#マンガ

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    ディアンヌ「ねえメリオダス…エリザベスと対峙している化け物は!?」

    メリオダス「〈十戒〉が自分(てめえ)の心臓六つを犠牲に転化した姿…インデュラだ」

    ディアンヌ「あ…あれが〈十戒〉!?」

    キング「インデュラ…!?」

    メリオダス「ああなったが最後、奴らは◯ぬまで破壊を続けるぞ!!」

    ディアンヌ「そ…そんな!!なんとかしなきゃこのままじゃブリタニアが…」

    メリオダス「止める方法があるとすれば…あいつらが残りの心臓(いのち)を燃やし尽くし◯ぬのを待つか」


    リュドシエル「いいところに来られました!!共に力を合わせ、この醜い獣どもを討ちましょう!!」
     
    1 (2)

    エリザベス「救います」

    リュドシエル「んな…」

    1 (3)

    目から光を放つエリザベス…
    1 (4)



    デリエリとモンスピート「!!」

    ディアンヌ「わあっ!!」

    エリザベス「 “光あれ” 」

    1 (5)

    放った光がデリエリとモンスピートに突き刺さる…

    リュドシエル「エリザベス様、正気ですか!?こいつらに救う価値などない!!」

    ディアンヌ「…なんだかボクあの人苦手…」

    キング「…」



    リュドシエル「こいつらを◯せば我々(女神族)にとって…いや、他種族にとっての脅威も減るのです!!

    ひいては聖戦の終結に一歩近づくのですよ!?目を醒ましなさい!!」

    エリザベスの光を浴びたサリエルとタルミエルの傷が癒えてゆく…
    1 (6)


    デリエリ「ガ ア”ア”…オ” ア”ア”ア”ア”」

    キング「!! …どんどん禍々しい姿に変化していく」

    メリオダス「…あいつらの中の闇が、エリザベスの光に必しで抵抗してるんだ 押し戻されるぞ…!!」

    エリザベス「私は…諦め…ない!!」

    ディアンヌ「メリオダス!!エリザベスの加勢を…」

    メリオダス「ダメだ!!オレの魔力じゃ相さいしちまう…!!」

    何もできず、拳を握りしめるメリオダス

    サリエル「押されているな…」

    タルミエル「当然じゃな〜い 私達(四大天使)を圧倒するような化け物ですよ〜?」

    リュドシエル「フン…これ以上の茶番には付き合えん サリエル!!タルミエル!!今のうちに我らで〈十戒〉を始末する!!」

    エリザベス「ダメ!!やめてリュドシエル!!」

    次の瞬間…
    1 (7)

    リュドシエルの前に立ちはだかるメリオダス

    ディアンヌ「いつの間に!?」

    キング「メ…」

    サリエルとタルミエル「メリオダス!!」

    メリオダス「オレに任せろ、エリザベス」

    エリザベス「メリオダス…ありがとう!!」

    デリエリとモンスピートに語りかけるエリザベス「ごめんなさいなんて私には言う資格がないかもしれない…

    私のせいで…あなたたちの仲間が◯んだも同然なんだから…それでも…」

    サリエル「何を仰るのですかエリザベス様!!仇敵である魔神族に情けなど無用!!」

    タルミエル「その通り、魔神族のどこに救う価値があるのです〜?」


    エリザベス「ならその価値は誰が決めたの?誰が決めていいものなの?」

    サリエルとタルミエル「…」

    エリザベス「朝の光も 夜の帷も 誰にも等しく降り注ぐわ…

    人間に 巨人族に 妖精族に 女神族に

    1 (8)

    魔神族に…」

    リュドシエル「御託はもういいっ!!あの方は決してお許しにならんぞ!!」

    エリザベス「私は…誰に許しを乞うつもりもありません!!」

    リュドシエル「サリエル!!タルミエル!!さっさと来い!!我ら3人でメリオダスもろとも〈十戒〉を討つぞ!!」

    リュドシエルの後ろに飛び上がり、構える2人

    サリエル「やるか」

    タルミエル「オッケ〜」

    しかし…

    1 (9)



