#銀魂

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    銀魂 六百五十四訓 「ペットはコンパクトな方が飼いやすい」

    場面は宇宙━━━━━━

    じい「信じられん...まだこれだけの艦隊を
    有しながら まさか解放軍が白旗をあげるとは....」
    1

    ハタ皇子「戦を決めるのは数ではない...覚悟さ...
    死を決して挑んでくる一兵は死を恐れる一千の兵に勝る...」

    「奴等..この俺の覚悟を見て
    負けを悟ったらしい...」

    傷だらけになっているハタ皇子にはなしかけるじい...

    じい「あっ死を覚悟して便所に隠れてた皇子...どこで負ったのですか、その傷...」

    煙草を燻らせるマダオ...

    長谷川「死を決してか・・・確かに俺は毎日決してる...日々死と向き合う者が死から逃げる者に負けるはずもねェ...」

    首に縄をかけたマダオの側には、妻のハツへ遺書めいたメモが... 

    じい「どんな決し方してんだテメーは...人生に白旗あげてる奴が戦場で勝てるか...」

    「ただ敵から逃げ回ってるうちに戦が終わってただけでしょ...」

    ハタ皇子「何を言う...余が敵の艦隊を引きつけ
    なければこの勝利はなかったぞ!!!!」

    じい「無理矢理やらされてませんでしたっけ...」

    長谷川「ああ..そうだったな....だがアンタらの協力がなければ戦を止められなかったのも事実だ...

    まさか地球を何度も危機に陥れたアンタに救われる事になるとはねェ
    役人をクビになっててよかった...地球を代表して礼を言わなきゃいけねェ所だったよ...」

    ハタ皇子「フン...人間のためではないわ...
    地球に生きる稀少生物たちに感謝せい...」

    じい「皇子...ソープ嬢や女王様には感謝しなくてよろしいので?」

    ハタ皇子「黙っとけよクソジジイ!!それより...敵の母船に乗り込んだ連中はどうなった...」

    じい「通信が乱れて連絡が・・・まさか人を散々利用して手柄を独占するつもりじゃ・・・」

    モニターを見て、敵艦の動きをハタ皇子に報告する部下...

    ハタ皇子「何!?まさか戦利品ごと逃亡するつもりか!!
    全速力で追いつけ!!逃げまどうようなら大砲をブチ込んでも構わん!!」
    2

    場面変わり━━━━━━━━

    \ゴゴゴゴ/
    3

    龍脈の噴出を鎮めている巫女姉妹・狛子・定春....

    息をあげながら、百音に確認を取る阿音...

    阿音「これで何ヶ所鎮めた?」

    百音「さぁ..途中で数えるのやめてしまいました...きりが
    ないんですもの...でも大方は落ち着いたみたい...」

    ターミナルに目をやる巫女姉妹...

    「残るは龍穴(あそこ)だけ...」
    4

    阿音「そろそろ幕軍もターミナル地下に攻め入る頃...
    私達も向かわなきゃ・・・いよいよ大詰めよ...」

    そう言って阿音は定春に話しかけます...

    阿音「礼を言わせて...アンタが来てくれなきゃ私達も狛子もとうの昔に験力を使い果たし干からびてた...
    私達はアンタを見捨てて放り出した...
    なのにアンタは私達を...見捨てなかった...」

    捨てられた定春の前に立つ万事屋の描写...
    5

    阿音「いや・・・違うかアンタの護りたかったものはきっと・・・
    ・・・だから約束する
    私達も もう決してアンタを見捨てたりしない....」

    定春の顔を撫でる阿音...

    「必ず..アンタを家族の所に帰す...」

    「だからあともう少しだけ一緒に戦っ・・・」

    「?」

    阿音は、定春を撫でながら違和感を覚えます...

    阿音「アレ?」
    6

    「ちょっとまってちょっとまって.....
    ・・・え?
    アンタって...こんなサイズだったっけ....」

    百音「どうされましたか姉上...」

    阿音「いやちょっと・・・験力使いすぎたかな・・・LサイズがMサイズに...」

    百音「姉上..気のせいなんかじゃありません...でもそれはその子が縮んだのではない...姉上が大きくなられたのです...

    見直しました..一時はキャバクラ巫女にまで堕ちた姉上が一族の使命を全うしようと戦う姿...

    立派になられた本当に...私にも見えます...姉上が大林素子のように大きく...」 

    「ねェ狛子...」

    狛子「わん」


    ・・・・・

    阿音「ゴメン縮んだのアンタの脳ミソだったわ...狛子まで手乗りサイズに小さくなってんでしょうが!!どういう事!!
    7

    なんでこんな事が・・・まさかこれって・・・!!」

    \しゃらん/

    錫杖の音の方向に阿音が目を向けたその時....

    空から無数の錫杖の雨が阿音達を襲います...

    阿音「百音エェェェ!!」

    \ドドドド/
    8

    定春を庇う阿音、狛子を護る百音の描写...

    錫杖が身体を貫き、傷を負う阿音に叫ぶ百音...

    百音「姉上ェェェェェェ!!」

    阿音「しくじった...龍脈を止める事に気を
    とられすぎたわね...敵はそれだけじゃなかった...」
    9

    奈落を引き連れて姿を現す虚...

    巫女姉妹目掛け、ビルから駆け下りてくる奈落の描写...

    阿音「走ってェェェェ!!」
    10


    場面変わり━━━━━━

    定春の所へと急ぎ向かう万事屋・信女...

    \ズゴゴ/

    \ゴゴゴゴ/

    新八「地震!!」

    銀さん『おさまりかけてた龍脈がまた暴走し始めたってのか!?』

    神楽「どういう事アルか...そっちは定春達が抑えてるはずじゃ・・・」
    11

    銀さん『まさかアイツの身に何か・・・!!』

    信女「おさまったのは龍脈の支流に過ぎない...本流はまだ残ってる..この地鳴り...まさかあの虚(おとこ)・・・」

    場面変わり━━━━━━

    ターミナル地下から虚へ通信を入れる奈落...

