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    ブラッククローバー 第114話 『誓いの花』

    アスタ「何寝っ転がってんだ、起きろォォ〜!!

    このままじゃ負けちまうぞ!!さっきまでの正論はどーしたんだオイいいいいい!!勝ちたくねーのかオマエはぁぁ!!」

    謎の男「ふぁぁ…別に負けたって構わねーからオレは

    オマエがどんだけ勝ちてーか知らねーし興味もねー お前の熱をオレにぶつけるんじゃねー

    昨日徹夜で眠いんだよ…人は寝ないと動けねーから今は睡眠優先…ぐ〜…」

    今にもキレそうなアスタ

    Aチームのリック( “珊瑚の孔雀” の三等中級魔法騎士)がスコープで覗いている
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    リック「…あのザクスとかいうヤロー…!!寝てやがる…!!」

    “銀翼の大鷲” の三等上級魔法騎士カータス「…何かの作戦ではないのか…?」

    リック「いや…私のクリスタルスコープは覗いた者の身体状態も見てとれる…今のヤツは完全に睡眠状態だ…!!」


    “紅蓮の獅子王” の四等中級魔法騎士フォルティ「…!魔法帝への無礼に加え、何という不真面目で横柄な態度…!!やはり赦すまじ…!!」
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    カータス「どんな手があるにしても動かねば決して勝てん このまま終わらせてやろう…!!」
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    攻撃態勢に入るカータスとフォルティ

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    植物創成魔法 “魔花の道標” で辺り一帯の状況を見るミモザ「敵チームのクリスタル付近に2人…!その約60m手前の樹木の上に1人!

    ! 奥2人の魔力が膨張…恐らくは合体魔法…!攻撃が来ますわ!!(こんな遠くから…!)」

    アスタ「おうッ!!(めちゃくちゃ速い攻撃だったけど…何となくのタイミングと方向がわかれば…
    斬れる!!)」
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    クリスタルへの攻撃を斬ったアスタ「よっしゃぁぁぁぁ」

    ミモザ「(速すぎて私では避けることも出来ない攻撃を…!!さすがですわ、アスタさん!!)」



    謎の男の方を見るミモザ

    しかし男はあのまま寝ている

    ミモザ「戦力が1人欠けるのは痛いですが…このままでは勝てません!!役立たずさんは放っておいて私達だけで何とかしましょう、アスタさん!!」

    アスタ「ミモザ…!」

    ミモザ「私は敵の位置の把握と牽制をしながら…アスタさんはクリスタルを守りながら

    2人で敵チームのクリスタルに近づき、直接破壊を狙う!!これしか無いですわ!!」

    アスタ「(ミモザ、判断はえぇー!!色んな戦場をコイツも越えて来たんだな…!!)

    よしッ!!それでいこぉぉぉ!!初めての共同作業だな!!ミモザ!!」

    ミモザ「初…ひゃ…ひゃいっっ!!」

    突っ込んでいく2人

    アスタ「行くぞォォー!!」

    ミモザ「! 来ますわッ!」

    攻撃を防ぐアスタ「おらァァァ!!」



    観戦している魔法騎士達「オイオイオイ、2人だけで真っ直ぐ突っ込み出したぞ」「ただ…アイツやるぞ…!」

    「Bチームのもう1人…寝てないか?」「油断させる作戦か?」「ふむ…能力によってはこのような戦い方にもなるのか…!」

    ユノ「(1試合目で負けたりなんかしないよな…アスタ)」

    ベル「ナニやってるのコレ?」

    ノエル「(案外様になってるじゃない、あの2人…)」

    クラウス「頑張れよ…!ミモザ、アスタ!」



    リック「何なんだアイツは…!!合体魔法を簡単に防ぎながらクリスタルごと突っ込んで来るぞ!!