    メリオダスへの攻撃ではなく、エリザベスに加勢する2人

    リュドシエル「!? お…お前たち何を!?」

    サリエル「何って見りゃわかるだろ、加勢(サポート)だよ!」

    タルミエル「私たちは私たちの意志で動かせてもらいます〜」

    メリオダス「エリザベスいけー!!」

    エリザベスの光は2人の体を貫いていき…
    1 (10)



    体から黒いものが出ていく…

    息を切らしているエリザベス「ハァッ…ハァッ…」

     
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    インデュラから戻った2人は地上へと落ちていく…

    次回、
    第209話 教えてください この気持ちをへ続く


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    その光景に皆気圧されて・・・近づけない・・・・・・
    警視庁が誇る第○機動隊

    その精鋭が誰一人として近づけない

    「鬼」で鳴る隊長 岩間が 眼前にて惨殺さる
    1 (1)


    あまつさえ「斬首」・・・・・・

    あまつさえ 加害者は剣豪「宮本武蔵」

    ―――としか思えぬ男

    あまりの出来事・・・・・・・・・

    あまりの非日常(ファンタジー)・・・・・・・・・

    近付けたものではない

    上を見上げて武蔵は言った

    武蔵
    「お おお~~・・・・・・・・・いい月だ」

    1 (2)


    月を見つめる武蔵

    隊員達はその言葉にざわつく

    「え?」

    「月って・・・・・・」

    「ええ・・・?」

    (このタイミングで「月」かよ!!?)

    武蔵
    「こう月が冴えわたると―――」

    武蔵の顔つきが変わっていき隊員達に動揺が走る!

    武蔵
    「斬りたくもなるわ・・・・・・」
    1 (3)


    不気味な笑みを浮かべる武蔵

    ざわわ・・・・・

    隊員達は武蔵の言葉に顔に冷や汗をうかべる

    武蔵は隊員たちの方を見て言った

    武蔵
    「”頭”を失った軍勢・・・・・・もはや”軍”とは呼べぬ」

    ヂャリ・・・・・・
    (武蔵が地面を踏みしめる音)

    武蔵
    「統率の取れぬ百人に”数”の威力はない」

    どろッ

    1 (4)


    武蔵は突然前に出る!

    そして一人の隊員の前で止まる

    武蔵「”一人”が百あるだけ」

    刀の鞘を握り斬りかかる!

    カッ コッ コッ カッ

    上下左右と剣閃が走る!

    ワラ・・・・・・

    1 (5)


    隊員の持っていた盾が細切れに

    隊員達はその光景に驚く!

    盾を持っていた隊員は慌てふためく

    「こッッ これッッ センパイこれッッ盾がこれッッ」

    武蔵
    「これ」

    武蔵は岩間の死体のほうに手を向けて言った

    武蔵
    「これ・・・・・・仏さんを早く・・・・・・」

    「!」

    「あ」

    隊員たちは岩間の死体を担架で運び始める

    月が雲に隠れ始める

    武蔵
    「ふむ」

    手をパン!と強く叩き武蔵は叫ぶ

    1 (6)


    武蔵
    「別れいッッ!!!」

    武蔵の大声に隊員達は一斉に道を開けた

    その分かれた道の真ん中を通り武蔵は去って行く・・・

    国家完敗ッッ!!

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    ナレーション~ 逃亡の理由。
    インカラマッ「四日前のことです 私たちは地元のアイヌの男たちと出会いました」
    アイヌの男「その村田銃・・・」

    「二瓶鉄造のものではないか?」


    谷垣「どうしてそれを?」
    アイヌの男「10年以上前・・・ヒグマを一緒に狩った 腕が良すぎてヒグマがこの土地からいなくなるかと思った程だ」

    「その銃床の小さな七本の傷・・・」

    「二瓶鉄造の銃に刻まれていたものだ」

    1 (2)


    谷垣「二瓶は・・・山で死んだ」
    「この村田銃は俺が引き取った」

    インカラマッ「あの出来事がその後まさかあんな事態になるとは・・・」

    アリシパ「ハンッ!!占い師のクセにぇ?」

    1 (3)


    場面が変わり、森の中の中年男~

    樹姦している例の変態男
    2 (2)


    ベルトを締め直しながら・・・

    1 (4)