    奈落「虚様...これ以上の負荷には耐えられません...既に門は制御を失っております限界です...」

    虚「そうですか...よく働いてくれましたね...君達も..そして彼女達も....」
    12

    スクーターに乗り、迫る奈落から逃げている巫女姉妹の描写...

    虚「立派に使命を果たしました...敵であれ味方であれその働きは称賛に値します... だからその気持ち汲んであげましょう...」

    奈落を倒しながら、ターミナルへと向かっている真選組の描写...

    虚「じき彼等は門を奪取しにそこに来る事でしょう...ならば我々もこれを手放し彼等に返してあげようじゃありませんか...」

    ターミナル地下の装置が爆発し、側に居た奈落が巻き込まれる描写... 

    虚「長きに渡って人に操られ続けた龍をその枷から解き放って...」 
    13

    膨大なエネルギーが地上に噴出し、上空へと吹き上がる光景を目にする万事屋...
    14

    信女「・・・門が 決壊した龍脈を制御する装置(すべ)は失われた...

    アレを止める事はもう・・・虚にも誰にもできない.....」

    龍を見上げる虚...

    虚「迎えの準備は整いました...待っていますよ..松陽の弟子達よ

    15
    あなた達が『終焉』と共に地球(ここ)に帰るのを...」

    場面変わり━━━━━━━━

    地球を見ている紫雀...

    紫雀「まるで龍が口を開け世界を飲み込もうとしているようではないか...」

    紫雀と通信する猩覚...

    猩覚「やはり地球との衝突はさけられんか...こっちも八方手を尽くしちゃいるが 何せ艦のダメージがデケェ...
    あちこちの装置がいかれて船を止めるどころか舵をとる事もかなわねェ...」 

    「おまけに頼みの綱の英雄殿達は戦に全てを使い切り 揃いも揃って
    虫の息...八方塞がりとはこの事だ...」
    16

    紫雀「・・・・・・・
    天鳥船を自律的に止める事はもう不可能だ...
    火之迦具土神のエネルギーは既に内部にもれ、船内を破壊し尽くしている...
    制御を失ったこの船は最早地球に落下するただの火の玉だ...

    この巨大なエネルギーが地球の暴走したアルタナと接触すれば地球が消し飛ぶどころか銀河がどうなるかも解らん... 
    それを止めるには船が地球に落ちる前に外部の力で破壊...宇宙空間にエネルギーを霧散させるしかない...
    だが船から人員を退避させる時間はもう残っていない...

    つまり地球を救うにはこの船と共に我々が死ぬしかないという事だ...

    そして..今 この宇宙でそれができる兵力(ちから)を有しそれができる状況に身を置いているのは....」

    「ハタ..お前達だけだ...」
    17

    ハタ皇子「・・・提督それは余に・・・人を救えと言っているのか...それとも・・・人を殺めよと言っているのか...」

    紫雀「・・・私にも解らぬただ一つ言えるのはお前が殺さなくても我々は死ぬ...
    地球と共に...
    だがお前が我々を殺せば地球は救われる...選択を強いるつもりはない...」 

    「どちらでも好きな方を選んでくれ━━━━━━━━━━━」
    18

    場面変わり━━━━━━━

    スクーターを走らせながら、負傷した阿音を気遣う百音...

    百音「姉上...姉上しっかりしてください!!」

    阿音「なァにやかましいわね大丈夫よこれくらい...黙って走りなさい...舌かむわよ」

    百音「姉上..その身体じゃ無理です...
    ただでさえ験力を消耗しきっているのにその上・・・」

    阿音「何言ってんのよ...門が破壊された今アレを
    止められるのは私達しかいないのよ...」

    百音「私が姉上の分まで働きます...だから・・・」

    阿音「引きこもりのもやしっ子に何ができるってのよ...」

    百音「だって姉上・・・」

    阿音「いけって言ってんでしょ!!・・・お願い いかせてよ
    一人でも欠けたらまたこの子達の負担が大きくなってしまう...」

    定春をみる百音...

    阿音「狗神は肉体をもちながら強い霊性も帯びている...

    この子達はかつてない膨大な験力の消耗で霊性が薄れ肉体維持できなくなり始めているのよ...

    これ以上負担を負えば小さくなる所じゃない...」

    「その存在はかき消えてしまうかもしれない━━━━」
    19


    迫る決断の時・・・!!


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    銀魂 六百五十三訓 「二本差し

    星海坊主 回想━━━━━

    冒頭、何処かの星の研究所にやってくる星海坊主...

    博士「なんじゃ...久し振りに顔を見せたと思ったらお前さんまだそんなものを集めていたのか...」

    星海坊主は、袋いっぱいに詰め込まれた結晶石を博士に見せます...

    博士「そいつは今のお前さんにとってはただの石コロのはずだ...女房を失った今のお前には...」

    星一つに咲く事も稀と言われるアルタナの結晶石の数を見て驚く博士...

    博士「徨安の結晶石はお前が女房のため取り尽くしてしま
    ったはず...お前さんまさか....宇宙中を・・・・」

    星海坊主「爺さん アンタの言う通りだ...アイツを死なせちまった今の俺にとっては
    結晶石(コイツ)は宇宙中(そこら)を捜せばどこにでも落ちている
    ただの石コロさ...
    だが..ただの石コロにも使い道はある...」

    「コイツで殴り殺してェ奴がいる手ェ貸してくれるか...」

    積み上げられた結晶石を見上げる博士...

