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    弱虫ペダル RIDE.441 『焦る広島』

    青八木「どうした浦久保 もうボトルは落とさないのか?」
    1 (1)

    浦久保《ワシの大事なボトル 拾ってくれんか》

    レース前の出来事を思い返す

    青八木「今度はひろうつもりはないがな!!」

    ◎浦久保に啖呵を切る青八木!!

     

    東村(総北!!)

    庭妻(3年 青八木!! 優策に加速で追いついた!!)

    不機嫌そうな顔をする浦久保

    浦久保「何じゃ スタート前はあれだけヨタヨタ歩いとったヒヨドリが

    まだまだとべます……いうことか」

    庭妻(ヒザを負傷しとったんじゃないんか!!)

     

    浦久保「橋の欄干までのこり3km…

    その最後の距離ならワシをきっちりおさえこめる そう言いたいんか…」

    青八木「…………」

    こくりと頷く

    青八木「スプリントバトルはかけひき戦だ

    空気をきりさくおまえの走り あれを出すタイミング少し早かったようだな!!

    ああいうのは最後までとっておくものだ」

    庭妻「………!!」

    東村「!!」

    手嶋は笑みを浮かべる

     

    庭妻「優策!!」

    大声を上げる庭妻

    浦久保「ん?どうした庭妻」

    庭妻「!! どうした…て

    しっかりしろ優策!! 追いこまれて口数が減っとる 大丈夫じゃワシらがついとる!!

    言うてもこっちは3人!! 3対2じゃまかせとけ」
    1 (2)
    前に飛び出す庭妻と東村!

    庭妻「次はワシたちが出る!! いくぞ東村!!」

    東村「はい!!」

    庭妻「ワシらで総北の連中を引きずり回して足を削るんじゃ!!」

    東村「はい!!」

    庭妻「はりつけ優策!!」

    浦久保も庭妻、東村の後へと続く

    手嶋「動いた広島!」

    青八木「はりつけ純太」

    手嶋「うっく!」

    青八木「追う!!」
    1 (3)
    広島を追いかける青八木と手嶋

     

    東村「来ました総北!!」

    庭妻「当然じゃ これはバトル!! 逃げたら追ってくる!! 必然じゃ!!

    ともかく!! まずは東村ぁ…

    おまえがワシにしっかり引き離されんようにせぇよ!!」

    東村「うっ… は…はい!!」

    東村(庭妻さんのプレッチャーが変わった!!

    この人も浦久保さんと同じく『スプリンター』だがタイプが全く違う!!

    この人の真骨頂はダンシング!!)

    庭妻「ちぎれろ 総北!!」

    東村(加速しながらなおかつ ペダルに体重をのせる!!

    パワータイプ!!

    速い!! すごい!! 浦久保さんとは正反対の――)

    風や地形を完全に無視して直進するタイプなんだ)
    1 (4)

    「ついたアダ名は

    呉のブルドーザー!! 呉南工業3年 庭妻繁典さん!!

    この人は 人間重機なんだ!!」

    庭妻「東村ぁ総北はァ!!」

    東村「はいっ」


    バッと後ろ見る
    1 (5)
    広島と大きく離されている青八木と手嶋

     

    東村「遅れてます!!

    じりじりとしか近づいてきてません!!

    ボクらがここで出るとは思わなかったんですよ!!」

    庭妻はニヤッと笑う

    東村「いけますよ

    ボクも引きます庭妻さん」

    庭妻「おお」

    前に出る東村

    庭妻「つき放せ東村!! おまえの渾身のスプリント見せてみろォ!!」

    東村「はい!!」

     

    手嶋「のこり2.5kmきった 残り距離短くなってる!!

    大丈夫か青八木」

    青八木「心配いらない じりじり近づいてる」
    1 (6)

    広島との距離がじりじりと近づく

    手嶋「そう…だな けど―――」

    (もしかしておまえ さっきより加速が鈍い…!!

    まさかここにきて―― ヒザが!!)

    そう考えている手嶋の事を察して青八木は言う

    青八木「心配いらない純太

    さっきりより加速が鈍いと感じてるか?それは――

    足を削らないように40%の力で走ってるからだ」


    手嶋(――――――え)

    衝撃を受ける手嶋

    手嶋「へ?40て…」

    青八木「じりじり近づけばいい なるべく『遅く』ヤツらに追いつく」
    1 (7)

    全力で逃げる広島

    青八木「今ヤツらを泳がせてる」

    手嶋は驚いた顔をしている

     

    青八木「この闘い方は 去年田所さんから教わったものだ

    速く走るだけがスプリントじゃない

    スプリントは”かけ引き戦”だ と」

    手嶋(田所さん――――!!)


    過去回想―――

    田所「いいか青八木

    スプリントで人数減って のこりの距離がまだ少しあったら

    相手を『走らせる』ことも重要だ」

    青八木「え… すぐつかまえなくていいんですか…

    走らせる…ですか?」


    田所「相手を長く走らせればその分パワーを使わせることができる

    すぐにつかまえちゃもったいねェんだ

    足を温存しながらじっくり追いつくことで有利になる

    分かるな!? 意外に頭つかうんだスプリントは!!」

    青八木「……………」

    田所「……えーと…えーと… そうか…よし」
    1 (8)

    「じゃあ実践で教えてやる!!」

     

    田所「こいつには敵をつかまえる足が必要だ」

    青八木「はい」

    田所「死ぬほどの練習と あとは場数と根性だ!!」

    青八木「はいっ」

     

    青八木「今のオレがあるのは田所さんのおかげだ」

    手嶋「田所さんにはオレも世話になった いろいろ教えてもらった」

    田所《もう十分だ》
    1 (9)

    手嶋「けど おまえほどじゃなかったかもな 正直やけるよ」

    青八木「え」

    ポンと肩を叩く

    手嶋「きっと嬉しかったんだと思うぜ 田所さんは

    面倒みて育てたオレたちの2人のうち1人が

    自分と同じスプリンターとして道を進むってことが」
    1 (10)

    広島との距離があと僅かまで迫る!

