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マギ 第361夜 「最後の一撃

極限を超えて---…放つ!!


アリババ「礼節と厳格の精霊よ……

汝が王に力を集わせ……地上を裁く大いなる…業火をもたらせ!!」

紅玉「あれは……まさか…!!!」
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「極大魔法!!!」


感情を灼き尽くす、渾身の一撃!!?


炎彰「なるほど…最後の一撃にすべてを託すか……撃ってみるがいい!!」


先程のアリババとの会話を思い出す紅玉

アリババ「決めたぞ…」

紅玉「えっ、何を?」


紅玉「決めたって…こういうことだったの……!?アリババちゃん!!?」


炎が紅玉達の方へ迫てくる

兵達「なんて炎だ…!!」

青秀「来やがれ…!!」

紅明「陛下、後ろへ。」

アリババ「極大魔法『炎宰相の裂斬剣(アモール・アルバドール・サイカ)』!!!」

紅玉「!!!」

目を閉じる紅玉
1 (2)

次の瞬間、炎が上空の巨大魔方陣にドゴッとぶつかる

兵達「!?」

アレキウス・紅明「!?」

紅玉「………
…えっ!!?」

驚く一同

巨大魔方陣が焼け、ジュウゥゥ…と音を立てている

炎彰「外した!ばかめ、どこを狙っているんだ!?」

その時、巨大魔方陣から先の尖った黒い柱が現れ、炎彰に迫る

アラジンが炎彰の目の前に現れ、黒い柱を剣でズバッと斬る

炎彰「なんだと?」
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アリババは衝撃でドッと地面に叩きつけられる

血を流し、震えながらも、起き上がって人々に迫る黒い柱をズバッズバッと斬っていくアリババ

青秀・楽禁「こいつ…」

炎彰「こいつ…まさか…」

「俺たちではなく…あくまでも聖宮の使者のみと戦うつもりか!!?」

巨大魔方陣から出現する、無数の柱と戦っているアリババ

アレキウス「ばかな!! なんのために!?」

「わからん…やはり、頭がおかしくなってしまっているのだろう……」

紅玉「………………」

必死に戦うアリババを見ている紅玉

紅玉「(おかしくなってしまっている?
本当に?
本当にあれが………正気を失ってしまった人の姿なの…!? 違う気がする……
なぜ戦うの!!? そんなにボロボロになってまで…
それでも必死で…… 戦うのは……
戦う理由は…!!?)」

アリババがエリオハプトの人々に迫ってきた柱を剣で斬る

そして右手をスッとあげる


紅玉の脳裏に、過去の場面が浮かぶ

紅玉「私がやらなきゃ!」


紅玉の背景が真っ黒になる

アリババを見ている紅玉

紅玉「………………
……………………」

紅明・兵達「……!!?」

「煌帝国のために…」
「煌帝国のために!」
「煌帝国のために…」
「煌帝国のために…!!」
「煌帝国のために!!」
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「レーム帝国のために!!」
「レーム帝国のために…!!」
「レーム帝国のために!!」
「レーム帝国のために…!!」
「レーム帝国を守るために」

アレキウス「…………!!」


アリババ「戦う理由は自分で決めなきゃ、 胸を張って生きられない。」

紅玉の目から涙がこぼれ落ちる

紅玉「ルフへ還ろう…」

ボソ…とつぶやく紅玉

紅玉達が鎖に繋がれている描写

人々「共にルフへ還ろう……… 共にルフへ還ろう……!!」

アリババ「でもおまえらみんな、何か大事なもののために、自分で決めて命がけで戦ったやつらだろう?

本当にいいのか? 運命の言いなりで全部投げ出して… 本当にいいのか………………」

アリババ「自分の頭で考えてくれ!!!」
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叫ぶアリババ



ダビデ「ハハハ!!」

ダビデ「無駄だよ!!『運命』はそう単純なものではないのだから…なぁシンドバッド?」

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滅びへ、突き進む。万難が、押し寄せる。