と淡の弓兄弟スよね」



    尾平「あ そーそー仁と淡」
    「あの兄弟の矢で城壁落としたようなもんだって聞いたぞ」 


    干斗「いや正確に言うとすごかったのは小っせェ兄貴の仁の方ですね」

    「何でも山の民が城壁登っても下から撃ち続けて三つの矢の筒が空になったって」

    「恐らく一矢で一人殺しただろうって噂です」
    新兵「えっじゃあ一体何人撃ち殺したんだ!?」
    2 (2)



    干斗「逆に弟の方は一本も当たらなくて 途中で撃てなくなったようです」
    尾平「え」
    松佐「そうか・・・」
    「それは少し心配だな」

    崇原「・・・」

    「二人ともな」

    松佐「ああ」

    2 (5)


    干斗(二人とも?)
    松佐「それで仁淡兄弟はどこにいる?」
     
    干斗「いやそれが 列尾落としてから誰も見てないんです 二人の姿を・・・」
    どこかの天幕に一人でうずくまっている淡

     
    回想~淡は戦闘のことを思い出していた
    仁「終わったぞ淡」
    淡「!」
    「兄ちゃん」




    仁「お前は少し」

    「反省しろっ」

    (パシッ)
    仁に叩かれる淡

     

    一人で泣いている淡
    淡「・・・・・・」
    (グスッ)
    1 (4)


    ~回想終わり
    場面が変わり、夜の城内を見て回る貂
    城の様子を見ていて、何かに気づく



    「・・・」
    「この城って・・・」
    「ん?」
    「あ」
    「・・・・・・」
    馬を降り仁の隣に座る貂
    「こんな所に一人で何やってるの仁」
    仁「!」

    「・・・軍師殿・・・」
    貂「・・・悪かったね 初陣でいきなり大役を任せちゃって」

    仁「・・・いやそれは嬉しかったです」
    1 (5)

    「ただいざ始まると全部のことが思ったのと全く違ってて・・・」
    貂「手が 震えてるね」
    仁「今までで一番力んで撃ち続けましたから・・・」
    「それに初めて人を撃ったから・・・」
    貂「・・・・・・後者だろうねきっと」
    仁「・・・・・・」

    「すみませんこんな弱い奴が隊に入ってしまって」

    「がっかりですよね」


    貂「何言ってんの 今回の隊内の第一武功は間違いなく仁だよ」

    「それにね」
    「〝震えてこそ〟の飛信隊だよ仁」


    「その優しさと弱さは」
    「これから強くなれる証だ」



    「うちはみんな色んな壁にぶつかって それを乗り越えて成長してきた」

    「もちろん信だってそうだし」

    「オレだってそう」


    仁「!」
    貂「オレも最初は怖かった」

    「戦いを操作して相手を殺すのも味方を殺すのも」

    「嫌な言い方だけど〝慣れる〟ってのもある・・・」

    「でもそれでもまだやっぱり怖いのは怖いよ」

    「だけど飛信隊はそれでいいと思ってる」

    「〝弱さ〟があるから本当の〝強さ〟を知れるんだ」

    「初陣で何も感じず喜喜として大勢を撃ち殺すような奴なら」

    「飛信隊じゃなくて桓騎の軍にでも入ればいい」


    仁「・・・・・・」 


    貂「だから・・・」

    「この手の震えは決して恥じるものではないよ 仁」
    貂が仁の腕に手を置く
    1 (6)

    仁はすっと立ち上がり
    仁「ありがとうございます」

    「手の震えは止まらないけど」
    「肩は少し軽くなりました」
    2 (3)

    貂「そ・・・よかった」
    「じゃーそのまま皆のところに行って少しさわぎなよ きっともっと元気出るから」

    仁「はい」

    「でもその前に弟を探します」
    「きつく叱ったので どこかできっと落ち込んでるだろうから」



    貂「・・・・しっかりお兄ちゃんなんだね」




    仁「・・・・・・はい」
    「あいつにはオレしかいないし」

    「オレにとっても」

    「たった一人の大切な弟だから」
    貂「・・・・・・・」
    2 (4)



