人気コミック、週刊誌、雑誌が読み放題!!
今なら新規会員様特別キャンペーン開催中!!
2週間71円で全て読み放題!!
キングダム 第524話 『覚悟の比重』

ナレーション~

ただひたすらに、

真摯に矜持を貫いて・・・・。
b8d39dc4bc5a1e41e920dc0718b94eed



ナレーション~


王翦軍第一武将・亜光による突撃!!

烈火の如く突き進むその威圧的攻撃に趙軍は・・・!!?



玉鳳隊

「・・・・・・っ! 敵と亜光軍がっ」

「ぶつかるぞっ!」
d52bad82dd84a420c38bf7eefc06e3c0-350x316



戦況を見つめる王賁と関常



亜光

「オオ!」



真正面からぶつかり合う亜光軍と趙軍



(ド ゴギァ)
1 (1)


(ボゴゴ ゴゴゴ)



「ぐわっ」


「ビヒィ」


「あ‶っ」


「ぶわっ」


「!!」


「ギア」



玉鳳隊兵

「ぐっ」

「まともに・・・」



王賁 じぃ

「・・・・・・」



玉鳳隊兵

「これは・・・両軍共に・・・」



関常

「いや」


王賁

「!?」



関常

「亜光軍は」

「ここからが強い」



亜光軍が自軍の前方の兵士をも踏み潰して進軍する
1 (2)

驚く趙軍兵

「なっ」

「こ・・・こいつら」


「〝味方の兵士ごと〟・・・」


じぃ

「じっ 自軍の兵も関係なく踏みつけて突進するじゃと!?」
67ead876abba38d77c3c497ca1545a5b-350x303


関常

「そうだ」


王賁

「・・・・・・」


関常

「後ろから来る騎兵は前に〝何がいようと〟絶対に馬の脚を落とさぬ」

「たとえ そこに親や兄弟がいたとしても」



「・・・・・・」

「〝全速力〟だ!」


「その非常な程の躊躇の無さが相手側と大きな力の差を生む」

「故にこれまで亜光軍は正面からのぶつかりで負けたことが一度もない!」



玉鳳隊

「あっ見ろっ 亜光軍が圧倒的に」

「押し込んでる!!」


何人もの趙軍の首をはねる亜光

(ドパ)



趙軍兵

「ギャッ」


亜光

「・・・・・・」



関常

「・・・・・・玉鳳の騎兵も正直 今や全秦軍の中でも指折りの実力だと思います」


「・・・が あそこまで勝負に徹する冷酷さはさすがに持ってはいない」


「父君の第一将の軍はあなたが思っているより何倍も強いですよ 若」
1fc5d97c9485af39f41b54e78402f30c-350x215
王賁

「・・・・・・」


亜光軍

「前にいるもの全てを薙ぎ払えェイ!!」


「オオ」


場面が変わり、【趙軍 岳嬰軍】

岳嬰軍兵

「岳嬰様! 右方が大きく敵に押し込まれています」


「左方もです」


岳嬰

「・・・・・・」



岳嬰軍兵

「・・・バカな」

「我々の所以外 劣勢に・・・」



岳嬰

「・・・・・・」

(前攻に特化した軍か・・・)


「少々甘く見ておった 行くぞ 敵将に近づきまずは奴らの足を止める」



岳嬰軍兵

「ハハァ」
544dfd12fdffcfaf07c62c03c1544215-350x266

戦況を見つめる馬南慈と趙峩龍


馬南慈

「・・・・・・」

趙峩龍

「・・・・・・」



馬南慈

「趙峩龍殿 なぜ第一陣を岳嬰に譲られた?」


趙峩龍

「・・・・・・」

「岳嬰とその軍は強い」


「その軍がまず ぶつかれば敵の力量が測れるからです」


馬南慈

「ハハ 私も同じ考えであった」
88a62c4339550aa0ed9e41177c2a0ca3-350x283

趙峩龍

「そして早くも敵が二万と見て侮ってはならぬ相手だと分かりました」


馬南慈

「同感だ」

馬を前に進める馬南慈

(ドゴラ)