    博士「・・・・・なるほどだがこれだけの"石コロ"が
    必要とは...今度はどんだけデカイのが敵(あいて)だ...宇宙一のハンターさんよ...」

    星海坊主「今までで一番小せェ、だが今までで一番アブねェ生物だ...」
    1


    回想終わり━━━━━━━

    戦闘中、アルタナの結晶石について銀さん達に説明する星海坊主...

    銀さん『結晶石!?そいつがあれば虚の不死身を打ち崩せるってのか...』
    2

    星海坊主「・・・・・・虚は不死身なんかじゃねェ..

    奴等『変異体』は星の力
    『アルタナ』を受け生まれた
    特別変異生物...

    その体内には血液のように
    アルタナが流れる...

    奴等は星の地表から流れ出る
    アルタナを取り込みエネルギー
    とする事でその供給がある限り
    半永久的に活動できる...

    だが一度その供給が断たれ
    体内のアルタナが尽きれば
    ただの人間に戻る...

    故郷から離れ死んでいった
    江華(アイツ)のように...

    人の体内に各々違う血液が
    流れているように、星の中
    に流れるアルタナも各々の
    星特有のものだ...

    変異体は自分の生まれた星の
    アルタナをもってしか生きて
    いく事ができない...
    もし自分と合わんアルタナを
    その身に強く受ければ奴等は
    その不死性を維持できなくなる...

    俺が徨安の結晶石をかき集めて
    いたのはそこに凝縮された江華
    の母星のアルタナを抽出し、
    江華に与え少しでも延命させる
    為だった...

    だがその使い道を逆転させれば
    結晶石をもって異星のアルタナを
    虚にぶちまけられれば奴も奴から
    生まれたコイツらも終わらせる事
    ができる....

    俺は江華を救えなかった...
    だが江華に出会わなければ
    こんな事に気づく事はなか
    っただろう...

    だから今度は救う...

    アイツのくれた希望をもって
    アイツの愛したこの地球(ほし)
    を━━━━━━━━━」

    奈落を前に、構えの姿勢を取る星海坊主....

    星海坊主「とくと拝むがいい...コイツが結晶石に秘められたアルタナの力だ!!」

    \ファサ/

    「頭にふりかけたらこんなにフサフサになっりました!!」
    3

    すかさず、星海坊主を頭から踏み付ける万事屋の三人...

    星海坊主「何をするんだお前達...痛てて見ろ頭が・・・こんなにフサフサになりました」

    神楽「じゃねェアル!!なんか強力な武器でも出すかと思ったらお前結晶石を何に使ってるアルか!!」

    星海坊主「敵に見せつけてやったのさ...不死身なのはお前らだけじゃない...俺の毛根もだ...」

    銀さん(?)『何の役にも立たねェよつーかアルタナってそんな効果もあったの?ふりかけたって何?のりたま状なの?』

    \ブチン/と星海坊主の髪の毛を引きちぎる神威....

    神威「じゃあ俺にもよく見せてよ不死身?いつもと同じヅラじゃないか...」

    星海坊主 \あ"あ"あ"あ"あ"/

    「そんなバカ力で引っぱったら全ての髪がヅラになるわ!!何をさらしとんじゃクソガキャ!!」

    一斉に迫ってくる奈落の描写...

    新八「んな事やってる場合ですか!!敵が.....!!」

    星海坊主「やれやれ...戦隊モノの敵はロボット合体している間 空気を読んで攻撃してこないものだぞ...」

    懐に手を入れ、武器を取り出す星海坊主...

    \ジャキ/

    星海坊主「ならばこっちも
    空気は読むまい...

    遊びはここまでだ...

    結晶石より作られしアルタナ
    兵器の力見せてやる....

    レディ~~~~ファイヤァァ」

    \プシュ/

    奈落へと向けた武器を自身の頭皮に向けて浴びせる星海坊主...

    「3秒だけ時間を稼げ...すぐに生える!!」
    4

    \プシュ/\プシュ/

    再び星海坊主を奈落へと蹴り込む万事屋...

    銀さん『オイぃ!!どういうこった!!頼みの綱の結晶石がほぼゴミに使われてんぞ...』

    信女「これが切札だとしたら地球はもう滅亡ね...毛根だけ残して...」

    神楽「毛根も滅べ!!」

    倒しても這い上がる奈落に限界を感じる新八...

    「このままじゃ突破できない...
    定春の元に・・・たどりつけない」

    ぶっちぶっちと倒れている星海坊主の髪の毛を引きちぎっている神威に腕を伸ばす星海坊主...

    新八達に奈落が飛び掛ろうとしたその時...

    \ドン/
    5

    激しい光が神威の股下を貫き、奈落達を一掃します...

    万事屋「なんか出たァァ!!」
    6

    星海坊主「言っただろう...オッさんと大砲が合体してるんだ...空気を読め...
    結晶石から抽出したアルタナをエネルギー変換し一気に放つアルタナ兵器『晶龍門』...
    増毛銃を作る過程で偶然生まれた副産物だ...」

    銀さん(?)『どう考えてもあっちのがオマケだろ!!』

    星海坊主「コイツにこめられた
    アルタナはあちこちの星のアル
    タナをブレンドしたオリジナル...
    適合する者など宇宙に存在しない... 

    いかな不死者もその体内のアルタナ
    ごと破壊する...
    くわえて砲によって拡散されたアル
    タナの粒子は破壊を免れた周囲の
    不死者の肉体も侵す...

    不死者(やつら)はもう立ち上がれない」

    「最後に立つのは
    不屈者(オレたち)だ」

    再度、星海坊主の頭部を踏み付ける万事屋...