    「あっ!」

    「そうだ この城のことを急いで王翦将軍に報告しなくちゃ」
    馬に乗って急ぐ貂
    貂「へ?」



    「なっ何この大騒ぎ」
    王翦将軍の本陣が大騒ぎになっている
    1 (7)

    「誰も見ていないとはどういうことだ」

    「我々も何が起こっているのか分かりません とにかくっ・・・」
    「敵が侵入した形跡はないのであろうな」

    「それも分かりません」
    「騒ぎにするなと麻鉱様が」
    「その麻鉱様はどこにおるのだ」

    「わっ我々も今探しております」
    貂「王翦将軍の本陣なのにっ・・・・何があった!?」



    王翦将軍の兵が貂に詰め寄る
    兵「何だ貴様はァっ!!」



    貂「わっ」



    そこへちょうど楊端和が来ていた。

    楊端和「この者は飛信隊の軍師だ」



    貂「あっ楊端和!」
    楊端和「お前も来たのか河了貂」


    貂「そ そう」

    「でも何なのこれ」
    「王翦将軍に話があって来たんだけど その本陣で一体何の騒ぎ・・・・」
    兵たち

    「何か指示は」

    「それが何も」

    「とにかく中に入れろ」

    「お待ちを 中も混乱しております!」



    楊端和「私も王翦に会いに来たのだがどうやら・・・」
    「その総大将 王翦がこの列尾城から姿を消したようだ」



    貂「えっ!?」
    1 (8)

    ナレーション~

    趙の国門・列尾陥落も束の間。総大将・王翦が突如、消失!!
    王都圏突入を前に、その足取りは何処へ!!? 





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    キングダム 第509話 矛の継承者

    ナレーション~
    ついに戦場で放たれた強大なる武力!!!

     
    信の手によって再び振るわれた〝王騎の矛〟の威力や、如何に!!?

    信が王騎の矛で次々と趙軍を倒していく

    尾平たちがその様子を呆気にとられて見ている

    趙兵「な・・・何だこいつは・・・」
    2 (3)


    「何だこいつはァっ」

    趙兵たちは信の一振りで、次々と斬られ吹き飛ばされる

    干斗たち新兵、崇原もその様子に見入っている


    尾平「す・・・」

    「凄ェ」
    2 (4)

    尾平「あ・・・」

    「あれが・・・」

    「あれがっ・・・」

    「っ・・・・・・」

    「王騎将軍の矛の威力・・・!!」(ゴクリ)
    ナレーション~ 受け継がれた意志と矛

    2 (5)

    信「ルアアアア」
    信は次々と趙軍をなぎ倒す
    尾平「すげぇ信の奴あっさりと将軍の矛を使いこなしてるぞ」


    昴「マジかよあいつ」
    尾平「むっ無敵だー!」

    「そのまま一人で全員ぶっ倒しちまえ信ー!!」
    羌瘣「あれのどこが使いこなしている」


    昴「え!?」
    尾平「あっ、羌瘣」
    羌瘣「よく見てみろ」
    尾平「へ?」
    飛信隊たち「?」
    2 (2)
     
    信と趙兵が正面から一騎打ちになっている


    趙兵「フォォ」
    同時に矛を振るも、信は先にゴスと脇腹に一撃を食らう

    その後、遅れて趙兵を矛で斬り倒す
    1 (8)



    さらに別の趙兵の一撃も脇腹に食らったあと
    その兵士を斬る信

     

    尾平「え・・・」

    「まさか・・・」

    「振り遅れている?」


    羌瘣「ああ・・・」

    「豪快にな」


    (ゴス)

    信「ぐあ」

    (ゴス)
    飛信隊「・・・・・」
    「・・・・・」
    「・・・・・(汗」

    2 (1)

    信「オラァ」
    趙兵「ぐほォ」
    信の傷口から血が流れる (ドクドク)
    信「ぐっくそっ こっ・・・・」
    「このクソ矛重すぎだろ!!」
    尾平たち「クソ矛って言うなー!(何てことを)」
    2 (1)


    (ドドド)

    信「ん!?」
    (ドドド)

     

