#ハイキュー

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    ハイキュー!! 第282話 『メシ

    宮治のトス ちょっと低い
    スパイカーアラン 余裕無い 助走・ジャンプ
    澤村 ストレートにブロック
    1

    今まで対峙してきた強烈スパイカーたちが浮かぶ。

    ゴパァッ

    見事なレシーブを見せた日向!
    2

    うおおあああああ
    「ナイスレシーブ!」
    大声で叫ぶスガたち!

    【リベロ不在ながら強烈な攻撃を完璧に上げてみせたMB日向翔陽ーッ!】
    実況も興奮!
    そして
    【うわっはは!ナイスレシーブ!】
    3

    「うお」
    「わぁ!」
    「エエーッ!?」
    と口々に驚きの声を上げる音駒の面々。


    マグレ

    と言えばとも言えるかもしれない

    でも全部がマグレなんかではなく
    マグレと言えど

    ちょっと待て
    マグレって何だっけ

    穴原は改めて考える。

    本能とは似て異なる
    直感というカタチに化ける
    4

    今 確かに
    凝縮された思考による動きがあった

    驚き、画面を見入る穴原。

    ボールを見上げる影山は、眉間にシワを寄せる。

    …ボールに触れる瞬間
    威力をいなし
    身体全部でボールを殺す
    このゆるい回転

    (完べき)と思いかけて
    (いや言わねえ)と切り替える。

    (まだ言わねえ!)と。

    「カウンタアアア」
    ベンチ組が力の限り叫ぶ!
    地元で観戦中のヤジ親父も叫ぶ!
    「行け ブレイクだアアア!!!」

    同時多発位置差攻撃オール!!!

    稲荷崎の監督も叫ぶ!
    たった1点 けど
    獲られたらあかんやつや
    嫌な風を吹かす1本や
    5

    「死守や!!」

    フワッ

    影山が上げたのは旭。

    ドボォッ

    強烈スパイクを
    「ア"ア"ッ」と気合いで宮侑がレシーブ!!

    6
    「フォロー!!」
    宮治が「銀!」とボールを高く上げる!

    銀島のスパイクに烏野ブロック3枚!
    ボールは後ろに大きく弾かれる!!
    7

    「ナイスブロックアウト!」と声が飛ぶが、
    パアンッ
    「ハッ」とテレビカメラブースの直前で日向がボールを返す!

    そしてすぐに走り出し
    「か」
    「げ」
    「や」
    「まあああ!!!」とトスを呼ぶ!
    8

    実況も驚きの日向の突撃!
    【日向翔陽が繋いで…!!?あんな後方から攻撃に入ろうとしているー!?】
    待ち構える稲荷崎もベンチの北たちも唖然とする。
    しかし、研磨だけは「ふふ」と笑う。

    フワッ

    飛び込んできた日向だが、ボールが上がったのは田中!

    ドドオッ

    田中のスパイクをアランがレシーブするも後ろに弾く!

    「ー!!ナイスキー…!!」
    やっちゃんがそう口にした時、


    リベロ赤木が足でボールを上げる!
    9

    【!これはっ!上がっているっ!!リベロ赤木足先で繋いだー!!!】

    ぱあん

    赤木の上げたボールを宮侑が繋ぐ!

    【稲荷崎返せるか 返したー!!】

    ネット際に戻ってきたボールに、後方に構えていた澤村たち。
    ボールはポロっと白帯に当たって烏野側に落ちる!
    10

    うそだろ

    澤村と旭が飛び付くが、
    ダンッ
    無情にもボールはコートに落ちる…!!

    稲荷崎応援団から歓声が湧き、
    「うわあああーっ」と稲荷崎ベンチからも声が上がる!

    稲荷崎の監督は確信する。

    ブレイクでもなければ
    マッチポイントを握る1点でもない
    それでも

    相手の心を折るのに
    十分な1点や
    11

    稲荷崎応援団の大歓声の中、落胆する烏野。

    心が折れれば
    途端
    蓄積した疲労を思い出す

    烏野は2回目のTOを取る。

    【互いに素晴らしい粘りのラリーでしたが】
    【勝利の女神は未だ稲荷崎を向いているのか…!!】

    (辛うじてとは言え渾身の2撃を返されたのはキッツイな…)と思う大将は、
    ミカちゃんの
    「惜しかったねー」の言葉に
    「ね」と短く答える。

    決められなかったスパイクを悔やむ田中と旭。

    「ミスなら悔やめ!」
    「でも今のは相手の粘りに称賛でいい!」
    烏養の檄に、顔を上げる二人。
    心の中では、みんなが
    (…負けたくない)と強く思う。

    負けてたまるか
    終わってたまるか
    負けて…
    12

    みんなが気負った時、
    「見たかよ!さっきのおれのレシーブ!!」と
    興奮気味に日向が影山に言い放つ!