    「なんて汚らわしいッ」

    「こんな木は存在してはいけないッ」

    「切り倒して燃やさなくては」

    2 (3)


    そこへ、谷垣・チカパシ・インカラマッの一行が通りかかる
    チカパシ「ニシパ(旦那)」

    「何してる?」
     

    中年男は驚き 「ウヒッ」

    谷垣「ナタでその木を切り倒すのは大変だと思うが?」


    中年男「あ・・・いや 違うのですこれは・・・」
    「クマゲラが餌をとった穴を見ていたんですね」

    「すっごいキレイな楕円形の穴ですすっごい・・・ 硬い木によくこんな穴が掘れるな~と思って
    私も真似したんですね」
    2 (1)

    チカパシ「チプタチカプ『舟掘る鳥』だよね?」


    中年男「そう!よく知ってるね この楕円形の穴は『舟掘型』というんだ」

    「君たちアイヌはこれを真似して丸木舟を作ったというね」
    チカパシ「くわしいなニシパ生き物好きなの?」


    中年男「うん・・・好きで好きでたまらないんだ!!」

    1 (1)

    インカラマッ「男は姉畑支遁と名のりました」
    「学者で北海道の動植物を調査していると・・・」
    姉畑「ほらほらチカパシくん このイタドリの葉を見てごらん」

     
    チカパシ「なあに?」
    姉畑は口に指をしーっと当てながら

    「コテングコウモリがお休み中だよ」
    インカラマッ「チカパシがとてもなついたので私たちも油断しました」
    「その日は姉畑支遁と一緒に野宿をしたのですが」

    「翌朝・・・男と共に谷垣ニシパの銃と弾薬が消えていました」

    「おそらくその銃が新たな犠牲に使われて・・・」

     

    尾形「チッ」

    「銃から離れるなとあれほど・・・」

     

    白石「囚人に学者がいるってのは聞いたことがある」

    「あちこちで家畜を殺して回って牧場主に見つかって大怪我させて捕まったとか」

     

    杉元「鈴川聖弘から聞いた情報と一致するぜ」

    「そいつが入れ墨脱獄囚24人のひとりだ」

    「とにかく犯人は二瓶の銃を持っている 手分けして探そう」



    アシリパ「さっきの鹿の死骸が一番新しい犯人の跡だ 行くぞ杉元!」

    アイヌ人が鹿の死骸を焼きながら祈る儀式をしている


    1 (5)

     

    「ロロワエカシ ウサラワフチ (火の翁神よ火の媼神よ)」

    「タパン ピンネラウ ランケ カムイ オンネ(この若き雄鹿が地上に下した神のもとに)」

    「アラクワンノ オシピ クニ(まっすぐ帰れるよう)」

    「タパン タンパク トゥラノ カネ(このタバコを捧げて)」

    「クノミ タパンナ(お祈りいたします)」


    アシリパ「カムイノミ・・・神様へお祈りしてる」

    「私たちが住む西の方は鹿をカムイ扱いしないけど
    東はあんまり獲れなかったから昔から鹿を大切に送る儀式もする」
    「人間も含め全ての者はカムイと呼ぶことができる しかしいつもカムイと呼ぶ者は限られている」

    「人間ができない事 役立つものや災厄をもたらすものなどがカムイと呼ばれる」
    「火は私たちの生活に欠かせない」

    「木も山に座っているカムイ」

    「天候や疾病などは人間のちからが及ばないからカムイだ」

    「でも決して人間よりもものすごく偉い存在ではなくて私たちと対等と考えている」
    「狩猟というのは人間が獲るんじゃなくて カムイの方から弓矢に当たりに来ると考えられてきた」

    「人間に招待されて肉や毛皮を与えるかわりに カムイは人間しか作れない酒や煙草やイナウ(木弊)が欲しい」

    「私たちはカムイを丁重に送りかえし 人間の世界はいいところだと他のカムイにも伝えて貰わなきゃならない」

    「ひどい扱いをすればそのカムイは下りて来なくなる」
    アイヌの男がアシリパの弓を見て

    「その弓・・・遊びで持ってるものじゃなさそうだな」

    「いまどきそんなもので狩りをしてるのか?」

     