    尾平「あっ」

    (ドドド) (ドド)
    「山の民達も入って来たっ」

    「すげェ数だぞ」


    山の民も趙軍を斬り倒す



    信「シュンメンか」
    飛信隊「つ、強い」
    我呂「オイ信 ボケッとしてると連中に手柄全部持ってかれるぞ」
    信「さけんな 城門落としてもらっといて」
    「中までやられたら飛信隊が加わった意味がねェ!」

    「行くぞてめェら 中を制圧して城主とっ捕まえて俺達が列尾を落とす!」
    飛信隊「オオ!!」



    戦況を見守る王翦将軍

    そこに玉鳳隊も到着した
    王賁「!」
    玉鳳隊「ん?」
    王賁たちは、城になだれ込む秦軍と城壁の上の趙の旗が折られ秦の旗が立てられる様子を見る
    玉鳳隊「・・・・・・」
    「な・・・・・・」
    1 (1)


    城壁の上で秦軍が声を上げている

    「秦軍万歳 秦軍万歳 ヒョー」
    玉鳳隊「れっ列尾が・・・落ちてる!?」
    「バカな まだ開戦一日で・・・」

    「いや恐らく半日と経っていないぞ」

    「・・・・・・」「・・・・・・」


    関常「ん?」

    「・・・・・」

    「若・・・・望楼の上のあれは・・・」
    王賁「・・・・・」

    「ああ」


    「あのバカだ」


    信が望楼の上で飛信隊の旗をかかげ立っていた
    1 (2)


    信「カカカカ」
    飛信隊「オイ信 もう下りて来て傷の手当てをしろ! ワハハハ」



    ナレーション~
    趙国門 列尾 陥落
     
    秦軍連合軍 入城
    秦軍「趙の旗は全て焼けっ」

    「秦の旗をかかげろっ」

    「今からこの城は秦のものだ」

     
    楽華隊の面々・・・
    蒙括「いやー何もしてないのに入れてもらって申し訳ないねー」
    兵士「さすがに出番回ってくると思ってましたが・・・」



    桓騎軍の面々・・・
    兵士「お頭ァ、先に入った奴が言うには城内の住人は皆 財産持ってとっくに逃げちまってるらしいぜ」
    桓騎「・・・マジかよ」

    「ケッ」
    貂「重傷者の手当てを早急に」

    「動ける人間を信と羌?と楚水の所に集めて」


    兵士「今ですか?」


    貂「今すぐ」



    尾平「一息ついたばっかだぞ このまま宴だろー」
    貂「何言ってんの 列尾はここからが忙しいんだよ」
    尾平「ここから?」

    巨大な影が貂にかかる
    貂「?」


    貂「!!」

    「!!」
    王翦将軍が来ていた
    1 (3)

    圧倒される迫力に驚く貂、尾平たち


    王翦将軍 (ギョロ) (ギョロ)

    「・・・・」
    「黄楽 四方の城壁の高さと長さを正確に測って報告せよ」
    黄楽「ハ!」
    王翦将軍「田近 城門の作りを細かく解明して報告せよ」
    田近「ハ!」
    貂「・・・・」
    尾平「怖・・・」
    王翦軍の兵士「貴様ら飛信隊か」
    尾平たち「!!」

    「はっ はいィっ」
    兵士「ご苦労だったな」
    「後は我々がやる 指示があるまで待機しておれ」
    尾平たち「は・・・はい」

    「・・・・・後?」
    貂「・・・・そう」

    「後だ」
    2 (7)

    「言っただろ ここからが忙しいんだって」
    「秦軍(オレ達)は今 この時からこの列尾を秦の城としてしっかり守りきらなきゃいけない」
    「そのためにはこの列尾城の全容を隅々まで把握して」
    「一刻も早くこの城のクセをつかまないといけないんだ」



    尾平「城のクセ・・・」
    貂「・・・・・・」「・・・・・・」
    (王都圏への突破口〝列尾〟をうまくこじ開けたけど)

    (〝鄴〟攻めが本命の秦軍にはこれからはこの〝列尾〟が今度は〝呼吸口〟となる)
    (ここを確保し続けないと兵站が断裂して?攻めどころではなくなるんだ・・・・・)
    2 (6)