    影山は素直に答えたくない苦悶の顔で、
    「…」
    「… …」
    「………………見てない」
    と答える。

    「ウッッッソつけ!!!??」とショックを受ける日向。
    「ナイスレシーブって言ったの聞いてっからな!?」
    少し自信のない日向。

    その様子を見ている宮兄弟。

    日向は笑顔で影山に宣言する。
    「じゃあ」

    「次とるやつ見てろ!」
    13

    スガは痛感する。

    ー苦しい
    もう止まってしまいたい

    思い起こすのは、影山が始めてトスを上げた時の日向。

    そう思った瞬間からの

    一歩


    日向の前向きな言葉に、笑う田中と旭。
    他のみんなも笑顔に。
    そして武田も潔子さんと顔を見合わせる。
    澤村も笑顔になり、気負いが抜ける。


    「飯 食うとるみたい」
    日向の後ろ姿を見つめながら宮治は呟く。
    14

    「?何やねんお前さっきから試合中に飯の事考えよって」と注意する宮侑。
    だが宮治は続ける。

    「焼き肉とか腹一杯食うて気持ち悪なって「もう当分ええわ」と思てても」
    「次の日にはもう食いたなっとるやん」

    自分は焼き肉の次はカレーか寿司がいい、と返す宮侑。

    「毎回何回も飯食うのにすぐ腹は減って」
    「飯にありつく度幸せやって思うし」
    「何回繰り返したってその幸せの度合いが下がる事って無いやんか」

    これに対して宮侑は、
    「ああ お前飯が何でも」
    「「いきててよかった」みたいな顔して食うとるもんな」と納得。
    「あったかくないおにぎりでも伸びたラーメンでも」

    「…あいつそれやねん」
    宮治の言葉に
    「!」
    表情の変わる宮侑。

    「飯食うみたいにバレーしよる」

    ピーッ

    TOが終わり、コートに戻りながら宮治は続ける。

    「…ツム知っとるか?」
    「腹が減ってる時に何かひと口食うとな」

    「もっと腹減ってくんねん」
    15

    ベンチスタートの日向は嬉々とした表情で、今もじんじんとした腕の感触を感じていた。

    宮侑も思う。

    ああ

    そんなんわかるわ

    銀島のサーブを田中がレシーブ。
    旭のスパイクは宮治のブロックアウト。

    うまそうに食う奴見とると

    全く心の折れていない烏野のみんなの表情。

    周りも皆
    腹減ってくんねん

    【ここはあっと言う間に切ってきました烏野!】
    【稲荷崎の背中は目の前です】

    「おーしおし!死んでねえぞオ!!」
    ヤジ親父の檄が飛ぶ!

    18vs17。
    烏野1点のビハインド。
    16






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    ハイキュー!! 第281話 『ハーケン

    表紙の1枚
    1


    【ーな なんと】
    【“スパイカー“宮治から“セッター”宮侑へのセットアップで】
    【マイナス・テンポの速攻を繰り出してきました】

    【宮ツインズ恐るべしコンビネーション!!!】
    2

    実況も興奮の攻撃が決まる!

    「けど低くて短かったな!」と宮侑。
    「何ゼイタク言うとんねん!」
    「俺セッターちゃいますけど!」と小競り合いが始まる宮兄弟。

    「なんなんだよ…」
    「クソ…!」
    悔しさを隠せないスガ。

    「イレギュラーだ!あんま気にしすぎんな!」と声を飛ばす烏養。

    稲荷崎ベンチでは、北が
    「今のがマグレだろうと烏野(むこう)の動揺は必至やろな」と口にする。
    「っスね」と角名。

    宮侑は思う。

    嫌なきもちやろな?
    逆転されたうえ
    想定外の攻撃されて焦るやろな?

    早くこの空気切りたいやろな??