    こっちのクリスタルに向かって真っ直ぐ…どうやら相手にも位置を探れるヤツがいる!そろそろ中距離だ…!」

    アスタ「! 見えたッ!!敵2人とクリスタル!!」

    フォルティ「来た…!!」

    カータス「慌てるな…こちらのクリスタルは無傷に対し、あっちのクリスタルはもうボロボロだ…!」

    その時…

    壁に身を隠したミモザが、植物魔法 “魔砲の花” で攻撃を放つ
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    石魔法 “石の砦(ロックフォートレス)” で防ぐカータス
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    アスタ「ミモザ…!!いつの間にこんなすげー攻撃魔法をー!!うぉおおお」



    あの時、アスタに誓ったミモザの言葉

    “アスタさん…!次、お会いする時は私も…並んで一緒に戦えるように強くなって来ますわ…!!”

    ミモザ「私が先導します!!巻き返しましょう!!」
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    アスタ「(頼りになりまくるぜ!!ミモザ…!!)」

    カータス「相手は2人…接近して3人で囲むか…」

    フォルティ「いや…!!灰色の髪の小さい彼はアンチ魔法の剣を持つ…!間近で見たが、近接戦では無類の強さだ!」

    カータス「! アンチ魔法…!噂では聞いていたがあんな小僧が… おいそれと近寄るのは危険か…ならば…」


    クリスタルを魔法で覆い、二手に分かれて飛び出していくカータスとフォルティ

    アスタ「分かれた!!どっちがクリスタルを…!?」
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    “魔花の道標” を再び使うミモザ「…この反応は…左ですわ!!」

    カータスの方に動き出すアスタ「よっしゃあああ!!」


    カータス「…アンチ魔法… 我が最強魔法受けてみよ…!!」
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    ミモザ「とてつもない魔力の集中…!!強力な攻撃魔法が来ます…!!」

    アスタ「斬ってそのままクリスタルも斬るー!!」

    ミモザ「…!!(これは…!!同様の反応が2つ…)」

    フォルティとリックも攻撃魔法を構えている

    ミモザ「(他の2人も強力な中距離攻撃魔法を待って…!!
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    この位置…囲まれた!!いずれかの攻撃が当たってしまえばクリスタルはもうもちませんわ…!!

    不味いですわ!!同時に放たれてはアスタさんでも捌き切れません…!!)

    アスタさ…」

    その時…

    アスタの下に魔法陣が展開される…

    アスタ「ぐわぁぁー」
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    ミモザ「あ…アスタさん!!」

    麻痺?させられたアスタ「…」

    ミモザ「(麻痺系のトラップ魔法を使える人がいた…!?一体いつの間に…!?何が起こるか分からない…これがロイヤルナイツ試験…!!)」

    カータス「今だー」
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    3方向から2人に攻撃魔法が放たれる…


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    ブラッククローバー 第112話 『魔晶石(クリスタル)破壊バトルトーナメント』


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    ユリウスに肩を組み、ぱんぱん叩く謎の男「いや〜道すがらに困ってるお婆さんがいたんで

    魔法騎士団として助けてたら遅くなってしまいましたスミマセン」

    ユリウス「そうかー!お婆さんは無事かい?」

    男「ええもうビンビン」

    魔法騎士達「何だアイツ…!?」

    マルクス「離れろ無礼者」
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    背後からのマルクスの攻撃を、前に飛び降りてかわす男「おっとー オイオイ危ねーな、いきなりどういうつもりだよ」




    魔法騎士達「貴様がどういうつもりだー!!」「遅れて来た上、何という不遜な態度…!!」

    ソル「魔法帝は姐さんが認める数少ない男だぞー!!」

    アスタ「魔法帝に何してんだー!!」

    ユリウス「まぁまぁみんな落ちついて」

    男「あ、そーか…みんな魔法帝尊敬してるんだもんね…

    けどオレは別に尊敬してねーから オマエらの価値観をオレに押しつけんじゃねーよ、モブ共」
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    ムカーっ…とくる魔法騎士達(アスタも)