    場面が変わり、原野を進む大勢の趙軍
    1 (4)


    ナレーション~  赤馬丘  列尾までおよそ半日
    将軍の元へ駆け寄る兵士
    兵士「将軍」

    「急報です」
    「列尾陥落 陥落です!!」



    公孫龍将軍「!」



    兵士たち「何だとォ」

    「もう落ちたのか!?」

    「列尾が一日で・・・」

     

    「えェい構わぬ このまま突っ込んで取り返すまでだ」

    「しかし入城されているのなら攻城戦になるぞ そこまでの戦力は」

    「大丈夫だ 奴らはまだ城を手なずけていない」
    「行きましょう将軍」

    「公孫龍将軍」



    公孫龍将軍「全軍停止!」

    「さらに反転だ!!」

    「前線を陽土まで退げて布陣する」



    兵士たち「!?」 「!?」
    「な・・・」
    「列尾を見捨てるのですか!?」



    公孫龍「案ずるな 落ちたら落ちたで」

    「奴らを術中にはめるまでだ」



    兵士たち「!?」

    「えっ!?」

    「じ・・・術中にはめる!?」




    公孫龍将軍「・・・・・ああ・・・」
    「あの列尾には李牧様の施された策が秘められているのだ」
    1 (5)

     
    兵士たち「えっ!?」



    ナレーション~
    そして・・・・
    その時 列尾では正に公孫龍が口にした李牧の施した秘策の存在に王翦だけが気付いていた」
    王翦将軍「ぐっ」
    1 (6)


    「・・・・・」
    「・・・・そういうことか・・・」
    1 (7)

    「李牧・・・」
    ナレーション~

    王翦は・・・
    この時 昌平君が練り上げた?攻めの戦略が音を立てて崩れていくのを感じていた
    秦軍でたったひとり・・・。李牧がめぐらせた秘策が胸を刺す王翦。

    趙王都圏攻略の行方は・・・!!?

     

     

    次回、キングダム第510話へと続く・・・・。

    ※以下、感想です。※

    予想したとおり、列尾攻めはサクサク進み、今回で陥落までいってしまいました。

    信は無双タイムどころかかなりザクザクボディを切られてましたねw

    本隊が見守っていたのは進軍のためでなく一旦入城して拠点を整備するためでした。

     

    しかし、せっかく列尾を落とした秦軍でしたが、今回の終わり方は今後の展開に大きく関わるような重大な含み…

    李牧が施した仕掛けとは一体どんなものなのでしょうか。

    個人的には地理地形に関係ありそうな気がします。

    例えば、黄河の水による仕掛けや、気候を利用してあえて防寒機能をつけず、城内に長くいられないような何かがあるのではないでしょうか…


     


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    キングダム 第508話 山民族の剣

    ナレーション~

    今こそ、〝山〟の武を誇示する刻・・・・。

    バジオウ、いよいよ城壁突破へ!!


    山の民が誇る戦士が戦場を縦横無尽に暴れ回る・・・!!?

    3 (2)

    城壁に立つバジオウ


    焦る趙兵たち

    趙兵「ぐ・・・」

     

    バジオウ達は剣を構える
    楊端和「行け」
    3 (1)

    趙兵「殺せェっ!!」
    バジオウが一瞬で趙兵たちを斬って回る
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    趙兵たち「!?」「えっ!?」「あっ」「ぎっ」

    「邪魔だ!! どけ あ‶っ」

     

    バジオウが次々と趙兵たちを倒していく

     

    趙兵「突っ込んで来てるのはこいつ一人だ」

    「盾で囲んで押しつぶせっ」

    「オオ」

     

    バジオウは舞い上がり、盾に飛び蹴りを入れる
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    趙兵「!!」(ベギ)

    (ベキ)(ベキベキ)
    趙兵たちの盾が次々と砕かれていく
    その様子を見ている信が驚き



    信「すっ・・・」
    「すんげェ さすがバジオウ」
    貂「あ・・・あれ一人でやってんの!?(汗」
    2 (1)

