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食戟のソーマ 第207話
■ついに、ついに…ッ!!

「解放軍が崩れていく 私らの勝ちだ」

「…やった …ついに 解放軍を撤退させたぞォォ」

神楽「銀ちゃんんんやったアル!! これでかぶき町に平和が………銀ちゃん?」


銀時「…………」

ヘドロ「万事屋さん?そんな所で何をやっているんですか

解放軍の皆さんもうどこかにいっちゃったみたいですよ

でも 皆さんの姿を見て安心しました ずっと心配していたんですよ

江戸がこんな事になってしまって皆さん無事でいるのかって

でも信じてもいました 皆さんならきっと大丈夫 だって」
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ヘドロが暗黒化した

ヘドロ「貴様ら人類は我輩がこの手で皆殺しにするのだから

残念だったな人間ども 真の恐怖はここから始まる!!

我輩の恐るべき計画を教えてやろうか!? それはな…」
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銀時は引き千切ったヘドロの頭の花をテープでくっつけた

そしてヘドロが元に戻る

ヘドロ「僕は花や草木だけじゃない

僕がこの地球で見つけた”人間”という花も身護り続けたいのです

それがこの花屋のたった一つの願い…」

テープでくっつけた部分がまた折れた!

ヘドロ暗黒化


ヘドロ「つまりこの地球は我輩に踏み潰されるために作られた花壇だったのだ!!

貴様ら人類は我輩に生かされていただけの 哀れな花だったのだ!!」

銀時は折れた部分をボンドでくっつけようとしている

ヘドロ元に戻る

ヘドロ「花は一輪ではすぐに枯れてしまうけれど 束になれば簡単には散りません

僕もこの地球の一輪の花として 皆さんと一緒に咲きたいと思います」

銀時は花にくっついた手を取ろうともがいている

ヘドロ「そして花が満開になった時…この地球は平和の園にな……」

ブチッ(ヘドロの頭の花が根元からからちぎれる音)

ヘドロ「ギャアアアアアス!!」
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根元から花をちぎられたヘドロが顔面から大量出血

ヘドロ「きっ貴様ァァァ!! 一体何をしたァアアア!!