    男「まぁオレとオマエ、同じチームみたいだから仲良くやろーぜ」

    アスタ「! …おう…!」

    差し出された手を握ったアスタだったが…

    アスタが手を開けると虫が…

    アスタ「くっっっせえぇぇぇー!!」

    男「キヒヒヒヒ クローバー王国で最も臭い虫、虹色カメムシだよ」

    アスタ「ぐわぁぁぁ、七色の匂いが襲ってくる〜!!オマエ仲良くする気あんのかー!?」

    男「あるワケねーだろ、オマエみたいな何も考えてなさそーなマヌケ面のテンションだけ高いバカ丸出しのうるせーチビと」

    アスタ「なにをををを!!この…この何かカッコイイの口に巻いたヤツめ〜!!」

    男「褒めてんじゃねーか」

    アスタ「んがぁぁぁ!!オマエやる気あんのか〜!!ロイヤルナイツに選ばれに来たんだろー!?」

    男「オマエはやる気だけしかなさそーだな キヒヒ

    オレか…?オレはオマエらを茶化しに来たんだ」
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    アスタ「はぁ〜!?」

    魔法騎士達「ザクス副団長ってあんな人だったのか…!?」

    「噂と随分違うな…国境地帯とかに詰めてたから一部の人しか知らんしな」

    ユリウス「…」
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    アスタ「すみませえぇぇぇん!!オレ、コイツと同じチーム嫌っス!!」



    ユリウス「まぁまぁ、同じ魔法騎士団員同士仲良くしよう それよりみんな、チーム確認は済んだかな?」

    国王「オイ、余のこと忘れてないか?」



    Pチームはユノとノエル、エン・リンガードという人物




    ユノ「(アスタといつも一緒のこの小うるさそーな女と一緒か…)」

    ノエル「(アスタの幼馴染みとかいうこのスカした男と同じチーム…!?)」
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    Cチームはマグナとソル、キルシュ・ヴァーミリオンという人物

    ソル「何だこのちっちゃいヤンキーは」

    マグナ「テメーがデカすぎんだよガングロ女!」

    ソル「何だと、その変なメガネカチ割るぞ!!」

    マグナ「あ”ぁぁん!?テメーこそヘコまして地面埋めたろか」




    Kチームはラックとクラウス、プーリ・エンジェルという人物

    クラウス「(な…何ということだ…!自己チューの狂喜のラックと同じチームだとは…)」

    手を差し出すラック「よろしくね!一緒に協力して頑張ろう!!」

    驚くクラウス「え”ッ!?」



    Eチームはフィンラルとレオポルド、ハモン・カーセウス




    レオポルド「フハハハハ」

    ハモン「オホホホホ」

    フィンラル「(だ…大丈夫か!?このチーム!)」
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    Oチームはソリドとアレクドラ、デミトリ・プリントという人物




    ソリド「気に食わねーが実力的には悪くねー…!」

    アレクドラ「勝手な行動は慎めよ」
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    ユリウス「では試験のステージに移動しよう!コブ!頼んだよ!」

    コブ「かしこかしこかしこまりました〜!」

    空間魔法を使うコブ「ハイハイいってらっしゃいませ〜」

    アスタ「おおっ!空間魔法」

    試験のステージに移動した一同

    アスタ「うおおおおー!!これがクリスタル破壊バトルトーナメントのステージー!!広っっ」

    ユリウス「様々なエリアがあるこのバトルステージで皆それぞれ思う存分、力を発揮してくれ!そして事前に抽選で決めたトーナメント表はこれだー!!

