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刃牙道 160話 『疵と剣』

■対峙する異様…。極まる緊張感ッッ!!

彫物を背負った男と――――――

刀剣を帯びた男――――――

警察が黙して見ている



ただならぬ事態を警察が「見て見ている」フリをしている………


周りの通行人達はザワつく…

「おいおい…」

「え~…?」

「止めないよケーサツ…」

「なに始まるんだ…?」



剣豪は考えていた…


武蔵「はて」


この若者背後――――――


何故 白い……?
2 (1)

武蔵には白く輝いて見える花山…
2 (2)
これが…この「立ち会い」の景色だと……



稀なり
2 (3)
「少年」との立ち会いでは
2 (4)

地平まで広がる懐石料理(ごちそう)……「ピクル」との立ち会いでは

目も眩む黄金と絶賛(ほめ)……
2 (5)
「強気人」ン際の黄金は

天に達する……
2 (6)
「妖術の爺さん」の背後は

心華やぐ一面の花畑……


なのにどうだ

見えてる景色が――――


「白」………
もしや 「無」…?
2 (7)


いやいやいや………………

この若さでそれはあるまい



武蔵「(……………… ん~~~~~~~~?)」



「構え」…………?
2 (8)

これが……??


これでは……なにも防御(ふせ)げないではないか

「立ち会い」の場数は十二分の風情…

このまま打ち込むと…?



俺が斬り掛かったらどうするつもりだ?

「毒針」を吹いたら…?

「爆薬」をぶつけたら?


ズズ……

静かにゆっくりと沈み込む花山

ググ… グ……



おお~…――――――

なるほど…

これが……否 多分――――――これが……



まず間違いなく

これがこの若者の―――――――――

意志(おも)い…………
2 (9)


花山に見惚れるように立ち尽す武蔵…



無垢な……

なんと純粋(きれ)いな



そしてあまりに雄々しいッッ!!!

2 (10)


白い……



あまりの白さ……



あまりの輝き……



あまりのまぶしさに剣豪はつい――――――――
bakidou160-17060804



「目を閉じてしまった…」んだとさ……♡
2 (11)



■渾身、命中ッッ!!