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    ハイキュー!! 第281話 『ハーケン

    表紙の1枚
    1


    【ーな なんと】
    【“スパイカー“宮治から“セッター”宮侑へのセットアップで】
    【マイナス・テンポの速攻を繰り出してきました】

    【宮ツインズ恐るべしコンビネーション!!!】
    2

    実況も興奮の攻撃が決まる!

    「けど低くて短かったな!」と宮侑。
    「何ゼイタク言うとんねん!」
    「俺セッターちゃいますけど!」と小競り合いが始まる宮兄弟。

    「なんなんだよ…」
    「クソ…!」
    悔しさを隠せないスガ。

    「イレギュラーだ!あんま気にしすぎんな!」と声を飛ばす烏養。

    稲荷崎ベンチでは、北が
    「今のがマグレだろうと烏野(むこう)の動揺は必至やろな」と口にする。
    「っスね」と角名。

    宮侑は思う。

    嫌なきもちやろな?
    逆転されたうえ
    想定外の攻撃されて焦るやろな?

    早くこの空気切りたいやろな??

    こういう時
    豪快な1本決めれたら
    スカッとするし味方の士気も上がるやろなあ?

    お前らが意地でも決めたいスパイク

    俺らは意地でも止めんねん
    3

    旭のスパイクはブロックに阻まれる。

    「!あぁ~~っ!」
    思わず声が出る観戦カップル。
    「…なんか」とひろみちゃん。
    「崩れる時ってあっと言う間だよねえ」

    「お?」と元太が声を出す。
    旭をブロックで止めたものの、宮侑がタッチネット。
    「力入ってもーたー!スンマセンッ」と宮侑。
    「ダサ」と宮治。

    「あ ネッチか」
    「ラッキーだけど…」
    4

    「精神的ダメージを食らったのは烏野の方だな」

    「ラッキーラッキー」
    「すぐ追い付くぞ!」
    気持ちを切り替える為に、みんなに声を掛ける澤村。

    だが、響く稲荷崎の応援の音。

    (くそ…)
    (気にならなくなってた稲荷崎の応援がやたらでかく感じる…)

    ここで月島がサーブに下がり、西谷が出て、日向が戻ってくる。
    5

    テレビ観戦しながら、金田一は
    (…日向…なんか…)
    (…なんかやれ!!)と念じる。

    田中のインナースパイクはまたしても大耳に阻まれ、
    フェイントも赤木に拾われる。
    アランのスパイクはブロックするもコートの外に。

    「ーー影山」
    田中が何かを影山に話す。
    6

    影山のサーブを宮治がレシーブ。
    ボールはそのまま烏野に返る。

    防御に備える稲荷崎。

    9番の強烈なサーブ。
    前衛には10番を含む攻撃3枚

    最も厄介なローテや
    …だからこそ

    ブレイクさせへん!!

    澤村のスパイクを赤木が拾う!
    でも、長い…
    だからこそ!

    ネット際のボールに宮侑が右手で飛び付く!

    (ツー!!)
    月島と影山、そして日向も旭もそう読んでブロックに飛ぶ!

    止める!!
    7

    が、瞬時に両手でのセットに変える宮侑。

    ビッ

    日向がボールを押し込む!

    「い良しっっ」と冴子が言いかけた時、
    ピッと審判の笛。

    得点は稲荷崎に!

    オーバーネットを取られた烏野。

    何故か。

    日向と旭は
    「攻撃(ツー)」をブロックしたつもりだけど
    実際には宮侑はトスをあげようとしてた
    まだ相手コート側にあるボールに手を出せば反則になる

    研磨も影山も苦い顔。

    (今 オーバーネットを誘ったな)

    宮侑の胸の内。

    “ネット際”が上手いんは
    デカい奴でもMBでもなく
    ネット際がなわばりのセッターやろ?
    8

    17vs15

    澤村は
    「フーーーー…」と大きく息を吐く。

    【ここでビッグサーバー宮侑にサーブが回ってきます】

    【烏野凌ぐことができるか!】

    強烈なサーブを澤村がレシーブ!

    9
    「くそっ…」
    その威力にボールはそのまま大きく稲荷崎コートに!

    「!」
    大きく弾かれたボールは、稲荷崎コートの角に入る!