    こういう時
    豪快な1本決めれたら
    スカッとするし味方の士気も上がるやろなあ?

    お前らが意地でも決めたいスパイク

    俺らは意地でも止めんねん
    3

    旭のスパイクはブロックに阻まれる。

    「!あぁ~~っ!」
    思わず声が出る観戦カップル。
    「…なんか」とひろみちゃん。
    「崩れる時ってあっと言う間だよねえ」

    「お?」と元太が声を出す。
    旭をブロックで止めたものの、宮侑がタッチネット。
    「力入ってもーたー!スンマセンッ」と宮侑。
    「ダサ」と宮治。

    「あ ネッチか」
    「ラッキーだけど…」
    4

    「精神的ダメージを食らったのは烏野の方だな」

    「ラッキーラッキー」
    「すぐ追い付くぞ!」
    気持ちを切り替える為に、みんなに声を掛ける澤村。

    だが、響く稲荷崎の応援の音。

    (くそ…)
    (気にならなくなってた稲荷崎の応援がやたらでかく感じる…)

    ここで月島がサーブに下がり、西谷が出て、日向が戻ってくる。
    5

    テレビ観戦しながら、金田一は
    (…日向…なんか…)
    (…なんかやれ!!)と念じる。

    田中のインナースパイクはまたしても大耳に阻まれ、
    フェイントも赤木に拾われる。
    アランのスパイクはブロックするもコートの外に。

    「ーー影山」
    田中が何かを影山に話す。
    6

    影山のサーブを宮治がレシーブ。
    ボールはそのまま烏野に返る。

    防御に備える稲荷崎。

    9番の強烈なサーブ。
    前衛には10番を含む攻撃3枚

    最も厄介なローテや
    …だからこそ

    ブレイクさせへん!!

    澤村のスパイクを赤木が拾う!
    でも、長い…
    だからこそ!

    ネット際のボールに宮侑が右手で飛び付く!

    (ツー!!)
    月島と影山、そして日向も旭もそう読んでブロックに飛ぶ!

    止める!!
    7

    が、瞬時に両手でのセットに変える宮侑。

    ビッ

    日向がボールを押し込む!

    「い良しっっ」と冴子が言いかけた時、
    ピッと審判の笛。

    得点は稲荷崎に!

    オーバーネットを取られた烏野。

    何故か。

    日向と旭は
    「攻撃(ツー)」をブロックしたつもりだけど
    実際には宮侑はトスをあげようとしてた
    まだ相手コート側にあるボールに手を出せば反則になる

    研磨も影山も苦い顔。

    (今 オーバーネットを誘ったな)

    宮侑の胸の内。

    “ネット際”が上手いんは
    デカい奴でもMBでもなく
    ネット際がなわばりのセッターやろ?
    8

    17vs15

    澤村は
    「フーーーー…」と大きく息を吐く。

    【ここでビッグサーバー宮侑にサーブが回ってきます】

    【烏野凌ぐことができるか!】

    強烈なサーブを澤村がレシーブ!

    9
    「くそっ…」
    その威力にボールはそのまま大きく稲荷崎コートに!

    「!」
    大きく弾かれたボールは、稲荷崎コートの角に入る!

    【おっーとっこれはダイレクトで稲荷崎コートへ返る!】
    【烏野命拾い!】

    烏野の得点だが、
    「すげー威力!」
    「ハハハ吹っ飛ばされすぎだろ」
    と笑う稲荷崎応援団。

    悔しい思いの澤村。

    「ナイスレシィーブ!!」
    スガが声を張る!!

    「烏野「ギリギリついてってる」感しんどい…」とひろみちゃん。
    「あー」と同調する元太。

    早くも日向がサーブで後衛に。
    西谷が出て月島が入る。

    稲荷崎は宮侑が後衛に下がり、「双子速攻」が可能に。

    (ブロック頼むぞ…)と祈る嶋田たち。

    追い付き追い抜き
    突き放せ

    梯子を外す
    一本を決めろ
    10

    アランのレシーブからセッター宮侑へ!
    誰を使う!

    既に宮治が助走に入っている!

