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ゴールデンカムイ 第116話 『青い目』
ナレーション~
占い師が告げたのは・・・・
〝未来〟ではない。〝現実〟の〝真実〟?
インカラマツ「網走監獄にいる のっぺら坊は・・・」
インカラマツ「網走監獄にいる のっぺら坊は・・・」
「あなたのお父様じゃありません」
「アシリパちゃんのお父様・・・」
「ウイルクはアイヌを殺して金塊を奪うような人じゃない」
「私たちが初めて出会ったとき
ウイルクは北海道へ来たばかりで日本語は話せず
アイヌ語は樺太訛りでした」
「あなたと同じ深い・・・青い目・・・」
「ポーランド人の父と樺太アイヌの母から生まれたと言ってました」
「日露戦争前までロシア領だった樺太には 帝政ロシアに弾圧され
ヨーロッパから極東へ流刑になった沢山のポーランド人がいたそうです」
ナレーション~
樺太には北海道アイヌと似ているが独自の文化を発展させた樺太アイヌが先住していた
インカラマツ「ウイクルは若い頃からアムール川流域の少数民族と共に帝政ロシアからの解放運動を繰り広げ
戦い・・・傷つき・・・北海道の小樽へ逃げてきました」
「私は毎日ウイクルとすごしました」
「ウイクルは父親の影響で信仰はキリスト教でしたが
私が教える北海道アイヌの信仰や土地のことや言葉
私達の食べるもの・・・すべて受け入れてくれました」
ナレーション~
ナレーション~
樺太にはエゾジカやタヌキがいない
インカラマツ「戦いで傷ついたウイクルはこの土地で癒され北海道アイヌを愛していた」
アシリパ「・・・私だって父がのっぺら坊とは信じてないけど
父からインカラマツの話は一度だって聞いたことがないぞ」
「父は私の母から『すべて教わった』と言っていた お前の言うことはすべてが怪しい!!」
インカラマツ「たしかにアシリパさんのお母様は美しい人でした・・・」
「ウイクルにとっては私はまだ子供でしたから」
「忘れちゃったかもしれませんね」
涙を流すインカラマツ
アシリパ「・・・・・・」
涙を流すインカラマツ
アシリパ「・・・・・・」
場面が変わり、番屋での谷垣たち
谷垣「土方歳三たちとは旭川ではぐれたままそれっきりだ
詐欺師の鈴川の情報をもとに杉元たちが釧路へ行くだろうと俺は予想した」
「そしたら近くのコタンでお前らの話を聞いてな」
谷垣「それよりよぉ」
谷垣「それよりよぉ」
「杉元おまえ・・・」
「ちょっと見ない間に急に・・・いい男になったな?」
白石「キロちゃんも前よりいい身体になってねえかい ええぇ?」
キロランケ「そうかぁ? どうだ?谷垣ぃ」
谷垣(なんなのだ・・・?この感情!!)
白石「キロちゃんも前よりいい身体になってねえかい ええぇ?」
キロランケ「そうかぁ? どうだ?谷垣ぃ」
谷垣(なんなのだ・・・?この感情!!)
(抑えきれない)
「ア ス~ッ」
「ス~ッ」
谷垣「インカラマツ?」
インカラマツ「ラッコの肉は食べると欲情すると信じられています」
その様子をチカシパが覗いていた
「はああ・・・」
ナレーション~
インカラマツ「アシリパちゃん」
インカラマツ「鶴見中尉を利用しただけです」
キロランケ「俺に指紋と一致したなんて 鶴見中尉の情報を信じるのか?」
白石(こんな気持ちはじめてだ)
(どうやって発散させりゃ良いんだ・・・!!)
(モンモン)
尾形「・・・・・・」
杉元「ダメだ俺・・・もう 我慢できねぇ・・・」
尾形「・・・・・・」
杉元「ダメだ俺・・・もう 我慢できねぇ・・・」
(ハァ ハァ)
杉元が服を脱ぐ
杉元「相撲しようぜ」
ナレーション~
なるほどそうか!!
取り組中
取り組中
取り組中
取り組中
取り組中
ごっちゃんです
白石「なんかバッタどっか飛んでったみたい・・・・」
杉元「ああ・・・うんじゃあそろそろ行こうか」
杉元「ああ・・・うんじゃあそろそろ行こうか」
谷垣「・・・・・・なんか盛り上がっちゃったな?