    【おっーとっこれはダイレクトで稲荷崎コートへ返る!】
    【烏野命拾い!】

    烏野の得点だが、
    「すげー威力!」
    「ハハハ吹っ飛ばされすぎだろ」
    と笑う稲荷崎応援団。

    悔しい思いの澤村。

    「ナイスレシィーブ!!」
    スガが声を張る!!

    「烏野「ギリギリついてってる」感しんどい…」とひろみちゃん。
    「あー」と同調する元太。

    早くも日向がサーブで後衛に。
    西谷が出て月島が入る。

    稲荷崎は宮侑が後衛に下がり、「双子速攻」が可能に。

    (ブロック頼むぞ…)と祈る嶋田たち。

    追い付き追い抜き
    突き放せ

    梯子を外す
    一本を決めろ
    10

    アランのレシーブからセッター宮侑へ!
    誰を使う!

    既に宮治が助走に入っている!

    攻撃はレフトから銀島!
    だが月島のリードブロックが阻む。
    11

    ボールは稲荷崎へ弾き返され、
    赤木がボールを拾おうと構えるが、
    「治!!」
    宮侑がダイレクトでセットに入る!
    ス…と邪魔にならないように後退する赤木。
    12

    【ーこれは 宮侑】
    【またしてもファーストタッチを直接セットしたー!?】

    (ムチャツム)
    宮治はそう思いながらも

    【宮治も】

    【待っている!!】

    だが、キュキュッ
    ブロックに付く月島と旭。

    (ツッキーキレキレだな…!)とクロ。
    研磨も苦い顔。

    が、スパイクの体勢から、宮治はブワッとボールを上げる。

    「ーは?」
    思わず声を上げた月島。

    「ア゛!?」
    クロも怒りの表情で声を上げ、
    研磨もさらに嫌そうな顔に!

    【宮治自分にセットされたボールを再びセット!?】

    「いいねえ」と呟くユースの監督。

    【後ろから】

    【尾白アランーーッ!!】

    ドオッ

    月島と旭は完全に宮治に振られ、
    澤村もブロックに間に合わない!

    アランの強烈バックアタック!!

    だが、次の瞬間、ボールを迎える揃えられた腕が!!
    13

    そこに「居た」のは日向!
    低く構えて正面でボールを捕らえ、後ろに転んで勢いを殺す。
    14

    遠く地元で見ているライバル達、
    そして仲間達も驚きの表情で視線を集めている。

    ー稀に

    …練習・試合
    長く・そして多分苦しい事の方が多い時間の中で
    ごく稀にこういう1本がある

    思い出すだけで
    心が奮い立つような
    自信が蘇るような
    15

    大きく険しい山を登る途中に
    足掛かりとなってくれるような1本

    それは 奇蹟などではなく
    100本
    1000本に1本であれ
    掴みに行って掴む1本

    稀に掴む そういう1本を紡いで
    上へ上へと登って行く

    高く上がったボールを見つめながら影山は思う。
    (…お前に)
    (これを言う日が来るとは)

    「ナイスレシーブ」

    じんじんとした感覚が日向の腕に刻まれる。
    自ら殴り込んだ合宿で得たもの。
    16

    みんなが叫ぶ!

    「ーカ」
    「ウン」
    「タアアアァアア」
    17



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    ワンピース 第887話 『どこかで誰かが君の幸せを願ってる』

    ベッジがオーブンを撃った事により、ビッグ・マム海賊団の怒りはMAXに!
    1


    ベッジたちは完全に包囲され、ケーキは出航不能の危機に!

    「ーーケーキを船で運ぼうとしたら」
    「あわやオーブンに捕まったってとこかシフォン…」
    とベッジは状況を理解する。

    減速せずに陸に突っ込んでくるベッジの船。
    そして船は乗り上げ、狙い撃ちされる!

    が、
    「どいてな兄ちゃん達」
    「この船「ノストラ・カステロ号」は」

    「水陸両用だってんだよォ!!!」

    2
    パドルがキャタピラになり、敵を轢き飛ばしながら船は突進!

    「聞いた事ねェぞ!!?そんなギミック!!」
    驚いて叫ぶオーブン!

    船からの一斉照射!
    「言った事ねェからな!!」
    「裏切ると決めてる奴らに手の内明かすかァ!!!」
    なぎ倒されるビッグ・マム海賊団の兵士たち。

    「シフォン!!」
    「ケーキをこっちに移せ!!」
    だが、移す術がない。

    ブワッ
    「!!?」
    突如、荷台ごと浮かび上がる!
    3

    「なにが起きてるの!?」
    驚くシフォンとプリン。
    「甲板を空けろ!!ベッジ!!」

    蹴りあげて荷台を浮かせたのはサンジ!

