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銀魂 635話 「良く言えばヴァンテージ 悪く言えばゴミ」
阿伏兎「ついでにそいつにつき合わされた哀れな部下もな
阿伏兎「この子兎は俺達の同胞だ
「黒衣の夜兎部隊
圓翔「全艦隊 両翼に展開!
ドガァン!
神威「解放軍がこぞってこの地球を潰そうとするなら俺達はその逆をゆく」
高杉「ずいぶん待たせてくれたな」
馬董「作戦方針でもめてな
高杉「ああ 呼んどいて悪いが 解放軍はただの露払いさ」
神威「――宇宙の連中に任せるさ
神楽の方を向く神威
何度負けても立ち上がり続ける限り負けはない
共に戦えるお兄ちゃんが…!!
神威「ここにもう一人 バカがいる」
目を丸くして驚く神楽
神楽「神…威…」
阿伏兎「ついでにそいつにつき合わされた哀れな部下もな
…バカをつれ合いにもっと苦労するな嬢ちゃん
頑固で無鉄砲 どっかの誰かにそっくりだ」
ザザザ
黒い夜兎集団が神威の周りに集まってくる
阿伏兎「だが それが何よりの話だよ」
阿伏兎「この子兎は俺達の同胞だ
やるってんならこの喧嘩 俺達第七師団が買おう」
「黒衣の夜兎部隊
そうかそなたらが 春雨の雷槍といわれた第七師団
滅んだはずの海賊風情が何故こんな所にいる」
神威「滅んだ?海賊は滅ばないよ
秩序が生まれれば必ずそこに混沌も生まれる
宇宙を一つにまとめるようとする
体制が生まれればそこに抗う反対制も必ず生まれる」
圓翔「全艦隊 両翼に展開!
数はこちらが上だ 敵をとり囲み一気に殲滅せよ!!」
ドガァン!
「!!」
解放軍「右舷より攻撃!? 皇子これはっ…!!」
神威「解放軍がこぞってこの地球を潰そうとするなら俺達はその逆をゆく」
神威「このちっぽけな地球のために
全宇宙を相手に暴れ回るくらいしてこそ」
「海賊ってもんだろ」
高杉「ずいぶん待たせてくれたな」
『埋め合わせはするさ』
馬董「作戦方針でもめてな
これから消し飛ぶかもしれん地球に大将を送るバカがどこにいる」
猩覚「ありゃあ俺以上の石頭だ 止められねェさ
あのバカでけェ兵器が地球にぶち込まれる前に俺達が解放軍をぶっ潰せばいい話だろ
何より神威がいきたがってんだ
地球に解放軍よりやべェ敵が待ってるってこったろ」
高杉「ああ 呼んどいて悪いが 解放軍はただの露払いさ」
猩覚『チッ やっぱ俺もあっちにいっとくんだったぜ』
馬董「フン どちらも死地には違いあるまい
これ程の大舞台を用意してくれたんだ よしとするさ」
猩覚「確かに 今まで散々悪さはしてきたが
こんだけでけェ悪事は流石の俺もした事がねェや」
「やっぱ悪党なら一度は思わねェとな
世界征服!! 一丁派手にやってやろうじゃねェかァァ!!」
神威「――宇宙の連中に任せるさ
生憎アンタらより道理って奴が見えててね
解放軍を潰しても何も変わらないのはしってる
本当の敵を」
「虚を潰さなきゃ終われないのはしってる」
神楽の方を向く神威
神威「だからさっさと立てよ
負けっぱなしで やられっぱなしで終わるつもりか
あのハゲの娘が あの母の息子がこれで終わりか
俺は立つよ
あのハゲから「最強」の称号をもぎとった虚もぶっ倒す
俺の「弱さ」をひきずり出し勝ち逃げた妹もぶっ倒す
何度負けても立ち上がり続ける限り負けはない
そいつが「最強」だって俺に教えたのは…お前だろ」
神威「それでも黙って俺をここに向かわせたのはなんでかな」
神楽「負けない兄貴と負けない妹なら
「夜兎と夜兎が戦えば戦えば解っていよう
「わしの中にははるか昔
バリバリ メキキ
長老「嘆かわしい事よ 若々しく頑強な肉体を持ちながら
ガパァア
長老と呼ばれている夜兎と互角に張り合う神威
神威「じーさん あんたの中に流れる夜兎の血が
何千年前からあの故郷を
老師の両拳を掴む神威。
同時に頭上から神楽が迫る。
「本物の夜兎って奴を見せてやるよ」
もう、負けない――!!