    攻撃はレフトから銀島!
    だが月島のリードブロックが阻む。
    11

    ボールは稲荷崎へ弾き返され、
    赤木がボールを拾おうと構えるが、
    「治!!」
    宮侑がダイレクトでセットに入る!
    ス…と邪魔にならないように後退する赤木。
    12

    【ーこれは 宮侑】
    【またしてもファーストタッチを直接セットしたー!?】

    (ムチャツム)
    宮治はそう思いながらも

    【宮治も】

    【待っている!!】

    だが、キュキュッ
    ブロックに付く月島と旭。

    (ツッキーキレキレだな…!)とクロ。
    研磨も苦い顔。

    が、スパイクの体勢から、宮治はブワッとボールを上げる。

    「ーは?」
    思わず声を上げた月島。

    「ア゛!?」
    クロも怒りの表情で声を上げ、
    研磨もさらに嫌そうな顔に!

    【宮治自分にセットされたボールを再びセット!?】

    「いいねえ」と呟くユースの監督。

    【後ろから】

    【尾白アランーーッ!!】

    ドオッ

    月島と旭は完全に宮治に振られ、
    澤村もブロックに間に合わない!

    アランの強烈バックアタック!!

    だが、次の瞬間、ボールを迎える揃えられた腕が!!
    13

    そこに「居た」のは日向!
    低く構えて正面でボールを捕らえ、後ろに転んで勢いを殺す。
    14

    遠く地元で見ているライバル達、
    そして仲間達も驚きの表情で視線を集めている。

    ー稀に

    …練習・試合
    長く・そして多分苦しい事の方が多い時間の中で
    ごく稀にこういう1本がある

    思い出すだけで
    心が奮い立つような
    自信が蘇るような
    15

    大きく険しい山を登る途中に
    足掛かりとなってくれるような1本

    それは 奇蹟などではなく
    100本
    1000本に1本であれ
    掴みに行って掴む1本

    稀に掴む そういう1本を紡いで
    上へ上へと登って行く

    高く上がったボールを見つめながら影山は思う。
    (…お前に)
    (これを言う日が来るとは)

    「ナイスレシーブ」

    じんじんとした感覚が日向の腕に刻まれる。
    自ら殴り込んだ合宿で得たもの。
    16

    みんなが叫ぶ!

    「ーカ」
    「ウン」
    「タアアアァアア」
    17



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    ハイキュー!! 第280話 『コンセプト

    「アンダーは腕2本オーバーは指10本」
    「よりいっぱいのモンで支えたるねん」
    「セッターやもん」
    1

    宮侑の言葉をベンチで聞いていた理石は、
    入れるだけの安全なサーブをした事を悔やむ。

    …あんな風に
    バレーをやる人と一緒のチームに居って
    俺はなんちゅう
    中途半端をやったんや

    絶対にもう呼ばれないと思っていたのに
    その手には交代のプレート。

    監督は言う。
    世界一の奴らも同じ事をずーーっとやってたら
    世界一から引きずり下ろされる。
    「日本一にもなってへん俺らが」
    「去年を・昨日を守って明日何になれる?」

    「何かひとつでいい」
    「今日」
    「挑戦しいや」
    2

    角名と交代でサーブに入る理石。
    3

    監督の言葉を胸に、
    ドドシイッ!!
    決めた!サービスエース!!
    4

    5

    味方応援団の大歓声の中、ガッツポーズをする理石。

    烏野は流れを切るためにTOを取る。
    6

    澤村は稲荷崎の大応援団に、
    かつて烏野を「地に落ちた」と言った“もみあげのおっさん”を見る。
    全員があのおっさんなのだ、と。

    理石2回目のサーブは田中が捉えるもそのままネット際に!
    ダイレクトで叩く尾白!
    7

    あっと言う間に同点に追い付かれる烏野。

    理石3回目のサーブは、自分でも良いと思えるサーブトス。
    が、今度は澤村が正面で捉える。

    8
    それを月島が決め、「ほ…」とするやっちゃん。
    9

    ベンチに戻った理石はドキドキしながらも、自信に満ちて拳をぐっと握る。

    旭のサーブ。
    (100%)
    心の中でそう設定し、強烈なジャンプサーブ!!

    10
    が、惜しくもアウトに!
    ほっとする銀島。
    悔しがる旭。

    その攻めの姿勢に、稲荷崎応援のおじさんたちもドキッとする。

    時間いっぱいまで使う宮治のサーブ。
    旭のレシーブから影山は田中に上げる。

    ブロックに飛ぶ大耳は思う。

    レフトの5番
    エグいインナー使い

    でも
    付け焼き刃やろ?
    11

    ドドォッ

    完全に田中のスパイクを捕らえた大耳。

    木兎の弱小版に過ぎん
    12

    【止めたー!!!】

    さっきまで抜かれていたコースを見事に締めた大耳。
    烏野の背中を掴んだと思いきや
    そのままの勢いで抜き去った稲荷崎!!