    サンジさん♥

    ブバッと鼻血を吹くプリン!

    「黒足……!!よし来い!!」
    にやり!とするベッジ!

    「誰だあいつは!!足一本で…」
    「コックか??」
    と驚くオーブン。

    ボフゥン!!!
    無事に荷台ごとケーキはカステロ号の甲板に!
    4

    「ベッジ!!ペッツ!!」
    「ケガはねェか妻よ!!」
    がばっ!!と抱き合い、再会を喜ぶ親子。

    突進してくる船の前に立ちはだかるオーブン!
    「来い!!」
    「受け止めてやる」

    「!!」
    ブチッ!
    キュラキュラキュラ
    「轢かれたァ~~~~!!!」
    5

    南東の海へ出たい、とシフォン。
    泣くペッツをあやす。
    海に出るには90度曲がって町を突っ切らなくてはならない。
    チョコの家を多少踏み潰す、というベッジに、
    「全員で出航する為には仕方ないっ!」とプリン。

    船の前方に現れるパウンド。
    「まだいる…」
    「誰なのあいつ……変態?」
    父親だと知らないシフォン。

    幸せそうなのね…
    にっ…と笑い手を振るパウンドに
    「キャハハハハ」と笑い始めるペッツ。
    今まで泣いていたのに、急に笑い出したペッツに驚くシフォン。

    ビッグ・マム海賊団は、必死で銃撃するが、ケーキが吹き飛ぶ為、大砲が使用できない。
    急いで艦隊を南東に向かわせるが、
    いち早くカステロ号が海に出る!

    「よし!!」
    「カカオ島を出たぞォーーー!!!」
    「こうなりゃパドルシップに追いつける奴はいねェ!!」
    6

    「ありがとうベッジ助かった!!」とサンジ。
    「おめェらの為なわけねェだろ黒足ィ!!」
    とサンジに凄むベッジ。

    と、
    「ん?妙に暑くねェか?」と異変を感じるサンジ。

    すると、海の魚が次々と浮いてくる!
    海の熱さで煮えてる!!?

    7
    サンジは
    「いい塩加減でさぞうまいだろう…」とポツリ。
    「次は我が身だバカ!!」と怒鳴るベッジ。

    「こんな事できる奴は一人だけだ…と…!!」

    “熱海地獄” 
    オーブンのネツネツの能力!
    8

    チョコの温度が変わってしまう!と慌てるプリン。
    生クリームも溶けてしまう!!

    高熱でパドルが壊れ、船が沈む危機に、
    「オーブン様はこのケーキの重要性をお忘れか!!」と焦るシェフたち。

    「キャッキャッ」
    「だーーだーー」
    この状況に、何故か陸の方に向かってはしゃぐペッツ。
    ペッツの変化に戸惑うシフォン。

    「オーブン様!!危ない」
    背後からこん棒を降り下ろすパウンド!!
    「やめるのよねーーーー!!!」
    ガン!!
    9

    「きゃっきゃっ」とはしゃぎ続けるペッツ。
    陸を見つめながら、シェフたちも
    「誰なんだあいつ」
    と不思議がる。
    「オーブン様の宿敵か!?」

    怒りに満ちて、海から腕を出すオーブン。
    途端、カステロ号の周りの海水温が下がる!
    急いでパドルをしまい、今のうちに高温の海を抜けようとする。
    10


    「あ…」
    「海に…落ちなかったのね…」
    臆するパウンド。

    「おめェ義理の息子を殺す気かよ」と静かに階段を上がってくるオーブン。

    「!」
    遠くに離れて行く船に、脱出を指揮するシフォンの後ろ姿が見える。
    その腕に抱かれたペッツは笑いながらパウンドに向かって手を振り続ける。

    名も知らぬ孫よ……!!
    11

    幸せか?
    父ちゃん母ちゃんにしっかり愛して貰うのね

    うぬは それがしてやれなかった…!!
    シフォンとローラが産まれてすぐに用済みとなって追い出されたパウンド。
    一度も腕に抱く事も無く…。

    あれが26年前ーー

    きゅっとネクタイを締め直すパウンド。

    その背後から高熱の刀を降り下ろすオーブン。

    シフォン……

    一目会えてよかった
    何だか追われてる様だけども

    「ホギャーー!!」
    急に火の着いたように泣き出したペッツに慌てるシフォン。

    幸せそうでよかった……

    うぬはずっと心配してた
    ーーつらい日はなかったか……?