神楽「……ったく 何も変わってないアルな
あんだけコテンパンにされて少しは懲りたと思ったら
結局バカはバカのままみたいアル」
神威「……… アイツにも言われたよ」
神威「それでも黙って俺をここに向かわせたのはなんでかな」
神楽「決まってるアル
私がお前なんかに負けるワケないってしってるからアル
負けをしった今のお前が 私意外の誰かに負けるワケないってしってるからアル」
神楽「負けない兄貴と負けない妹なら
もう負けない…そう信じてるからアル」
神威「さしあたっては期待に応えてやるさ お前が足を引っ張らなければな
この地球が無事ならお前はいつでもやれるしな」
神楽「そのまま返すアル」
「夜兎と夜兎が戦えば戦えば解っていよう
お互い時をムダにしている暇はないはず
その老いぼれ(源外)が使えなくなった今 わしらが生きて帰る方法はただ一つ」
「この国の夜明けまでに落とす事
だが夜兎がいたのでは少々刻限を過ぎてしまうわい」
阿伏兎「たいした自信だねェ
俺達がいなけりゃそいつがやれるとでも」
「やれぬのかそなたらは?
第七師団「は星をも落とす最強の部隊ときいていたが
いやそれは先代団長鳳仙の頃の話であったな
すまぬな長く生き過ぎたゆえ わしより若い世代はひとくくりになっておる
確かにあの鳳仙(こぞう)は強かった」
阿伏兎「こぞう!?」
「だがわしが生まれた頃はあれくらいの夜兎はそこらにたくさんおったわ
夜兎が故郷徨安を離れどれ程たったか
時を経るごとに その血が薄くなるごとに夜兎は弱くなっていっておる
わしから言わせれば 邪な血が混じり淀んだそなたらの血は
もう夜兎のそれではない」
バァン
「これが…夜兎じゃ」
阿伏兎「!!」
「わしの中にははるか昔
まだ夜兎が夜兎であった頃の古き血が流れている
いやその純血を護らんがため
わしは長い間苦心し命をつないできたのじゃ」
バリバリ メキキ
ブチブチ メキメキイ
老師の筋肉が膨らみ服が破けていく
「寿命が縮むゆえ使いたくなかったが 背に腹は変えられぬ」
「本物の夜兎というものを見せてやろう」
「若返った!?」
阿伏兎「いや きいた事がある
「長老」と呼ばれる幻の傭兵
気功を駆使し自らの肉体を自在に仮死活性化させる事で寿命さえ操り
200年近く戦場で目撃される化物がいると」
「まさか そんな仙人みてェな夜兎が存在するとは…」
「!!」
ドッ
長老「嘆かわしい事よ 若々しく頑強な肉体を持ちながら
だがしかし その中に流れる血は既に腐りきっているとは
その血では本物には勝てぬ!!」
ガパァア
長老と呼ばれている夜兎と互角に張り合う神威
神威「じーさん あんたの中に流れる夜兎の血が
何百年前の貴重なヴィンテージもんかしらないが 俺達の中には
何千年前からあの故郷を
夜兎を見護ってくれた母の血が流れてる」
老師の両拳を掴む神威。
同時に頭上から神楽が迫る。
「本物の夜兎って奴を見せてやるよ」
もう、負けない――!!