    ついに逆転されてしまった烏野!

    稲荷崎13点目でコートチェンジ。

    解説では、
    理石のサーブをきっかけに
    稲荷崎がグンと加速したように見える、と。
    強気のサーブは威力があるのは勿論
    相手に圧力を与え更に味方を勢い付ける。

    条善寺の穴原監督は思う。
    稲荷崎は不安定さが残るチーム…
    個々の実力は高いが
    上手く噛み合わなかたり
    “攻め”の姿勢が裏目に出たり

    でもその逆がある事が
    「最強の挑戦者」と呼ばれる所以

    全国2位という結果がその証明

    これ以上ノせると辛いぞ…!
    13


    宮治の2回目のサーブ。

    稲荷崎のみんなは思っている。

    全国2位が何やねん
    2位?3位やったっけ?
    どっちでもええわ
    昨日のことや

    “昨日”はもう消化した

    “たくさんの昨日”はもう筋肉になっとる。

    旭のレシーブが乱れて、田中が影山にアンダーで上げる。
    宮侑を狙って影山がスパイク。

    宮侑のレシーブを宮治がセット。


    今日 何をする?
    14

    瞬時の二人のアイコンタクト!

    双子速攻 マイナス・テンポ

    “裏”!!!

    パパアンッ!

    月島も反応出来ずに、宮侑のスパイクは烏野コートに刺さる!!
    15

    「ーー何コレ…」
    呆然とするやっちゃん。

    直後に割れんばかりの稲荷崎応援団の大歓声!!

    昨日を守って
    明日何になれる?

    稲荷崎の横断幕。

    【思い出なんかいらん】
    16



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    ハイキュー!! 第279話 『愛

    尾白アランによる宮兄弟の回想。

    小学5年のアランはすでに恵まれた体格だった。

    元全日本セッターの犬畑昌彦さんのジュニアバレーボール教室に参加したアラン。

    「でかい」
    「でかいな」

    そんな声にはもう慣れっこだった。
    が、いつもと違う
    「かっこええな…!」
    「ええな」という背後からの声に振り向いてみると、
    「横文字の名前…!!」
    1