    城壁上で山の民がバジオウに続いて趙兵を倒していく
    山の民「バジオウに続けっ!」
    趙兵「くっ、くそ!」「ギャ!」
    続いて城壁の下にいた山の民たちも梯子で城壁を登っていく


    山の民「拠点が出来たぞ」

    「どんどん登れ」

    「梯子もここへ集めろ」
    信「よしそろそろ行くぞ テン」
    貂「うん!」
    楊端和「隊の下へ戻るのか」
    信「ああ」
    2 (9)
     
    「いよいよ飛信隊(うち)の出番だ!」



    楚水「そろそろ門が開くぞぉ!!突入準備!!」
    飛信隊「オッ、オオッ!!」
    緊張でガチガチの新兵たち
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    城壁の下り階段へと山の民が近づく
    階段下には大勢の趙兵が待ち構えている

     

    趙兵「来たっ 来たぞォ」

    「ここで食い止めるぞ」「蛮族共にこれ以上・・・」
    2 (3)
     
    山の民の飛び蹴りが趙兵の顔面を襲う

     

    趙兵たちは次々と山の民に倒されていく

    趙兵「ぐあっ」
    山の民「地多族」

    「城門の開閉部屋を探せ」

     

    趙兵「何だこいつらっ!!」


    地多族が城壁や地面の匂いをかいでいる

    「くん」「くん」 「くんくん」
    「くん」「くん」

    「くん」

    「く・・・」「!」
    地多族「あったぞ」
    隠された開閉部屋を見つける



    趙兵「あっ」

    「奴らっ・・・」

    「いっ、いかん!!」

     

    地多族が通路を走り、中へ入る
    趙兵「!?」 「えっ」

    「何だお前ら! ぶっ!」

     

    地多族は趙兵たちを一瞬で倒し、門を開閉する装置を見つける
    地多族「これか?」

    「間違いない」

    「女王に聞いてた通りだ」

    (ガラガラガラ)
    2 (6)

    門を開ける装置を回し、城門を開ける地多族に趙兵たちは驚く

     

    趙兵「!?」「なっ」

    (ゴゴゴゴゴ)

     

    ついに城門が開いた

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    楚水「突撃だァ!」
    飛信隊「オオオオ!!」
    趙兵「来たぞォ」

    「撃てェ」



    飛信隊「矢が来るぞ」

    「前列盾だっ!!」

     


    場面が変わり、戦況を見つめる王翦
    兵士たち「将軍・・・」

    「早くも突入を・・・」

    「何と・・・」
    王翦将軍「・・・」

     

     
    じぃ「も・・・蒙括様」

    「一つ梯子がかかっただけで 城門開けがこんなにも」
    蒙括「ああ」
    2 (2)

    「・・・・・信じられないくらい早い」
    趙兵とぶつかる飛信隊

    趙兵「押し返せェ」

    「抜かせるなァ」

    「数で圧倒しろ」

     

    飛信隊「ヌオオ突っ込めェ」
    「騎馬は任せろ」

    「ヌオオオオオ」

     
    兵士「副長 この敵・・・」
    楚水「ああ」
    「さすがにしっかりと待ち構えられている」

    「気合いを入れて戦わねば 返り討ちにあるぞ」
    兵士「ハッ」
    新兵たち「くそっ始まった」

    「始まっちまったぞクソォッ」

    「フッ」「フッ」「フゥーッ」

    「あっ隣り村の寿がやっ殺られた」
    2 (4)

    「ああ」

     

     

    干斗「落ちつけっ 訓練通りやれば大丈夫だ!!」
    「とにかく伍だ 伍だけは崩すなっ」
    魯平「くそっぶっ殺してやる」

    「ぶっ殺してやるぞ!」

    「くそ なめんなよくそっ」
    ひとり飛び出す魯平

    「くぞがァ」
    新兵たち「あっ」

    「バカ魯平戻れっ」

    「魯平っ」

     

    魯平「あ‶あ‶あ‶あ‶」槍を振り回す
    (ガン)

    魯平は趙兵の盾で突き飛ばされる

    (どっ)



    干斗「魯平っ」

    「今 行くぞっ」
    (ボン)趙兵に首をはねられる魯平

    魯平「た」

     