    バトルの勝ち負けが試験の合否に直結するわけではないが、勝ち上がっていくほど実力をアピールできる

    せっかくだから皆、是非優勝を目指してくれ」



    ノエル「…!!(いきなりソリド兄様のチームと…!!)」

    ソリド「直々に引導を渡してやるよノエル〜!!」

    フィンラル「…(一度勝ち抜けばランギルスと…!!)」

    アスタ「(ユノのチームと当たるのは…最後か!絶対そこまで勝ち残ってやる!!いや、てゆーか優勝する!!)」

    ユリウス「それでは1回戦始めるよ〜!」

    アスタ「もうっ!?あッ、オレ達1回戦だっっ!」

    ユリウス「対戦相手への攻撃はアリ…ただ当たり前だけど相手を◯しちゃいけないよ」

    国王「余も目立たせぬか」

    わくわくが止まらないユリウス「上級回復魔導士はスタンバイしてるから存分に闘ってねー!!」

    オーヴェン「(アスタくん良かった…)」

    ユリウス「それでは1回戦始めー!!」

    アスタ達の相手はカータス、リック、フォルティという3名

    「魔法帝にあのような態度…赦せん…!!」
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    アスタ「うおおおお!!テンション上がってきた〜!!やってやるぜぇぇぇ!!」

    男「何ハシャイでやがる、これは試験だぞ 真面目にやれバカヤロー

    地形の把握とか戦力情報の共有とかやることあるだろクソが」

    アスタ「ぐぬ…ぐぬぬぬぬ…!!スーパー正しいこと言いやがってぇぇぇ」

    男「オレはいつも正しいことしか言ってねーよクソチビ」

    ミモザ「まぁまぁ、お2人共…(ぐぬぬしているアスタさんもカワイイですわ…)

    ザクスさんの言う通り、まずはお互いの能力を把握して作戦を立てましょう!敵チームの方々もそうしてくるはず」

    アスタ「おお、そーだなミモザ」

    ミモザ「私は回復やサポートを得意とした植物魔法 アスタさんは近距離戦闘で力を発揮する魔法無効化のアンチ魔法…!

    ザクスさんはどのような魔法を…?」

    次の瞬間…

    ボガァァァン
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    クリスタルに攻撃を受ける

    アスタ「…な…なにいいいいー!?」

    ピシ…とクリスタルに小さな亀裂が入る

    ミモザ「(敵チームからの攻撃…!?こんなに早く…!?どこから!?とにかくクリスタルを避難させないと…!!)」

    植物でクリスタルを移動させようとするミモザだったが…


    もう一発飛んできた攻撃がクリスタルにヒットする
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    ミモザ「…!!また…!!(おそらくは遠距離から…それなのに的確に!!)」

    アスタ「一体どうやって…!?」



    敵チームは遠距離から…

    1人が水晶魔法 “クリスタルスコープ” を駆使して位置を確認

    「10時の方向に3メートル移動」



    そして2人が、炎魔法 “バーストジャベリン” ・石魔法 “石の弩(ストロングボウ)” で協力して攻撃態勢をとっている
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    「了解!」「魔法帝を愚弄する不埒者め…貴様に活躍する機会など与えん!!」

    三度攻撃を受けるアスタ達のクリスタル

    アスタ「やべえええ!!このままじゃいきなり終わる〜!!3人で協力して…」

    しかし…

    横になって寝ている男
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    アスタ「(マジで何なんだコノヤローはあああああ!!)」

    これにはさすがにミモザも “ぴき…” ときている


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    ブラッククローバー 第112話 『王撰騎士団(ロイヤルナイツ)選抜試験

    闘技場に集まった魔法騎士達

    ユリウス「よく集まったね じゃあロイヤルナイツ選抜試験を始めよう!」



    話は数十分前…街のどこか…

    ザクス・リューグナー「…やれやれ…ようやく遠征から帰還したと思えば…
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    これ以上は公務執行妨害だ 魔法騎士団として君を処罰しなければならない…!」

    団員「貴様、この方を誰だと思っている!! “紫苑の鯱” 副団長ザクス・リューグナー様だぞ!!

    今の “紫苑の鯱” 復興もこの方の御力と人徳のお陰…麗氷の聖者だ!!」




    *「知らねーよ そんなキザヤロー

    ただの腰巾着が自分の栄光のようにグダグダ偉そーに語ってんじゃねーよ オマエが喋んねーと自己紹介も出来ねー愚図かオマエの主人は

    公務執行妨害?いいよなオマエらお偉いさんは そう言や自分の気に入らねーモンを好き勝手に手ェ出していいんだもんなァ?