    笑顔の田所さんに頭を撫でられ場面を思い返す


    青八木「…………そうか…」

    手嶋「そうだよ

    オレも面倒は見てもらったけど おまえは『特別』だ」

    青八木「………(―――『特別』…

    そういえば よく頭をなでられた気がする……)」

    少し照れる青八木

    手嶋「さぁ!! 思い出話に花咲かせてる間にィ!!」

    庭妻「チィッ」

    浦久保「…………」

    手嶋「追いついたぜ!! 広島!!」

    広島に並ぶ青八木と手嶋!

    庭妻「総北!!」

    東村「く!! なぜ!! 庭妻さんは人間重機なのに」

    青八木「…… 死ぬほどの練習とあとは場数と根性だ」

    東村「庭妻さん!!」

    庭妻「く!!」
    1 (11)

    追いこまれているはずなのに笑みを浮かべる浦久保

    手嶋(え)

    青八木「!」

    手嶋(笑ってる!? 浦久保 追いつかれたのに!?)

     

    浦久保「いやはや ワカっとらんのォ……言うたはずじゃけどなァ…

    ヒヨドリも…庭妻も東村もォカワシマくんもォ………」

    浦久保の言葉に驚いた表情をする庭妻と東村


    浦久保「『広島ぁ―――』 『総北ゥ―――』て叫んで…

    この勝負チーム同士のバトルじゃと勘違いしとる」

    青八木は睨む


    浦久保「最初に言うたじゃろ

    これは”シンプルなスプリント勝負”じゃて

    この先の橋の欄干に先にたどりついた者が勝ち―――

    じゃから実はヒヨドリや庭妻がどんな先行しても何のイミもないんじゃ

    ワかるじゃろ?頭でよけ考えりゃ

    チップ交換したんは誰じゃ そうこれは―――

    カワシマくんとワシの2人のォスプリントバトルじゃ!!」
    1 (12)

    衝撃を受ける手嶋

    浦久保「キミとワシ どちらか…先に…到着した方が勝ちじゃ

    スプリンターであるワシと クライマーであるキミの」


    手嶋(あの時不意に受け取ったヤツのチップ

    オレに渡してオレのを受け取った―――

    あの時からすでに―――

    こいつは”オレ”に狙いをさだめてたのか!! ここまで読んで!!)

     

    浦久保「総北5番―――キミ クライマーじゃろ?

    ワシの走り 出すの早すぎた言うたかヒヨドリくん

    “スプリントはかけ引き”?

    見せたんじゃよワザと 十分にワカらすために

    ワカったじゃろ?5番はワシにスプリントでは敵わん!!」

     

    「このまま進もうや!! のこりの道のり

    このまま進めばラインスプリントになる

    “とびだす2人”―――――――― そうなりゃあ」

    庭妻(優策… はじめからこのことがわかっとって

    青八木が最初に追いついても動じんかったんか…!!)

    1 (13)

    「ワシの勝ちじゃあ!!」
    1 (14)

    手嶋の脳内にも、ゴールラインを先に割る浦久保の姿が映る

     

    浦久保「ワシ…空気のよめる男じゃろ?

    のこり2kmまだあるが カワシマくんのチップ…川の中 確定じゃな?」

     

    ◎仕組まれていた闘い。残された手は…ない!? 


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    ゴールデンカムイ 第112話 『ウコチャヌプコロ』


    姉畑支遁を探し、森の中をリュウを連れて歩くアシリパと杉元


    アシリパ「最初に私たちが若いオス鹿の死骸を見つけた場所だ」

    「リュウは二瓶の銃を追えるわけじゃない

    二瓶の銃を持った谷垣のニオイを追って来た」
    「私たちが知っている姉畑の痕跡はここだけだ」

    「雨が降ったばかりだからニオイが残ってるかわからないけど・・・」





    杉元「間に合うか厳しいな・・・」




    アシリパ「ギリギリまで粘ってみよう いざとなったら尾形が・・・」




    杉元「・・・アシリパさん もし俺が谷垣みたいな状況になったら」

    「尾形にだけは託さないでくれよ?」



    アシリパ「杉元に何かあったら」

    「私が必ず助ける」




    杉元「ほんとにぃ?」

    (ははは・・・)

    「頼むぜアシリパさん」
    アシリパ「信じろ杉元 何があろうと私は・・・」




    リュウが急に動き、引っ張られるアシリパ

    (ズザァァッ)
    1 (1)

    杉元「おお?リュウが何かに反応したようだぜ!!」




    場面が変わり、アイヌの村
    アイヌ男が見張りに向かって


    「寝るなッちゃんと見張ってろ!」

    尾形に食糧を渡すアイヌ男

    「おい食え兵隊さん」

    アイヌ男「・・・・・!?」

    アイヌ男が布を剥がすと尾形はいなかった



    尾形は谷垣を脱走させていた
    1 (2)

