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ゴールデンカムイ 第138話 『樺太へ

全焼した網走監獄の舎房。
1

まだ白い煙がたちこめている柱と梁だけになった舎房跡から焼死体を運び出していく第七師団兵たち。

土方、牛山、夏太郎、門倉、都丹庵士は教誨堂の地下、のっぺら坊が監禁されていた監獄に身を潜めていた。
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地下を探索し、土方は犬童が情報を整理していた部屋を見つける。
3

土方と門倉が通じていたことは筒抜けであり、自分たちの情報がきちんと調べられている。

自分をおびき寄せるために脱獄囚の情報もあると確信する土方は網走を出て南へと進路をとることを決定する。
4

一方、樺太の漁港へと着いたアシリパ、白石、キロランケ、尾形。

誰が杉元を撃ったのか、白石はアシリパに問うがアシリパは分からないと首を左右に振る。

第七師団から治療を受け、ベッドで苦しそうなインカラマッもまた照明弾の轟音でウイルクと杉元を撃った発砲音がわからなかったと証言。

杉元はあんな狙撃が出来るのは尾形しかいない、撃たれた瞬間あいつを感じた、と尾形の仕業だと確信する。
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尾形は、頭を撃ち抜いた杉元がひょっとしたら生きているかもしれないと不敵に笑う。
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杉元は裏切った尾形とキロランケを殺してやると殺意を燃やし、杉元たちが集めた刺青人皮をうっとりと抱きしめる鶴見中尉にキロランケたちが樺太に行ったという根拠を問う。
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鶴見中尉は杉元にインカラマッから聞いた話を説明する。

白石、そしてアシリパを小脇に抱えて逃げるキロランケ、を追いかけるインカラマッ。
8

キロランケはインカラマッが危険だと叫び、いち早く白石にアシリパと一緒に逃がす。

キロランケの言葉を信じるな、と叫ぶインカラマッの喉元にキロランケは黙れとマキリの刃先を突きつける。

揉みあいになり、インカラマッの腹にマキリが刺さる。

刺すつもりはなかったと顔を青ざめさせるキロランケ。

インカラマッは自らマキリを掴み腹部に留める。
自分を刺した人物がキロランケであることを示す証拠を残そうとしていたのだった。
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杉元を担いだ谷垣がやってきて、キロランケは逃げる。

鶴見中尉は、キロランケたちがアシリパを手にした以上、仲間であるパルチザンとの合流を果たすために樺太に渡った可能性が高いと説明する。

杉元は第七師団だけで行ってもアシリパは信用しないとして樺太同行を申し出る。
そして、アシリパを確保して暗号解読が解けたら二百円をくれと要求する。
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谷垣も、アシリパが信用しているのは杉元と自分の二人だけと同行を申し出る。
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鶴見中尉は網走監獄で派手に暴れた後処理が残っているため、少数精鋭の先遣隊を樺太に送ると月島軍曹、鯉登少尉に白羽の矢を立てる。
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鯉登少将の駆逐艦は樺太を目指し航行する。
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息子の鯉登少尉が死ぬかもしれないのに良いのかと鯉登少将に問いかける杉元。

鯉登少将は、息子がいずれ指揮官として働くために進んで困難に立ち向かうべき、と言い、さらに指揮官として預かっている若い命をよそに自分の息子だけを危険から遠ざけるわけにはいかないと答える。
そして、アシリパにサバイバルや戦いの術を仕込んだのっぺら坊もまた同じであり、娘を利用しようとして育てたわけではないだろうと続ける。

「アシリパさんに伝えなきゃいけないことがたくさんある」
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駆逐艦は樺太を間近にしていた。
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