    さみしい日はなかったか?

    ママに虐待され続けていたシフォン…。

    そんな時
    そばにいてやれなくて
    悪かったのね…!!シフォン

    遅くなったけど言わせてほしいのね

    結婚 おめでとう!!
    12

    その瞬間、陸では「ザンッ!!」と悲劇が…。
    船では高温の海域を抜けて歓喜の声が上がる!

    「え…」
    何かが聞こえたように振り向くシフォン。

    ざわめくビッグ・マム海賊団の兵士の声の中、
    オーブンの刀からしたたる大量の血……。


    その頃サニー号の背後に再び迫るビッグ・マム!!
    「見つけたぞォ~~~~~~~~!!!」
    「ケーキをよこせェ~~~~!!!」

    「止まったら終わりじゃ!!」
    「とにかく逃げろォ!!!」

    無事にカカオ島を脱出したベッジの船では、サンジが号令をかける。
    「デコレーションを始める!!」
    「急ごう!!時間がないっ!!!」
    13



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    ゴールデンカムイ 第138話 『樺太へ

    全焼した網走監獄の舎房。
    1

    まだ白い煙がたちこめている柱と梁だけになった舎房跡から焼死体を運び出していく第七師団兵たち。

    土方、牛山、夏太郎、門倉、都丹庵士は教誨堂の地下、のっぺら坊が監禁されていた監獄に身を潜めていた。
    2

    地下を探索し、土方は犬童が情報を整理していた部屋を見つける。
    3

    土方と門倉が通じていたことは筒抜けであり、自分たちの情報がきちんと調べられている。

    自分をおびき寄せるために脱獄囚の情報もあると確信する土方は網走を出て南へと進路をとることを決定する。
    4

    一方、樺太の漁港へと着いたアシリパ、白石、キロランケ、尾形。

    誰が杉元を撃ったのか、白石はアシリパに問うがアシリパは分からないと首を左右に振る。

    第七師団から治療を受け、ベッドで苦しそうなインカラマッもまた照明弾の轟音でウイルクと杉元を撃った発砲音がわからなかったと証言。

    杉元はあんな狙撃が出来るのは尾形しかいない、撃たれた瞬間あいつを感じた、と尾形の仕業だと確信する。
    5


    尾形は、頭を撃ち抜いた杉元がひょっとしたら生きているかもしれないと不敵に笑う。
    6

    杉元は裏切った尾形とキロランケを殺してやると殺意を燃やし、杉元たちが集めた刺青人皮をうっとりと抱きしめる鶴見中尉にキロランケたちが樺太に行ったという根拠を問う。
    7

    鶴見中尉は杉元にインカラマッから聞いた話を説明する。

    白石、そしてアシリパを小脇に抱えて逃げるキロランケ、を追いかけるインカラマッ。
    8

    キロランケはインカラマッが危険だと叫び、いち早く白石にアシリパと一緒に逃がす。

    キロランケの言葉を信じるな、と叫ぶインカラマッの喉元にキロランケは黙れとマキリの刃先を突きつける。

    揉みあいになり、インカラマッの腹にマキリが刺さる。

    刺すつもりはなかったと顔を青ざめさせるキロランケ。

    インカラマッは自らマキリを掴み腹部に留める。
    自分を刺した人物がキロランケであることを示す証拠を残そうとしていたのだった。
    9


    杉元を担いだ谷垣がやってきて、キロランケは逃げる。

    鶴見中尉は、キロランケたちがアシリパを手にした以上、仲間であるパルチザンとの合流を果たすために樺太に渡った可能性が高いと説明する。

    杉元は第七師団だけで行ってもアシリパは信用しないとして樺太同行を申し出る。
    そして、アシリパを確保して暗号解読が解けたら二百円をくれと要求する。
    10