    干斗たち「魯平・・・」

    「・・・・そ そんな・・・」

    その場にへたり込んでしまう

    黄伍長「ぼオっとするなお前達」

    干斗「へ!?」
    2 (5)

    黄伍長に趙兵たちが攻撃をしかけていた

    黄伍長がやられる
    「黄伍長」

    干斗「まずいバラバラに・・・」

     
    伍が崩れ焦る干斗
    「しかも槍がどっかに・・・」

     
    槍を探す干斗は趙兵に囲まれていた


    趙兵「若いな」

    「関係ねェ」

    「じっとしてろガキ すぐにすむ」



    干斗「・・・・・・・・」

    (そ そんなマジかよ・・・)

     

    新兵「干斗ォ」

     

     

    その時、干斗たちを囲む趙兵がやられていく
    (ズン)(ズン) (ドン)

    (ガシャン)


    崇原「うちの期待の新人達をいじめるなよ」
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    干斗「・・・・・・・」
    干斗「すっ崇原歩兵長!!」
    崇原「・・・・・」

    「それとも期待外れだったか?」
    干斗「!!」「ぐっ」
    崇原「あれ程 伍を崩すなと言ったが」
    干斗「・・・・・いいや魯平の奴が一人でいきなり」
    崇原は干斗を蹴飛ばし

    「言い訳するな」

    「お前らみたいな はねっ返りは初陣で舞い上がってよくすぐ死ぬ」
    2 (7)

    「だからこの乱戦じゃ生き残ることだけ考えて戦え」

    「生き残ったら後で少しだけ褒めてやる」
    「玄多こいつらと一緒に戦ってやれ」

    「諏順 他を回るぞ」
    玄多 「ハ!」

    諏順 「ハ!」

    干斗「・・・・」

     

    崇原「ん?」
    干斗「え?」
    すぐそこに趙軍の騎馬隊が来ていた
    田有千人将が殺られる
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    「?!」

     

    「田有千人将!?」
    「やられたのは田有千人将だぞ」


     

    趙兵「雷花騎馬隊だっ」

    「オオよく来てくれた」
    「行けェ雷花ァ」
    雷花が飛信隊兵の首を次々とはねていく
    諏順「・・・厄介なのが出てきましたね」

     

    崇原「・・・・・・」

     

    干斗「ちょっ・・・」
    「あ あんなのどうやって止めれば・・・」

    「ば 化物達がありャァ・・・」
    崇原「!」
    「・・・・心配するな」

     

    干斗「へ?」
    2 (8)


    崇原「うちには」
    雷花「ん?」
    雷花の目の前に巨大な矛が迫っていた
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    「へ?」
    矛を振り下ろし、雷花の首をはねる信
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    崇原「信がいる!」
    干斗「っ・・・・」

    「隊長ォっ!!」

    「すげェ」


    信「重ェな やっぱ」
     
    ナレーション~

    放たれた〝王騎の矛〟による信の一閃!!

    天下の大将軍の意思を継ぎ、その威は戦場に響くか!!?


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    緊張が走る弓矢兄弟の初実戦!!
    城壁突破の鍵となる重要な局面に際し、二人は大役を果たせるか・・・!!?

    「しっかり守ってやってよ 猿角 里魏」

    「・・・・もし死なせでもしたらお前らぶっ殺すからな!カカカ」

    猿角 里魏
    「ひっでェ隊長だなったく」
    「オオ 任せとけや」

    と猿角と里魏は大きな盾を持ち、弓矢兄弟の援護に向かう

    敵に近づくにつれ、緊張する仁と淡

    敵からの矢の攻撃を受けて次々に山の民が落下する

    里魏
    「そう緊張するなお前ら」

    猿角
    「敵の矢からは俺達が守ってやる お前らには一本の矢もかすらせねェ」
    「さぁ見せつけてやれよ飛信隊の」
    「弓矢兄弟の実力を!」

    2 (7)


    隊と軍の威信をかけて・・・・。

    楊端和
    「お前達の弓使いは ずい分子供っぽいな」

    「ぽいというか本当に若いよ」

    「隊でも最年少」

    「だが心配はいらねェ 腕は間違いなく一級品だ」


    2 (2)