    羨望の眼差しでそう呟いたのは、1つ下の宮兄弟だった。

    (そっちかい)
    アラン、心のツッ込み。

    改名しようかな、
    バアちゃんが悲しむ、と真剣に話す宮兄弟に
    (アホか)と背を向けるアラン。

    宮兄弟の話はまだ続く。
    「…!サム…!!」
    「オサムのサム…!!」
    侑の閃きに、
    「じゃあ侑はツムか」と治。

    (いやツムは変やろ)
    さらなるアランの心のツッ込みだったが、
    「!かっこええな…!」と目を輝かせる侑。


    「なんでやねん!!」
    思わず振り向いて大声でツッ込むアラン。

    突然のことに、ビクッと驚く宮兄弟。


    宮兄弟
    その名前が有名になってくるより前から俺は双子を知っとった
    2

    教室が始まり、犬畑さんの説明中、
    アランの後ろに座っている宮兄弟は、
    「セッターか~スパイカー見たかったな」とひそひそ話。

    (失礼な双子やな)
    と心でツッ込み続けるアラン。

    治は侑に、「アホやな」と話す。
    「セッターは一番上手い奴がやるクールなポジションなんやで」

    だが、侑に
    「じゃあサム セッターがええの?」と聞かれるも、
    「いやスパイク打ちたい」とアッサリ。

    (じゃあ何で言うたんや)とアラン。

    練習が始り、犬畑さんの上げたボールを打った侑は、
    「…なんやむっちゃ上手く打てた」
    と治に話す。
    「な」
    と治も同意。

    「ビビらんと入っといで」
    「おっちゃんが打たしたる!」
    3

    ふわっとボールを投げる犬畑さん。
    ボッ
    上手くスパイクを決める少年。

    それを見て侑は思った。

    打たしたる

    「………セッター…」
    「かっこエエな…!」

    季節は巡り、宮兄弟は中学生に。
    稲荷崎グループの合同合宿で宮兄弟と再会したアラン。

    双子は「上手い」
    よりか「強い」感じで
    闘争心が人一倍旺盛

    どちらかと言えば
    治の方が一枚上手で
    「治に挑む侑」がよくある構図。
    4

    ある日、監督から「セッターやってみ」と指名された治。

    「セッターは一番上手い奴がやるポジションやし しゃあないなー」と治。
    「うぐぬ~~!!」と悔しがる治。

    治も侑も負けず嫌いやったけど

    一人思案しながら黙々とトスの練習をする侑。

    侑の方は“負けず嫌い”で収まらない何かがあるような気がした
    5

    しばらくして、
    「えーじゃあ今日」
    「セッターに侑」

    目を見開く侑。
    治は
    「侑知っとるか?色んなポジションやった方が上手くなんねんで」と言い、
    「黙って悔しがれクソサム!!」
    とキレる侑。

    侑は見る度にセットの腕を上げとった
    とくに治とのコンビは絶品で
    「宮兄弟」は恐れられる様になっていった
    6

    試合に負けた宮兄弟の野狐(やこ)中学。
    「…俺」
    「今日めっちゃ調子良かってん」

    「ボールが手に収まる感じ離れる感じ エエ感触で」
    「ブロックも良く見えた」
    爪の手入れをしながら、そう話す侑。

    「俺のセットに不満あった??」
    チームメイトに凄む。

    「…いや別にー」
    チームメイトの言葉に
    「じゃあ何で決められへんの??」と威圧的な侑。
    7

    チームメイトたちは侑に不満や陰口。
    それを聞いていた治。

    「ツム 嫌われとるで」
    治の言葉に、
    「…で?」と平然と食事を続ける侑。
    絶句した治は、決意する。
    「…俺は絶対お前みたいにならんと心に決めた」
    「人に優しく生きるんや」

    「何言うてんねん」と侑。

    小っこい頃から知っとる双子やったけど
    侑は時々恐いと思った

    他人に・仲間に嫌われるってしんどいやんか

    稲荷崎高校に進学した宮兄弟のある試合後…。

    「治 今日アカンかったなー!」
    調子が悪かった治。

    みんなに励まされるも…。

    「このポンコツ」と侑。

    あのセッティングでスパイク決められんポンコツは
    さっさとポジション空けえや
    8

    そう言って治に背を向ける侑。

    言葉のない治。

    銀島は
    「侑 言い方あるやろ」
    「治が一番身に染みてんねやからー」
    と治を庇う。
    が、
    銀島の横を、シュッと何かが過ぎる。

    「この」

    「暴言クソブターッ!!!!」

    ドーン!!

    治が侑に後ろから跳び蹴り!!

    驚くみんな。
    素早くスマホを取り出す角名。

    侑の胸ぐらを掴んで治は激怒!
    てめえが絶好調でも
    こっちがそうやない時も
    あんじゃろがい

    「なんかダメ」な時は
    「なんかダメ」なんじゃ
    クソボケがあ!!

    侑クンは失敗しないんですかアー!?
    ア゛ァ゛ー!?
    9

    「身も蓋も無い」とアラン。

    「ポンコツにポンコツ言うて何が悪い!!」と侑は言い返すが、
    「人格ポンコツ野郎に言われたないんじゃ!!」と治。

    「宮兄弟のけんかや!」
    もはや名物と化した喧嘩に、他の部も体育館に見物に!

    二人で職員室で叱られる…。

    傷だらけで寮のベッドで寝転ぶ二人。

    やがて
    「……… ………」
    「…ウイイレやるか?」

    「……… ………」
    「……… ………」
    「やる」

    仲直り。


    多分

    侑の一番恵まれとる点は
    体格より色んな能力より
    “治”なんやと思う

    どんなに”他人”が追いつけんスピードで突っ走ったって
    互いが互いに絶対ついてくる

    兄弟(それ)に苛立つ事もあるんやろうけど
    奴らはきっと競うだけ強くなっていく
    10

    「ユースとはやりよるなあツム」
    治の言葉に、
    「悔しがれサム!!」と苛つく侑。

    「悔しいわアホ」と治。
    だが、続けて
    「あんまり悔しいと思てへん事が」
    「悔しい」と。

    「ツムはがんばっとるからな」
    その言葉に、
    「何やねん自分ががんばってないとでも言うんちゃうやろな」と納得できない侑。

    治はさらに
    「多分がんばってる+ちょっと頭オカシイ奴が呼ばれたんとちゃうかなと思う」と。

    「ア゛!?」とキレる侑。

    「俺とお前実力は変わらんけど」
    治が言いかけて
    「いいや俺の方が」
    侑はすかさず言葉を被せるが、それをさらに遮って
    「一通り聞けや」と声が大きくなる治。