    谷垣も、アシリパが信用しているのは杉元と自分の二人だけと同行を申し出る。
    11

    鶴見中尉は網走監獄で派手に暴れた後処理が残っているため、少数精鋭の先遣隊を樺太に送ると月島軍曹、鯉登少尉に白羽の矢を立てる。
    12

    鯉登少将の駆逐艦は樺太を目指し航行する。
    13


    息子の鯉登少尉が死ぬかもしれないのに良いのかと鯉登少将に問いかける杉元。

    鯉登少将は、息子がいずれ指揮官として働くために進んで困難に立ち向かうべき、と言い、さらに指揮官として預かっている若い命をよそに自分の息子だけを危険から遠ざけるわけにはいかないと答える。
    そして、アシリパにサバイバルや戦いの術を仕込んだのっぺら坊もまた同じであり、娘を利用しようとして育てたわけではないだろうと続ける。

    「アシリパさんに伝えなきゃいけないことがたくさんある」
    14

    駆逐艦は樺太を間近にしていた。
    15

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    ハイキュー!! 第280話 『コンセプト

    「アンダーは腕2本オーバーは指10本」
    「よりいっぱいのモンで支えたるねん」
    「セッターやもん」
    1

    宮侑の言葉をベンチで聞いていた理石は、
    入れるだけの安全なサーブをした事を悔やむ。

    …あんな風に
    バレーをやる人と一緒のチームに居って
    俺はなんちゅう
    中途半端をやったんや

    絶対にもう呼ばれないと思っていたのに
    その手には交代のプレート。

    監督は言う。
    世界一の奴らも同じ事をずーーっとやってたら
    世界一から引きずり下ろされる。
    「日本一にもなってへん俺らが」
    「去年を・昨日を守って明日何になれる?」

    「何かひとつでいい」
    「今日」
    「挑戦しいや」
    2

    角名と交代でサーブに入る理石。
    3

    監督の言葉を胸に、
    ドドシイッ!!
    決めた!サービスエース!!
    4

    5

    味方応援団の大歓声の中、ガッツポーズをする理石。

    烏野は流れを切るためにTOを取る。
    6

    澤村は稲荷崎の大応援団に、
    かつて烏野を「地に落ちた」と言った“もみあげのおっさん”を見る。
    全員があのおっさんなのだ、と。

    理石2回目のサーブは田中が捉えるもそのままネット際に!
    ダイレクトで叩く尾白!
    7

    あっと言う間に同点に追い付かれる烏野。

    理石3回目のサーブは、自分でも良いと思えるサーブトス。
    が、今度は澤村が正面で捉える。

    8
    それを月島が決め、「ほ…」とするやっちゃん。
    9

    ベンチに戻った理石はドキドキしながらも、自信に満ちて拳をぐっと握る。

    旭のサーブ。
    (100%)
    心の中でそう設定し、強烈なジャンプサーブ!!

    10
    が、惜しくもアウトに!
    ほっとする銀島。
    悔しがる旭。

    その攻めの姿勢に、稲荷崎応援のおじさんたちもドキッとする。

    時間いっぱいまで使う宮治のサーブ。
    旭のレシーブから影山は田中に上げる。

    ブロックに飛ぶ大耳は思う。

    レフトの5番
    エグいインナー使い

    でも
    付け焼き刃やろ?
    11

    ドドォッ

    完全に田中のスパイクを捕らえた大耳。

    木兎の弱小版に過ぎん
    12

    【止めたー!!!】

    さっきまで抜かれていたコースを見事に締めた大耳。
    烏野の背中を掴んだと思いきや
    そのままの勢いで抜き去った稲荷崎!!

    ついに逆転されてしまった烏野!

    稲荷崎13点目でコートチェンジ。

    解説では、
    理石のサーブをきっかけに
    稲荷崎がグンと加速したように見える、と。
    強気のサーブは威力があるのは勿論
    相手に圧力を与え更に味方を勢い付ける。

    条善寺の穴原監督は思う。
    稲荷崎は不安定さが残るチーム…
    個々の実力は高いが
    上手く噛み合わなかたり
    “攻め”の姿勢が裏目に出たり

    でもその逆がある事が
    「最強の挑戦者」と呼ばれる所以

    全国2位という結果がその証明

    これ以上ノせると辛いぞ…!
    13


    宮治の2回目のサーブ。

    稲荷崎のみんなは思っている。

    全国2位が何やねん
    2位?3位やったっけ?
    どっちでもええわ
    昨日のことや

    “昨日”はもう消化した

    “たくさんの昨日”はもう筋肉になっとる。

    旭のレシーブが乱れて、田中が影山にアンダーで上げる。
    宮侑を狙って影山がスパイク。

    宮侑のレシーブを宮治がセット。


    今日 何をする?
    14

    瞬時の二人のアイコンタクト!