    アシリパ「銃は私の身体ではまだ重すぎる」

    「銃は便利だが急所を外せば獲物を苦しませる 私の毒矢なら急所じゃなくてもすぐ死ぬ」



    ナレーション~
    アイヌの毒矢は北海道北部天塩町にて昭和7年まで密かに熊狩りで使用されていた記録がある
    アイヌの男「変わった子供だ」


     

    杉元「犯人を追ってるのは あんたの仲間か?」

    「もう捕まえたか?」



    アイヌの男「わからない・・・でも時間の問題だろう 我々は犯人を知っている」



    アシリパ「その男が鹿を惨殺するのを見たのか?」
    アイヌの男「二日前 俺は銃声のした方へひとりで向かった」
    「メスの鹿が死んでいた」


    アイヌの男は、鹿の死骸のそばの木に銃が立てかけられており、その銃に7つの傷があるのを確認した。

    その時、何者かに木で頭を殴られ気絶する


    アイヌの男「目が覚めてからメス鹿をよく調べるとこの若いオス鹿同様・・・」

    「犯されていた」

    杉元「谷垣はそんなことをする男じゃない」

     

    アイヌの男「知り合いか?」
    アシリパ「どうしてだ?杉元・・・・どうしてこんなことを?」
    「人間が鹿とウコチャヌプコロしても」

    「子供なんか出来ないのに・・・」

    「ましてやオスの鹿とウコチャヌプコロする意味がわからない」

    「オスはメスとしかウコチャヌプコロしないはずなのに」

    「オスとウコチャヌプコロするなんて どうしてだ?杉元・・・・・」
    杉元「ウコチャヌプコロ・・・・・」

     

    「トゥアネネ キラ!!(そっちへ逃げた)」
    「トゥアネネ キラ!!(そっちへ逃げた)」

     

    谷垣「!!」
    川を泳いで逃げようとしていた谷垣は岸へ戻る
    アイヌ人たち「エウレンテ リクナプニ(両手を上げろ)」

    「クアクナ!(撃つぞッ)」
    谷垣は銃を奪おうとする
    アイヌ人「!!」


    1 (6)


    そのままアイヌ人を投げ倒し、すぐに銃を捨てる
    「俺はやってない」「濡れ衣だッ」

    投げられたアイヌ人が銃で谷垣の顔を殴る
    「エライアケン(殺してやる)」

     

    (ダァーン) 銃声が響く

     

    皆が振り向くと、
    尾形「久しぶりだな谷垣一等卒」
    アシリパ「無理やりウコチャヌプコロしてカムイを穢すやつは絶対許せない 必ず私たちで捕まえてやる!!」
    杉元「ウコチャヌプコロ・・・」

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    角が折れ、王蓋が倒れる

    【命】の角が!!

    王蓋を倒した荼吉尼の男がま立ち去ろうとする

    王蓋
    「まっ・・・待てど・・・どこにいくつもりだ
    掟を破り、団を捨てどこで生きていくつもりだ」

    王蓋の周囲には倒された兵士達が転がる

    王蓋
    「お前の所業を見よ
    この血塗れた大地がお前の居場所を物語っている

    荼吉尼の神

    【イゴルの最高傑作、神の角】とまで
    言われたお前が戦場を捨てるのか」

    荼吉尼
    「こんな神の角(つの)ほしければくれてやるさ
    俺達は一体幾つ星を荒野へ変えてきた

    1 (3)


    一体幾つ星に咲いた命を摘みとってきた

    俺達荼吉尼が戦うために生まれ
    戦うために生きてきたように

    俺達に摘まれた命もまた
    何かのために咲こうとした命であったはず

    そんな当たり前の事に
    俺は長らく気付かなかった

    俺は俺達が摘んできた命が生きてどんな花を咲かせるか
    見てみたくなってしまったのだ」

    王蓋
    「・・・やはり他の連中の言った通りだ
    お前、惑星琥珀で寄生種にとり憑かれ
    治療を受けていたらしいな

    確か脳に根を張る寄生植物だとか・・・
    以来お前の様子がすっかり変わってしまったと・・・」

    荼吉尼
    「変わったのではない 咲いたのさ、この俺の花も」

    それはヘドロだった

    1 (2)

    回想終了

    王蓋

    ――そう一本目はあの男だった

    この角と共に我が誇りを砕き消えた伝説

    後にも先にも恐れというものを感じたのはあの時だけだった

    折れた角を戒めに 我は・・・団は強くなった

    もう二度とこの誇りを失わぬために

    なのに何故 再び角は折れた 何故再び我等は・・・

    2 (3)


    1 (4)


    歌舞伎町の人達に襲われ逃げ惑う荼枳尼族兵士

    恐れている

    戦場に荼枳尼ありと新たな伝説をうちたてた我等が
    2 (2)

    かくの如き 地球人どもを・・・!!