    谷垣「杉元たちを信じて待っても良かったのに・・・」
    尾形「時間が迫ればそれだけ監視も厳しくなる」


    谷垣「逃げれば罪を認めるようなものだ」


    尾形「お前の鼻を削ぐのは俺がやっても良かったんだぜ」



    再び、アシリパ一行

    アシリパ「見てみろ杉元 リュウがいいもの見つけたぞっ」

    杉元「嬉しそうだね ウンコかい?」

    アシリパ「ヒグマのウンコだ!!」

    杉元「ウンコじゃん ウンコじゃん」

    アシリパ「ウンコだ杉元・・・・ウンコだ」
    「おそらく今日の朝のものだ!」

    「誰か人間がウンコの上で暴れまわっている跡がある」



    杉元「姉畑支遁しかいねえだろそんなの!!」

    「犯人は近いぞリュウ!!」
    アシリパ「姉畑はヒグマのウンコを体に塗って近づく気だ

    ヒグマとウコチャヌプコロなんて出来るわけないのに・・・」
    「飲まず食わずで冬ごもりしていた春のヒグマよりも

    たくさん食べて体力を取り戻した夏のヒグマはとても強い

    馬の首も一撃でへし折る」



    姉畑支遁「あえて風上からじっくり近づいてヒグマに気付かせましょう」
    「驚かせるのは避けたいです」

    「大きなオスですねぇ美しい・・・・・・」
    「夢中でアリなど虫を食べてるようです」


    ヒグマが匂いに気付き立ち上がる




    姉畑支遁「あっ・・・こっちに気付いた」
    「相手と同じ行動をしてみます 私も虫を食べます」
    「トノサマバッタ美味しい・・・・・・」



    ヒグマが姉畑支遁に近づく
    姉畑支遁「大丈夫ですよ~敵じゃないですよ~大好きだからねぇあなたは強そうだねぇ~」

    「仲良くしようねぇ」

    前脚で姉畑の頭を押さえるヒグマ
    姉畑支遁「痛たたた・・・コラコラ~ 大丈夫だから大好きだから」
    「優しくしようねぇ」
    「痛いよぉ?痛いよぉ?」
    「痛いって・・・ちょっと・・・痛い痛い・・・」
    「痛い痛いッやめてッ」

    「痛いッ ギャーッ」
    そこへリュウが駆け出す
    1 (3)


    アシリパが弓を構える



    「リュウ離れろ矢に当たるッ」




    リュウが二瓶の銃を咥えたはずみで銃が暴発し、流れ弾がアシリパをかすめる
    その反動で後ろに倒れるアシリパ
    杉元「アシリパさん」




    助けようとした杉元もアシリパと池に落ちる

    1 (4)

    杉元「ぶはッ深いぞこの池!!」


    アシリパ「ヤチマナコだ」

    ナレーション~

    ヤチマナコ(谷地眼)

    湿原の泥炭の下には無数の川は流れており
    水の動きで泥炭がはがれ落ち穴があいて水面をのぞかせる
    小さな水面の下は壺型に3、4メートルも深くなっているところもあり
    夏は水草類で水面が隠れるため「湿原の落とし穴」と言われる



    尾形「銃声だ」



    ヒグマにしがみつく姉畑支遁
    ヒグマ「ウオッ」「ウオッ」
    姉畑支遁「くううッ」
    「私は」
    「諦めないッ」
    杉元「あいついつの間にか下半身脱いでる!!」

    「何であんな馬鹿をヒグマから必死で守らなきゃいけないんだッ」



    銃を構える杉元
    杉元「うーわッ・・・壊れたッ!!」
    ナレーション~



    銃を水中に落とした場合 銃身内の水をしっかり切ってから撃たないと
    圧力が高まり破損する危険が有る
    アシリパ「杉元!! ヒグマが襲って来るぞッ」
    マントをばたつかせる杉元
    杉元「ホパラタだッ!!」
    1 (5)


    また池に突き落とされる

    (ドボン)
    杉元「全然効かねぇ」




    姉畑支遁「手のちからが・・・もう限界だッ」

    「神よ!! 私に僅かばかりのちからを!!」

    頑張れ姉畑支遁!!
    アイヌ男たちが尾形たちを見つける
    「いたぞッ逃げたふたりだ」
    谷垣「見つかった!!」
    アシリパ「矢尻に固定していた毒が水に溶けてしまった」





    杉元は水中で壊れた銃を見つめ

    (コイツで戦うしか無いのかッ)
    必死でヒグマにしがみつく姉畑支遁

    「はあはあ」
    アシリパが蛇に気付く


    「ぎいやッ蛇だぁッ」


    アシリパ「ういいッでも・・・これを投げれば」

    「ヒグマは蛇は大嫌いだから・・・」 

    杉元(水面から顔を出した瞬間ぶっ叩かれて首が折れるかも でも苦しい・・・」




    アシリパ「杉元を助けないと!!」
    「助けると約束したッ」
    「ぎいやッ蛇ッ」
    「杉元ぎいッ」
    「ぎいやッ」
    「ぎいいいいいッ」



    アシリパがヒグマに向かって蛇を投げつける
    「ウコチャヌプコロ!!」
    1 (6)

    ヒグマ「バヒーッ」
    「ブクブク・・・」
    杉元が水面に顔を出す 「ぶはッ」



    姉畑支遁「動物が大好きなんだ・・・!!」
    ヒグマの隙をつき挿入する姉畑支遁
    1 (7)

    尾形「なんてこった」
    アイヌ男たち「信じられん みんな見てるか?」

    「ああ・・・!!」
    杉元「やりやがった!!」

    「マジかよあの野郎ッ」

    「やりやがったッ!!」
    「姉畑支遁すげえッ」 
    1 (8)



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    キングダム 第510話 『新兵達の夜

    ナレーション~
    明暗の分かれた新兵達の活躍。

    各々の心に焦りや悔しさを抱えながら夜はふけてゆく・・・!!?
    【列尾城 城内】
    干斗「・・・・・・チクショオオ」

     
    「何もできなかった・・・あれだけ厳しい選抜抜けて来て」
    「あんだけきつい調練繰り返してきたのに」
    「いざ始まったら何もできなかった」
    「くそオオっ」



    新兵「いくら初陣つっても正直俺らもっとやれると思ってたな・・・」


    混「うう痛てェ」

    新兵「大丈夫か混」
    角「あ?俺達まで一緒にすんなよ」

    「俺と告は五人ずつ敵を倒したぞ」
    告「ククク俺達以外はみーんな口ばっかだったってことか 角兄ぃ ギャハハハ」




    その言葉にキレる干斗
    干斗「・・・・・・」

    「何だと惇告 もう一度言ってみろや」




    惇告「おお口だけ干斗やんのか オイ」



    干斗「ぶっ殺すぞてめェら」
    それを止める新兵「干斗」




    (ゴン) 後ろから槍で頭を叩かれる干斗
    松佐「せっかく初陣生きのびたんだから楽しくやれよお前達」
    2 (1)