まさかっ彼の封印を…!! なっ…なんという事をを

終わりだァ!! 貴様ら人類も我輩も…そのこの宇宙も全て終わっ…」

ドッ!
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開店祝用のスタンド花をヘドロの頭に突き刺す銀時

暗黒ヘドロ「…あぶなかった あと少しで全て終わる所であった

この借りは必ず返すぞ人類」



ヘドロ「そんな事はさせない この僕がいる限り君の好きにはさせないぞ ヘドラ」

ヘドラ「フフフ無駄だヘドロ 既にお前の半身は我が手中 じきこの体も宇宙も闇一色に染まろう」

銀時「ハーフになった」

ヘドロ「地球も人類も僕が護る」

ヘドラ「地球も人類も破滅させてやる」




ギャーギャー騒いでいる銀時とヘドロ

新八「……何やってんの銀さん アレ」

神楽「何だかよく解んないけど楽しそうアル

久しぶりに見たある みんなのあんな顔 やっぱり平和が一番アルな」

新八「うん そうだね」

お登勢「まさか夜の街かぶき町がネオンじゃなくて

月明かりと焚き火に照らされる日が来るとはねェ」

次郎長「年中やかましい街だ たまにゃこんな夜も悪かねェだろ」

お登勢「それでも夜を迎えられただけマシだってかい」

次郎長「ああ 次は朝日に照らされた街が拝めりゃ上出来だ」



お登勢「やれやれ 明日を迎えるのがこんなにおお仕事だったとはねェ

以前は黙ってても勝手に明日がやってきたが 今じゃ胸ぐら掴んで

恫喝しないとのれんもくぐりゃしないってんだから

アイツらはよくやったよ それでも明日を迎えるにゃ足りないかい」




次郎長「こっちが足りねェんじゃねェ 敵があり余ってんのさ

撤退にこそ持ち込んだが 俺達ゃ敵に勝ったワケじゃねェ

一時的に負けたと錯覚させただけだ

精鋭を破り少しは兵隊を削ったが 全体の兵力から見ればヒビの入った程度だ

一方こちらは大軍を相手どって消耗しきってる

散り散りに敗走した敵が軍を立て直し再び攻めてくればひとたまりもねェ

幕軍が追撃をかけ敵の立て直しを妨害しているようだが それもいつまでもつか

早いとこ宇宙にいる兄ちゃんの仲間が敵の本部をどうにか止めてくれねェと

明日をかすめとるにも限界ってもんがあらぁな」



お登勢「…限界ねェ アンタの口からそんな弱音がきけるとは思わなかった

長生きはするもんだねェ」

次郎長「弱音にきこえたかい お前も随分耳が遠くなったな」

お登勢「弱音ってのもそう悪いもんじゃないさ 次郎長

弱音が吐けるのは 頼るものがいるヤツだけなんだから」

次郎長「………」

お登勢「アンタも大人になったね 次郎長」

次郎長「ケッ 老いぼれたと言われた方が百倍マシだ」

ゲラゲラ笑うお登勢
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そこにドカっと座り込む西郷

西郷「おやおや 顔を合わせるのも稀 会えばいがみ合ってばかりいた

かぶき町四天王が今夜は随分楽しそうじゃないかい

アラゴメン ひょっとしてお邪魔だった?」




お登勢「いんや西郷 アンアとも一杯飲みたいと思ってた所さ

なんせアンタら地球が滅亡寸前にならないとガン首揃えないようなひねくれ者だろ

こんな機会はもうないだろうからねェ

そういう意味じゃあたしゃこの状況に少し感謝してんだよ

こんな時じゃなきゃ見えないもんが こんな時じゃなきゃ感じられないもんが随分あった



おかげで以前よりちったあ人間って奴が好きになれた気がするよ

こんな夜なら今生最後の夜になったとしても そう悪かないかもってね」



次郎長「……… いんや まだ飲み足りねぇや」

神楽「やっぱり… なんとか解放軍はおっ払ったけど その爪跡は大きいみたいアル」

新八「無理もないよ あの大軍を退けた事事態奇跡みたいな話なんだから

いや これだけの人達があの絶望的な状況で戦ってくれた事事態奇跡

かぶき町の人達だけじゃない

江戸中のみんなが自分のできる事にそれぞれ全力を尽くした

だから この奇跡は起きたのかもしれない」



新八「お前さっきから邪魔してんだけだろーが!!」

パンデモニウムをあちこちに渡してた外道丸にツッコミをいれる新八

外道丸「パンデモニウムは怪我病気にも効く万能のオヤツでござんす お一つどうですか」

新八「だーかーら そんなグロテスクなもん誰が……」

パンデモニウムさん「ゴメン 私やっぱり邪魔だった?」
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パンデモニウムさん「心配でつい ついてきちゃった

私 メンド臭い女になってたねゴメ もう邪魔しないから」

新八「ああ邪魔だ これ以上俺の心かき乱すくらいならずっと側にいろよ!!」

神楽「オメーが一番邪魔アル」

お妙「新ちゃん神楽ちゃん ツッコミはもういいから今は休んで」

神楽「アネゴ!!」

お妙「外道丸さん達はね 戦で疲労した皆を休ませようと色んな役を買ってでてくれたのよ」

新八「!!」

お妙「自分達はまだ疲れてないからって 戦後半に出たからもう少し出番がほしいって」

新八「最後に本音出すな!」

お妙「外道丸さん達は負傷者の世話に食料班」
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食料班の皆さん

新八「食料にされそうだよ!!」



お妙「清明さん達は街の見張りと警護」

清明「わしの見張りの方が恐い!!」

道満「何を俺の見張りの方が恐い!!」

新八「見張りに見張りをつけてくれ!!」

お妙「結野アナは祈祷によるアシスト」

結野「明日の天気はさわやかな晴れ 戦日和でーす」

新八「戦起こそうとすんな!!」

お妙「各々が自分のやれる事をやらなきゃいけない時だというなら

今のあなた達がやるべき事は休む事

あなた達はよく働いた 今は何も考えず休んで」

ケガ人「で…でも敵がくるかもと思うと不安で…」
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お妙のダークマターを食べた負傷者

お妙「大丈夫 私達がいるから たいくさん食べてたくさん寝てください」

新八「姉上それ眠ってないね!! とどめさしてるね!!」

外道丸「あっ じゃあそれで眠らせてからパンデモニウム口につっ込むカンジでいきやしょうか」

ダークマターで倒れた人達の口にパンデモニウムをつっこむ外道丸

新八「オイぃぃ!! なんでこんなアブねェ奴等が食料班やってんだ

誰かァもっとマシな食料を!!」
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パンデモニウムさん「やっと白状したね

ホントはしってた 新八くんが私をどう思ってるかなんて

でも気づかない振りしてた …一緒にいられなくなっちゃうから

だから私も白状するね ホントは新八くんに食べてほしかった バイバイ大好き」

フォークを片手に泣きながら叫ぶ新八

新八「今すぐ俺の前に全てのパンデモニウムを持ってこいィィ!!」

神楽「新八 お前はマジで休んだ方がいい」

「そうか じゃあお言葉に甘えて休ませてもらおうかな」
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近藤「戦い通しでもうヘトヘトだ

ようやく帰ってこれた 君の所へ ただいま お妙さん」

お妙「……お おかえり近藤さん」

涙を流すお妙さん
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近藤「お妙さぁぁぁん」

パンデモニウムお妙「近藤さぁん」

お妙「誰がお妙じゃああああ!!」

パンデモウムと一緒に近藤の顔面を蹴るお妙

近藤「ごふァ」

近藤「おっ…お妙さんいくらなんでも激しすぎよ!! ダ…ダメだってば」

近藤はパンデモニウムをしっかり抱きしめてキスをしている

新八「パンデモニウムさんを離せェェ!!」

お妙「何あの地獄」

外道丸「パンデモニウムの幻覚作用がききすぎたようです」



土方「なんだオイ 世界が終わりそうならイケそうな気がするとか言ってたのに

いつもと変わらねェじゃねェか 何もかも」

沖田「何言ってんですか土方さん 近藤さんはアレがほしかったんですよ」

土方「いつものアレがいいんだ」



お妙「世界が終わりそうな時に今頃お帰りですか お巡りさんも相変わらずですね」

「そういう事」
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猿飛あやめと服部金蔵も帰還

猿飛「世界の方はしらないけど どうやら帰る場所ぐらいは護れたみたいじゃない

ただいまも おかえりもない 無愛想な街だけど」



お妙「おかえりはないけど違うものならきけるかもしれませんよ」
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お妙「みんなおつかれさま」

神楽「アネゴそれ違う」

■なにが見えたのか…。