    1 (5)


    いや恐れているの荼枳尼だけではない

    辰羅兵「!!」

    白目で倒れている蒼達に気付く

    辰羅兵「・・・・・・頭が!?」

    辰羅兵「引けェェェ!!」

    辰羅達は下がっていく

    地球人は一体何だ

    月詠「逃がすなァァ!!」

    逃げる辰羅達を追撃する月詠達

    伝説でも何でもない脆弱な生物が

    名だたる戦闘部族を何故ことごとく・・・・・・

    1 (6)


    王蓋は昔に言われた事を思い返す

    『俺達が摘んだ命も何かのために咲こうとした命であったはず』

    我等は戦うために生まれ 戦うために生きてきた

    ならば地球人は何のために生まれ 何のために生きている

    戦うために生まれたワケでもない地球人が 何故我等を恐れさせる

    1 (7)


    次郎長「ようやく崩れ始めたな 敵の陣中深くで指揮系統を失い

    無数の敵に囲まれる恐怖を思い出し踏ん張りがきかなくなったか

    一刻も早くここから出てェってツラしてやがらぁ

    宇宙人を敵に回して囲まれてんのはこっちなんだがなァ
     

    この街を囲む 解放軍本体をどうにかしなければ絶望的状況は変わらねェ

    1 (8)


    前線を崩し撤退させた所で本隊と合流されればそれまで

    象に針を一刺しした程の変化しかねェ」

    銀時「確かに 針一本じゃ象は倒せねェ

    だがその先に毒でもありゃあやがて巨体にも回り象の足は止まるぜ」

    悪い顔の笑みを浮かべながら言う

    銀時「恐怖は伝染する

    この街から出ていきてェなら出ていかせてやるさ ただし」

    1 (9)


    悪い顔の満遍な笑みを浮かべる銀時

    銀時「たっぷり恐怖(どく)塗りたくってな」

    西郷「パー子ォォ!?」

    銀時「お客さんのお帰りだぜ西郷 この街でこんだけ遊んでくれたんだ」

    電柱を持った神楽を先頭に荼枳尼兵士を追撃する街人

    銀時「ケツの毛が「はげあがるまで・・・キッチリボッたくったらアアアア!!」

    ドオオオン!

    神楽は電柱を投げ入り口の門を壊す!

    「街に入った前衛部隊が・・・吹き出してくるっ!!」

    ワアアアアアと蜘蛛の子を散らしたように神楽が壊した門から逃げる荼枳尼兵士

    「バッ バカな!!最後の傭兵部隊が逃げ帰って・・・!!」

    「ここだけではない 西門も・・・ 南門も!!」

    次郎長「やれやれ とんだ賭けに乗っちまったもんだ

    1 (10)


    街の守りを全て解き全門開放

    内側の敵を押し出す勢いのまま外に打って出

    解放軍本隊もその流れに巻き込んで退却に持ち込もうなんざ

    傭兵舞台の惨たらしい敗走ぶりを見れば解放軍の士気は下がろう

    だがあの大群全てを敗色に染められるかどうか・・・

    象は引かずに踏みとどまれば アリは踏み潰されるだけだ

    極道の俺でさえこんな無茶の掛けはしねェな」

    敏木斎「歴戦の老いぼれどもの玉も縮む大博打を打ってくれたわい

    だが・・・世界を救うなんてバカげた仕事は一歩間違えば世界を破滅させるような

    大バカにしか務まらなんのかもしれん

    それでも賭けたくなってしまう そんな男にしか掴めんものがあるのかもしれん」

    銀時「走れェェェ!!死んでも足を止めんなァ!!