    新兵「あっ松佐百人将」
    「崇原歩兵長」
    尾平「酒もってきてやったぞー」
    新兵「おっお疲れ様です」

     
    干斗「いっでェェェェ」



    松佐「さー飲め飲め」

    「信のとこから三千人将以上にふるまわれる酒をとってきてやったぞ」




    新兵「えっ(汗」
    干斗「・・・でも大ケガした奴も死んだ奴もいるし」

    「正直酒飲む気分じゃねェっス・・・」




    松佐「バーカ」

    「だから飲むんだよ」

    「俺は生きてるぞコノヤローってな」



    「しかも一生に一度の初陣の夜の酒だ」

    「どんな味かしっかり味わっとけ」
    1 (1)

    新兵たち「・・・」

    「・・・・・」「・・・・・・」

    「ハ・・・ハイ」
    「ちょ こっちも回してくれ」
    「ギャハハハ よし 慶 裸踊りだ」
    「飛ばし過ぎたバカ」



    干斗「崇原歩兵長・・・今日は本当にありがとうございました・・・」

    「助けてもらってなかったら 俺らあっさり死んでました・・・」
    崇原「礼を言うぐらいならさっさと強くなれよ」
    「口だけ干斗」

     
    干斗「・・・スミマセン」
    松佐「クク そんなに新人いじめるなって崇原」
    「そういうお前だって初陣じゃービビって小便もらして一人も斬れずに終わったじゃないか」



    干斗「え」
    尾平「えっ」




    新兵たち「ええーっ!!」
    「ちょ・・・ほっ本当ですか崇原歩兵長」



    尾平「ほっ本当なのか崇原」
    崇原「どこで聞いたお前」
    松佐「俺となりの隊にいたもん」




    崇原「・・・ああ本当だ」

    「十七かそこらだったし小便を我慢してたら奇襲があったからだ」

    「その後はしならく〝小便もらしの崇原〟とバカにされた」

    尾平「〝小便もらしの崇原〟!」

    「それは恥ずかしい 俺の初陣よりひでー」
    昴「尾平さん」
    尾平「ワハハ崇原の弱みをにぎったぞー」




    崇原  (ピキ)

    「その後もちろんバカにした奴ら全員半殺しにしてやったけどな」
    尾平「で ですよねー」

    「怖っ」
    昴「尾平さんて本っ当にバカだね」



    新兵「歩兵長も最初そんなんだったら 少し安心しました・・・」
    干斗「っス」
    角「ってことは いきなり活躍した俺らは歩兵長以上の男に!」
    惇告「角兄ィ」



    松佐「気をつけろよ」
    「初陣うまくいきすぎて次あっさり死ぬ奴を大勢見てきたぞ」




    角と惇告「え‶っ」
    干斗「・・・・・・  ・・・・・・」

    「ってことはあの隊長も」

    「初陣はけっこう恥ずかしい感じだったりしたんスかね?」



    尾平「・・・」



    昴「・・・尾平さん」




    尾平「ククッ いやあいつの場合は全然違う」
    「あいつは初陣の蛇甘平原じゃ いきなり敵の守備陣に一人突っ込んで後ろから続く俺達のために突破口をあけた」

    「多分あれだけで二十人以上ぶっ倒している」
    新兵「えっ」



    尾平「その後も窮地に一人馬に乗り敵の大軍に突っ込んで皆を救ったり」




    新兵「!!」
    尾平「初めて見た装甲戦車をぶっ倒した」
    新兵「えっ!?」




    尾平「そして最後に麃公将軍の突撃のドサクサの中 朱鬼だか麻鬼だかの敵の将軍の首までとっちまったんだ」
    1 (2)

    新兵「ええっ!?」
    「そ・・・それ全部初陣でやったんですか!?」

     
    尾平「ああそうだ」
    「だから信は」
    「初陣の一戦だけで百人将になっちまった」
     
    新兵「!?」

    「えっ」
     
    「う初陣の一発で百人将に!?」
    「す・・・すごすぎる」
     
    松佐「フッ あいつに関しちゃもはや笑うしかないだろ?」
    「だが一緒に戦ってるともっと驚かされることばっかだぞ」
     
    新兵「えっ」
    松佐「俺や崇原からは十近く下のアホなガキなんだが」
    「とにかく戦場じゃァ」
    「誰よりもかっこいいんだよなー 信って男は」
    2 (5)

     
    信は山の民たちと酒をかわしている
    1 (3)

    新兵「・・・・・・ ・・・・・・」
    松佐「はっ」

    「ってこんな話をしに来たんじゃなかった」
    「しまった」
     
    崇原「ああそうだった」

    「たしかに今のは気持ち悪かったぞ松佐 鳥肌立つわ」

     
    尾平「オイラも」

     

    干斗「えっいっいい話じゃないスか」
     
    尾平「あ そうだあの二人だよ この酒の本命は」
    「信とまではいかないが 初陣でありえない武功をあげたあの兄弟!」

     

    角と惇告「え この惇兄弟スか?」

    「ここにいますが何か」

     

    干斗「すっこんでろブタ兄弟」
    新兵「仁と淡の弓兄弟スよね」



    尾平「あ そーそー仁と淡」
    「あの兄弟の矢で城壁落としたようなもんだって聞いたぞ」 


    干斗「いや正確に言うとすごかったのは小っせェ兄貴の仁の方ですね」

    「何でも山の民が城壁登っても下から撃ち続けて三つの矢の筒が空になったって」

    「恐らく一矢で一人殺しただろうって噂です」
    新兵「えっじゃあ一体何人撃ち殺したんだ!?」
    2 (2)



    干斗「逆に弟の方は一本も当たらなくて 途中で撃てなくなったようです」
    尾平「え」
    松佐「そうか・・・」
    「それは少し心配だな」

    崇原「・・・」

    「二人ともな」

    松佐「ああ」

    2 (5)


    干斗(二人とも?)
    松佐「それで仁淡兄弟はどこにいる?」
     
    干斗「いやそれが 列尾落としてから誰も見てないんです 二人の姿を・・・」
    どこかの天幕に一人でうずくまっている淡

     
    回想~淡は戦闘のことを思い出していた
    仁「終わったぞ淡」
    淡「!」
    「兄ちゃん」




    仁「お前は少し」

    「反省しろっ」

    (パシッ)
    仁に叩かれる淡

     