    言いたい事は…、

    「ツムの方が俺よりちょびっとだけバレーボール愛しとるからな」
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    ピーッ
    笛が鳴り、日向に替わった山口のサーブは、
    アランの手元でさらに延びる。
    12

    (イイコース…!)

    ボールはかろうじて烏野に返され、烏野のチャンスボール!

    同時多発位置攻撃!

    13
    だが、赤木が詰まりながらもレシーブ。
    宮侑がフォローに向かうも、アンダーで上げる低い位置。

    だが、宮侑は大きく踏み出し、低いボールの下にするり、と入ると、
    ふわっと見事なセットを上げる。

    14

    宮治のスパイクが決まり、宮侑は満足そうな笑顔に。

    15


    稲荷崎応援団の歓声の中、拍手を贈る烏養。

    …今の素晴らしいセットアップに
    会場のどれくらいが気付いただろうか

    普通ならアンダーでレフトに高く上げるであろう場面
    16

    苦しい体勢・状況からでもオーバーを選択し
    ブロックを
    Aパスが返った時と同じだけ
    引きつけて見せる

    これがユースのセッターか

    「アイーーーーー」
    手を合わせる宮兄弟。
    17

    「…ほんとよくあの体勢から上げるよねえ」と角名。
    「アンダーでいいじゃんアレは」

    角名の言葉に、宮侑は答える。
    「セッターは「セット」するんが仕事やで?」
    「適切な位置にボールをセッティングするんや」

    これに対して「…で?」と聞き返す角名。

    「アンダーは腕2本」
    「オーバーは指10本」
    「よりいっぱいのモンで支えたんねん」
    「セッターやもん」
    晴れやかに話す宮侑。
    18

    稲荷崎の監督も拍手。
    (これこそ宮侑)とユースの監督。

    お調子者であったり
    時に勝ち気で高圧的でありながら
    スパイカーに対して
    誰より真摯で献身的だ

    「セッターの鏡だね」と研磨。
    「でも俺には無理だからね」と牽制。

    あんな上げ辛いボールに
    あんな素早く滑り込む反応もスピードも
    あんな低い体勢で
    身体を安定させる筋力も
    さらにそこから
    ドンピシャでセットする技術も無いからね

    山口に替わりコートに入る日向。

    すると、
    「ー俺も」と影山の声。

    「ここに来れてよかった」
    19



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    ハイキュー!! 第278話 『守護神のヒーロー

    「スンマセンッ」
    顔を歪めながらスガたちの元へ戻る木下。
    スガはドスッと木下の背中を殴り声を掛ける。
    「お前が「ここぞってところでカッコ良くキメる」チャンスは」
    「別に今日で終わりってワケじゃねえんだからな!」
    1