    目の前に敵がいなくなるまで前に進め!!

    後ろに退がっておっ死ぬくらいなら前を向いてくたばれ!!

    勝てば敵は退く 負ければ世界は終わる

    どの道コイツが最後だ!!安心してありったけをしぼり出せェ!!燃えカス一つ残すな!!」

    1 (11)


    必死に周りを鼓舞する銀時

    銀時「空っぽになるまで 走れェェェェェ!!」

    銀時は鋭い目つきで敵兵を睨みつける

    解放軍兵「ひっ」

    解放軍兵「おい どうしたお前」

    恐怖のあまり逃げ出す兵士

    解放軍兵「オイ待て!!」

    解放軍兵「止まれェェェ貴様らァ!!」

    解放軍兵「黙れ!!あの傭兵どもに勝てなかった相手とどう戦えってんだ」

    新八(崩れ出した これならっ・・・)

    ドガアァア

    逃げた兵士が吹き飛ぶ

    王蓋「止まれ 貴様らの敵は向こうだ

    それでも退くというのなら 我が貴様らの相手を努めよう」

    1 (12)


    王蓋「戦え雑兵どもォォォ!!」

    逃げ一辺倒だった兵士達が王蓋の一喝で動きが止まる

    新八(止まった・・・!!たった一喝で・・・崩れかけていた戦意が・・・

    恐れがさらなる恐れに上塗りされた)

    我は荼枳尼 戦うために生まれ戦うために生きし者

    恐れるものなど何もない そんなものがあるならこの手で摘みとるだけだ

    また一つ星に咲いた命が消え・・・

    王蓋の前に一人の男がズンズン歩いてくる

    王蓋「オイ貴様きいていなかったか」

    ドゴォ!

    1 (1)


    王蓋の前を歩いていた男に強烈な一撃

    王蓋「ここから退く者は我が・・・」

    殴られた男「申し訳ありません 戦争が起こるときいて

    みんなを避難させていたんです だから遅くなってしまって

    もっと早くに植え変えてあげていたら 申し訳ありません」

    2 (1)


    王蓋「き・・・貴様は・・・!!」

    ――お前寄生種にやられ治療を受けていたらしいな

    確か脳に根を張る寄生植物だとか 以来お前の様子がすっかり変わってしまったと

    ・・・・・・変わったのではない

    1 (2)


    咲いたのさ この俺の花も

    ついに屁怒絽も銀時達に合流!!

    王蓋「きっ・・・きっ貴様・・・・・・ま・・・まさか・・・」


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    手嶋の回想

    人は一人で立っている 一人の”力”で歩いてる

    皆同じだ この事実は変えられない


    だけど友達と話しながら遊びながら帰った道は不思議と短く感じる

    同じように歩いてるのに一人じゃ退屈で遠かった同じはずの道のりなのに

    あたり前のようなこのことをオレはある日こう覚えた

    これは”力”なんかじゃないって

    歩くのは1人1人の力

    だけど

    その間には目には見えないけれど確実に―――

    “力”が働いているのだと

    たとえ お互いに触れていなくとも人と人は側にいるそのことだけで

    共に同じ方向に向かって歩いているという事実が

    “力”になっているんだと!!

     

    手嶋「誰か協調しないか 誰か!そこの黄色ジャージのおまえオレと協調してくれ!!」

    黄色のジャージは青八木だった!!

    青八木「ああ純太 うしろにつけ」

    手嶋(誰だ いや よく知っている顔だ)

    青八木「すぐさま加速する」

    手嶋「あ……あ……」
    1 (1)


    手嶋「青八木ィ!!」

     

    手嶋「あ…な…何でいや…おまえ…何でココにいるんだ!

    集団だ ここは もう先に―――鏑木たちと先頭に――――

    行かなきゃダメだろ 何で…何しに来たんだ!!」

    青八木は鋭い目つきで手嶋の顔を見つめる

    手嶋「オレは…もう 1人でどうにもできなくなってる イチ選手だ…ってのに…」

    1 (2)


    青八木「おまえが集団にのまれたから クライマーをチームに引き戻すためにだ!!」

    その言葉に手嶋は胸を打たれる

    手嶋(青八木がいる 青八木が協調の相手――― これ以上に」

    手嶋の汗がハンドルに落ちる

    手嶋(心強いことはない!!」

    青八木「後ろに入れ純太!!」

    手嶋「青八―――」

    その瞬間手嶋は思った

    手嶋(いや まてよ―――「加速」 けど おまえは―――!!)