    一人で泣いている淡
    淡「・・・・・・」
    (グスッ)
    1 (4)


    ~回想終わり
    場面が変わり、夜の城内を見て回る貂
    城の様子を見ていて、何かに気づく



    「・・・」
    「この城って・・・」
    「ん?」
    「あ」
    「・・・・・・」
    馬を降り仁の隣に座る貂
    「こんな所に一人で何やってるの仁」
    仁「!」

    「・・・軍師殿・・・」
    貂「・・・悪かったね 初陣でいきなり大役を任せちゃって」

    仁「・・・いやそれは嬉しかったです」
    1 (5)

    「ただいざ始まると全部のことが思ったのと全く違ってて・・・」
    貂「手が 震えてるね」
    仁「今までで一番力んで撃ち続けましたから・・・」
    「それに初めて人を撃ったから・・・」
    貂「・・・・・・後者だろうねきっと」
    仁「・・・・・・」

    「すみませんこんな弱い奴が隊に入ってしまって」

    「がっかりですよね」


    貂「何言ってんの 今回の隊内の第一武功は間違いなく仁だよ」

    「それにね」
    「〝震えてこそ〟の飛信隊だよ仁」


    「その優しさと弱さは」
    「これから強くなれる証だ」



    「うちはみんな色んな壁にぶつかって それを乗り越えて成長してきた」

    「もちろん信だってそうだし」

    「オレだってそう」


    仁「!」
    貂「オレも最初は怖かった」

    「戦いを操作して相手を殺すのも味方を殺すのも」

    「嫌な言い方だけど〝慣れる〟ってのもある・・・」

    「でもそれでもまだやっぱり怖いのは怖いよ」

    「だけど飛信隊はそれでいいと思ってる」

    「〝弱さ〟があるから本当の〝強さ〟を知れるんだ」

    「初陣で何も感じず喜喜として大勢を撃ち殺すような奴なら」

    「飛信隊じゃなくて桓騎の軍にでも入ればいい」


    仁「・・・・・・」 


    貂「だから・・・」

    「この手の震えは決して恥じるものではないよ 仁」
    貂が仁の腕に手を置く
    1 (6)

    仁はすっと立ち上がり
    仁「ありがとうございます」

    「手の震えは止まらないけど」
    「肩は少し軽くなりました」
    2 (3)

    貂「そ・・・よかった」
    「じゃーそのまま皆のところに行って少しさわぎなよ きっともっと元気出るから」

    仁「はい」

    「でもその前に弟を探します」
    「きつく叱ったので どこかできっと落ち込んでるだろうから」



    貂「・・・・しっかりお兄ちゃんなんだね」




    仁「・・・・・・はい」
    「あいつにはオレしかいないし」

    「オレにとっても」

    「たった一人の大切な弟だから」
    貂「・・・・・・・」
    2 (4)



    「あっ!」

    「そうだ この城のことを急いで王翦将軍に報告しなくちゃ」
    馬に乗って急ぐ貂
    貂「へ?」



    「なっ何この大騒ぎ」
    王翦将軍の本陣が大騒ぎになっている
    1 (7)

    「誰も見ていないとはどういうことだ」

    「我々も何が起こっているのか分かりません とにかくっ・・・」
    「敵が侵入した形跡はないのであろうな」

    「それも分かりません」
    「騒ぎにするなと麻鉱様が」
    「その麻鉱様はどこにおるのだ」

    「わっ我々も今探しております」
    貂「王翦将軍の本陣なのにっ・・・・何があった!?」



    王翦将軍の兵が貂に詰め寄る
    兵「何だ貴様はァっ!!」



    貂「わっ」



    そこへちょうど楊端和が来ていた。

    楊端和「この者は飛信隊の軍師だ」



    貂「あっ楊端和!」
    楊端和「お前も来たのか河了貂」


    貂「そ そう」

    「でも何なのこれ」
    「王翦将軍に話があって来たんだけど その本陣で一体何の騒ぎ・・・・」
    兵たち

    「何か指示は」

    「それが何も」

    「とにかく中に入れろ」

    「お待ちを 中も混乱しております!」



    楊端和「私も王翦に会いに来たのだがどうやら・・・」
    「その総大将 王翦がこの列尾城から姿を消したようだ」



    貂「えっ!?」
    1 (8)

    ナレーション~

    趙の国門・列尾陥落も束の間。総大将・王翦が突如、消失!!
    王都圏突入を前に、その足取りは何処へ!!? 





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    食戟のソーマ 第207話
    ■ついに、ついに…ッ!!

    「解放軍が崩れていく 私らの勝ちだ」

    「…やった …ついに 解放軍を撤退させたぞォォ」

    神楽「銀ちゃんんんやったアル!! これでかぶき町に平和が………銀ちゃん?」


    銀時「…………」

    ヘドロ「万事屋さん?そんな所で何をやっているんですか

    解放軍の皆さんもうどこかにいっちゃったみたいですよ

    でも 皆さんの姿を見て安心しました ずっと心配していたんですよ

    江戸がこんな事になってしまって皆さん無事でいるのかって

    でも信じてもいました 皆さんならきっと大丈夫 だって」
    1 (1)

    ヘドロが暗黒化した

    ヘドロ「貴様ら人類は我輩がこの手で皆殺しにするのだから

    残念だったな人間ども 真の恐怖はここから始まる!!

    我輩の恐るべき計画を教えてやろうか!? それはな…」
    1 (2)

    銀時は引き千切ったヘドロの頭の花をテープでくっつけた

    そしてヘドロが元に戻る

    ヘドロ「僕は花や草木だけじゃない

    僕がこの地球で見つけた”人間”という花も身護り続けたいのです

    それがこの花屋のたった一つの願い…」

    テープでくっつけた部分がまた折れた!

    ヘドロ暗黒化


    ヘドロ「つまりこの地球は我輩に踏み潰されるために作られた花壇だったのだ!!