    タジフ
    「ウチノ鳥加族ノ矢モスゴイモ」

    「・・・うちのは一つだけ不安なとこがあるか・・・」

    「・・・・うん」

    楊端和
    「?」

    鳥加族たちの最後方に位置決めする猿角たち

    里魏
    「よしこの辺でいいのかな けっこう遠目に陣取ったな鳥加族さんは」
    といって、地面に盾を構える

    猿角
    「立て置きの盾と別に俺らも一つずつ持って撃つ時も守るから安心しろ」

    「矢の補充もここに置いとく 足りなくなりそうだったら
    俺らが合図して持って来させるからそれも心配ない」

    「この鳥加族ってのと一緒に撃つんだ ってもう始めそうだな連中」

    2 (3)


    「近い・・・・」

    汗をかく仁と淡

    猿角
    「え?」

    「思ってたより・・・近いよね兄ちゃん」

    「ああ・・・」

    「すみません オレ達だけもっと後ろから撃ってもいいですか?」

    猿角
    「!? はァ 何言ってんだお前ビビんじゃねェ
    敵の矢は全部盾で防ぐって言ってるだろうが」

    「いや・・・そうじゃなくて・・・」

    「ん? 何かモメてねェかあいつら」

    「え?」

    楊端和
    「何だ?あの二人の不安なこととは」

    「・・・・ああ あの兄弟は
    実はまだ人を一度も撃ったことがないんだ」

    猿角
    「いいか
    撃ちだしたら敵の矢はこっちに集中する
    撃ったらすぐ盾に隠れるのくり返しだ
    ・・・・聞いてんのか二人共」

    2 (8)


    鳥加族のひとりが叫び攻撃を開始する

    楊端和
    「始まったぞ」

    「えっ」

    鳥加族が一斉に矢を放つ

    1 (2)


    城壁の上の趙兵達

    「梯子の奴らを落とせ」

    「くそっあいつら何本喰らったら死ぬんだ」

    「俺達は梯子下の後続をつぶすぞ」

    「乗り出しすぎて落ちるなよ」

    趙兵
    「!」「!?」

    趙兵達に次々と矢がささる

    趙兵
    「ぐあ」「ギャッ」

    「うぐあ」「ギア」

    「・・・・すっすげェっつ」

    楊端和
    「あれが鳥加族の矢だ」

    信と貂「あっ見ろ」
    「合わせて新しい梯子がかかる!バジオウの歩兵だ!」

    趙兵
    「また梯子が来るぞォ下の奴らを狙えェ」

    鳥加族隊
    「第二射 撃てっ」

    次々と趙軍に命中する

    「よしいいぞ 凄ェ援護だ
    今のうちにバジオウ達をっ・・・」

    2 (12)


    「ん?」

    「どしたテン」

    「・・・仁と淡が撃っていない・・・!」

    「!? 何ィ!?」

    盾に隠れている仁と淡

    1 (3)


    猿角
    「何で撃たねェんだお前ら
    敵の矢にビビるなってあれ程

    って言うかまだ敵はこっちに気づいてなかったのに
    いやまだ敵は混乱している 今のうちに早く撃て オイ」

    「ち・・・・近すぎるんです」



    猿角
    「な・・・」

    「何!?」

    「近すぎるんです!!
    ここからじゃ相手の顔がはっきり見えすぎる!!」

    猿角
    「!?・・・!? そ それがどうした・・・」

    「どうしたって・・・そんな・・・
    オレ達撃ちだしたらあんな顔がはっきり見える相手を一方的に・・・」

    「一方的にっ・・・」

    目を閉じ、下を向いたまま淡の言葉を遮る仁。

    「淡やめろ」

    2 (6)



    「兄ちゃん」

    「俺達はちゃんと分かって来たはずだ
    ちゃんと・・・・!
    だけど予想外のことが二つ起こった

    一つは覚悟が少し足りてなかったこと
    そしてもう一つは手の震えが止まらないってことだ」

    弓を握る仁の手が震える

    里魏「お」と二人に話かけようとするが仁が続ける

    「でも覚悟は今決めればいいし
    俺達にとってこの距離の弓なら多少の手の震えなど何の問題でもない」

    「・・・・・・」

    里魏
    「・・・・・・」

    2 (1)


