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刃牙道 164話 『肉の宮』

■それは、武蔵の時代…!!

[○○×年(1XXX年)小倉]

[長谷部邸にて]


長谷部「ははははは 天晴れじゃ」

商人「おそれいります

747貫(2.8トン)ほど―――――――

楽々と並の四倍になるかと…」

長谷部「よもやこれほどとはのぉ…」

「どうッ どうッッ」

長谷部「化物じゃ」
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長谷部「どうじゃ 武蔵殿」
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武蔵「“どう”とは……?」

長谷部「勝てるか」
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武蔵「“勝てるか”とは…?」


武蔵の返答を聞き、長谷部は軽くタメ息を吐く…

長谷部「なるほどのぉ… 「人間」相手では天下無双


鬼をも逃げ出す宮本武蔵

相手は人に非ず あまつさえ山の如き怪物」


長谷部「怖じけたか 武蔵」
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その一言を聞いた瞬間、武蔵はドンッと飛び跳ねる…


高く跳ね上がり…
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巨大牛を一刀両断に処す……


胴体真っ二つに切り裂かれた牛さん……


ピピ…っと刀についていた血を払う武蔵…


武蔵「長谷部殿も異な事を申される」

え?って顔をしている長谷部

武蔵「“まな板の鯉”を前にした板前に“この鯉に勝てるか?”とは言われますまい」

長谷部「…………… …………… …………… い…………… いかにも…」



背中をばっさり斬られる花山……
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ギャラリー

「うっわッッ」

「斬った!!?」

「斬った!!!」



武蔵(…………………………………………!)

武蔵の脳裏に浮かぶには真っ二つに切り裂かれている花山の姿……

武蔵「(胴体を―… 切り離すつもりで 放った一振りだった……)」
2 (3)

内海「き 斬りましたね…」

徳川「~~~~ッッ」

その光景を見ていた徳川と内海の顔は青冷めている…


武蔵「(“切り離す”はおろか…… 骨一本断てぬ
2 (1)

猛牛をもしのぐ「肉の宮」…………)」


武蔵「(斬られたその後―――― 何を見せる………?)」
2 (2)


刀が突き刺さっている左拳を前に差し出す花山…
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花山「チョット…遅れちまってな 悪かった」

呆然とする武蔵…

花山「俺が持っててもしょうがねぇ 返ぇすぜ」


徳川・内海「え~~~~~~~~~~~ッッ!!!」

さすがの木崎も渋い顔……


武蔵「こ… 困った奴だな~~ッッ」
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花山「ん」


徳川・内海『花山だな~~ッッ!!!』
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■いかなる時も仁義を重んじる、これが花山スタイル!!