    貴様ら人類は我輩に生かされていただけの 哀れな花だったのだ!!」

    銀時は折れた部分をボンドでくっつけようとしている

    ヘドロ元に戻る

    ヘドロ「花は一輪ではすぐに枯れてしまうけれど 束になれば簡単には散りません

    僕もこの地球の一輪の花として 皆さんと一緒に咲きたいと思います」

    銀時は花にくっついた手を取ろうともがいている

    ヘドロ「そして花が満開になった時…この地球は平和の園にな……」

    ブチッ(ヘドロの頭の花が根元からからちぎれる音)

    ヘドロ「ギャアアアアアス!!」
    1 (3)

    根元から花をちぎられたヘドロが顔面から大量出血

    ヘドロ「きっ貴様ァァァ!! 一体何をしたァアアア!!

    まさかっ彼の封印を…!! なっ…なんという事をを

    終わりだァ!! 貴様ら人類も我輩も…そのこの宇宙も全て終わっ…」

    ドッ!
    1 (4)

    開店祝用のスタンド花をヘドロの頭に突き刺す銀時

    暗黒ヘドロ「…あぶなかった あと少しで全て終わる所であった

    この借りは必ず返すぞ人類」



    ヘドロ「そんな事はさせない この僕がいる限り君の好きにはさせないぞ ヘドラ」

    ヘドラ「フフフ無駄だヘドロ 既にお前の半身は我が手中 じきこの体も宇宙も闇一色に染まろう」

    銀時「ハーフになった」

    ヘドロ「地球も人類も僕が護る」

    ヘドラ「地球も人類も破滅させてやる」




    ギャーギャー騒いでいる銀時とヘドロ

    新八「……何やってんの銀さん アレ」

    神楽「何だかよく解んないけど楽しそうアル

    久しぶりに見たある みんなのあんな顔 やっぱり平和が一番アルな」

    新八「うん そうだね」

    お登勢「まさか夜の街かぶき町がネオンじゃなくて

    月明かりと焚き火に照らされる日が来るとはねェ」

    次郎長「年中やかましい街だ たまにゃこんな夜も悪かねェだろ」

    お登勢「それでも夜を迎えられただけマシだってかい」

    次郎長「ああ 次は朝日に照らされた街が拝めりゃ上出来だ」



    お登勢「やれやれ 明日を迎えるのがこんなにおお仕事だったとはねェ

    以前は黙ってても勝手に明日がやってきたが 今じゃ胸ぐら掴んで

    恫喝しないとのれんもくぐりゃしないってんだから

    アイツらはよくやったよ それでも明日を迎えるにゃ足りないかい」




    次郎長「こっちが足りねェんじゃねェ 敵があり余ってんのさ

    撤退にこそ持ち込んだが 俺達ゃ敵に勝ったワケじゃねェ

    一時的に負けたと錯覚させただけだ

    精鋭を破り少しは兵隊を削ったが 全体の兵力から見ればヒビの入った程度だ

    一方こちらは大軍を相手どって消耗しきってる

    散り散りに敗走した敵が軍を立て直し再び攻めてくればひとたまりもねェ

    幕軍が追撃をかけ敵の立て直しを妨害しているようだが それもいつまでもつか

    早いとこ宇宙にいる兄ちゃんの仲間が敵の本部をどうにか止めてくれねェと

    明日をかすめとるにも限界ってもんがあらぁな」



    お登勢「…限界ねェ アンタの口からそんな弱音がきけるとは思わなかった

    長生きはするもんだねェ」

    次郎長「弱音にきこえたかい お前も随分耳が遠くなったな」

    お登勢「弱音ってのもそう悪いもんじゃないさ 次郎長

    弱音が吐けるのは 頼るものがいるヤツだけなんだから」

    次郎長「………」

    お登勢「アンタも大人になったね 次郎長」

    次郎長「ケッ 老いぼれたと言われた方が百倍マシだ」

    ゲラゲラ笑うお登勢
    1 (5)

    そこにドカっと座り込む西郷

    西郷「おやおや 顔を合わせるのも稀 会えばいがみ合ってばかりいた

    かぶき町四天王が今夜は随分楽しそうじゃないかい

    アラゴメン ひょっとしてお邪魔だった?」




    お登勢「いんや西郷 アンアとも一杯飲みたいと思ってた所さ

    なんせアンタら地球が滅亡寸前にならないとガン首揃えないようなひねくれ者だろ

    こんな機会はもうないだろうからねェ

    そういう意味じゃあたしゃこの状況に少し感謝してんだよ

    こんな時じゃなきゃ見えないもんが こんな時じゃなきゃ感じられないもんが随分あった



    おかげで以前よりちったあ人間って奴が好きになれた気がするよ

    こんな夜なら今生最後の夜になったとしても そう悪かないかもってね」



    次郎長「……… いんや まだ飲み足りねぇや」

    神楽「やっぱり… なんとか解放軍はおっ払ったけど その爪跡は大きいみたいアル」

    新八「無理もないよ あの大軍を退けた事事態奇跡みたいな話なんだから

    いや これだけの人達があの絶望的な状況で戦ってくれた事事態奇跡

    かぶき町の人達だけじゃない

    江戸中のみんなが自分のできる事にそれぞれ全力を尽くした

    だから この奇跡は起きたのかもしれない」



    新八「お前さっきから邪魔してんだけだろーが!!」

    パンデモニウムをあちこちに渡してた外道丸にツッコミをいれる新八

    外道丸「パンデモニウムは怪我病気にも効く万能のオヤツでござんす お一つどうですか」

    新八「だーかーら そんなグロテスクなもん誰が……」

    パンデモニウムさん「ゴメン 私やっぱり邪魔だった?」
    1 (6)