    神楽「このハゲェェェェェ!!」
    7

    新八「そんなもんあんならさっさと使わんかい!!増毛のくだりは何だ!!自慢したかっただけか」

    星海坊主「待って待って!!そんなつもりはなかったんです...」

    銀さん『そんなつもりはなかったんでスゥ~って
    そんなつもりがなかったらァ~♪地球滅ぼしてもいいの~~♪』

    星海坊主「晶龍門は一発撃つまでに時間がかかる無駄撃ちはできんのだ...」

    銀さん『何!?他にそのアルタナ兵器ってのはねェのかよ...』

    星海坊主「あるにはあるが...何せ数に限りが...虚のためにとっておかねェと...」

    星海坊主の後ろでドォォンと奈落に向けて爆弾を投げている神威の描写...

    神威「おわっスゴイこのちっこい爆玉...
    不死者がまるでゴミのようだ....」

    星海坊主「てめェェェェ!!
    いつの間に人の武器くすねて無駄使いしてんだ」

    神威「育毛剤に使うよりはよっぽどマシだと思うけど...
    それにここで使わずにどこで使うわけ...
    兵器(コイツ)があれば俺一人でもあの屍どもくらい抑えられる...」  

    そして、神威は神楽に「いけよ」と言葉をかけます...

    神威「時間がないんだろ...お守りはもうこりごりだ...

    8
    その上 犬の世話まで焼かされる覚えはないよ...」

    新八「神威さん...」

    星海坊主「・・・・・・ 
    確かにいつまでも小娘に見守られてたんじゃ男が立たんわな.. 」

    神威「俺の事じゃなっ・・・」

    星海坊主「お前じゃねェ...俺の話さ...
    だがもう心配いらねェよ...お前がいなくても...」

    過去に、神楽が星海坊主と神威を止める描写...

    星海坊主「家族(こっち)はもう大丈夫だ...だからいけ
    ・・・今度はお前が見つけた万事屋(やつら)のため...お前自身のために...」
    9

    持っていた剣を銀さんに投げ渡す星海坊主...

    星海坊主「持ってけ...結晶石を含んだ鋼を叩きあげ作った....銃でも大砲でもねェ 」

    「てめーら侍はやっぱり刃(そいつ)だろう...」
    10

    銀さん『・・・・・・・
    侍はな..その昔二本差しだったんだ...刀と脇差し
    二本を差してこそ一人前の武士だってな...

    だがいつからかその誇りを捨て 護るべき信念を失くし
    身を護るだけの凶器(いっぽん)が残った...

    そんな暗がりを木刀(ぼうきれ)一本振り回してフラフラさま
    よいながら、それでもなんとかかんとかここまでやってこれたのは...』

    『ここに斬れ味は悪いが絶対折れねェ2本の剣があったからだ...
    礼を言うよ...そんな鈍に巡り合わせてくれた事に...コイツらが腰にある限り
    侍も折れねェよ...必ず帰ってくる...二本差しで』 
    11

    星海坊主・神威に背を向け歩く万事屋...

    万事屋と別れ、奈落と向き合う星海坊主・神威...

    敵を前に、先の銀さんの言葉が気になってる様子の星海坊主...

    星海坊主「・・・オイ
    ひょっとして今のって....
    娘さんをください的な発言だったのか...まさか違うよな」

    神威「何を今さら...俺はてっきりとっくに
    その覚悟なのかと思ってたよ...」

    星海坊主「バカ言え...江華はな、ああいう
    ふ抜けた男は大嫌いだった...」

    神威「なるほど...毛抜けた
    男を選んだくらいだからね...やっぱり持つべきものは息子だね...
    娘はいずれ他に持ってかれる
    が息子は親父をほっとかない...」

    星海坊主「まったくだ...いつも命を狙われたり
    腕をもがれたり髪をひきちぎられたり....」

    口角をあげ、奈落へと駆け出す親子...

    「愉快な家族をもって
    お父さん幸せだな!!」
    12

    もう二度と、解けない━━━━!! 


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    銀魂 六百五十二訓 「世界の終わりと家族の始まり」

    遠き日、眩しさの中に━━━━━。

    前号の続き....

    神威達の前に現れる星海坊主...

    星海坊主「ここは世界の終わりが始まった星...

    魔王とはち合わせても神仏とはち合わせても驚かねェ覚悟はしてきたんだが...

    そんなもんよりよっぽどレアもんの顔が見えるな...
    エイリアンハンター生活25年...
    まだこの宇宙に驚くべき事が残っていたとは...」

    「やっぱりこの世界...
    1

    終わらせるには勿体ねェな」
    2

    神楽「パピ━━━━ぃぃ!!」

    銀さん『星海坊主!!』
    3

    跳躍し、奈落を一掃する星海坊主...

    星海坊主「ほう..お前ら虚の血を受けたできそこないか...
    不死のバーゲンセールってワケか...
    だが不死身はお前らの
    専売特許じゃねェぞ...」
    4

    烙陽で、虚に敗れる星海坊主の描写...

    奈落目掛けて銃を放ちます...

    \ドゴォォン/

    星海坊主「お前らの大将に借りを返しにまい戻った
    オッさんも...
    この瓦礫の星で未だ立ち続ける連中も...

    不死の身体なんぞもっちゃ
    いねェが何度倒れても立ち上がる...
    【不死】と【不屈】最後に立ってんのはどちらか...」

    「だが....」

    「お前は今死ねェェェ!!」

    突如、神威を頭から踏み付ける星海坊主に驚愕する銀さん・神楽 ...