    ホラやってみろよ?オマエのご自慢の魔法で正義の名の下、罰してみろよ?権力を笠に着た暴力集団の副団長さんよォ」

    団員「貴様ァアー…」

    団員を制止するザクス「魔法騎士団への侮辱 赦さん」
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    氷魔法 “アイススライサー” で攻撃するザクス「我が魔法を受け、後悔せよー!!」

    しかし…

    怯える団員「ひい…ひいいいぃぃ」
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    *「麗氷の聖者…ねぇ…

    オレなんかに負けるとは、副団長様が聞いて呆れるなァ オマエにゃ魔法騎士団のローブはもったいねーよ」

    ザクスのローブを奪っていく謎の男「…さァて…もっとヘコませ甲斐のあるのはいるかなァ」



    場面は闘技場へ

    どこかの団員「ロイヤルナイツ試験!!どんな試験か分からんが滾るわ!!私の真の実力を披露する時が来た!!」

    ミモザ「きゃっ…

    あの〜その程度の魔力でも放出しますと周りに迷惑なので もう少し落ちついてはいかがですか?ウフフフ」

    団員「す…スミマセン」

    周りの団員達「ミモザ・ヴァーミリオンだ…!回復魔法やサポート系のエキスパートだったが、最近では攻撃魔法も覚えてきてるとか」

    「何でもアリかよ、さすが王族だな あと胸デケー…」

    クラウス「ミモザ、試験前に余計な揉め事を起こすなよ?相変わらずの天然失礼だな」

    ミモザ「クラウスさんは真面目で心配症でメガネですわね」

    クラウス「メガ…」

    周りの団員達「クラウス・リュネット…!ここ数か月でグンと力をつけたヤツの鋼魔法は突破困難だぞ…!あと何か筋肉も鍛えてるとか」




    ベル「ちょっと〜今日はデートの約束だったでしょユノ〜」

    ユノ「そんな約束してない」

    ベル「なんですって〜〜」

    周りの団員達「そして今年の新人1位、風精霊使いのユノ…!」
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    「他も言わずと知れた猛者揃い…!」「やはり金色の夜明けがこの試験でも多数通過しそうだな…!」

    ミモザ「皆様なんだかピリピリしてらっしゃいますわね〜もう少しリラックスなさったらいいのに…ウフフフ」

    クラウス「オマエはリラックスしすぎだぞ」

    そこに…

    アスタ「お!クラウス!ミモザ!よっす!!久しぶりだな〜!」
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    頬を染めるミモザ「あッ…ああああ…アスタひゃんッ!!」

    クラウス「アスタ!私も鍛えて強くなった!負けんぞ!」

    アスタ「そうか!うおおおお燃えるぜぇぇぇ」

    ミモザ「アスタさん…!がが頑張りましょうね…!」

    アスタ「おう!! ?何か顔赤いぞ、大丈夫か?ミモザ」

    ミモザ「は…はいっっ だッ、大丈夫れす!(久しぶりで緊張しますわわわわわ)」

    アスタ「おうユノ!この間は温泉気持ちよかったな!」

    ユノ「ああ」

    もにょもにょ言ってるミモザ「お…温泉!?温泉って何ですの!?ユノさん?」

    アスタ「火山登り競争は負けたからな…!今日は負けねーぞユノ!!」

    ユノ「落ちた時のイメージトレーニングはして来たか?泣かない為の」

    アスタ「なにぃぃぃ!?
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    …へへ 何だか楽しそーじゃねーか、ユノ!!」

    ユノ「…オマエもな、アスタ」

    そこに…

    レオポルド「アスタ!!ユノ!!オレも忘れるな!!試験に合格するのはオレだー!!フハハハハハ」

    アスタ「オレだ!!」

    ユノ「オレ」

    レオポルド「いやオレだぁぁ!!」

    フィンラル「いやぁ〜緊張するな…!
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    まぁもうやれるだけやるしかないっしょ!」