    パンデモニウムさん「心配でつい ついてきちゃった

    私 メンド臭い女になってたねゴメ もう邪魔しないから」

    新八「ああ邪魔だ これ以上俺の心かき乱すくらいならずっと側にいろよ!!」

    神楽「オメーが一番邪魔アル」

    お妙「新ちゃん神楽ちゃん ツッコミはもういいから今は休んで」

    神楽「アネゴ!!」

    お妙「外道丸さん達はね 戦で疲労した皆を休ませようと色んな役を買ってでてくれたのよ」

    新八「!!」

    お妙「自分達はまだ疲れてないからって 戦後半に出たからもう少し出番がほしいって」

    新八「最後に本音出すな!」

    お妙「外道丸さん達は負傷者の世話に食料班」
    1 (7)

    食料班の皆さん

    新八「食料にされそうだよ!!」



    お妙「清明さん達は街の見張りと警護」

    清明「わしの見張りの方が恐い!!」

    道満「何を俺の見張りの方が恐い!!」

    新八「見張りに見張りをつけてくれ!!」

    お妙「結野アナは祈祷によるアシスト」

    結野「明日の天気はさわやかな晴れ 戦日和でーす」

    新八「戦起こそうとすんな!!」

    お妙「各々が自分のやれる事をやらなきゃいけない時だというなら

    今のあなた達がやるべき事は休む事

    あなた達はよく働いた 今は何も考えず休んで」

    ケガ人「で…でも敵がくるかもと思うと不安で…」
    1 (8)

    お妙のダークマターを食べた負傷者

    お妙「大丈夫 私達がいるから たいくさん食べてたくさん寝てください」

    新八「姉上それ眠ってないね!! とどめさしてるね!!」

    外道丸「あっ じゃあそれで眠らせてからパンデモニウム口につっ込むカンジでいきやしょうか」

    ダークマターで倒れた人達の口にパンデモニウムをつっこむ外道丸

    新八「オイぃぃ!! なんでこんなアブねェ奴等が食料班やってんだ

    誰かァもっとマシな食料を!!」
    1 (9)

    パンデモニウムさん「やっと白状したね

    ホントはしってた 新八くんが私をどう思ってるかなんて

    でも気づかない振りしてた …一緒にいられなくなっちゃうから

    だから私も白状するね ホントは新八くんに食べてほしかった バイバイ大好き」

    フォークを片手に泣きながら叫ぶ新八

    新八「今すぐ俺の前に全てのパンデモニウムを持ってこいィィ!!」

    神楽「新八 お前はマジで休んだ方がいい」

    「そうか じゃあお言葉に甘えて休ませてもらおうかな」
    1 (10)

    近藤「戦い通しでもうヘトヘトだ

    ようやく帰ってこれた 君の所へ ただいま お妙さん」

    お妙「……お おかえり近藤さん」

    涙を流すお妙さん
    1 (11)

    近藤「お妙さぁぁぁん」

    パンデモニウムお妙「近藤さぁん」

    お妙「誰がお妙じゃああああ!!」

    パンデモウムと一緒に近藤の顔面を蹴るお妙

    近藤「ごふァ」

    近藤「おっ…お妙さんいくらなんでも激しすぎよ!! ダ…ダメだってば」

    近藤はパンデモニウムをしっかり抱きしめてキスをしている

    新八「パンデモニウムさんを離せェェ!!」

    お妙「何あの地獄」

    外道丸「パンデモニウムの幻覚作用がききすぎたようです」



    土方「なんだオイ 世界が終わりそうならイケそうな気がするとか言ってたのに

    いつもと変わらねェじゃねェか 何もかも」

    沖田「何言ってんですか土方さん 近藤さんはアレがほしかったんですよ」

    土方「いつものアレがいいんだ」



    お妙「世界が終わりそうな時に今頃お帰りですか お巡りさんも相変わらずですね」

    「そういう事」
    1 (12)
     
    猿飛あやめと服部金蔵も帰還

    猿飛「世界の方はしらないけど どうやら帰る場所ぐらいは護れたみたいじゃない

    ただいまも おかえりもない 無愛想な街だけど」



    お妙「おかえりはないけど違うものならきけるかもしれませんよ」
    1 (13)

    お妙「みんなおつかれさま」

    神楽「アネゴそれ違う」

    ■なにが見えたのか…。
     


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    食戟のソーマ 第207話
    一色に飛びつく吉野「い…一色せんぱぁあーい!!ごめんなさぁい 私ら負けて…退学になっちゃったぁ〜」

    佐藤「うはぁ どうしたんすか本気の調理着なんか着ちゃって!!正直頼もしくて仕方ないっす!」

    丸井「僕達を助ける為に北海道まで来てくれていたんですか?」

    はっとする榊「でも…この勝負で負けたら先輩まで退学に…?」

    一色「そんな事は戦わない理由にならないな かわいい後輩達の為だからね」
    2 (1)

    涙を浮かべる吉野「い…一色せんぱぁあ…!!」

    一色「まぁ、勝てなかった場合の事も考えてあるから安心しておくれ」

    吉野「へ…?」
    1 (1)

    一色「みんなで農場を開こう!もう知り合いのつてで何箇所か場所の候補を見つけててね

    オーガニック食品に強い通販サイトでも紹介してもらえる事になってる まずは小規模に事業を興して…」

    吉野「えぇー妙に具体的になんか複雑…」

    一色「田所ちゃんなんてよく働いてくれると思うんだよねぇ」

    吉野「いや、あのそれはそうかもしれないですけど 今は連隊食戟に勝つことだけ考えてほしいっすマジで」

    久我「司っさんはやっぱし1st BOUTからは出てこないっぽいね

    んじゃ予定通り僕ちんパス1でオッケっす!最初の見せ場は女木島のおっさんに譲るよ〜ん☆」
    2 (5)

    女木島「久我は相変わらずよく喋るなぁ 十傑外されて落ち込んだりはしねぇのか」

    久我「何言ってるのさ!深く深く深ーく傷ついたもんっ」

    にくみ「…っしかしすげーな、一色さんたちはともかくよぉ よく女木島さんまで引き入れたな幸平ぁ!」

    創真「やーそれが結構大変でよー…」

    麗「はいは〜い、そこの退学済みの皆さ〜ん?皆さんには専用の観戦席を設けてま〜す♡なのでその席で勝負を見守ってて下さいねぇ〜?」

    退学者達「観戦席…?」
    1 (2)