    神楽「何してるアルかハゲェェェ!!」

    星海坊主「チッ し損じたか...クソガキがこの期に及んでよくまァこりずに姿を現しやがったな...
    しかもよりにも
    よってこんな時に...
    今度こそ引導を渡してやらあコイツらと一緒にな...」

    神楽「違うネ パピーコイツは・・・」

    星海坊主「何も違わねェさ...コイツが何を思ってここに来たのかなんてしらねェが...少なくとも...
    妹かばってどてっ腹に穴あけた兄貴をよくやったなんて誉める親父はいねェよ...
    5

    兄貴だろうが妹だろうが親より先にいこうとする奴を誉める親はいねェよ...
    そんなくだらん事をしにきたってんならいっそここで退場させてやるって言ったんだ...」

    神威「・・・そうかいだったら心配いらないよ...アンタのいう通り俺はそんなくだらん事に命を使うつもりはない...」

    神威「アンタを殺る余力(ちから)はちゃんと残してあるよ...」
    6

    星海坊主へと拳を繰り出す神威...

    神威「メインディッシュは最後にと思ったけど...アンタが言うなら前菜ごとたいらげてあげるよ」

    銀さん『待て てめェら・・・』

    星海坊主「今 なんつった...」

    星海坊主「誰の頭がメイドインバングラディッシュだァ!!」 

    銀さん『誰も言ってねェよ んな事!!』
    7

    星海坊主「かぶってねェ...俺は断じて何もカブってねェぞォ!!」

    \おおおおおおおお/

    互いに駆け出した次の瞬間...

    \ゴッ/

    \ゴッ/

    電柱を使い、喧嘩を止める神楽...
    8

    星海坊主「あ"あ"ああああ」

    蹲る星海坊主...

    神楽「ったくお前らときたら..こんな時まで顔合わせたら殴り合いアルか...」

    星海坊主「神楽ちゃん君達の故郷に何すんの?」

    神楽「いつまでたってもどこまでいってもつくづく
    アルな...いや...人の事...
    言えないか......でもそれでもいいアル...」

    「たとえ・・・一時で地球(ここ)にみんなが来てくれた...それだけで充分アル...」
    9

    夜兎家族へと迫る奈落を斬り倒す信女...

    信女「走って...これ以上囲まれたら厄介な事になる...
    ここを突破する!!急いで!!」

    立ち上がろうとする神威に、先に負った傷の痛みが走ります...

    舌打ちをし、傷口に手を当てる神威に止血剤を投げる星海坊主の描写...

    星海坊主「親(オレ)の目の届かねェ所でのたれ死ぬのは構わねェ...
    ただここはこの地球(ほし)だけは許さねェ...」
    10

    星海坊主を狙う奈落を銃で打ち落とす神威...

    神威「アンタのためじゃない...感謝しなよ...あの人に...」
    11

    江華とのやりとりを思い返す神楽・神威...

    神楽回想━━━━━━

    幼少神楽「地球?」

    江華「そう..昔あの人が教えてくれたの...
    宇宙にはまだ見た事もないそれは美しい青い星があるんだって...
    いつか一緒にそこへいこうって」

    神威回想━━━━━━━


    幼少神威「それで?そこへはいけたの....」

    江華「さていつになるんだかね」

    神楽回想━━━━━━━

    神楽「いこうよマミー...地球へいつかマミーの病気が治ったらパピーも神威も家族みーんなで」

    回想終わり━━━━━━━

    神楽《マミー待たせてゴメンネ》
    12

    《みんなここにいるヨ》

    《ここが地球だヨ》
    13

    夜兎家族を柔らかな表情で見ている銀さんは、敵を倒しながら信女に話しかけます...

    銀さん『信女!!てめー核弾頭の所に核弾頭もって
    きた奴ぁ!!』

    信女「核?そんなもので虚が倒せるの...
    虚を倒せる唯一の切り札...そうきいたから連れてきたんだけど....
    それに何もしらない私には仲のいいそっくりな親子に見えるけど」

    星海坊主・神威「誰がだ!!」

    星海坊主「言っただろう虚(やつ)を倒す方法は俺が必ず見つけてくるとな...」

    新八「ま・・・まさか・・・!!」

    星海坊主「かき集めてきたぜ
    世界の果てから果てまで....」

    「星が生み落とした結晶を...
    希望の欠片を━━━━━━」
    14


    世界を救う鍵━━━━━!?


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    銀魂 六百五十一訓 「
    手を借りるのは
    肉球のある獣にしておけ

    阿音達の前に現れる定春...
    1

    阿音「・・・ア アンタ・・・
    私達を呼んでいたって...いうの!?
    私達と一緒に戦うために...」

    場面変わり━━━━━━━

    近藤「狗神だと・・・!?」

    巫女姉妹、狗神の事を近藤に通信で説明している土方...

    土方「ああ...とっつぁんの話じゃ
    今 江戸がギリギリもってんなその
    オカルトじみたうさん臭ェ連中の
    おかげらしい...」

    土方は、巫女姉妹が龍脈の暴走を食い止めている間、ターミナル地下の門を占拠する奈落を潰すと話します...

    近藤「・・・解った
    こっちも使える奴かき
    集めてすぐ向かう...」

    土方:〔いけるのか〕

    近藤「いかなきゃなるめェ...
    人間様に呆れて犬コロまで
    立ち上がったとあっちゃ
    人間(オレたち)も四本足で
    はいつくばっても立ち上が
    らなきゃよ」

    土方「・・・フッ
    人間(ひと)が獣に還ったか...
    獣が人間に成ったか...いや
    文明なんぞ吹き飛んじまっ
    た今じゃそこに堺などもう
    ねェのかもしれねェ...

    人も獣もただ同じ地球(ほし)
    に生きる者として...
    ただ同じ地球(ほし)に死ぬる
    者として共に戦うと....」

    ターミナルを眺める虚の描写...

    虚「咆哮する龍脈(りゅう)
    までもが私に牙をむいている
    ように見える...
    まるで地球そのものが....」

    「私(おわり)に抗うかのように...」

    「面白い...見せてもらおうでは
    ないですか...この地球(ほし)の
    底力を...」

    場面変わり━━━━━━━━

    定春の元へと急ぐ万事屋...