    双子速攻 マイナス・テンポ

    “裏”!!!

    パパアンッ!

    月島も反応出来ずに、宮侑のスパイクは烏野コートに刺さる!!
    15

    「ーー何コレ…」
    呆然とするやっちゃん。

    直後に割れんばかりの稲荷崎応援団の大歓声!!

    昨日を守って
    明日何になれる?

    稲荷崎の横断幕。

    【思い出なんかいらん】
    16



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    ワンピース 第886話 『生き様でちゅよ

    全部ルフィの表紙に、一味の楽しそうな巻頭!!
    1


    2

    「道を空けてみんな!!」
    「港にケーキを運ぶから!!」

    みんなの歓声の中、出来立てのケーキの土台を運び出す。


    「旦那様なぜ変装を?」
    顔を隠すサンジに、記憶を改ざんされているシェフが訊ねる。
    「照れ屋なんで」

    シフォンの姿を茂みから眺めて涙するパウンド。

    「待て待てプリン!!」
    ここでオーブンが待ったをかける。

    食いわずらいのママはこの島で迎え撃つと聞いている、と。
    3

    だが、プリンは反論。
    ケーキは船上で完成させて、海上でママを止める。
    この「ショコラタウン」に暴れるママを上陸させるのか!?
    ペロス兄さんと連絡を取れば海上で合流できる!!

    プリンの意見に納得し、通行を許可するオーブン。
    シフォンもオーブンに感謝する。

    が、
    「だがシフォン」
    「お前はここまでだ!!」
    と荷台からシフォンを引き摺り下ろす!
    4

    「家族であろうと反逆の罪は重い!!!」

    前に進む荷台からシフォンを心配し、オーブンにやめるように叫ぶプリン。

    大勢のシェフたちに紛れているサンジも、どうすればいいか悩む。
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    おれが戦って正体がバレたら
    プリンちゃんも反逆者になっちまう!

    地面に叩き付けられたシフォンだが、必死の思いで立ち上がる。

    ナミ達の無事を見届けるまでが“恩返し”なのよ…!!!

    「私…!最後まで」
    「ケーキ作るからね お兄ちゃん!!!」

    ローラは命を救われたのよ
    ーーこれじゃ仁義が通らない!!

    思いを秘め、オーブンに宣言するシフォン。

    「兄弟ゲンカや反抗期じゃねェんだシフォン……!!」
    「お前は女王を殺そうとした“反逆者”だ!!!」

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    妹をこの手にかける事になるとは…
    みせしめが大事だ
    ここは“国”なんだ!!

    熱々の拳を構えるオーブン!

    マズイ…!!
    後先考えてる場合じゃねェか…!!?

    サンジがそう思った時、
    「ん!?」と何かに気が付く。

    「シフォンから手を離せ~~オーブン君~~!!!」
    飛び出して来たのはパウンド!

    今助ける!!
    娘よ!!

    だが、シフォンは「誰!?」。

    サンジには好都合。
    誰だか 知らねェが…!!

    一瞬にしてその場から消えるサンジ。

    飛びかかるパウンドに拳を向けるオーブン。

    ドッ!! 

    下からオーブンの首に蹴りを入れるサンジ!!
    7

    誰にも気づかれねェ速度で!!!
    救っちまえばいい…!!