    「ーハ ハイ!」と木下は返事をしたが、
    でも3年生は今日で終わりかもしれないじゃないか、と悔しい。

    なのに俺は
    何もやってない

    尾白のサーブは西谷の正面。

    2
    反省する尾白。
    そのまま日向がスパイクを決める。
    3

    影山のサーブは白帯に当たり稲荷崎コートに落ちる。

    「何か持っている影山飛雄ーッ!!」

    みんなは沸き立つが、白帯に当たった事に渋い顔の影山。

    5VS8。
    烏野リードに稲荷崎はタイムアウトを取る。
    4

    嶋田は心の中で、次の次にくる宮侑のサーブを心配し、なるべく今のうちの点を稼げるよう祈る。

    タイムアウト中、
    「俺」と珍しく西谷が話し始める。

    「超ガキの頃 すげえビビリだったんですよ」
    唐突な告白に山口も日向も要領を得ない。

    あまり覚えてないが小学校に上がるくらいまで、いろんなものが怖くて、人見知りだったような気もする。

    今の西谷からは想像できない話に、旭は「前世とかの話?」と思わず聞き返す。

    西谷の祖父はリアル「獅子の子落とし」野郎なので大体は克服した、と話す。
    だが、蛾と生のタマネギは今もキライだと言う。

    「獅子の子落とし」がわからない日向と影山に、スガがこっそり後ろから教えてあげる。
    「試練を与えて厳しく育てる的な意味な」と。

    田中は2回会ったという西谷祖父の印象を話す。
    「あのキョーレツなじーちゃんな!」
    「2回見たけど2回とも違う美女連れてた」

    烏養は試合中に饒舌な西谷を珍しいと感じていた。
    緊張からなのか…。

    「ミヤアツムのサーブの時 足が床に張り付いて」
    「なんか懐かしい気がしたんす」
    5

    「こわいって思うことが」

    西谷の言葉にスガは思う。
    (“恐い”ってハッキリ言える事が凄えな…)

    山口は真顔で、
    「“恐い”が“懐かしい”って何だろ…?」と考える。
    「さぁ。凡人にはわかんないデショ」と月島。

    西谷は続ける。
    「でも」
    「じいちゃんが言ったんすよ」

    夕坊
    「こわがる」事の何が悪いかわかるか

    少年西谷が「オトコラシクないから…?」と泣きながら答えると、

    「もったいねえからさ」と言った祖父。
    6

    ジャンフロを取る練習で、木下に「わざわざ苦手なオーバーでやんなくても」と言われたことがある。
    西谷自身もアンダーで全部取れるならそれでいいと思っていたし、できると思っていた。
    だが、上にはもっと上が居る。

    選択肢が増えるってわかっててやんないなんて
    つまんねえよ

    続く影山のサーブはリベロ赤木に拾われて、そのまま銀島に決められる。
    7

    「来たなァ~」
    「このやろォ~」
    心底嫌な顔の冴子。

    「狙い撃ち」の演奏が響く中、サーブに入ったのは宮侑。
    8

    西谷は思う。

    食わず嫌いしてたものを「やっぱり嫌いだ」って確認すること
    敵意には理由があること
    自転車に乗れたらどこまでいけるのか

    「わからず終いは もったいねえのさ」

    それでもこわかったらどうするの

    「そんなの決まってんだろ!」

    「助けてもらう!!」

    祖父の簡潔で力強い言葉。

    仲間たちの言葉、そして行動。
    それを受けてきた傷だらけの西谷の手。
    9

    「サッ」
    「来オオオオイ!!」
    叫ぶ澤村と田中。

    サーブに入る宮侑。
    狙うは西谷。

    その小こい(ちっこい)手
    吹っ飛ばしたらア!!
    10

    練習のときのクセが出ていたと木下に注意された。
    それは
    染みついた「一歩下がってアンダー」のパターン。

    「西谷」
    木下が叫ぶ!

    「前ッ」

    そう、アンダーではない!
    そのまま前に出て、西谷は宮侑のジャンフロを見事にオーバーで捉える!!
    11

    緊張の中、みんなの視線が注がれる!

    12
    笑みを受かべる木下。

    「ナイスレシーブ」
    影山はボールを上げる。
    同時多発位置差攻撃!

    13
    そのボールを稲荷崎コートに叩き込む旭!

    「…よしっ…」
    「よしっ…!!」
    噛み締める木下。
    「ナイスキー!!」
    叫ぶスガや縁下。

    「ヨッシャアアッ」
    嶋田たちも雄叫ぶ!!

    「よーーーーーし!」
    矢巾や渡もホッと一息。

    7VS10。
    烏野、宮侑のサーブを1本で切った!
    14


    「オァーーーーーーーーーーーイ!!!」
    ドーーーーーン!!と胸をぶつけ合う旭と西谷。
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    「ウエェーーーーーイ!!」
    田中と日向もそれに続こうと西谷に飛び掛る!

    が、
    西谷は体を反転させて二人を置き去りに。

    西谷の向いた先には木下!
    西谷は力強く指差す!

    その指先には木下との練習の積み重ねが!!

    木下を指差したまま、その手を強く握り、グッと引き、ガッツポーズをする西谷。
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    うらやましく思った自分以外のヒーローたち。
    だが、木下は西谷の思いに答えるように、
    涙で顔をクシャクシャにしながら、同じく力強く拳を握り締めた!!


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