「では第二陣が私が」


「月宝」


月宝

「ハッ出るぞ」


馬南慈軍

「オオ オオオ」


趙峩龍

「少々早いのでは」


馬南慈

「なァに・・・」

「私は北方育ちで なかなか愛国心とか言われるとピンとは来ぬのだが」

「さすがに今回の秦の侵攻には 思うところがありましてなァ」

「奴らはこの一国を滅ぼすつもりで来ている・・・・・・」
1b876982c58a3b7e6644ff308f261215-350x242


「道を踏み外す程に思い上がった愚か者共に

実はずっとこの馬南慈の怒りの鉄槌を喰らわしたく思っておったのですよ」
1 (3)



亜光軍

「押せェ」


「押し込めェ」



趙軍

「ぐはァ」



亜光軍

「殺せっ」

「亜光軍の力を趙軍に叩き・・・」



「つけぼっ」
1 (4)



馬南慈の一撃で秦軍兵、数人の首が飛ぶ


(ドン)



亜光軍兵

「!?」

「!?」

「!?」


「!?」


「!?」


「なっ」


(ズパン)
1 (5)


「えっ」


「あっ!」


「左っ」


「敵軍っ ぐあっ」



【亜光軍 第二陣(兵五千)】

「! 敵の別働隊が左からっ・・・」

「くっ まずい」



「第一 第二隊 助けに行くぞ」

「ハ!!」

(ドドドド)



亜光軍 第二陣兵

「!」

「ん!?」



「左奥から こちらに向かって敵が来ます」

(ドドドド)


「何っ!?」



ナレーション~

参戦してきた馬南慈は軍を主攻三千と助攻七千に分け

助攻七千を援軍に出るであろう亜光軍第二陣にぶつけ壁を作り

主攻三千で亜光軍第一陣の脇腹に強烈な横撃を加えた
1 (6)



趙峩龍

(・・・・・・)

(ただの武偏重の猛将ではなく 戦術眼も鋭い ・・・・・・やはり)

(あの李牧様が副官に据えるだけのことはある)
fe03aacc16c08dec3f15614b63ea6fb8-350x247


どんどん秦軍を斬り進む馬南慈 (ドパ)


趙峩龍

(・・・・・・)

(これで持ち合わせる〝武〟が介子坊や廉頗に近しいとするなら馬南慈は・・・)


(この李牧軍対王翦軍の戦いそのものの勝敗のカギを握る男やもしれぬ)
1 (7)


亜光軍

「亜光様 左で異変が!!」


「敵襲を受けている模様です!」



亜光

「・・・・・・」



【亜光軍 第二陣】

亜光軍

「ヌオオ 亜光将軍を助けに行かねば」


馬南慈軍

「行かせるか 死ねェ」


亜光軍

「ぐあ」

「くそ ダメだ こいつらを抜けぬ・・・」

「ぶお」


ナレーション~

・・・・が

その時、・・・



乱戦中の亜光軍第一陣と第二陣の間の空間を疾走する騎馬隊があった


(ドドドドド)


亜光軍

「ん!?」
1 (8)

馬南慈軍

「!?」

「!?」


「何っ!?」


「合間を騎馬隊が」

「〝どっちの〟隊だ!?」


「どこから来た!?」


「・・・・・・」


(ドドドドド)


「馬南慈様 外に我々と並走する騎馬隊がっ」


「あれはっ 味方ではありません!」



岳嬰も並走する騎馬隊に気づく

「・・・・・・」



王賁

「ここから入るぞ」

玉鳳隊

「オオ」



岳嬰

(中間を討って前を孤立させる狙いか・・・!)


「千備」

「右より新手だ」


千備

「! ハ!」



岳嬰軍兵

「来たぞ 返り討ちだッ」

「オオ」



趙軍を槍で突き、進軍する王賁
1 (9)

(ドド ズドド)



趙軍兵

「!」

 

「!」



関常

「後で亜光将軍から説教ですな」

王賁

「うるさい」



ナレーション~

劣勢の危機的瞬間に飛び込んだ玉鳳隊!!

指令放棄ながら戦況を一変させた王賁の手腕は如何に!!?