    手嶋は青八木が膝を痛めていた事を思い出した

     

    青八木「どうした純太 心配そうな顔をして

    鳴子とおまえを連れてあがれといったのはおまえだ」

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    青八木「昨日表彰式のあとオレたち最後のレースで

    同調直列走法(シンクロストレートツイン)をやりたいと言ったのはおまえだ

    言ってくれ純太 聞きたい――― オレはおまえの言葉を いつもの―――」

     

    青八木と手嶋は集団を飛び出した!

    青八木「”キセキを信じる”って言葉を!!」

    手嶋と青八木が飛び出した瞬間集団がざわつく


    「総北が2人とびだした!!」

    「ふ 2人!? もう1人のみ込んでたのか!?」

    「くっそいかすな誰か追え!!」

    「誰かって…おまえが行け」

    「…いやもう足が残ってないムリだ」

    「行かすなよ総北を!!」

    「前もっとペース上げないからだろ」

    「ムリ言うなおまえ」

     

    岩崎「伊瀬さん!!」

    伊瀬「岩崎 藤原」(総北―――)

    岩崎・藤原「はい!」

    井瀬「もう終わりばい この集団は」

    岩崎・藤原「井瀬さん!!」

     

    井瀬(3年5番キャプテン手嶋 同じく3年4番青八木――二人ともボロボロやった…でもとびだした)

    井瀬「見とけ あの後ろ姿を」(ノーマークやった2人の3年生)

    岩崎・藤原「え」

    井瀬「このインターハイでは ああいう 何でもないようなヤツが何か大きかことばしでかすとばい

    広島にも京伏にも利用された おれたちの――もしかしたらあいつらが最後の」

    井瀬「希望の光―― かもしれん」

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    青八木は手嶋を引っ張り加速する

    手嶋(青八木!! 大丈夫なのか 痛いんじゃないのか

    おまえはいつも表情に出さないから!!

    ここまでは いつも通り走れてる…けど本当は―――!?)

    青八木「純太」
     
    青八木はスッと手を出す

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    青八木「暑さのせいかノドが乾いた」

    手嶋はハッと気付く!

    手嶋(この合図は―――

    まさか ストレートツインのデモンストレーションのひとつ

    “同調ボルト渡し”やるってか!!このインターハイで!!)

    「は!!」

    (こいつは相手の力を知りクセを知り 100%の信頼がねぇとできねぇシロモノだ

    共に練習を積み共に悩み 進んできた)

    手嶋はボトルをスッと抜く

    (オレたちの最良の形!!)

    驚く観客

    「見ろあの2人!カーブでくっついて走ってる!!」

    「えっ近づきすぎでしょ っていうかボトルを!?」

    手嶋はボトルを手渡した!

    「すげぇ!!」

    オレたちにしかできない

    弱虫ペダルネタバレ436_016



    同調直列走法(シンクロストレートツイン)だ!!

    「息がぴったり!!」

    手嶋(一(はじめ)!!おまえって男は「!!心配すんなって一緒にいこうってことかよ!!)

    青八木「純太」

    手嶋「!」

    青八木「前に追いつけばいいか?どれくらいの力で踏めばいい?

    チームに戻れると思うか?聞かせてくれお前の作戦を」


    手嶋は青八木の膝の事が気になる

    しかし手嶋は答えた

    手嶋「ああ青八木 まずは追う80%の力で引け

    下り区間は60%までおとして休んでいい

    敵が見えたら100%まで上げろ 勝負となれば120%だ

    敵をかいくぐり本体までたどりつく!!」

    手嶋の作戦に青八木は頷く

    手嶋「大丈夫だ いける いけるさオレたち2人なら」

    手嶋は力強く青八木に言った

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    手嶋「オレはキセキを信じる」

    青八木「……!!わかった純太!!」

    窮地の手島を待っていた青八木!気力と冷静さを取り戻した手島。
    次号シンクロストレートツインで挽回なるか!?


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