    パウンドがパンチを繰り出したタイミングで吹っ飛ぶオーブン。
    だが、実際には「すかっ!」とパウンドのパンチは空振りしている。

    「?」
    「え?」
    意外な展開に呆気に取られるパウンド。

    「シャッ!!」と素早くシフォンの前でしゃがみ、(飛ぶぞシフォンちゃん!!)
    「え?」とギョッとしているシフォンを抱えて、ヒュン!!とその場から離脱する。

    一部始終が見えていたプリンは
    ボフッ♥と鼻血を出す。

    目の前の出来事に半信半疑のパウンド。
    周りの兵たちもどよめく。

    起き上がったオーブンは、
    「てめェなわけねェだろ!!!」と
    パウンドを殴り倒す。
    7

    「誰だ今のは……!!」
    去り行くケーキを睨むオーブン。

    「急ごう!港へ!!」
    サンジの号令に、前に突き進むケーキ。

    シフォンに毛布を被せて必死に隠そうとするプリン。

    「“黒足”のお陰で助かった」
    「ーーでもあのでかい人だれ?」
    と後方を気にするシフォン。

    すると、
    「いたなシフォン!!」
    あっさり見つかる。

    プリンは、ケーキの完成にシフォン姉さんは必要な人なの!!と、必死に訴える。
    9

    そこへ、オーブンに電伝虫が入る。
    10

    ベッジを追跡している艦隊から、カカオ島にベッジの船が向かっている、港に追い込む!と。

    「ベッジ……!!ウソでしょ!?」
    ア然とするシフォン。

    もっと冷酷な男と思ってたが、とシフォンを迎えに来た事を笑うオーブン。

    電伝虫を拡声器に繋げさせ、オーブンはベッジに聞こえるように通告する。

    カカオ島で共犯者のシフォンを捕らえた、と。
    自分は法に忠実な男!!
    「妹だとて躊躇などしない」
    そのまままっすぐ港に上陸して降伏しろ、と。
    妙な動きをしたら…それまでだ。

    船の上でペッツをあやしているベッジ。

    と、シフォンが必死に叫ぶ!
    ベッジ!!!みんな!!
    そのまま逃げな!!!

    ここへ来たのは自分の身勝手!!
    捕まればどうせ全員死刑になる!!
    あんた達だけでも助かって!!
    11

    ママに嫌われて…みんなだけが本当の家族だった。
    だからいつか…私の“仇”を討ってよ!!

    号泣する部下たち!
    余計な事をしゃべるな!とオーブンに殴られるシフォン。

    ベッジはオーブンに叫ぶ!
    言う通りに上陸する
    ーーもうシフォンに手を上げるな……!!
    12

    ベッジの船が迫り、港では兵が厳戒態勢に!
    追ってきた艦隊も左右に別れて逃げ道を塞ぐように動く。
    同時に、荷台も港に到着。

    ヒュルルルルル

    ボン!!

    オーブンの顔が爆発し、後ろに吹っ飛ぶ!
    13

    「ギャ~~~~!!」
    「オーブン様が撃たれたァ~~~~!!!」

    前を見据えたシフォンは
    「ばかね」と呟く。

    遠く船に見えるのは銃を構えたベッジの姿。
    「目に焼きつけろペッツ」
    「これがパパの生き様でちゅよ!!!」
    14

    両手を上げて笑うペッツ。
    背後で沸く部下たち!
    「頭目~~~~~~~~!!!」


    「やるじゃねェか!!」
    「どう出る?つき合うぜベッジ!!」
    サンジも臨戦態勢。

    だが、ベッジの船は包囲されてしまった。
    笑うベッジ。

    港に向かって頬笑むシフォンに、プリンは心配する。
    「大変よ!!オーブン兄さんを怒らせた」


    一方、サニー号は…。
    船の影をいくつか発見していた。
    「いよいよ来ましたね……」とブルック。
    ジンベエは
    「砲撃の準備を!!逃げてばかりじゃつまらん!!」と号令。
    「おう!!」と気合いのチョッパー。

    ふと、キャロットが話し掛ける。
    「……ねーチョニキ」
    「ん?」

    「今夜は」
    「「満月」かなあ」
    15

    「ん??」


    他の島では、いろんな島での“麦わら”目撃情報が!
    「鏡世界」から駆け回っている事に、
    ブリュレがまた捕まったのか、と呆れるひと言。

    16
    「鏡世界」のカタクリも深いため息。

    縛られて連れ回されているブリュレは、何のつもりだ、と呆れ気味。

    逃げたければもうカカオ島に行けばいい、と助言も。

    何故知っているのか、とルフィ。
    ブリュレは盗み聞いていたと答える。

    「……!!“覇気”は消耗するもんだ」
    「長期戦になればあいつの“見聞色”も必ず弱くなる…!!」とルフィは話す。
    バカに見えて戦闘の事には頭が回る、と笑うブリュレ。

    ルフィは続ける。
    「ーーでもそれじゃダメだ!!」
    レイリーとの修行で言われた事を頭に浮かべる。
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    ルフィ
    稽古はつけたが
    “覇気”は…実戦の極限状態にこそ更に開花する

    強敵と向き合う程に…
    お前は
    益々強くなる!!

    ルフィは考える。
    「…… ……」
    「……おれにも見えるかな…」
    「「少し未来」」

    「!?」
    「調子にのるなチビ助ェ!!!」とブリュレ。

    「あいつを越えたい!!!」
    「おれ」
    「全力のあいつに勝ちてェ!!!」
    「10億の男に!!!」
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