    「・・・・でも兄ちゃん・・・」

    里魏「!」 と何かに気づく
    里魏「頭下げろっ」

    「敵の注意がこっちに来たぞっ」

    趙軍
    「新手の弓隊はあそこだっ
    とにかく撃ちまくれ そうすれば向こうの回転も悪くなる」

    じっと前を見る仁

    「淡見ろ」

    「?」

    「俺達が撃てない間に敵の矢が梯子を登る味方を一方的に殺してる」

    「それを止める」

    「今は・・・それだけだ」

    2 (4)


    そう言いながら仁は一本の矢を手に取る

    そして構えて弓を放った (バシュ)

    「兄ちゃんに続け」

    仁の放った矢が趙片の目を貫く

    趙兵「!?」「馬徳様?」

    という趙兵の目にも矢がささる

    1 (4)


    趙兵
    「田韋様」

    「どうした田韋っ・・・」
    次々と矢が当たり倒れる趙軍の隊長たち

    1 (5)


    あっけにとられる楊端和、信

    趙軍「・・・・・」

    「指揮官が三人とも一矢で即死・・・!?」

    「まさか狙ってやってる奴がい・・・」

    頭に矢がささる

    続いて矢を放つ仁  (シャ) (バシュ)
    次々と趙軍に矢が命中する

    趙軍
    「何だ」
    「何が起こってる」

    「急にっ」

    「黄馬様ァ」

    「一矢で皆 即死をくらってるぞ」

    「どこから撃ってる!?」

    「多分さっきと同じ新手の隊の端の奴だ」
    「ま まさか狙ってやって・・・」

    「バカそんなことができるものか」
    「どこだ あっあいつかっ」

    と言った趙兵の頭を矢が貫く
    「?!うわぁ」

    「頭を出すな とにかく一歩下がってあいつの所へ撃ちまくれ」

    2 (9)


    仁がもの凄い早さで矢を連射する

    (バシュ)(バシュ)(バシュ) (シャ)(シャ)(シャ)

    猿角
    「すすげェ」

    里魏
    「お おい仁 一息つけお前・・・」

    「大丈夫です」
    「続け淡!」

    「敵が多すぎる」

    里魏
    「本当だよ兄ちゃんだけにやらせんな 弟も手伝え」
    歯をくいしばり立ち上がる淡

    「やるよ兄ちゃん」

    猿角
    「!」

    2 (10)


    淡が趙兵に狙いをつけて、カタカタと震えながら弓を構える
    そして矢を放つも狙っていた兵士の真下の城壁に突き刺さる

    趙兵
    (ビクッ)

    「!」「あっ」

    「いい」「続けろ淡」

    「くっ」

    淡は連射するも、城壁にばかり刺さる

    2 (11)


    「続けろっ」

    「・・ふっ・・・・・ふっ・・・・ふっ・・・」

    「〝的〟を変えるな淡!」

    「ふぐうっ」
    矢を放つも、どんどん的から遠ざかる

    1 (6)


    淡は涙を流しながら

    「・・・・・・」「う」「うっ」

    「うぐうっ」

    「当たらないっ」

    「狙っているのに当たらないよ兄ちゃん」

    「ううっ」

    「・・・・・淡・・・」

    「兄ちゃん」「兄ちゃん」

    「・・・・・」

    「十連だ 見とけ淡」

    2 (5)


    そして仁は次々と矢を放ち

    盾で防御する趙兵の盾の隙間を狙い、趙兵達を矢で射抜く

    1 (7)


    信も驚く
    そしてバジオウ達の梯子がかかる

    趙兵
    「どっ」「どうしたっ」


    城壁の上にバジオウが現れる!

    1 (8)


    趙兵
    「あっ!!」

    仁による超絶弓撃が炸裂!!
    誰もが目を見張る弓技によって、ついにバジオウが城壁に立つ!!!



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