なんでだろうな・・・ハハハ」
白石「・・・・・・」
杉元「・・・・・・」
杉元「・・・・・・」
杉元「・・・誰にも言うなよ?」
谷垣 白石 尾形 「うんわかってる」
番屋で一人谷垣が寝ている
谷垣「くかー」
インカラマツが入ってくる
インカラマツが入ってくる
インカラマツ「谷垣ニシパ・・・」
谷垣「インカラマツ?」
インカラマツ「ラッコの肉は食べると欲情すると信じられています」
「ラッコがつがいの片方を人間に獲られると行き場のない欲情で死んでしまうほど
孤独に弱いと言われているからです」
孤独に弱いと言われているからです」
着物を脱ぐインカラマツ
谷垣「!!」
(ちょっと待て どうしたんだ急に・・・・・)
インカラマツ「谷垣ニシパはラッコの肉を食べたせいにしていいです・・・・・・」
インカラマツ「谷垣ニシパはラッコの肉を食べたせいにしていいです・・・・・・」
谷垣にキスをするインカラマツ
谷垣「・・・・・・・」
谷垣「・・・・・・・」
「ん・・・・・・」
その様子をチカシパが覗いていた
チカシパ「はあ・・・」
「はああ・・・」
「オチウ・・・」
ナレーション~
ナレーション~
オ「陰部」チウ「~を刺す」つまり人間同士の性交を意味する
チカパシ「オチウ怖ぁい・・・」
ナレーション~
チカパシは初めてみる大人のセックスの迫力に怖くて泣いた
場面が変わり、砂浜のアシリパ
場面が変わり、砂浜のアシリパ
アシリパの回想~
インカラマツ「このまま網走へ行けばキロランケと再会してしまう」
「とても危険な男です 最後には刺青人皮も奪われ金塊も奪われる」
「脅威が無くなるまでアシリパちゃんは身を隠してください」
アシリパ「キロランケニシパをどうするつもりだ」
(キロランケニシパが父を殺すとは思えない・・・)
インカラマツ「証拠があります」
~回想終わり
そこへ谷垣とインカラマツがやって来た
そこへ谷垣とインカラマツがやって来た
インカラマツ「アシリパちゃん」
谷垣「一晩中ここにいたのか?」
そこへ杉元たちもやって来た
白石「あ!」
そこへ杉元たちもやって来た
白石「あ!」
「いたいたアシリパちゃんだ」
杉元「よかった・・・無事だったか」
杉元「よかった・・・無事だったか」
キロランケ!!
アシリパ「キロランケニシパが私の父を殺したのか?」
白石「え?」
キロランケ「俺が?なんだよいきなり・・・」
キロランケ「俺が?なんだよいきなり・・・」
インカラマツ(こんなところで会っていきなり問い詰めるとは・・・)
(しょがない子ですね・・・)
インカラマツ「・・・・・証拠は」
「馬券に付いた指紋です」
白石「指紋?」
白石「指紋?」
インカラマツ「指紋は人によってそれぞれ模様が異なるため
外国ではすでに数年前から犯罪捜査に利用されています」
ナレーション~
ナレーション~
日本が正式に採用したのは明治44年から
インカラマツ「私じゃ苫小牧の競馬場で男性方の指紋を採取し照合を依頼したところ
インカラマツ「私じゃ苫小牧の競馬場で男性方の指紋を採取し照合を依頼したところ
キロランケさんの指紋が数年前ある場所で採取されたものと一致しました」
「アシリパさんのお父様が殺害された現場です」
アシリパ「遺品のマキリの刃に指紋が付いていたそうだ」
「父とは何年も会っていないと言ってたよな?」
インカラマツ「極東ロシアの独立資金にアイヌの金塊を持ち出そうとした あたなのお仲間では?」
インカラマツ「極東ロシアの独立資金にアイヌの金塊を持ち出そうとした あたなのお仲間では?」
尾形「ちょっと待った」
尾形はインカラマツに銃を向ける
「この女・・・鶴見中尉と通じてるぞ」
谷垣「よせッ何を根拠に・・・」
尾形「谷垣源次郎~」
谷垣「よせッ何を根拠に・・・」
尾形「谷垣源次郎~」
「色仕掛けで丸め込まれたか?」
尾形「殺害現場の遺留品を回収したのは鶴見中尉だ」
尾形「殺害現場の遺留品を回収したのは鶴見中尉だ」
「つまり鶴見中尉だけが指紋の記録を持っている」
谷垣「・・・・・・・」
谷垣「・・・・・・・」
インカラマツ「鶴見中尉を利用しただけです」
谷垣「・・・・・・・」
尾形「大した女だな?谷垣よ・・・・・」
キロランケ「俺に指紋と一致したなんて 鶴見中尉の情報を信じるのか?」
「この状況がやつの狙いだろ? 殺し合えば鶴見中尉の思うツボだ」
「アシリパ・・・父親がのっぺら坊じゃないと信じたい気持ちはよくわかる」
「でもあんな暗号を仕掛けられる男がこの世に何人もいるはずがない」
「アシリパだってあの父親ならやりかねないと・・・そう思っているんだろ?」
白石「どっちだ?どっちの話が本当なんだ?」
「誰が嘘をついてるんだ?」
白石「どっちだ?どっちの話が本当なんだ?」
「誰が嘘をついてるんだ?」
尾形「白石 この中で監獄にいたのっぺら坊と会っているのはお前だけだ どんな野郎だった?」
杉元「本当にアシリパさんと同じ青い目だったのか?」
白石「え?俺は一度も青い目なんて言ってねえぞ あんな気持ち悪い顔マジマジと見たことねえよ」
「それに多分・・・他の囚人ものっぺら坊とは会話してないんじゃねえかな
あいつは黙々と入れ墨を彫るだけだった」
「脱獄の計画はすべて土方歳三を通して俺たち囚人に伝えられたんだ」
ナレーション~
ナレーション~
のっぺら坊は
ほんとうにのっぺら坊なのか?
たしかにこんなマネが出来るような奴はそうそういない
ひょっとして すべて土方歳三が仕組んだことでは?
第七師団
第七師団
「釧路の谷垣から小樽のアイヌのお婆さんへまた電報が来てました」
「杉元たちと合流したようです」
鶴見中尉「よし・・・」
「そろそろ我々も網走へ向かおうか」
ナレーション~
全ての謎は網走へ通ず。
ナレーション~
全ての謎は網走へ通ず。