    銀さん『あのバカ犬が!!
    今さら読者も忘れかけてた
    古い設定思い出しやがって...
    あんな龍脈(もん)相手に一体
    何しようってんだ!!』

    新八「こんな事なら別行動
    なんてとるんじゃなかった!!
    無茶してなきゃいいけど....!!」

    阿伏兎「やれやれ」

    万事屋に追いつき、声をかける阿伏兎達第七師団...

    阿伏兎「この星じゃ人手が
    足りねェと【猫の手】を借り
    るときいていたが...

    いよいよの時は犬の手まで借り
    るのかい...よっぽど切羽つまっ
    てるらしいな」

    銀さん『安心しろよ...
    兎の手借りるまでは落ち
    ぶれちゃいねェよ!!』

    阿伏兎「安心しろよ..アンタに
    貸すほど俺達の手は安かねェさ...
    だが犬コロが必死にくわえてきた
    骨を無駄にするつもりもねェ...」

    後方の神威へ呼びかける阿伏兎...

    阿伏兎「団長...俺達ゃ先行して門の敵を外にひきずり
    出す...本チャンは任せたぜ...
    夜兎(うさぎ)が手ェ貸すのは兎だけさ...」
    2

    「もう一つの家族(うさぎ)は
    その手でお守りしな..お兄ちゃん」

    神威「待て  阿伏兎!!
    アイツら足手まといばかり
    俺におしつけやがって...」

    銀さん『あんだって!!』

    神威「あんまりモタクサして
    たらもう一度蹴り飛ばすって
    言ったんだよ」

    銀さん『誰のおかげでモタクサ
    した身体になったと思ってんだ!!
    蹴ってみろよ..死ぬまでモタクサ
    してやっからよォ!!』

    走りながら、定春とのやりとりを思い返す神楽...

    《定春...お前にはお前の
    やれる事があるはずネ....》
    3

    神楽「━━━━━私が
    余計な事言わなければ...」

    神楽へ通信を入れるそよ姫...

    そよ姫:〔ごめんなさい 神楽ちゃん...〕

    神楽「!」

    自分が見張っていればと話すそよ姫に、そよちゃんのせいではないと返す神楽...

    神楽:〔そんな事より今の江戸は
    そよちゃんには危なすぎるネ....
    定春の事は私達に任せて早く安全
    な所に...〕

    信女「その通り...」と、神楽の言葉に続く信女...

    信女「たとえその場にいたって
    止められるものじゃない...

    あの定春(こ)もあの喜々(おとこ)
    も自分で決めて自分で行った...」

    「自分のできる事を捜して
    たとえその先に何が待って
    いても それを止めるのは
    世界が滅ぶのを黙って見て
    いろと言うのと同じ...
    4

    だからそんな顔はやめて
    ください姫様...

    彼等がためらわず前に歩を
    進められたのはその後ろを
    託せる者がいたから...」

    そよ姫の前に現れる舞蔵達...

    信女「あなたのすべき事
    はそこにある...
    姫様をお願い...できるだけ
    早く...できるだけ遠くへ...」

    舞蔵の方へ視線を移すそよ姫...

    そのすきに、松葉杖を置き、信女はその場から離れます...

    そよ姫「信女さん?信女さん!!」

    ━━━━━━━━━━━━

    神楽へ通信する信女...

    信女:〔どうやら敵も
    こっちの動きにとっく
    に気づいてるみたい...〕

    信女「そっちも気をつけて...」

    神楽:〔のぶたす!?〕

    信女「安心して... 追手はなんとか姫様
    から引きはがす....」

    銀さん『信女お前その身体で...!!』

    信女:〔私は・・・・・・止められなかったなんて謝らないわよ...
    一緒に行くだけ...もう誰も 死なせない...〕
    5

    神楽「のぶたす」

    信女:〔待ってて私もスグに....〕

    信女「!!」

    通信中、背後から気配を感じる信女...

    信女《敵の気配が・・・
    消え・・・━━━━━》

    \バサ/

    信女の背後から何者かが跳躍し、その姿を
    捉える信女...

    通信が途絶え、何度も信女の名を呼ぶ神楽...

    その時...

    \カラっ/と瓦礫が音を立て、異変を察知する神威...

    神威「飛べェェェェ!!」
    6

    地面から錫杖が伸び、次々に姿を現す奈落達...
    7

    新八(?)「こ・・・こいつら」

    銀さん『とっくに根回し済み
    ってワケか...』

    別行動をとる真選組の前にも、奈落が現れる描写.. 

    奈落の顔面に思い切り拳を入れる神楽...
    8

    神楽「どけェェェェェェェェ!!」
    9

    吹き上がる龍脈を鎮める為、再び巫女姉妹と力を振り絞っている定春・狛子の描写...

    神楽「お前らにかまっ
    てる暇はないネ!!」

    力尽き、汗を滲ませている定春...

    奈落を引き連れている虚の描写...

    神楽「どけよォォォォォ!!」 

    銀さん『神楽ァァ!!
    無茶すんじゃねェェ!!
    忘れたか!!
    コイツらは・・・!!』

    傘と足を捕まれ、動きを封じられる神楽に、多勢の奈落が迫ります...

    銀さん『神楽ァァァァァァ!!』
    10

    \ドドッ/

    銀さん『!!』

    その場に倒れ込む奈落...

    神威「不死の敵がどうした...
    死なないなら動けなくなる
    まで壊しちゃえばいいだけ
    だろ...」

    奈落を一掃する神威ですが、神威の腹部には、奈落の錫杖が...

    神楽「神威!!」
    11

    錫杖を引き抜く神威...