    麗「ほら入れや」

    吉野「あんさんコレ…見方を変えると…いや変えへんでもどう見たかて牢屋ですやん…」

    伊武崎「ひどい扱いだな…」

    麗「お前らは薊様のご慈悲で観戦できるんだ、忘れんじゃねぇぞ」

    牢のような観戦席に入る退学者達

    佐藤「ふざけんなオラー!!」

    青木「トイレ行きたくなったらどうすりゃいんだコラー!!」

    にくみ「とにかく幸平!がんばれぇー!!十傑なんかぶったおしてくれー!!」
    1 (3)

    麗「さ〜て!調理を始める前にもうひとつ!各対戦カードの “テーマ食材” を抽選しま〜す!!さくっとクジをお引きくださ〜い♡」

    創真「あ、んじゃ紀ノ国先輩 くじどーぞっす!」

    紀ノ国「いえ、そちらが引いて構わないわ クリーンにフェアな勝負をしたいものね 私、そういう部分きっちりする性分だし

    叡山みたいに不正をやる輩だと思われたくないの」

    無視する叡山

    生徒達「幸平創真ぁ、ボコボコにされちまえー!!」「寧々先輩!反逆者なんかぶっ◯して下さ〜い!!」
    1 (4)

    紀ノ国「きたない野次はきらい」

    その言葉と視線にぞくぞく…とする男子生徒達「はぁあ…あの冷たい視線…」「たまんねぇぜ…!」

    創真「(あの司会者の言動もだいぶきたねーと思うけどそれはいいのか?)」
    2 (2)

    久我「幸平ちん幸平ちん幸平ちん!あのおさげちゃんね、常にピリピリして毒舌ぶっこいてくるから気をつけなよ?今日もたぶん生理なんだと思う」

    紀ノ国「久我◯ね」

    えりな「(紀ノ国寧々…得意料理ジャンルは和食全般!特に… “そば” に関して右に出る者はいないわ…!

    1 (5)

    実家は神田のそば屋!いわゆる “江戸そば” の流儀を現代まで育て、連綿と引き継いできた超一流店の代表格!!

    そんな環境に生まれた彼女は物心ついた頃から茶道・懐石料理なども含めた日本料理の髄を叩き込まれている

    和食界が擁する至宝でありサラブレッドであると言っていいわね)」

    田所「(す…凄そうな人だね…)」
    2 (3)

    タクミ「(只者ではないだろうな…何しろ十傑第六席にいた料理人なんだ つまり一色さんよりも実力は上だという事か…?)」

    いつものように微笑んだ表情の一色

    眼鏡を拭く紀ノ国「先に言っておきます…私を和食だけの料理人と思わないことだわ、幸平創真くん

    君がどんなテーマを引こうが、どんなジャンルで戦おうが…
    1 (6)

    君の皿を叩き潰す事実は変わらない」

    創真「言ってくれるっすね…!

    (おし!とにかくクジを…っと)」

    クジが舞う中に手をつっこむ創真…


    創真が引いたのは…



    そば



    全員が固まる…
    1 (7)
    2 (4)

    麗「おぉーっとこれはぁー!!うははっ、やったぜ!!何と何と第3カードのテーマ食材は紀ノ国寧々の得意技!

    必さつ料理(スペシャリテ)でもある “そば” に決まってしまったぁー!!

    これは十傑側が勝利へ大幅に近づいたぞー!!ざまぁ見やがれ反逆者どもがー!」

    一色「あはは!相変わらずミラクルを起こすなぁ」

    一色と女木島もクジを引く

    女木島「…ふうん」

    麗「お題は決まりました!それでは最早待った無し!始めましょう!舌の上の大合戦!!

    連隊食戟(レジマン・ド・キュイジーヌ)…開戦です!!」

    にくみ「幸平ホントお前のくじ運の悪さ何なんだよぉ!?」

    吉野「アリスっちとの勝負の時といい、いい加減にしてよまじでー!!」
    1 (8)

    自分がさっき言った言葉を思い、赤面している紀ノ国「…私が悪いんじゃないから」

    創真「あ、すんません…こんなつもりじゃなかったんすけど」

    紀ノ国「べ、別に…謝られても困るし」

    青木「幸平ー!気まずがってる場合かー!!」

    黒木場「…お…敵は早速そば打ちにかかったぞ」

    イサミ「で…でっかいこね鉢ー!!」

    葉山「まさに本格…!!」
    1 (9)

    水回しに取りかかる紀ノ国

    水回し…篩ったそば粉に水を加えて手でかき回し、全体にゆきわたらせる工程

    木鉢(こね鉢)の中で蕎麦の一粒一粒と水分とを入念に結びつける事で 麺がちぎれずに水々しさを保ち続ける、喉ごしのよい蕎麦になる

    華麗な手捌きを見せる紀ノ国

    丸井「みるみる内にそば粉がまとまっていく!!」

    榊「指が流れるようにこね鉢の中を走っていくわ!こんな華麗な水回し見たことない…!!」

    薊「これが 本物の技だ」

    田所「…すごい綺麗だべ…
    1 (10)

    “料理人” …っていうより “職人” ってかんじがするよー…!」

    吉野「…こりゃ無理だ…!!そばの実力じゃ絶対敵いそうにないよ…どうしよう!?」

    佐藤「こ、こうなったら変化球の変わり種でも作るしかねぇ!!」

    にくみ「幸平〜!!どんなそばを出すんだー!?」

    考えている創真「う〜ん…そば…そば粉ねぇ… おし、決めた!俺が作る料理は…
    1 (11)

    カップ焼きそばだな!」

    固まる吉野達「(なにか言い出しよったぞ!?)」

    そんな創真を見ている一色
    1 (12)

    その一色を見ている紀ノ国「(一色…)」



    モニターで会場の様子を見ている3人…
    1 (13)

    「あれが噂のセントラルなのだな 遠月学園現役学生の品を味わうのも久しいな…」

    「さぁ下すとしよう、絶対的正当裁定を」 


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