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ゴールデンカムイ 第123話 『形勢逆転』
ナレーション~
新しい朝が来た。絶望の朝だ。
都丹庵士
「いつの間にか明るくなり始めていた!!」
「急いで逃げるぞ こちらが丸裸になる!!」
別の場所で単独で行動していた盗賊
「朝が来る」
「戻らなくては」
敵は撃チン! 意気消チン!
その盗賊を足蹴りで倒す杉元
杉元
「形勢逆転だ こっちが狩る番だぜ」
アシリパ
「杉元お前撃たれた傷があるんだぞ 今は深追いしない方がいいんじゃないか?」
杉元
「いや 向こうに態勢を立て直させる時間を与えてはいけない」
「攻めるなら今だ・・・!!」
都丹庵士
「伏せ・・・・・・・」
(シュ パア)
銃弾が都丹庵士の耳あてに命中する
都丹庵士
「おお~危ねぇ危ねぇ」
「えらい遠くから撃ってきやがったぜ」
杉元
「尾形の小銃だ」
尾形
「もうちょっと明るければ外さなかったのに」
「あと2発か・・・」
廃旅館のところまで来た一行
杉元
「尾形だ」
尾形
「都丹庵士と手下2名が建物に入っていった」
杉元
「銃を取りに戻っていたら逃げられる このまま突入して一気にカタをつける」
「アシリパさんは外で待機しててくれ」
廃旅館に入口で中の様子を伺う杉元と尾形
杉元
「暗いな・・・」
「飛び込んで窓を開けるぞ」
「うッ・・・ダメだ窓は板が打ち付けられて・・・」
(バアン)
アシリパ
「杉元・・・!!」
都丹庵士が舌を鳴らす
(カンッ)
尾形
「走れ」
「奥へ!!」
「!?」
杉元
(何だこの建物は・・・)
(どの部屋も真っ暗だ)
(窓が全て塞がれている・・・!!)
都丹庵士
「形勢逆転だ」
建物の外を動き回り、開いた戸からアシリパが中へ入る
手探りで進むアシリパ
何か手に触れ、両手で開いてみるアシリパ
アシリパ
「杉元?」
杉元
「アシリパさん? どこから入ってきた?」
アシリパ
「たぶんこっちだ!! いや・・・あっちか!?」
暗闇で都丹庵士の舌の音が響く
(カン) (カン)
アシリパ
(下手に動けない・・・どうする?)
「・・・・・・」
(カン) (カン)
杉元
(俺たちを探している)
(ここは奴らの寝床だ)
(すぐに見つけられる)
(奴らはどこから襲って来るのか)
(こちらからはまったく見えない)
アシリパがマキビシを床にまく
アシリパ
「塘路湖のペカンペだ」
盗賊が踏みつける
「ぐううッ」
すかさず尾形が盗賊の頭を撃ち抜く
その音に反応して近づいてきた別の盗賊もペカンペを踏む
「あぐうッ」
杉元が盗賊に槍を刺し、そのまま壁に叩きつける
その拍子に壁の一部が壊れ、外の光が差し込んでくる
都丹庵士も抵抗し杉元にタックルし、杉元の顔面に攻撃をする
杉元を背後から首締めをする都丹庵士
都丹庵士
槍を拾った杉元が都丹庵士の顔に槍を向ける
「無関係のアイヌの村も襲って回った分際でよ テメエに大義なんてねえだろう盗っ人が」
都丹庵士
槍が都丹庵士の顔に刺さっていく
眼を見開く杉元
その隙をついて都丹庵士が杉元の頭に銃をつきつけていた
そこへ土方が現れる
土方
杉元のすぐ後ろに都丹庵士が迫っていた
振り向きざま相手の銃を叩き落とす杉元
都丹庵士も抵抗し杉元にタックルし、杉元の顔面に攻撃をする
杉元を背後から首締めをする都丹庵士
都丹庵士
「きさまら鉱山会社の連中と網走監獄の犬堂は報いを受けるべきだ」
「囚人の命と光を奪って得たものをすべて奪ってやる」
そのまま都丹庵士を背負い投げする杉元
杉元
「うおるああッ」
都丹庵士
「うぐッ」
槍を拾った杉元が都丹庵士の顔に槍を向ける
杉元
「オラ咥えろよこの野郎」
アシリパ
「杉元どこだ?大丈夫か?」
杉元
「アシリパさんはそこを動くなッ」
「無関係のアイヌの村も襲って回った分際でよ テメエに大義なんてねえだろう盗っ人が」
都丹庵士
「そうさ・・・いまさら按摩なんてできねえ 飢えて目も見えない俺達はそう生きるしかない」
「だがアイヌの和人も無関係の人間は殺しちゃいねえ」
槍が都丹庵士の顔に刺さっていく
杉元
「そのうちみさかいが無くなるさ」
都丹庵士
「わかるのかい?」
「確かにあんたからは人殺しのニオイがぷんぷんするもんな」
眼を見開く杉元
故郷でのことが頭をよぎっていた
梅「あなた・・・どなた?」
その隙をついて都丹庵士が杉元の頭に銃をつきつけていた
そこへ土方が現れる
土方
「久しぶりだな都丹庵士」
都丹庵士
「その声・・・」
「なんであなたがこんなところに」
土方
「犬堂典獄と喧嘩だ」