    神威「悪いな...俺は不死身じゃないがこれくらいじゃ壊れないよ...」

    神楽「神威・・・お前・・・!!」

    神威「逸るな...少し落ち着け...兎は家族(うさぎ)にしか手を貸さない...
    お前に死なれちゃ兎が来ないだろ...」
    12

    一斉に神威へと迫る奈落ですが、突如、背後からの爆発により吹き飛ばされてしまいます...

    遠くを見ながら声をかける神威...

    神威「よォ 遅かったな....かわいい子兎がベソかいてるぜ」
    13

    *「ほう...そいつぁどこだ」

    星海坊主「性悪そうなクソガキしか見えねェぞ...」

    お父さん兎、来襲━━━━━!!
    14


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    銀魂 六百五十訓 「ドンペリの飲み過ぎにも注意

    銀さんに肩を貸し、神楽・新八の前に現れる神威...

    神威「血相変えてどうした
    捜し物かい...ひょっとして
    お前の捜しもんは...
    1


    神楽「銀ちゃん!!神威!!」

    新八「よかった!!きっと
    生きてるって信じてました!!」

    神楽「・・・・お前・・・!!
    まさか銀ちゃんを・・・!?」

    神威「だとしたら?
    少しはお兄ちゃんを見直すかい
    見くびらないでもらいたいね...
    虚(アイツ)には星海坊主(えもの)
    を奪われた....俺は借りは返す...」

    背景には、虚と対峙する銀さんの描写...

    神威「同じ目にあわせてやっただけさ」

    回想━━━━━━

    神楽達と会う少し前...

    銀さんを背後から思い切り蹴り飛ばす神威...

    瓦礫に突っ込んで行く銀さん...

    回想終わり━━━━━━━━

    新八「いやマジで虚より先に
    殺そうとしてただけじゃない
    ですか!!」

    銀さん『龍脈(アルタナ)の暴走
    くらった方がマシだった気がする...』

    神威「俺が本気だったら死んでたよ...」

    銀さん『俺も本気じゃなかったら
    死んでたよ...』

    神威「まァこれに懲りたら
    少しは慎重に動いてもらい
    たいね...」


    2


    神楽「神威・・・」

    少し離れた所から会話を聞いている沖田...

    沖田「やれやれ...猪に はやるな
    と説教されるたァ旦那もヤキが
    回りやしたね...

    だが一理あらぁ...アンタ虚(アレ)
    を前にするといつも周りが見え
    なくなってるぜ...
    じゃなきゃ猪の蹴りなんざ当たっ
    ちゃいねェだろ...」

    向かい合う、沖田・神威...

    神威「じゃあアンタはその
    猪の蹴りよけられるって
    ワケかい...」

    神威の言葉に、安い挑発には乗らないと返す沖田...

    沖田「それに猪でも貴重な
    戦力削るワケにはいかねェ
    ってな...」

    神威「心配しなくていいよ...
    アンタ程度の穴なら俺が一人
    で埋めるさ」

    沖田「ほう...言うねェ」

    神楽「オイやめとけ...その
    劣化ベジータとピッコロ的な
    やりとりもう飽きたアル...」

    沖田「じゃあシンプルに....
    お前の妹ブスがァァァ!!」

    剣を抜き神威へ迫る沖田...

    神威「そのまま返すよ」

    神楽「そのまま返すな
    訂正しろォォ!!」

    瓦礫で二人を殴打する神楽...

    銀さん『・・・・・・・・
    ったく妙な奴に借り作っち
    まったぜ』

    新八「何だっていい...
    この状況を生き残れた
    だけで...充分です」

    他の仲間達の安否を気にかける銀さんに、一体どけだけの犠牲が出たか解らないと、江戸中がこのあり様だと話す新八...

    阿伏兎「被害は人間様
    だけじゃなさそうだぜ....」

    銀さん達の前にやってきたのは、源外を抱える第七師団...

    新八「源外さん無事でしたか!!」
    3

    ドサッと地面に落とされる源外...

    源外「無事なもんかよ...
    夜兎(コイツら)ときたら
    人を物みてェに扱いやがって...」

    阿伏兎「そいつあ悪かったな...
    この星じゃ役に立たねェのは
    人も物もガラクタと呼んでいい
    ときいたもんでな」

    源外「じゃあ覚えときな...
    この星じゃ役目を全うし
    燃え尽きた奴に贈る勲章を
    ガラクタと言うんだ...」

    新八「役目を終えた?」

    源外の巻いたナノマシンウイルスがみんなお陀仏になったと話す阿伏兎...

    新八「蜂が!!」

    源外「機械兵器(からくり)を
    無力化する【蜂】はその特性
    ゆえ攻撃に対する備えが無い
    に等しい...
    機械以外の力であんなマネ
    されちゃみんな吹き飛ばされ
    ちまってる事だろうよ...」

    新八「じゃあ今..江戸は!?」

    源外「完全なる無防備...
    今 解放軍の艦隊が攻め入
    ってくれば止める手だて
    はねえ...」

    新八「ク...クソ...今迄僕らが
    必死にくらいついて護って
    きたものを・・・・・・」

    「あの虚(おとこ)は一瞬で
    全部覆してしまった....」
    4

    阿伏兎「護るもんねェ...
    あの巨大なガラクタがか...
    このガレキになった国を
    見れば誰もが思うだろう...
    もうとっくに勝敗は決し
    たと...
    負け(そいつ)を認めてねェ
    のはここにいる奴等だけ
    なのかもな...」

    通信 :〔━━━━━━いや
    ここにもいるぜ...
    てめーらの頭上・・・
    はるか遠い宇宙にも━━━〕

    通信機を取り出す阿伏兎...

    通信相手は高杉...