    マグナ「誰だオメー、暴牛のローブなんて着やがって…誰に許可得てんだ?あん?」

    ラック「知らない人だね、とりあえずヤる?あはは」

    フィンラル「フィンラルだよ!!試験に向けて気合いを入れるために髪型変えたんだよ!」



    マグナ「嘘つけ!あのヘタレがこんなとこ来るワケねーだろ!」

    フィンラル「嘘じゃないよ!!オレ先輩だよ!!」

    アスタ「いやいやいや、お2人共ヒドイっスよ!!どう見てもフィンラル先輩でしょ!!認識能力低すぎですよ!!」

    泣いて喜んでいるフィンラル「あ…アスタくんっ!!」

    アスタ「ただ何だかそこはかとなくチャラいっス!!」

    マグナ「そーだな、チャラいな」

    ラック「うん、チャラいね」

    フィンラル「チャラくたっていーじゃない!!人間だもの!!」

    ノエル「うるさいわね は….恥ずかしい連中ね〜…」

    視線を感じたノエル…
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    ノエルを見ている兄のソリドはいつもの様に見下した笑みを浮かべている…

    ノエル「(ソリド兄様…!!)」

    怯みそうになるノエルだったが…



    “だからこそ超えろ”



    …というメレオレオナの言葉を思い返したノエルは力強い目で顔を上げる
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    ノエル「(そうよ…!!もう恐れない…!!お兄様やお姉様に私の成長した姿を見せてやるんだから!!)」

    ユリウス「…みんなよく集まったね」

    姿勢を正す魔法騎士達「魔法帝ー!!」

    ユリウス「じゃあロイヤルナイツ選抜試験を始めよう…!」

    ユリウスの背後からゆっくりと姿を見せた国王「試験説明は余からしよう 何しろロイヤルじゃからな!ロイヤル!フッフッフ

    (余が国民から人気を得る為に、皆存分に力を揮え〜…!)

    試験内容は…
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    チ〜ム対抗ォォォー…魔晶石(クリスタル)破壊バトルトーナメントであ〜る!!」

    魔法騎士達「チーム…クリスタル…!?」「どんなルールなんだ…!?」

    アスタ「え!?ガチンコで戦り合うんじゃねーのか!?ルール難しいのはカンベン!!」

    国王「壊すのはこのクリスタルじゃ!!ルールは簡単!!

    エリアに配置された自軍のクリスタルを守りつつ、先に敵軍のクリスタルを破壊した方が勝利となる!!」

    アスタ「ホントだ簡単だ!!よかったァァァ」

    国王「破壊できずに制限時間の30分が来た場合は、破壊した度合がより高い方の勝ちじゃ

    え〜…この方式を取った理由は…あ〜…ん〜 え〜と…」

    ユリウス「対白夜の魔眼戦では様々な団が協力して戦う必要がある

    その際に必要な協調性や、ただ力押しで戦うのではない戦略性を測るのにこの試験が最適な方式だと考えた

    (あとみんなの攻撃以外のいろんな魔法見れそうだし)」

    魔法騎士達「なるほど…!」「ちょっと待て…ということは他の団の団員とチームを組まねばならないのか…!?」

    ユリウス「では早速チームを発表する!」

    アスタ「え〜と…オレは…あ!ミモザと一緒だ!それと…」

    あわあわするミモザ「(あああアスタさんと一緒〜!?嬉しいんですけど嬉しいんですが…試験に…試験に集中しないと〜)」

    アスタ「ザクス…リューグナー…?誰だ?」

    そこに…

    上から落ちてくる冒頭の謎の男「すみませ〜ん遅れました〜
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    ま、オレらの魔法帝なら 少しの遅刻くらい許してくれるよね?」

    アスタ「何だアイツ…!?」

    男「ザクス・リューグナーです よろしく」


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