    高杉 :〔敵艦隊(こっち)の事
    なら気に止める必要はねェ...
    もう片づいたぜ...〕
    5

    :〔銀時...次は
    6
    てめェの番だろ〕
    7




    場面変わり━━━━━━━━

    \ドッ/

    \しゃらん/

    地面に剣を刺し、神楽鈴(?)を手に持っている阿音・百音...

    剣の前に立つ狛子...

    阿音【黄龍の巫女と狛神...

    8
    龍脈(りゅう)の眠りしこの地で
    古来より龍脈を護り続けてきた
    一族....】

    【その験力は時に眠った龍脈を
    呼び覚ましその奔流を躍動させ
    その験力は時に荒ぶる龍脈(りゅう)
    をなだめその奔流を鎮めてきた...】

    次々に地面に剣が刺されて行き、狛子が発生させた力が剣に宿り、五芒星を描く巫女姉妹...

    【歴史の影で龍脈(りゅう)と
    戦い続け、この地に均衡と
    平穏をもたらしてきた者達...
    龍を統べし一族...
    それが━━━━━━━━━】
    9


    電話に出る松平...

    松平「ハイハイ...
    キャバクラ巫女の
    阿音ちゃんね..おっひさ~~
    10

    ゴメーン折角電話してくれた
    のに悪いけど今日はちょっと
    店 顔出せないかな...

    今ちょっと世界滅びそうでさ
    はずせないんだわ...うん...
    おまけに姫まで犬捜してどっか
    いっちゃって..もうおじさん参っ
    ちゃったよ」

    阿音「あ いいのいいの...
    ちょっと声ききたくなっ
    ちゃっただけだから...うん
    それじゃまたね~~~.....
    じゃね━━だろォォォォ!!」
    11

    「誰がこんな時にキャバクラ
    の営業電話かけるか!!
    人の話しきいてた!?
    私達の設定きいてた!?
    今必死に江戸を護るために
    戦ってるって!!」

    松平「ちゃんときいてるよ...
    言わずとも解ってるさ...
    要するにキャバ嬢と世界を
    護る仕事かけもちしてんのは
    店には黙っときゃいいんだろ」

    阿音「キャバクラから頭離せ!!
    いい!!よくきいて!!
    各地の龍脈の暴走は一族の名に
    かけて私達が鎮める...

    でもそれだけじゃ暴走は止まら
    ない...

    どっかの誰かがターミナルの
    地下深くにある龍穴を制御する
    門を好き勝手操ってる...

    私達が地上をおさえている間に
    パパ達は地下を攻めて奴等を
    おさえて...
    そうすれば江戸は必ず元に戻る!!」

    松平「阿音ちゃん・・・」

    阿音「お願い・・・
    私達にも協力させて...
    国がこんな事になってしまった
    のは元はといえば私達の一族が
    天人から龍穴を護り切る事が
    できなかったから...

    取り戻したいの..私達も...
    あの時・・・失くしてしまっ
    たものを...

    12
    でも・・・それだけの戦力が
    まだ残っているか・・・」

    松平「ああ・・・足りねェ
    かもしれねェな...
    だが戦勝祝いでドンペリ
    振る舞うにはこれ位が通帳
    には易しいさ...」
    13

    松平の言葉に安心したように笑みを見せる阿音... 

    場面変わり━━━━━━━

    阿伏兎の通信機を通して会話する銀さん・高杉....

    銀さん『そうかい...
    そっちの状況はよォく
    解ったよ...
    どこの誰だかしらねェが
    わざわざ宇宙からケツ拭き
    ご苦労さんよ...だが余計な
    世話だったな...

    確かにこの国もすっかり
    様変わりしちまった...
    はたかりゃ見りゃただの
    ガラクタの山に見えんの
    かもしれねェ...だが国が
    燃えようが、ここにいる
    奴等はまだ誰一人として
    燃え尽きちゃいねェ...

    ガラクタになんかなっちゃ
    いねェ...

    俺達の護ろうとしたもんは
    何一つ傷ついちゃいねェよ...
    14

    勲章もらうにゃ早すぎらァ』

    高杉「・・・・・・・・・」

    銀さん:〔そっちはどうだ...
    解放軍を止めただかなんだか
    しらねェがまさかその程度で
    ・・・燃え尽きちゃいめェな...
    ガラクタになっちゃいめェな...〕

    高杉「・・・ああ」

    「・・・首洗って待ってな」
    15

    場面変わり━━━━━━━

    百音「姉上...狛子の様子が... 」

    阿音「やっぱり・・・一匹
    で負担するのは無茶だった
    みたいね...
    あとどれくらいもつか・・・
    狛子も私達も・・・
    あの子さえいてくれていたら...」

    百音「姉上・・・
    あの子はもう私達とは別の
    道を歩んでいます...
    今さら引き戻して一族の宿命
    を背負わせる事など・・・」

    阿音「じゃあ百音は狛子が
    どうなってもいいって・・・」

    \わぉぉぉぉん/

    阿音「!!」

    何処かから遠吠えが聞こえ、百音の腕から飛び降りて駆け出す狛子...

    百音「狛子・・・!?」

    \わぉぉぉぉん/

    阿音「こっ・・・・・
    この遠吠えは・・・・!?」

    場面変わり━━━━━━━

    松平(?)と電話している土方...

    そこへ万事屋がやってきます...

    土方「よォ..遅かったな」

    手に持っていた洞爺湖を銀さんに投げ渡す土方...

    土方「龍脈(アレ)を止める
    方法が見つかったぜ...だが
    急いだ方がいい...犬が消えた
    心当たりは・・・あるな」

    その言葉に表情が変わる万事屋...

    場面変わり━━━━━━

    狛子の後を追う阿音百音...

    狛子が共鳴し、見上げたその先には....

    定春「わん」
    16

    龍穴を護る"神子"が集う時━━━━。


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